※この作品はR-18です。

異世界迷宮でハーレムを(仮    作:九白

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グレイモア

 

「クーラタル迷宮89階です魔物はウォータースライムです。弱点は火、水、風属性と思われますが我々が調べた内容ではありません。我々は打撃攻撃が有効だったため今回は打撃系の武器を用意しました。と言って巨大ハンマーや棍棒という名の大型バット?を取り出した。

「ああ、確かそうだったな」

みんなそれぞれ武器を持ち替える。俺は棍棒に持ち替えた。

セリーから「昨日ロッジで調べた結果、皇帝と共に迷宮に入ったパーティのメンバーの手記を発見しました。そこには皇帝陛下は『90階で起こった事は悲しい出来事であったが他言無用だ。もちろん何があったかを記する事も禁止だ』と言われた事が手記に書いていました。私はこの悲しい出来事があったという事、そしてなぜこの事に箝口令[かんこうれい]を引いたのかがわかりませんが、秘匿する内容があるのでしょうか?その事で推察ですが91階に移動して迷宮探索を終了したのだと思います」

「セリーよく調べてくれた。」

俺はセリーの頭をヘルメットの上から撫でる。

「ヘルメットの上から撫でられても頭をグリグリされているだけですが?」と白い目で見てる。

「ははっ」と俺は笑って誤魔化した。

だが、やはり90階で何があったのかは謎のままであるが、それをなぜ口止めするのかその理由も現時点では全くわからない。行ってみるまでのお楽しみということか……

 

途中出てきたウォータースライムは2軍のメンバーが奮闘してくれた。

コレットは特に斧から巨大鉄槌に武器を変えて攻撃するが重さを感じさせない鉄槌の振り回しで次々とウォータースライムを一撃で撃破している。

まるでモグラ叩きの様だ。

 

ロクサーヌの的確な指示出しは凛々しいロクサーヌの姿だが、俺たちは昨日あの後クーラタルの家に向かった、二人で迷宮探索を始めた頃を思い出しながら帰るまでの間二人でこの家にいる事にした。

ラブラブなHで愛を何度となく確かめ合った。

ベッドでのピロートークでは、「明日はいよいよですね」とロクサーヌはピロートークとは思えない会話から始める。

「そうだな」

「私がミチオ様の剣となり盾となります。必ず無事で91階までお連れします」

と本来なら立場は逆だと思うのだが、ロクサーヌは自信満々で言っている。彼女の中の騎士道がそう言わせているのだろう。

「ああ、そうだな。一緒に100階まで目指そう」

「はい」とロクサーヌは嬉しそうに返事をした。ロクサーヌは上機嫌でその後も丹念に俺に奉仕してくれた事を思い出した。

 

 

「ミチオ様!!」とセリーが何回も俺を呼ぶ

「ん?なんだ?」

「ちゃんと聞いてましたか?そろそろボス部屋ですよ」とセリーが白い目で俺をみる

ウォータースライムは元々それほど強い魔物ではなかったので攻略は順調に進んだ。2時間ほどでパーティはボス部屋の前迄進んでいた。

 

「いよいよですね」とセリーは少し嬉しそうに独り言の様に言った

ロクサーヌを先頭に扉の前に立つとゆっくりとその大きな扉は開き始める。みんなはその後に続く

部屋の中心では煙が集まっていく。

そしてその中から出てきたのは、ロクサーヌだった。

 

「???」どういう事?

「!!!」と思った瞬間同じ格好をしたロクサーヌと激突した。

互いに互角のスピードで攻撃をしあう

 

セリーが俺に「鑑定を!」

(解析)

 

プライミーバル・ミアズマ(原初の濁流)

Lv89

個体名 グレイモア

 

と表記された。

 

セリーに「個体名グレイモアだ!」と短くいうと

セリーはそう言われてそれを理解した。しかも1匹だけと言うのはそれだけでこのボスが厄介なのがわかる。

 

ロクサーヌが手こずっているとエマが「お前じゃ埒が明かない」

エマが横から助っ人する

エマは「精霊石を使ってどっちが味方かわかる様にしないとみんな攻撃しにくい」と言われエマだけがどっちが本物のロクサーヌかわかっていた様だ。

二人で連続攻撃をしてもグレイモアは怯まない。

ロクサーヌが精霊石を使うとヴィンティスとフェンリルが現れた。もちろんこの2体はどちらが本物か理解しているヴィンティスを憑依させるとそのままロクサーヌの頭の上にアストラル体のまま俺たちにも見える様にしてくれた為どちらが本物かがわかる

 

エマ達の連撃が少し上回るとエマは「紫電一閃」と近距離で放つとスウェーしきれなかったグレイモアの腕を捉え切断した。

偽物でもロクサーヌがやられるのは辛い……

 

ボトッと腕が落ちるとそれは黒鉄色の濁水スライムに変わった。

するとそのスライムはスルスルっとグレイモアの足元までくると奴に吸収された。

やつは間違いなくスライムだ。しかも変身能力がある。

グレイモアは口から緑色の毒の霧を出すと、一瞬行方がわからなくなると

 

エマが俺の前まで下がってきて俺の目の前で手で静止してもう少し下がる様に合図する

 

セリーには一瞬エマがニヤッと笑った様な気がした

その瞬間横にいたセリーが俺の腕を強く引っ張った。

次の瞬間腕に鈍い痛みが走ったエマの腕がそのまま剣に変わって俺の腕をかすめた。

アナイシャはすぐさま双剣でエマの追撃をガードした。

セリーが半泣きで「すみません。大丈夫ですか?油断しました。エマさんがあんな動きするわけないのに……」

「俺は大丈夫だちょっとかすっただけだ」と言ったがいや、結構痛い……ここは我慢だ……

セリーはポーションを直接傷口に掛けると一気に傷口が塞がる。

エマも心配して「ミチオ大丈夫か?」

「ああ、セリーが咄嗟の判断で」

アナイシャはアラクネに戦闘途中で変身すると一気にスピードが変わる

グレイモアは後ろに下がりながらアナイシャの攻撃を避ける。何度かヒットしても黒鉄色の体が見えるがすぐさまその傷口は塞ぎ癒える

 

「エマ!!」とコレットがジャンプして鉄槌を大きく振りかざした。

エマに扮したグレイモアはそれも避ける。

「ちっ」とコレットが舌打ちすると、

メーアも連続で攻撃する。彼女は自分の大剣に持ち替えて

「アサシンピアーズ!!エマ!!死ねー!!」

と大剣を小枝の様に振り回しエマに突きを決めると

剣を持っていた方の腕が吹っ飛んだ

「しやぁーーー!」とメーアはガッツポーズを取る

その腕はヴィクトリアに飛んでいく

 

エマは複雑な心境だ。

「偽物だからってお前らなぁー!!」

と呆れ顔だったが

腕を失ったグレイモアだが当然痛みは感じていないので、失ったままの状態で、ロクサーヌも連続攻撃を入れるがグレイモアはその攻撃を受けた止めた。「ビーストアタック✖️2」

グレイモアには2つの大きな引っ掻き跡の様なものが2本肩から足元まで大きな傷口になる……

大きな傷口があっても

グレイモアは床をまるでスケートで滑る様にスゥーと移動し後退する

ヴィクトリアに飛んできた腕は液状になるとその黒鉄色のゼリーの様なものはヴィクトリアを覆っていく。

 

ルティナが「まずい!」というと彼女はヴィクトリアに「……アイスボディ」の呪文を高速詠唱で唱えると

「ああああああっーーーーー!」と絶叫と共に

彼女は瞬く間に氷漬けになった

「ルティナなにを!!」

 

ヴィクトリアは完全に凍るとその氷像はヴィクトリアそのものになった

氷像はすぐさま動き出してスライムを掴む。

掴んだところのグレイモアは氷で固まり実体となって口から侵入しようとしたスライムを掴み上げるとそれを壁に激突させた。

 

「これは?」

とヴィクトリアが発すると

「少ししたら元に戻るから。ちょっと我慢して。もう少しでヴィクトリアを内側から奴に支配されるところだったから」

「ルティナありがとう」

ルシールは氷攻撃が有効なのかと思い本体に

「……フリーズボール」の呪文唱える

 

クレイモアは一瞬大きくなるとその魔法ごと食べてしまった。

「はぁ?魔法が弱点というわけではないの?」

 

エマに扮したスケートで滑る様に移動して切り落とされ壁に激突された部分を液状化した部分を回収していく

 

斬撃、物理攻撃も魔法攻撃も効かない……

そこからパーティの連携攻撃を始める

ミリアもバックアタックを仕掛けても、表裏はすぐさま変わり

なんなら裏面はロクサーヌになったりして腕も4本になったりもする。

 

攻撃回数は俺達が圧倒的だがそれをうまくいなしている。

 

(考えろ!!)

奴はどうやって倒すんだ?いや、煙から現れたという事は前回ここにきた人(初代皇帝)は倒したはずだ。どうやって?

「セリー!奴をよく見て弱点を一緒に考えてくれ」

「はい。一つ気がついたことがあります」

「なんだ?」

「リナの攻撃だけは受けずに全てかわしています」

「ん?どういうことだ?」

「私の妹ですから人より多分よく見てますが、リナの攻撃は剣で受けたり、体で受けたりしていません。他のみんなの攻撃は斬られてもすぐに治るので気にしていない様子。逆に体勢を崩したところでカウンターを決めています」

 

確かによくみるとみんなが一斉に連携して攻撃していても、奴は怯むことなく相反し反撃を繰り返すがリナの攻撃だけは綺麗に避けて反撃もしない。まるでリナに当たらない様にしている。

「それってつまり……」とセリーと結論が一致した。

「奴には核がある」そうだ、スライムには核がある。今までのスライムはその核を潰すと形が維持できなくなっていたが、奴の本来の色は黒鉄色でわからない。

中心にあるのかもしれないし、そうじゃないかもしれない。その核さえ攻撃されなければ、奴への攻撃はほぼ無効化されている。

「リナは核への攻撃できる唯一の存在だからその攻撃をかわしているという事?」

「そうなりますね。それを見抜くだけでもすごいですが、リナから出ている波動がそう感じさせているのかもしれません。

リナは目が見えない時その波動で色んなもの形を察知していましたから。目が見える今でも無意識に波動を発しているのをグレイモアは感じているのではないでしょうか?」

「リナ!!波動で奴の核を狙うのよ」

「わかった」リナが目を瞑り波動で周りを見る。

それを奴は感じるとリナを避ける様に移動する。

波動で核を見るが、表面の液体金属で中まで見る事はできなかった。

 

「見えないなら」

と言ってリナも攻撃に参加する。

「牙城深層崩壊!!」

その攻撃をグレイモアは他のどの攻撃が当たっても全力で避けて

当てる事はできなかった。

リナの攻撃は全力で避けている。

グレイモアも変身を解いて黒鉄色のスライムに戻ったが

手が何本も生え、スライムの上に上半身だけ3体黒鉄色のまま人間の姿をとった。

 

「攻略方法がわかれば!!」とトトとベスタがシールドバッシュでリナの方にグレイモア全体を押し進める。

その間キーカも「クイック」の魔法でリナにバフをかける

当然他のみんなもリナが攻撃されない様に連続攻撃を続けるがやはりリナの攻撃以外はまるで効いていない様だった。

みんなが一瞬の隙を作ってリナが攻撃できる距離を取った

2回目の「牙城深層崩壊」をリナが放つ

リナの攻撃は当たる寸前にグレイモアは自らの体を切り離してリナの攻撃から身を守った。

「なにぃ?!」俺は思わず声を出していた。

砕けたグレイモアの液体金属は床に落ちるとまたすぐさまグレイモアに回収された。

 

 

エマが「私達がその核を破壊する方法はないのか?」とリナに聞くも

「多分自分の体を切っているところを見ると奴の核は多分体の中を移動しているので攻撃するのは難しい」

「ならばなんとしてもリナの攻撃が成功しないといけないな」

 

リナは「私にいい案が有る」とエマに伝える。

エマにそれを伝えると「それで奴を倒せるのか?」

「わからないけど、それしか方法が浮かばない」

「あと何回その牙城深層崩壊はできる?」

「うーん後1回かな」

「なら、一発勝負だな」

 

その会話中もみんなは一斉攻撃をしている。

 

エマが「行くぞ。もう一回だ」と声を掛けると先程と同じ様にベスタとトトがシールドバッシュで追い込む

連続攻撃でみんなも疲労が溜まっている。

そしてエマの影に小柄なリナは隠れて奴の死角から攻撃をする

「牙城深層崩壊!!」大きな声でリナが言うとグレイモアはやはり自ら体を切断してその攻撃を本体に当てるのをかわした

 

奴は同じ事をやっても無駄と言わんがばかりにその攻撃を機械的に防いだ。

その姿を見てエマはニヤリとしたが、トトの頭上から飛び降りてキーカが細いレイピアでグレイモアを突き刺す。

奴は避けもせずその攻撃を受け止めた。するとその攻撃が奴の体に波紋をひろがせた。

その瞬間奴の赤いルビーの様な核が崩れた……

 

リナの攻撃は通常攻撃の波動パンチだったがキーカとリンクを繋げてその能力を使って技の伝達を行った。結果キーカの攻撃こそ「牙城深層崩壊」だった訳だ。二人にはそういうことが出来る事をすっかり忘れていた。

 

別に本当は技の名前を言わなくても発動するらしく、わざとらしく大きな声でしかも全く同じ攻撃だと不自然の為エマに隠れて攻撃をしたがそこまで防がれるのは予想済みだった。

キーカにその攻撃を貸せるとは思わないしその攻撃が本命とは気が付かなかったのだろう。

 

奴の体はバラバラと崩れていく、全てががバラバラになるとそれは鉄粉のような粉になった。

 

奴が消えて無くなるとみんな安堵の声が広がったが90階はこれからである。

ここで帰ってしまったらもう一度今の奴と戦うことになる。

一旦ここで軽く食事休憩することにした。しばらくするとヴィクトリアの体は氷の体から元に戻った。

 

俺がガンマ線バーストを使う手もあったが、避けられたら厄介なのでエマからは「それは最終的な方法だから温存しておいてくれ」と釘を刺された。魔力を半分使ってしまうからかもしれない。

90階ではその場面は来るのだろうか?

みんな心の中で次はもっと強い奴が来るのか?と不安に思っているのが伝わってくる。

「ここまで俺たちはやってこれた。もう充分だと思うがどうだろう?」

と俺が言うと、みんなの沈んだ気持ちが反転する。

みんなの中では初代皇帝が作った91階層までの探索まであと少しだ。

ミチオ様を連れていくのが私たちの使命だ。落ち込んでいる場合ではないとその言葉を聞いて誰しもが思った。そしてミチオ様がそんな事を言い出すのは私たちを見てもう無理という顔をみんながしているからからに違いない。

みんながみんなそう思った。

 

「なーに言ってるだよ。これからだろ?まだミチオは何もしてないじゃん」と隣にいたエマが言うとみんなが立ち上がる。

「私達がミチオ様の剣となり盾となります」と言うと。

みんな剣や武器を掲げて「その通り!!私たちは負けない!ミチオ様がいるのだから絶対に勝つ!」と次々に声が上がる。

「オー!!オー!!」とみんなが声を上げる

エマも隣で「ちょっと疲れただけだよ。まだ十分士気は高い」

ロクサーヌも「そうです!これからです」

とやはりみんなに押し切られる。確かにこの迷宮には色んなものが隠されている。そしてこれがなんなのかは最上階に行って答えを見つけるしかない。

 

みんなの軽い食事も終わり充分休憩も取ったところで俺たちは次の階に進むことを決断した。

 

 

 

 

 

 

 

 




結局最後の最後年末の最終日になってしまいました。申し訳ないです。
次回は1月10日土曜日に更新予定です。

いつも読んでいただきありがとうございます

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