※この作品はR-18です。

異世界迷宮でハーレムを(仮    作:九白

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ザップ砦

 

その日既にレティシアはマロルからの兵と物資を全て運び終えた。それを報告するためにエマに会う。

「エマさん。これでご要望のものは用意できました。確認してください」と数枚の紙をレティシアが渡すとエマはそれを受け取った。

「いつも色々急にで悪いな」とエマがレティシアに謝る。

「いつものことですよ。大変なのは兵達でしょ?まだ魔王戦から1週間よ?鬼人族の人はマロルまで来るのに1日かかるのよ実質5日しか家にいれないなんて申し訳ないわ」

隣いいた鬼人族のリーダーらしき男は

「今まで何百年も洞窟の中で退屈していましたし、家帰っても酒飲むくらいしかやることないですから何度でも呼んでください。世界中を飛び回りその先々で戦うなんてオツじゃないですか?」と笑いながら答える

 

レティシアも少し呆れ顔になっている。

「既に谷向こうに陣をひき明日には開戦となる」

とエマが言うとレティシアは

「ご武運を」

「ああ、ありがとう。いまやれる事をなるべくやっておこう」

 

 

「ミリアさん?なにしているんですか?」とバルハは木の上に同様にいるミリアに話しかける

既に時間は夕方で西の空は赤みがかっている

「うん、ちょうと待ってて……すぐ行くよ」

「えっ?なに?なにしてるんですか?」

と慌ててミリアに言うがミリアはお構いなしだ

ミリアは影の力を使ってそのかげを目いっぱい大きくした。

すると山を胸元に抱える事のできるほどの大きさになり隣にいたバルハは目の前が真っ暗になった。

「ブロロロロロロッ」とミリアは大きな声真似で唸るとそれがやまびこの様に反響した

 

眼下にはカッシーム軍の野営地が見える

カッシーム軍は動揺した。山よりも大きい黒い何かが不気味な鳴き声を放っている。既にカッシーム軍の中に紛れ込んでいるバルハの部隊が「あれは呪いだ」「あれを俺は魔王との戦いで見た事がある」などと流言飛語を流風してカッシーム軍の士気を落としている。

しばらくするとそれはフッと消えて無くなったが充分効果はあった様だ。

 

ミリアは「ごめんごめんじゃあ行こうか」とバルハに言うと

真っ暗な闇に包まれただけのバルハは今なにがあったのかわからなかった。近すぎてなにをミリアがしていたのか知りようもなかった。

ミリアとバルハ達の部隊は敵の背後に周り補給物資の強奪もしくは破棄と罠の設置が、主な任務だった。

本陣から遅れる事半日の位置に補給部隊が100名ほどで陣を取っている。

 

山間で軍を迂回できる様な道はない事は事前に調査してあったのでわずかな人数で補給部隊を編成して後方にいるのだろう。部隊のほとんどは兵隊としては体つきが細いものがここに配属されているのだろう。

だが、一人ものすごくガタイの良い人物がいた

中央で焚き火をして部下に飯や酒を飲んで騒いでいる。

「お前らも飲んでいいぞ、どうせこの辺には魔物も敵もいない」

前日にこの辺の魔物は全て軍が排除したからだ

 

「ほら飲め飲め!!」と無理やり部下に酒を飲ませている

荷馬車は全部で5台、5万の兵隊の食料1週間分はあるのだろう。そして途中の村で略奪しただろう食料と女も連れてこられていた。

「ほらこっち来い」とその男は二人の女を両脇に置くとシャクをさせていた。

そのうちの一人がガタガタと震えるのでうまくシャクができなかった

 

その男はイライラしてその女の太ももをナイフで刺す。

「キャーアアアアアア」と女が言うと男はナイフを抜き蹴飛ばす。「どんくせえな」と捨て台詞を言うとそのナイフについた血をなめる。

刺された女は脚を押さえて必死に痛みに耐えている。

反対側の女が怯えながらシャクをしている。

 

「お前らの血と一緒に飲む酒は最高だ」といいながら

隣にいた女の服を破って脱がす。

「キャ」と息を呑む前に裂かれた服が地面に落ちると露わになった身体を両手で隠してしゃがみ込む

 

「ほら両手をどかしてちゃんと立て」と言うと

女は立つしかなかった。すると他の兵士もその女の服を剥ぎ取る。

裸になった女は泣きながらその男の隣に立って脚を舐められながら酒を飲んでいる。

「あいつら許さん!」とミリアは今にも飛び出しそうだったのでバルハが止める

「今飛び出したら大乱戦になります。今部下達が一斉に他の者を片付けます。今しばらくお待ちを……」

と言うと、

バルハが手を挙げると次々に始まる。

 

テントの前で自分の飯の調理をしているもの達が音もなくゆっくりと倒れていく

一人また一人話し声も少しづつなくなっていきテントの中に居たもの、略奪してきた女を抱いている者、次々と意識がなくなり一撃で刺されて息の根が止めていく

吹き矢で麻痺毒を声を出せなくして、毒矢で静かにひとりづつ二人一組で片付けていく。

そして誰も失敗する事なく静かに倒した。

 

そして最終段階で中央にいた大男の宴では刺された女は横になって痛みに耐えている。

「うるせえからみんなで死ぬまで犯してやれ」と言うと周りの兵士は一斉にその女の服を破き頭を押さえつける

女の叫び声で全く気が付かなかったが、周りは既に焚き火の音しか聞こえず誰もがうなだれているように座っている。

 

バルハが手を挙げると一斉に弓矢が打ち込まれ貫通する

大男は片手で女を脚を握っていたので

隣のやつが倒れると一瞬その女から手を離した

「おいどうした?飲み過ぎにはまだ早いぞ」と言うと

そこに矢が飛んでくるがすかさず飛んできたのではなしたその手で矢を掴んだ

そして目の前にミリアが現れる

次の瞬間隣にいたはずの裸の女は居なくなっていた。

 

全身黒の格好でマスクもしているミリアが音もなく立っている

「ああ、なんだお前?!お前がやったのか?お前をやっちまってもいいぞ」

と威嚇してくるが、「できるならやってみてくれ。今宵は血に飢えている」とムラサメを出す

 

「お前の血を啜ってやるよ」と隣に置いてあった斧を振り回す

ミリアは大ぶりの斧の攻撃を避ける

直線的に何度も斧を振りかざし攻めてくるが

ゆらゆらとミリアは体はまるで空中に舞う羽毛の様にそれを捉える事ができずにギリギリのところで避ける

「ちょこちょこと逃げやがって」当然そんな巨漢の斧を刀で受けれるわけがない。せめて軌道を変えるぐらいしかできないが、それも必要ない。当たらなければなにも問題なし

 

ミリアが右横にジャンプすると

「もらった!」と男はそう言って斧をそのまま軌道を変えて薙ぎ払った

ミリアは空歩を使ってターンしてそれを避けると斧を持っていた手の小指に刀を当てるとその小指は落ちた

小指からは血が吹き出す

斧のグリップコントロールは小指でやるので

小指を失うとコントロールが効かなくなる

 

すかさず大男は斧を振り下ろしたが

カウンターで薬指も失った。

大男はここで理解した、こいつわざと指を一本づつ落としている

大男は攻撃の瞬間片手を離してリーチを長くした

「これで避けれまい」といいながら攻撃したが

それも横にゆらっと避けると片方の腕を切られ斧と一緒に飛んでいった。

「ああああああっ」とあまりの痛さに倒れた

 

次の瞬間斧を持っていた手首から切り落とされていた

「助けてくれ。頼む金ならいくらでも払う。俺貴族だから金ならたくさん持ってる」

と言い終わったと同時に口の中に刀を入れられ舌と口の中を切り「うん?なんかいった?」

わざと死なない程度に刀を入れた。

「オゴオゴッ」と苦しそうにするが

「マジックウェブ」とミリアが地面にそいつを貼り付けると大男は横すら向けずに地面に磔にされると鼻も切り落とす

「それで好きなだけ自分の血を飲めばいい」

息ができない大男は「ブフォ!オッオエッブフッ」と血を吹いて死んだ

バルハが「ちょっと残酷すぎませんか?」

「ああいうやつはこのくらいしないと人の苦しみがわからない」

先ほど刺された女の子にはポーションを飲ませて傷を癒した。

「大丈夫?」とミリアが聞くもコクコクと頷くだけだった目の前で見たことが嘘のようだったので驚き慄いている

「君のいた村はどうなった?無事?」

女は首を横に振る

「んんん……そうかぁじゃあ平和によそで暮らしたい?それとも自分の村に戻る?」

その彼女は「もう戻る場所はない……」と小声で言うだけだった。

それが全てどう言うことかを示していた。

 

あちこちの村から集められた女の子は30人ほどいた。

その子達にも同様に同じ事を聞いたが2名が帰りたいと言ってきたので食料といくばくかのお金を渡して道沿いを行くとまた襲われるから隠れながら行きなさいと忠告したが、こればかりはこれ以上どうしようもない

「困ったらアクスムの宿屋メルカと言う女性を探してください1年はそこに滞在しています。」とバルハが横から声をかける。

ウンと頷き二人とはお別れした。

他のものは村を離れて暮らす決心をした様だが

今すぐには連れていけないから大規模戦闘が終わるまで隠れてもらう事にした

街道からは大きく外れた洞穴で2、3日生活してもらう。

十分な食料と5名ほどのクノイチを置いて行く

「この者達は君らが逃げないようにいるんではなくてみんなを守るために置いていくから」とバルハが言うとみんな頷いた。

ミリアは強奪した物資を影収納に入れる事ができた。

死んだ兵隊からの鎧などは全て剥ぎ取り地中に埋めた、

テントやその他物も全て痕跡を消した

そして退却する前にトラップをたくさん仕掛けて次の作戦に移行した。

 

 

朝になりカッシーム軍は侵攻を始めた。

 

この砦は第一砦と呼ばれていたが、正しくはザップ砦というらしい。砦といってもほぼ関所的な役割を果たしていたので

ザップ関とも呼ばれていたようだ。

その砦の改修も終わって砦の中でエマはキーカからもらった種を見ていた。

キーカから「このタネはアブラツタと言う草なんだけどこれを敵が来る場所にまいて」

「ん?このタネをか?」

「うん僕とルティナさんで作ったんだ」

「どうなるんだ?」

「それ聞いちゃう?」

「いや、どうなるとか聞いとかないと危なくて使えないだろ?」

「このタネには魔法がいくつかかかっていて、あるワードでニョロニョロって一気に伸びるから」と全身を使って説明してくれた。

「つまり足止めになるってことか?」

「そうだね。だからなるべく敵を一杯絡ませる事が必要だから広範囲に撒くのがいいね。

「ああ、わかった。じゃあそのワードってなんだ?」

「「あでやかに咲き乱れろ!!」となるべく大きな声で言えば発動するよ。」

って言われてもその通りにまいてみたけどどうなんだよ?

まぁオプションの一つと言うか籠城戦なんだから最初に使うべきだなとエマは敵が進軍するのを遠く見ながら使い所を考えていた。

 

進軍中のアブドゥルは爪をかみながら「あいつらめ!叩きのめしてやる」と既にかなり怒りが込み上げている。

「アブドゥル様後方の補給部隊との連絡が取れません。確認に行かせますか?」

「いや昨日飲みすぎて遅れているのだろう。もう敵は目の前だ今更補給がどうとか関係ない。今日中にかたをつける。

これ以上ない布陣だ我々が完膚なきまで叩きのめしてやる」

 

 

ザップ砦に布陣するエマの部隊は籠城戦をするつもりで色々砦の壁や堀なども作ってそう簡単に乗り越えられないように2日間でなるべく造作した。建築用のゴーレムをマロルから持ってきたのでかなり強固な砦となった。

竜人族の騎竜兵、鬼人族、マロル軍、そしてこの国のルベリオ軍の構成である

まずは我々の旅団とマロル軍が砦に布陣して弓での攻撃備える

 

「エマ様見てください敵の中に魔物も含まれています」

「ん?」望遠鏡で見ると武装しているコボルトゲネナールが20匹以上鎖に繋がれて盾などを装備して歩いている

「そう言えば、ステーラにもいたからな実戦配備されているのだな」

「あれと戦うのですか?」

「うちも相当強いと思うぞ。あれだって首と胴体が離れれば死ぬから始める前からビビんなよ」とエマは砦の上に待機しているマロル軍の幹部に言う。

「大丈夫だってなんとかなるから」とエマは言うが実際どうかなぁーと思っている寄せ集めだからな。特にルベリオ軍はそもそも軍とはして相当練度が低い……

 

「まぁ!始まって見ないとわかんねぇからごちゃごちゃ考えても意味ないか」

 

 

 

 

 

 

 





今日はエマサイドのお話を書いて見ました。当然大規模戦闘になるわけですからエマもミリアもそれなりに準備しております。
本当はその都度スピンオフも書きたいのですが、あんまり書いてると先に進まないので本編中心に書いていますがリクエストありましたら受け付けております。xでも感想でも書き込んでください。


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