俺は自分の部屋のベッドで薄着のロクサーヌに膝枕をしてもらっていた。
今日を帰ってくるとロクサーヌが「お疲れ様でした」と一人で俺を向かい入れてくれた。
俺はつい先程までカシアとイリナの二人と肌を寄せていたが
ロクサーヌは特に何かを言うわけでもなくなんとなく自室に戻り、お水を渡されるとそれを飲むと帰ってきた実感が湧いた。
そして二人でベッドの上で
ロクサーヌには今日どんな事があったのかを聞かれた。それは嫌味も悪意も感じなかった。
「今日の船の旅はどうでしたか?」
「ああ、色々あったよ」
「どんな事があったのですか?」と嬉しそうに聞き返す
「冬の北海はとっても寒かったよ。波は高いしさ……船旅っていうかなんと言うか」
「あら、楽しい感じでは無いですね」
「うーんどうかな。ハイランドって実は帝国と近いみたいなんだよね。ハイランドで海賊行為をしている船がいてさ、勝手に航行するな!!っていちゃもんつけられたのだけど見た目は明らかに海賊だからさ。
やる気があるならやられる覚悟もあるんだよなって事でエマがすぐに制圧したんだけど……」
「まぁ、ミチオ様に勝てるわけないのに……」
「でもさ、奴ら仲間を呼んでいたらしくすぐに仲間が50隻も来たんだよね」
「えっ?!ルティナが安全だというから、もう!!」とちょっと怒った顔も可愛い。
「俺もこれはまずいなって思ったんだけど……前にエルダーアースエレメンタルっていう魔法でロックゴーレムを出したのを思い出して、エルダーウォーターエレメンタルを出したらシーサーペント?が出て来て一瞬で奴らを壊滅したんだよね!」
「私も見たかったです!!」
こんな話をしていたのだが……ロクサーヌは俺の話を盛り上げて楽しそうに最後まで聞いてくれていた。
「でもこれで航路の安全も取れましたね」と笑顔で答える
「ところでロクサーヌ達はどうだった?」
「私達はハイコボルトのカードを集めたり、旅団のレベルアップをして、明日からなるべくミチオ様の迷惑にならない様に今日はみっちりみんなで鍛えておきました」とガッツポーズをとっている。
「……えっ?」
「はい。でも大丈夫ですよ誰も死んだりしていませんから」とあっさり返事。
確かに帰って来た時ロクサーヌと普段ここで働いてくれているメイドしかいなかったな……
「みんなは?」
「みんなは今日は疲れてしまったらしく、明日の迷宮攻略のためにもう寝てると思います。ルティナも先程帰って来ましたよ」ロクサーヌの聴力で分かった様だ。
「ああ、そうなんだ」
「一緒じゃなかったのですか?」
「ああ、セルマー領の港町バームデルというところに着いたら、やる事があると言われても別行動だったな。彼女もセルマー領では女王の一人だからな色々あるのだと思って」
「ルティナったらひどいですね?」
「えっ何が?」
「ルティナはミチオ様を使って陸路も海路の問題も一気に片付けてこのマロルとセルマー領の物流を近くにしたんですよ。これで一般の商人も容易くセルマーまで行ける様になりましたから」
「えっ?そういう事?まぁでもルティナとカシア、イリナ達にはうまく行って欲しいからな。まぁそれくらいなら手伝わせてもらってよかったよ」
「もう、ミチオ様がそんなことする必要ないのに……」
「他の人がやってたらもっとこじれて、もっと被害出ていたろ」
「確かにそうですが……ミチオ様が良い人だという事でルティナが利用したんですよ」
「まぁそうであってもそれくらいなら俺で解決できてよかったよ」
「もう……」
「そういえばセリー達も大変だったんじゃないか?」
「セリー達は今も作業しています。私たちができることはもう無いので手伝うこともできませんが、今日の昼間迄に半分はできていましたから、明日の朝までにはできていると思います」
「……ああそうだったね。明日一日くらい休む?」
「セリーには早く寝る様に言っておきましたから大丈夫だと思います。
明日からのクーラタル迷宮の攻略に差し支えはないです」
ロクサーヌの眼光が光っているのが見えた。
「……ああそう。じゃあ頑張らないとね。もう寝る?」
「何を言っているのですか?カシア様とイリナ様と楽しんできたのですよね。」
と鼻をクンクンしてやはり匂いでわかる様だ。
「ちゃんと最後は私で上書きしておきますから」と言うとロクサーヌは俺の上に跨がった。
まぁ俺は特に疲れることはしていないからもちろん大丈夫だけど
ロクサーヌは前戯を殆どせずに俺の矜持を取り出すと口で奉仕をすると後は自らの手で自ら自分の中に入れる。
「んんんんっ……動いていいですか?」と聞いてくるので
「ああ、頼むよ」
ゆっくりロクサーヌが上下に動くとロクサーヌの中は俺のをギュッと締め付ける。
目の前には二つの大きな果実が上下に動いている。
俺はその果実の揺れを両手で形が変わるほど掴むとロクサーヌはそれを喜んだ
「ミチオ様!ミチオ様!」
何度も俺を呼び何度もロクサーヌは果てていた。そして俺もロクサーヌに何度も締め上げられる。
そして俺はいつのまにか眠りに入っていた……
朝ロクサーヌに起こされると、「ご主人様。闘いの時間です」と言って起こされた……
ロクサーヌの目はキリッと俺の瞳の奥を見ている様だった。
俺は自分の用意をロクサーヌに手伝ってもらうとロクサーヌも自分の用意を手短に済ませダイニングホールに降りると既にみんなは集まっていた。
俺がダイニングホールに入るとみんなの表情は変わりパーティごとに整列する
「今日は早いな」とエマが茶化すがみんなの表情はこの数日でだいぶ変わった。
そして標準戦闘装備を既にみんなは着装していた。
セリーが間に合わせたのだろう。
戦いの前に鑑定をして上位職が出ていないかを
一人づつ鑑定する。
1番先頭にいたエマ達は俺と一緒に来ていたのでそんなに変わらないがベスタの鑑定結果を見て驚いた。「はぁ?」
「どうしました?」とベスタが不安そうに答える
竜王65レベル、ディバインナイト44レベル?
ついこないだディバインナイトになったばっかりだろ?と心の中で思ったが
みんなこの数日で何をしたの?
「いやなんでもない。すごく成長していてちょっと驚いただけだ」
「びっくりした……」と胸を撫で下ろす。
次に並んでいたキーカを鑑定する
とやはりとてもレベルが上がっていた。時魔導士75レベル剣豪45レベルになっていたので頼りないキーカはもう目の前にはいない。
「僕のレベルも上がっている?」
「ああすごくあがっているよ」
「やったー!」
次はリナを見ると
「うん?!」
見慣れないジョブが発生していた。
マイティルーラーLv1
効果 腕力lv10%上昇 精神力Lv5%上昇 体力Lv10%上昇
敏捷性15%上昇 MP大上昇
スキル 身体強化 身体防御 攻撃強化 神の手 カウンター 拳帝
リバースカウンター スウェー 限界突破 ダメージ限界突破
ここで初めて限界突破を見た
俺の最初からあるボーナススキルがまさかのリナに来るとは……
見慣れないのが沢山あるが
「リナ、武闘家の上位職が出て来たがそれに変更するか?」
リナの場合サードジョブ迄可能だが、このタイミングで司祭から司教にもジョブチェンジできる。その為1番上のジョブは冒険者の51レベルになってしまうので
マイティルーラー1レベルと武闘家80レベル司教の1レベルがいいのではないかと思うがフィールドウォークが使えなくなるのだけ注意した。
「はい。暫くはその3つで行きます」
次に新しいジョブが出ているのは……意外にも
マリーだった。マリーは特殊でエルフの森林保護官から森林管理官そして……
フォレストシーカーLv1
効果 知力大上昇 精神大上昇 敏捷大上昇 器用大上昇
スキル 管理官スキル 精神魔法 幻術 射手スキル プラントウォーク
初級魔法4レベル
が出ているが……このプラントウォークというのはなんだ?
「わかりません。あとで試してみます」とマリーはエルフの属性ジョブをずっと上げているどこまで行くのだろうかこれもたのしみである。
と最後にロクサーヌをしてみるとこちらも新しいジョブが出ていた。巫女の上位職
浄楷から天子に上位職になった。
天子Lv1
効果MP3倍 知恵極上昇 精神極上昇 腕力極上昇 敏捷極上昇
スキル 浄楷スキル 上位神聖魔法 陰陽 状態異常耐性 精神異常耐性 一瞬の死に耐性
というのが出て来た。
「ロクサーヌ……新しいジョブが出ている様だけど天子?天の子?陰陽とかあるけどなんかわかるか?」
「わかんない事だらけですが特に問題ありません。今までのスキルは使えるわけですから、そのまま新しいジョブに変更してもらえますか?使う時が来たらわかる事でしょう」とロクサーヌは言うことが違う。
ここまで来ると新しく出てくるジョブはみんな一味違ってくる。
「ほら、早く行こうぜ!」とエマは俺の感傷の時間すらくれない。
セリーが「ここはクーラタル迷宮85階です。魔物はルーキートロールになります。筋肉ムキムキで暑苦しい奴ですが雷撃の攻撃もしてくるので注意が必要です。ボスは不明です」
ロクサーヌ的には奴らの匂いはキツく嗅ぎたくないそうだ
エマは逆に「これくらいなら私はわかるぞ」
明らかな能力差なのだろうか?当然オートマッピングされているのでどちらに進めばわかる様になってはいるが
4匹のルーキートロールに出会って戦闘となったが、ベスタがカラドボルグを抜くと雷撃全てベスタのカラドボルグに集められてしまうのでよっぽど近距離で雷撃を受けなければカラドボルグに吸収されてしまう様だ。
リナが接近戦で早速「インパクトドライバー!!」と言うとリナの攻撃まとめて2匹を吹き飛ばすほどのパワーでパンチを当てた。
2匹は壁まで吹き飛ぶと防御力を無視した強烈なパンチだった。
「ご主人様、コレ今出来ました!!」と俺に報告してくる。
「名前は?どこからくるの?今までのとは名前の系譜が違くないか?」
「はい今までのは師匠に習って来た技ですが、今のは拳帝の技だと思います」
と嬉しそうに言って来た。
他の2匹も瞬殺だった。
その後も迷宮に出てくる敵は俺の出番はほとんどなく、パーティのメンバーが魔物を除去してくれていた。
ロクサーヌも「昨日まで沢山頑張りましたからね。見守ってください」
とほのぼのと俺に声をかけるが、ロクサーヌが無理やりレベルアップさせたんだろ?とはツッコミを入れることはできなかった。
何よりロクサーヌが1番レベルが上がっているのだから、みんな大変な思いをしたのだろうなと言うのは容易に想像できた。
次から次に敵が現れるのでロクサーヌが口寄せをしていた様だった。
「みんなミチオ様に強くなった所を見せたいと思って……すみません」
確かにジョゼが冒険者のレベルが90まで上がっているのに驚きだった。
ルーキートロールは素早く戦闘センスも高いのに次々とその急所を素早い動きで攻撃している。
3時間ほどかけてやっとボス部屋まで辿り着いた。
セリーが「やっとボス部屋まで着きましたね」と俺に言ってくる。
セリーはみんなの防具を作っていたのでレベルアップしていないが彼女を一番労いたい。「ここまで来れたのもセリーのおかげだな」と頭を撫でると
「何言ってるですか?そんなわけないでしょ?!」と俺の撫でていた手を振り払う。「えっ?!」
「そんなのミチオ様がここまで連れて来たに決まっているでしょう?
さぁボス部屋に行きますよ」
ゆっくりと85階のボス部屋の扉が開く
中の部屋はこれまで以上に大きい気がする。
部屋の中央に巨大な煙が集まって竜巻の様になっていくと、姿を現した。
現れてすぐに「咆哮」を行うと部屋の空気は震え、地面がボコボコになっていてとても足場がいいとは思えない
体格は8メートルくらいだろうか
苔の生えた岩の様な体で灰緑色の体で髪型はドレッド
下顎に3本の大きな角が生えているのが特徴か……
大きな剣を持っている。
「解析」
ジャイアントトロールキング
個体名「ドワーグルング」
レベル85
セリーが隣で「今、ドワーグルングって言いましたか?」
「ああ、知っているのか?」
「はい。奴が私のお爺さんを殺しましたから……」
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