朝ロクサーヌの口付けで目を覚ます。
「う……ん」
「おはようございます」とロクサーヌが言うと
「もう朝か……」と横に目をやるとセリーがうずくまってまだ寝ている。
「セリーも起きなさい」とロクサーヌが身体を揺らすと
セリーはガバッと目を覚ます。
「えっなんで?」
セリーが最初に放った言葉だった
「えっ?なんでって?」
「なんで起こしてくれなかったのですか?」
「今起こしたじゃん???」
「違います。昨日の夜のことです」
「ああ、気持ちよさそうに寝てたから」
ロクサーヌも「ご主人様より先に寝てしまうなんて、よっぽど疲れていたのね」
とドヤ顔
「いや、いや、可愛い寝顔の私の寝込みを襲うとかそう言うのはなかったのですか?」となぜかご立腹
「ほら、早くセリーも用意して」とロクサーヌが言うと
渋々用意を始めるロクサーヌは俺の用意を手伝ってくれるが、
「今日の午後はロージーが新しいゴーレムを開発したのでみんなで来てほしいと言うことでした」
「ロージー家にか?」「はいリべメール領になります」
「なんで俺たちが?」
「はい。実験場での確認をしてほしいとのことだったので……ここでは危ないかもしれないと言うことかもしれません」
「なるほど。わかったじゃあ午前中は迷宮攻略後寄るとしよう」
セリーが「昨日もお話ししましたがクーラタル87階はニードルマーメードが魔物になります。弱点は土魔法です。口がランスのようになっているマーメードになります。残念ですがボスはわかっていません」
といつも通りに説明してくれた。
もう立ち直ったのか?と思ったらそれはそれで少し寂しい。とセリーを見ていたら
白い目で俺を見てくる。俺の意図が伝わったのだろうか?
ロクサーヌが早速魔物を見つける。当初は土魔法を使って攻撃していたが、ランスのように突撃してくる魔物をベスタが盾で弾いて上に逃すと無防備な形になるか、天井に突き刺さり格好の的になってしまったのでほとんど魔法を使わずに攻略することになった
2軍のメンバーも必ずみんな弓を装備してきており、遠距離攻撃で俺たちの攻撃をフォローしてくれている。
弓の強化もしてくれていたみたいで
87階のほとんどの敵をジョゼ達2軍のメンバーが弓で倒してくれた。
3時間ほど歩いてボス部屋の前まで到着した。
ボス部屋は既にあいておりいつ入ってもいい状態になっていた。
いつもは閉まっているのに既に開いているのには少し戸惑ったが
ロクサーヌが言うにはここで亡くなった人がいるから開きっぱなしになっていると言う説明を受けた。
「つまりここで全滅した?!って事?」
「はいそう言うことです」
「どれくらい前に?」
「それは分かりませんが以前にもありました」
「それほど強いと言うことか?」
「そうですね。ただ、ここまで私たちのように毎回家に帰っている冒険者はいないと思います。ちょっとした油断で全滅ということもありますから、気を引き締めていかないといけませんね」
とガッツポーズをしながら俺に話をする。
まぁ外で色々話していても始まらない……入るとしよう
大きな部屋には一つ玉座があり、そこに誰かが座っている。
俺たちが入ってくると目を覚ましたのか
魔物は玉座から立ち上がる。
「解析」
ナイトマーマンキング
個体名「トリトン」♂
レベル87
「また個体名有りか……」
トリトンは3メートル近くの身長で見た目は濃い青灰色の人型。上半身は筋肉ムキムキで顎髭、髪の毛は癖毛で長い。
手には三又の矛トライデントを持っていた。
「咆哮」を挙げる
空気はビリ付いていた。
多分「恐怖」と「気絶」のデバフだろう。俺たちにはそういったデバフは一切効かない。
奴の足元から勢いよく水が溢れる。
そして一番先頭に立っていたベスタを襲う。
「ガンっ」咄嗟の判断で盾でトリトンのトライデントの攻撃を防いだ。
ベスタもハルバートを取り出して対峙した。まだ数十メートル離れていたのに一気に間を詰めてきた。
その間にも水がどんどん溢れる。
トリトンはまるで瞬間移動しているかのようにベスタに攻撃するがベスタもそれを反射神経でハルバートで弾く。
ラウラの槍もトリトンを攻撃する。奴の移動速度は早いジョゼ達が矢で攻撃しても全く当たらない。
逆に手のひらから無詠唱で尚且つ魔法陣無しで小さく圧縮されたウォーターボールが次々に飛んでくる。
みんなはその攻撃を避けるしかなかった。
威力は岩の壁が削れるほどの威力だった。
俺達は飛び道具で応戦するも奴の動きに翻弄される。「マジックミサイル」すら避けてしまう。
ベスタが対峙しているのを横からロクサーヌが「オーバーホエルミング」を使って追いかけようとするもトリトンはその攻撃すら避けてしまう。
「水だ!!」とロクサーヌと叫ぶ
「奴は水を媒介にして瞬間移動している。水を潰せ!!」とロクサーヌがいうと魔法が使える者は一斉に「デリートウォーター」を使うもトリトンの出す水の量の方が圧倒的に多く追いつけない。
セリーが「土魔法のグラウンドウォールを使った方が早い!」
と言うと一斉にグラウンドウォールを水に目掛けて放つとぐんぐんと土が水を吸っていく。そしてセリーが「クリエイトウィンドウを」と言うと俺たちの周り風でどんどん水が弾かれていく。トリトンは近づくことができなくなったが
近づけなくなっただけで攻撃することはまだできていない。
トリトンは近づけないと悟るとトライデントをかざし雷撃で攻撃してくるがその発動と共に
ベスタはカラドボルグを鞘から抜くと雷撃の攻撃は全てカラドボルグが全て吸収して回避している。
トリトンは近づくこともできない雷撃も全て吸収されてしまうので
新たな呪文を発動させる。それは俺たちがいる土に水から這い上がってきたジャイアントクラブが10匹現れた。
「召喚か……ならこちらも力技で『エルダーアースエレメンタル』」
アースエレメンタルは現れると天井につきそうなほどだが8匹召喚した流石にこうなるとこの部屋も狭い。
ジョゼが「ジャイアントクラブはこちらでやります。トリトンを!!」
ジョゼ達は召喚された蟹と戦うことに
そしてアースエレメンタルは水の中にいるトリトンに攻撃するが水の中にいるトリトンを攻撃できるはずもない。
「ダメか……」
「いえ一斉に壁に攻撃してください」とロクサーヌが言う。
「エマ!!行くよ」と声をかけると「やっと出番ですね」
「いくぞ!みんな壁にパンチだ!」とアースエレメンタルに言うと意図がわかったのかリナも「牙城深層崩壊」を壁にパンチした。
いやリナから何か出てくるわけではないが振動が壁に伝わると
振動が共鳴してすごい音を発する。
更にアースエレメンタルの攻撃も壁にすると壁から水が弾け飛ぶ水が空中に浮いているようだった。
そして弾かれた水からトリトンが飛び出して土の上に転がる
その瞬間にロクサーヌとエマが攻撃を入れる
「ビーストアタック」「虚心坦懐」
と二人の必殺技がトリトンを捉えた。
そしてルティナが「グラウンドニードル」を唱えるとトリトンは突き出た土の塊に串刺しにされていた。
ジャイアントクラブもジョゼ達が全て倒して戦闘は終了した。
トリトンも煙になりアイテムを放出した。
人魚のカードが3枚を発見した。
召喚されたカニは消えずにかに身を残した。
「コレカニだよね」と俺が聞くと
「はい」
「今日はコレを食べよう」
「コレ食べれるのですか?」
「ああ、こんな立派なかに身を食べた事無いけど」
「ミリアこれ持って帰ってくれる?」
「はーい」ミリアが収納すると
88階へと移動したところで帰ることにする。
家に帰ってすぐに今日の戦いの記録をセリーがつける。
「やはり土系魔法に弱かった気がしますね」と独り言を言いながら何やら紙に書いて保存するようだ。
ロクサーヌが「水から出てこない奴をどうやって炙り出すのかがポイントだよね」
と楽しそうにロクサーヌはセリーに話す。
エマも「あれはいいアイディアだったな。特にリナは瞬時に理解していたようだな」
「はい。私の師匠から習った技を応用してみました。振動で奴を水から弾き飛ばした形になりましたがどうでしたか?」
「そうだなアースエレメンタルの力だけではどうにもならなかったかもしれないしな」
と俺がリナに言うとリナは嬉しそうに返事をした。
「それも一応記録しておきますね」
「まぁでも私たちでないとできないことかもしれませんが攻略の鍵になるかもしれませんし、この世界のどこかに今日戦ったトリトンはいるかもしれないと言うことですから記録は大事です」
帰ってからは早速先ほどの蟹をリタに頼んで塩をつけて焼いてもらった。
出てきた蟹は棍棒よりもぶっとい足が真っ赤になって出てきた。
当然みんなは蟹を食べたことがない。俺が
ナイフで半分に割ると中から湯気とともにふっくらとした身が溢れ出てきた。
当然周りも「うわー」と感嘆する。
それを片手では持ちきれないほどの大きさに切ると一番乗り出して見ていた
ララと倒したジョゼに渡した。
二人はお互いの顔を見合うとガブっとかぶりつく
「うまっ」「美味しー」とふたりがいうとみんな自分のテーブルに置いてある蟹をナイフで裂いた。
「殻が硬いから気をつけろよ」と俺が言う前にとっくに殻を割っていた。
「なんだコレ!!」「コレはやばい」とあちこちから声が上がる。
「コレは定期的欲しいな」
「さっきの奴と戦って呼んでもらわないとな」と言うと
「それは大変だな。倒すのも大変だったし」
「違いない」というとみんなは蟹を食べるのに必死になって誰も喋らなくなった
蟹を食べる時のあるあるだな。
「食事の後はロージーのところに行くんだったよな」と俺がロクサーヌに確認すると「はい。用意ができたら参りましょう」
「リベメール領だったな」と言ってフルメンバーの21人で移動した。
ここはアナイシャの部族が住むルシュールの森に隣接している。
アナイシャに「村によっていくか?」
「いえ大丈夫です。ちょくちょく戻っていますので」
「そうか」
ロージーの居住地がかなり発展していて驚く。
エミリーが俺たちを見つけてくれて大声で呼んでいる
「ご主人様!!」
ロージーの家なのか工場なのかわからないが中にはたくさんのゴーレムが並んでいた。
エミリーが「ロージーさん!ミチオ様がいらっしゃいました!!」と奥で呼ぶ声が聞こえる。
「やっと来たか」とロージーが迎えてくれた。
「俺を呼ぶって事は何かあったのか?」
「ああっ大事な事だから呼んだ。いつもなら私の方が行くのだが来ては欲しくて呼んだ」
「何かあったのか?」
「まず、ポーションの生産はここでしている。ニーア商会に頼んでいろんな薬草を用意してもらってここで作っているここならゴーレムが全て作ってくれるので臭いと味だけは人の手を借りないといけないがそれ以外の瓶詰めとかはゴーレムにさせた方が早いのでポーションの生産拠点を変えた」
「エミリーがここにいると言う事は、そうみたいだな……
だがそれで呼んだのではないだろ?」
「ああもちろんだ」
と言ってロージーは俺の肩に手を当てて移動するように促し建物の反対側に移動した。
「今迷宮攻略は21人だろ?」
「ああ、さっきも迷宮攻略に行っていたよ」
「それはご苦労様。それの手助けになるかわからないが……
以前話していた馬型のゴーレムが出来たんだ」
えっとそんな話したっけ?
と思ったが多分したんだろう。
目の前にバイクのハンドルのようなものが付いている4足の物が居る。
特に顔はなく盾で覆われている馬というよりもポニーサイズだった。
「ゴーレムというのは迷宮に入ってもアイテム扱いで、従魔とは扱いが違うようだ。つまりパーティが21人なら21体のコレを持って迷宮に入れるはずだ。
乗ってみるか」
「こういうのに最初に乗るのはエマ」とロクサーヌ
「えっいいの?」と嬉しそうにエマが乗り込む
確かに馬ほど大きくないベスタが乗ったらだいぶ小さいのではないか?と思ったがエマが跨ると自動的に起動した。
「ミチオ達は魔法で馬を出して使い捨てでその場に置いてきてしまうが、コレはそんなことしないでくれ。迷宮攻略用に作ったのだが外でも使う事ができる」
エマが跨るとゆっくりと4足歩行のそれは歩き出す。
乗っているエマには全く揺れはなく席が歩くスピードに合わせて上下しているのでまるで静止しているようだった。腕に持っているハンドルのところを少し捻ると段々スピードが上がっていく。
手を離してもスピードは一定に保たれていた。スピードを緩めるのはハンドルについているブレーキを引くか「アブミ」を内側に押さえつけるとスピードが落ちていく
エマも楽しそうに「これ馬より速いぞ!!」
弓を渡すと乗りながら的に一回で当てれるエマはやはりすごい。
乗りながらでも身体が上下に動かないのであぶみの上で立っていても重心移動で曲がることもできるようだった
エマが乗り回している間に他のゴーレムで説明をしてくれる。
「どうせ毎日迷宮から家に戻ってきているのだから、こういう食料とか持って行ってないでしょう?」と馬の横を開けると十分な収納スペースがあり武器や食料ポーションなどを保存できる。
「もちろん山を登ったりして問題ないことには確認しました。
迷宮攻略に使ってくれませんか?」とエミリー
「壊してしまうかもしれないぞ」
「コレが壊れてもミチオ様達が無事なら問題ないです」
ロージーが続けて「で、ここに21人分あるのでここで練習して欲しくてここに呼んだのです」
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「X」にて、こんな人をモデルとしていますと言うのと、相関図を出しています。カギがついているので、捨てメールなどでアドレスを作ってアカウント作ってもらい申請してください。
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