「ロクサーヌさん今のハイコボルトがカードをドロップしたので合計で20枚集まりました」とマリーが伝える。
「なら、午前中に1回セリーの所に届けた方がいいわね」
マリーは内心喜んだ「私が持って行きますか?」
「だってマリーはダンジョンウォークもフィールドウォークも無いでしょ?」
「えっはい……」
「ジョゼ達に持って行って貰いましょう私たちはもう少しこの67階のボス戦を続けましょう。あと10枚、頑張りましょう!!」
「あっはい……」
既にもう何時間もハイコボルトを倒している
3パーティに分かれて一部の隙がない様になるべくスピーディにロクサーヌのパーティ、ベスタのパーティ、ジョゼのパーティと67階を何度もぐるぐると回っていた。
アナイシャはロクサーヌに「ご主人様は大丈夫でしょうか?」
「エマもルティナもついてるしね。ミリアもいるから問題ないでしょう」
確かにアナイシャもここでのレベルアップをロクサーヌさんは優先させている。それもこれも85階よりも先に進むためにだけ頑張っている
「うーんでもルティナは早くセルマー領との航路と商売を始めたいからしつこくご主人様に馬車の旅や船の旅を進めていたのでしょうね。
そこにある何か問題を払拭させるために……」
「大丈夫なのでしょうか?」
「ミチオ様に限って人族に負ける様な事はないでしょうから」とアナイシャに伝えると、「それもそうですね……」と返事をした。
「さぁジョゼにセリーの所に向かわせて続きを始めましょう」
ミチオ達は10人のクロスボウ兵に狙いをつけられていた。
領主も興奮して立ち上がる
「言うことが聞けないなら仕方ない……撃て!!」と言った瞬間クロスボウの矢が飛んでくるが
ルティナがシールド魔法で全ての矢を防ぐ
俺はディメンジョンドアで一気に階段上の領主の椅子の前迄行くと
「領主は平民を守る為にいるんだろ!!」と言ってその領主の顔面をぶん殴るとちょっと強目に入ってしまって椅子に強打すると固定された椅子から体ごと跳ね返るとそのまま20段ある階段を丸い体がゴロゴロと転がり落ちる。
「あっ……」
一瞬空気が固まり、その転がって落ちる姿をみんなの目がそれを追った……
最後の階段でグキッと頭から落ちるのを見てあらぬ方向に顔が向いている。
誰しもがこれはまずいなと感じた。
ライラが「うおっやるじゃん!!」と言うと
沢山近くにいたクロスボウ兵は一斉に俺に照準を向ける
ディメンションドア
クロスボウ兵が数人が相打ちになるとミリアは弓、ルティナはマジックミサイルそしてエマは
「紫電一閃」で一気に倒した。
周りに居る騎士団達は一斉に俺たちに飛び掛かる。
エマが「みんなしゃがんで!!」
と急に言われて一斉にしゃがむと
「繚乱桜花!」
一気に押し寄せてきた騎士が壁に弾け飛ぶ
「すげー気持ちいい!ライラ!一点突破だ!!」
「うぉっしゃあ!!」ライラほ大太刀を抜くと騎士達を弾き飛ばす
入口出口を使わずに領主邸の壁をライラはパンチすると爆音と共に破壊して飛び出る。
レイラが後方で次々に縮地を使って倒して行く。そして俺の目の前に来て「いきなり飛び出しちゃダメ。守れなくなる」と注意されるが縮地を使って話すか戦うかどっちかにしろと思うが冷静に
「でもよくやった」と頭を撫でられた。
ライラに連れられて外に向かう。
当然外にも沢山の騎士がいた。
ボーレスが「や、奴らを捕まえろ!!」と外のやつに叫ぶと一気にこちらに向かってきたのでミリアが「キューちゃんブレス!!」と叫ぶと上空からドラゴンが現れ行くてを阻みブレスを放つ
「ド、ドラゴン?!」
騎士団は慌てふためく。まぁ大きなドラゴンを見た事なかった様だ。
ルティナが「こっち!!」と言って港町とは違う方向に指を刺して誘導する。
両側に城壁が並ぶところには城壁の上にクロスボウを構えた兵隊が無数にいる
「ミリアが右のを倒すからバルハは左!!」とミリアが言うと
「分かった!!」
バルハとミリヤは相手がクロスボウを打つ前にクナイで眉間に次々に当てる。ミリアが持っていたファイヤーボールが付与されているクナイが爆発するともう一気に領主邸は戦争状態となった。
ライラが「私が道を切り開く!!」と言うと紫電一閃で次々に壁を破壊して直線的に進む
エマが「こっちでいいのだな!!」とルティナに確認するとルティナは「うん!」と返事をする。
城壁を破ると森と繋がっている。ルティナはあっちの方角だと伝えるとエマとライラはその指示に従って先頭を走る。俺の横にはミリアとバルハが俺の後ろにはレイラが付いて居る。
ルティナはしんがりで「クリエイトピット」を唱えたり騎士団の先頭に「エンタングル」を唱えて転ばせるとそれに引っかかり次々に転ぶ。
ルティナが得意な泥臭い戦い方がとても際立っているが
クロスボウの攻撃をかわしながら攻撃しているので、俺たちとの距離も離れてきてしまう。
「ミリア、バルハ、ルティナの援護に向かってくれ」
「うん」「かしこまりました」と二人はルティナの援護に向かう。
ミリアが次々に騎士を撃破、ルティナを助けるとミリアはルティナを連れて移動する。
深い森に入って完全に騎士団の追っ手を振り払う事ができたが、奴らも向かっている所はわかっているのかすぐに森の奥には入らず、大回りしても道のある方へと回った。
ルティナとミリア、バルハはすぐに俺たちと合流する事ができた。
すると急に「お待ちしておりました」と背後から声をかけられる。
「はっ?」と振り返るとバルハと同じ様な格好をしている女性が立っていた。
「キリか?懐かしいな」
「バルハ様お待ちしておりました。こちらに草として入っていました」
「案内できるか?」
「はい。海賊の根城ですよねあの丘の下が入江になっています。既にミチオ様の艦隊が占領を始めています」
「レセとは既に連絡を?」
「はい。鳥笛で」
するとバルハが「ピーピョロピョロピー」と指笛でまるで鳥が泣いているかの様にするとすぐに返事が来た
バルハが「既に大半の捕虜と財宝を奪取に成功したらしいです」
「ならすぐそちらに向かいましょう」とルティナが言うと
それをバルハが伝えてくれた。道の案内はキリがしてくれた。
既に入江では戦闘が始まっていた。
バルハはキリに「ここまでで大丈夫だ。引き続きこの土地での草をはたしてくれ」
とバルハが言ったのには驚きだった。
「ここに彼女は残るのか?」
「はい。それが草ですから。ここの土地の事をまた来るまでにいろいろ調べてもらう必要があります。既にこの土地に馴染んでいるのでここで回収するのは勿体無いです」
「その通りです」とキリも言う。
「……分かったまた会う日までよろしく頼む」と俺が手を握ると
「ありがとうございます」とお礼をキリが言った。
エマが「ほら、加勢に行くぞ!」
と俺を後押しした。
レセとアレクシアは俺たちを待ってくれていた様だった。
「ミチオ様!!バルハ様!!」とレセが名前を言ってくれたのですぐにどこにいるか分かった。
戦闘に帝国騎士団とレセで押し留めていた。エマがすぐに加勢に入り
レイラが入江の入り口を魔法で氷結させるとライラが
「おらっどけ!!!」とその突破口を一振りで作った。
二人が戦っている間にみんなが船に乗るとレイラが最後まで騎士団を惹きつけているとライラが「船を出航させろ!」と言うと
「レイラは?」
「レイラは大丈夫だ!」アデルは慌てて出航させる。
ライラが手を伸ばして「レイラ!!!」と呼ぶとライラから雷が出るとレイラはその雷を腕で受けると強く引っ張られレイラが大振りすると次々と敵が弾き飛ばされていた。そして最後にはレイラが長距離ジャンプをしてきたかの様にライラの手を掴む
「レイラ!」とライラは叫んだ
ライラの手からはレイラを引き寄せる紋が刻まれているのだろう。魔法の力の様なものが働きライラはレイラを振り回してそれを使ってレイラが弾き飛ばした。レイラは巨大なヨーヨーの様に引き寄せられていた。
船はあっという間に陸地を離れ、追ってくるものは居なかった。
「アレクシアどうしてここに?」
「ルティナさんにレセと合流して捕虜を奪還してくれと頼まれたので」
「ルティナが?」
「ほらここについて連れて行かれる間にね。メッセージで送って指示を出しておいたから」
「だから船が港ではなく入江にいる事を知っていたんだな」
「バルハがキリから入江に海賊の基地がある事聞いたからね。まぁ普通に考えて奴らも間違いなくグルでしょ。
まぁまさかミチオ様がパンチ1発であの領主を打ちのめして瞬殺するとは思ってなかったけどね」とルティナも少し呆れ顔だったが
ライラも「まさかミチオが一瞬で奴の前に行っちゃうから護衛としては驚いたよ。でもあのパンチは痺れたね。あんなパンチをこんなヒョロッとした体から出てくるとは……」
エマが「ライラ!ミチオはどう考えても私達誰よりも強い普段はわざとそう見えない様にしているだけだ」
「えっ本当?!頭のいいやつは強い事を隠すのか?」
「そう言う事だ」となぜかエマがドヤ顔で言う。
俺は「内密に」と言うと
「私の知っている男はみんな強い事を自慢しているからミチオは変わってるな。…でもカッコよかったぞ」とライラはなぜか俺の頭を撫でる。
エマが「ライラ!ミチオは王だぞ。馴れ馴れしく触るとロクサーヌが許さないぞ」
「ロクサーヌってあの狼人族の?」
「あああいつだ。」
「そりゃあまずいな」と言うとみんなが笑った。
「それはそうと、ライラの最後に見せたのは?」
「ああ、あれは」
手の紋章の刺青を見せると
「これはレイラとツイになってる。魔力を流すとレイラを引き寄せる事ができる」
それにはルティナが「へぇー」と感心していた。
「俺たちの知らない技術がたくさんあるんだな」とルティナに言うと
「はい。興味深いですね」
「で、捕虜というのは?」とアレクシアに聞くと
「エルフが800名人族が200名の合わせて約1000名です。10隻の船に分乗しておりますがセルマー領に着いたら説明しないといけませんね」
ルティナは今日中にカシアにセルマー領のバームデルの港町に到着の予定なのを伝えてあるが、まさか1000人の捕虜を奪還して100人近い海賊を捕まえてきた事は伝えてないのでルティナにカシアにその様に伝えてもらった。
夕方前には陸地が見えて目的地に到着した。
港は先ほどの海賊の港とはうってかわって寂れている事は隠せない……セルマー領ではまだここまで手は回っていない様だった
貿易ではなく近場での漁が生業なのだろう。
小さな港町だ。
そこにカシア達は既に到着を待っていた。そこにはイリナも待っていた。奴隷を連れて行くと言う事で連れてきたのだろう。
船は着岸できないほどの小さな港町だったのでカッター船で近づくと
カシアは大きな声で「ミチオ様!!」と両手一杯に手を振って迎えてくれる俺が到着すると抱きついて喜んだ。
「ミチオ様、ミチオ様」と俺の腕の中で何度も呼ぶが
「3日前にも会っただろ?」
と伝えたがカシアは甘えるのをやめなかった。
ルティナは到着早々「デリートサンド、クリエイトサンド、ウォールオブストーン」を使って大きな船着場を作成していた。
俺はイリナにこの海賊達の奴隷主になってもらった。
「こんな汚い奴らを?!」
エマは「使えないなら売ってしまってもいいが、中には前に漁師をしていたモノもいるここで使えるなら使ってくれ」
「ああ、分かったそうするよ」
そして、捕虜だった人達の数人はやはりセルマー領の者だったが、それ以外は他の土地のものだったが、ほとんどは海賊たちに村を焼かれて帰る所がないということだったのでエルフが多いセルマー領で住んでみたらどうだろうか?と言う提案をしてみた所
「住まわしてもらえるなら……」と定住を望む者もいた。
帰る者ももちろんいたが、それを送って行けるほど今は余力が無いので
「いつかは帰りたい」と言う人もしばらくはこの地で滞在する者を多くいた。
海賊達は女子供ばかりを連れてきていたので、男手は少なかったが
見目美しい者がたくさんいたので、オーモルやこのバームデルの町に活気も出た。
ルティナは到着早々港を作ったりと忙しかったので、
「オネェ様達と一緒にいてもらえますか?私はちょっとやる事があるので」
とルティナを一人残して俺たちは用意されていた建物に案内されて食事を出された。
食事を終えてエマが「じゃあそろそろ帰るか?」と帰りはフィールドウォークで帰るのでいつでも帰れる。
なんなら行きもこれで来れたのだが、
「そんな事を言わないで、もうちょっと……」とカシアが言うとエマが察して
「そう言う事なら私たちは先に帰らせてもらおう」
「ありがとうございます」とカシアが頭を下げると
ミリアが「えっなんでご主人様置いて行っちゃうの?えっ?」
「いいから」とバルハも言う。
エマは俺に「明日は早いから今日中に帰るのだぞ」と念を押された。
エマがライラに「意外と楽しかっただろ?」
「ああ、毎日こんな感じか?」
「まぁほぼ毎日だな」
「それは面白そうだが、やはり私とレイラは集団戦法の方が得意なのだなと改めて思ったよ。みんなほど多彩では無いな」
「まぁそう言うなって」と肩を叩いてお互いに嬉しそうな顔をしている。
エマ達が帰った後はカシアとイリナの3人で楽しんだが……
事を終えて……3人でベッドの上で話している
ルティナがどうしてもと言うので、馬車の旅も船の旅も付き合うことになったが肝心のルティナは……
「ルティナは?」
「明日の朝には戻るから先に帰っていてってさっきメッセージが来ていたよ」とイリナ
服を着て二人とハグをして、「じゃあ明日から迷宮があるから帰るよ。これからはいろんな交易品がこのセルマーにもやってくると思う。今は大変かもしれないが
一緒に頑張ろう……」とカシアに言うと「はい。」と涙を滲ませて俺に言った
「色々ありがとうございました。」
「礼ならルティナに行ってくれよ」
「ではまた」と言って
俺は自宅へとワープで戻る。
ルティナは一体何をしているんだ?!と思いつつも彼女ならフィールドウォークでどこにでも行けるから心配はないと思うが……
その頃ルティナは連れてきた捕虜のエルフ達に寒い中食糧の配給や
どこから持って来たのかわからないが空き家を「アイテム」の呪文で次々に
この港町に作って暖を取れる様にしていた。
子供達にはお菓子をあげて「今まで頑張ったね。辛かったね」と頭を撫でてあげた。
「何か辛いことあったら私に言っていつだって私はあなたの味方よ」
と言って抱きしめてあげた。
色々お金もかかるからと大人にはお金をみんなに金貨5枚ほどあげて、
「これで暫くは生活して」お金のない辛さは自分もよく分かっている。
「こんなもらえません」とみんなは遠慮するが、
「大丈夫。私こう見えてもここの女王の一人だから。みんながこれで幸せになるなら女王としても嬉しいから」とみんなにそう言って笑顔でお金を渡していた。
自分が昔住んでいた別荘もアイテムで取り出してみんなを呼んで
夜遅くまでこの地に住む者とテーブルは無いが床の上で温かいシチューで食べながらルティナは皆んなと話していた。
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