「ご苦労様でした」とロクサーヌ。
家に帰った俺たちが着替え終えるとリタがずぶ濡れになった俺たちにあたたかい紅茶を出してくれた。
「バロル教ですか…」
ここにいる多くは人族ではない。エルフや狼人族、竜人族、ドワーフ、猫人族と多種多様の人達がいる
セリーが「彼らは我々の敵になるのですか?」
「今の現状ならば充分考えられるな」と答えると
「今間違いなく敵だろ?」とエマ続けて
「奴らはこの国への入国を禁止すべきだ」
バルハが「この国にはすでにいろんな宗教が入っています。バロル教もその一つですが中には狼人族こそこの世の始祖の人々だ。と言っている宗教もあります」と危険な思想はバロルだけではないと言う事を示唆した。バルハ達には街の中の監視も色々してもらっているのでこう言った事にも詳しかったが城壁外の移民地区に関してはまだまだわからないこともあるようだった
エマは苛立ちを隠せないように「なんでそうなるかな……全く」
俺は「いずれにしても融和ができないそれらの宗教に関しては活動の停止という事になるな」
レティシアは「それらの団体はマロルに多くの寄付を申し出ているのですが我々はそれらを受け取っていませんので逆恨みされている可能性もあります。帝国同様『正教』の教義を国教と指名しますか?指名しなかったため多くの宗教が集まって来ているようです」
「どこにでもいい顔はできないということか……リセリカは?」
「リセリカは同じ系統ではありますがあちらはもう少し自分達を律する為に戒律が正教よりも多くありますが正教の流れが強いですが、バロルのように人族を贔屓する原理主義者も多少いるようです」
「アデリナやイサキオスは?何も考えないで同じ教会に入れちゃっているけど……?」
「はい問題ありません二人とも正教です」
「ならクワガ王国も正教に決めてしまわれても問題ないのでないですか?」とロクサーヌ。
「俺がそもそも宗教を信じていないからな。決めたら俺も正教の信者という事になるんだろ?」
「まぁそういう事ですが、今まで通りで問題ないと思います」とキッパリとロクサーヌは言う。「気に食わなければそういった祭典の参加は取りやめればいい事ですから」
「わかった。じゃあそのように手続きをレティシアしてもらえるか?」
「はいかしこまりました」
「ちなみにレティシアの宗教は?」
「私はミチオ様です」と胸に手を置いてすぐに返答した。
「私も」と次々に周りのみんなが言うが俺は神ではない。
「おいおい……」
セリーが話題を変えて、いくつかの防具を持ってきた。
「午後は4種類の防具とアクセサリーの製作しました」と言うとテーブルにそれを並べる
「これを迷宮探索基本防具としてプロトタイプとして作って見ました。問題なければプロトタイプとはいえそのまま使える様になっています」
セリーはそのまま続ける。
「こちらのブレストプレートはオリハルコンで作りました今現状で手に入るものとしては最高級品の素材です。スキル付与も安定して4つ付けられるになりました。
また、カード合成スキルでいくつものスキルを付与してあります。」
と説明が続くので鑑定すると確かに
黒堅のブレストプレート+4 全属性魔法耐性(火、水、土、風、氷、雷) 魔法攻撃半減 防御力4倍 重量無効
ととんでもない性能になっている。
「このブレストプレートでは属性魔法の耐性他既に色々付与されています。そしてブレストプレートとは別に革製の鎧も作成しました。これは好みがあるので、職業によってはこちらの革製の方が良いと言う方もいると思うので作りました。
合わせ革の間に薄いオリハルコンプレートを入れているので防御力は優れているものの金属製のものと比べると防御力は落ちますが動きやすさはこちらの方が優れています」
鑑定するとやはり同様に属性魔法の耐性とスキルが既に付与されていた。
「そしてグリーブ(すねあて)も金属製と革製の2種類用意して付与されている物は同じです。金属製のブレストプレートに革のグリーブを合わせても付与されているものは同じなので問題ありません」
鑑定するとどちらも同じスキルが付与されていた。
黒堅のグリーブ+4 物理攻撃削減 移動能力倍増 回避能力倍増
「アンダーウェアや上に着るチェニック、チェーンメイル、腰鎧、肩甲はご自身のを付けてもらって良いかなと思います。次に……」
と話の途中で俺が言葉を遮る。
「セリーこれを午後の時間で作ったのか?」と俺が聞くと
「はい。一部モンスターカードが足らなかったのでルークに買付に行きましたが……やはり費用がかなりかかっているのでダメでしたか?」
「いやそう言う意味じゃないんだが……一人で大丈夫か?」
「いえ、私には何人か手伝ってくれるドワーフがいるので、カード合成や鎧の細部など難しい部分に関しては私が担当していますが、それ以外はサポートしてもらっています。例えば、脱着などスピーディにできる様にと言うご要望があったので、片手でも外せる様にバックルを改良したり、彫金など私ではうまくできないところは手伝ってもらっています」
「そうか。でもすごいな……ところで色はなぜみんな黒に?」
「はい。それはご主人様が黒の装備が多いからです。カラフルな色にすると一人見た目は弱そうな装備の真っ黒な装備のご主人様が悪目立ちすると思いまして、同じ様に黒にすれば目立たないかもと思いまして黒に統一してありますが、先ほどの腰鎧や肩甲は本人に任せているので他の人は真っ黒にはならないかもしれません。
まぁでも一人男性なのでどうしても目立ちます」
そりゃそうか。
「次にイヤーカフです。イヤリングの様に耳につけるものです。これならどの種族も問題なくつけれると思うので、こちらにしました」
やはり黒く塗られておりパッと見では何もついていない様にも見える。
鑑定をすると
神楽のイヤーカフ+3 精神攻撃耐性(魅了、混乱、睡眠、恐怖、スタン、酩酊)経験値倍増 状態異常耐性(石化、盲目、麻痺、毒)
後にこの黒いイヤーカフをつけているものは美人で特別強い証となり、城下でも流行ることになる。
まさか城下の人達は本物がこれだけの効果が付与されているとは誰も思わなかった。
「このイヤーカフについては常に付けておくもので、私が誘拐された時の様に不意を突かれても、対応できる様になっています」
「これを十五人分作るのにはどれくらいかかるのですか?」とロクサーヌ。
「うーん3日いえ、2日で製作できます」
「わかりました。では明日から2日は迷宮攻略はお休みでもよろしいでしょうか?」と俺に聞いてくる。
いやもう3日後にロクサーヌの中では迷宮に入ることは決まっている様だった。
次に
ロクサーヌはソフィーとナイアラを呼んだ。くたくたになっている2人が来ると
「今日の迷宮攻略帰り際にアデリナの所に寄ってソフィーとナイアラに入魂の義をお願いしてジョブを増やせるようにしてもらいましたので、探索者を入れていただけないでしょうか?」
俺はソフィーとナイアラに探索者を入れた。
「レベッカは良いのか?」
「レベッカは斥候が探索者の上位互換ジョブなので問題ないです」
「ご主人様いかがですか?」とロクサーヌが話を戻し聞いて来たので
「もうソフィーとナイアラには探索者入れたよ」
「はやっ」と二人は驚いていたが何故かロクサーヌがそうでしょうそうでしょうとドヤ顔をしている。
3人は「ありがとうございます」と頭を下げた。
「リタ今日の晩御飯は?」
「はい。今日はたくさん豚肉が手に入ったそうなのでトンカツにしました」
みんなも食事の時間になるととんかつを目の前にすると疲れが吹っ飛んだのか黄色い声とともにみんなが着席する。
ララは「とんかつ?!やったー!!」と大喜び
ララも今日はロクサーヌに連れられて迷宮に潜っていたらしい。
ベスタの話では、ずーっと魔物の呼び寄せをさせられていたらしい……
気の毒だったな。でも明日もあるよ頑張れ。
「いただきます」とみんなで合掌すると食事の時間が始まる。
食事の時間がは賑やかに始まった。
各々のテーブルで今日の迷宮攻略はどうだったなどの話に花が咲いているようだった。
ちょっと短めになってしまいました。
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