アイアンゴーレム(処刑人)は大きな斧を片手に背中には拷問に使う大きな車輪を背負っている。
大きさは1体3メートルほどの大きさでフードを被り中から青白い光を放っている。力はロクサーヌを片手で振り回せるのだから怪力なのだろう。
「虚心坦懐」エマがゴーレムに放つと処刑人は弾き飛ばされ何度も地面をバウンドする。
「ゴーレムは1体だ。みんなで集中攻撃をすれば倒せる!」
とエマが言って草むらから現れると、アザラスはエマの姿を見て驚いた。
「お前は!?……」エマにそういうがエマは全くアザラスが言っている意味がわからなかった。
アザラスは何かの魔法を唱えるとすぐさま10体アイアンゴーレムが集まって来た
エマはその数に驚く「こ、こんなにいるのか?」
そして吹き飛ばされた処刑人も立ち上がり参戦する。
ルシールは強力な魔法を唱えるも全て魔法が霧散してしまう……
エマが「全て魔法なしで倒すのかよ……不味いな」
連続して大斧で攻撃して来る処刑人
二人づつついても決して楽な戦いではない。
トトとベスタがシールドで奴らの攻撃を大楯で受けるもいつまでも続くものではなかった。
シャンタルも苦戦していた。シャンタルはアザラスの魔法攻撃をシールド(防御魔法)で防いでいるもののアザラスはウサギを馬で追いかけるようにシャンタルを追いかけ回す。
「きゃっきゃっきゃっ!ほらもっと逃げろ!」嬉しそうにシャンタルを魔法を打ちながら追いかけ回す。シャンタルも時折魔法や斧で攻撃するも奴のバリア(防御魔法)にはばかれる。
「シャンタル!大丈夫か?!」
「私は大丈夫だから、もうちょっとやらせて」と言って来るがどう見てもただ逃げ回っているようにしか見えないが処刑人11体の相手をするのもこちらはこちらで大変だったとても余裕のある状況ではなかった。
生半可な攻撃では奴にダメージを与えられるわけではなかった。
キーカが「リナ、ほら、牙城深層崩壊は?」
「あれはさっきのスライムで全部使っちゃった……」
「えーーやばいじゃんどうするの?」
不意に攻撃してきた処刑人の腕に
「砕岩脚!」と言ってリナが岩をも砕く回し蹴りを処刑人の腕に当てるがちょっと窪むだけでほとんどダメージが通ってなかった。
「えっ?!あれでこれだけしかダメージ与えられないの?」
リナが捕まりそうになった時にコレットが大槌でその腕を吹き飛ばした。
「大丈夫か?」
コレットは自分の体を回転させて遠心力で渾身の一撃を与えるもの決定打ではなかった。
ルティナは「どうしてこんなに強いの?いくらなんでもアイアンゴーレムにしては強すぎない?!……」
「ルティナどういう事だ?」と俺もそれに釣られてルティナに聞いた
「魔法も効かない物理攻撃もほとんど効いていない……普通はこんなことありえないです」
「何か特別なのか?」
「とても特別です。ましてこの数、普通ならゴーレムは1体操るのがやっとのはずそれをアザラスがこれだけの数コントロールしているなんておかしい……何か理由があるはず……」
「ルティナが言っていたルーンじゃないのか?」
「そうかもしれないけど?!」
「じゃあルーンを止めないと攻撃できないということ?」と俺が尋ねると
「じゃあ指揮権を奪っちゃおう!!」ルティナは呪文を詠唱すると
「……コントロール・コンストラクト!!」(人造の敵をコントロールする)
「!!」
ルティナの目の前に来た処刑人に魔法を唱えると処刑人には届かず、その前に霧散してしまった。
俺はルティナを抱えて、スライディング。処刑人の攻撃を避けた。
「ルティナ大丈夫か?」
「うん、大丈夫。でもどうしよう……」
隣にいたアナイシャが「魔法でなければ良いのですね」と言うと
アナイシャは81階で見たヴェスパクィーンに変身した。
周りは新手が現れたのかと思ったがよく見たら顔はアナイシャだったので
「それにもなれるの?」
「ちょっとは練習はしましたよ」
ヴェスパクィーンはアーマードハニカムビー、プラズマスティンガービー、バイオボマービーの蜂を2匹づつ召喚した。
アナイシャは「私が出せるのはこのくらいまでです」
俺たちを守る為に変身した。
プラズマスティンガービーが高出力レーザーみたいなプラズマを出すも処刑人の周りをプラズマがまるで何かを避けるように屈折して処刑人には当たらない。
「えっ?これもだめ?」
続いて、バイオボマービーが処刑人に密着して爆発すると処刑人の前で大爆発して弾き飛ばされた。
「魔法的な攻撃は効かないけど爆発のように事象的な攻撃はルーンは反応していない……」
さっきの攻撃はバイオボマービーの自爆攻撃で魔法的なものではない。
バイオボマービーの攻撃が効いたのを見てみんなの士気も上がった
ルティナは一つの可能性を考えた。俺にそれを伝えると
「エマ!!処刑人の奴らをなるべく一箇所に集めてくれ!!」
「ほら、ロクサーヌ聞いたか?」
「わかってる」
ロクサーヌは最初の一撃を喰らっていたが既に戦線には復帰しているが
ロクサーヌも既に使役能力は使い果たしているのでロクサーヌの決め手も無い
高速移動で奴らを撹乱する
ルシールがクリエイトピットを使って処刑人をはめるがいつまでもハマってはいない。這い上がって登ってこようとする。
「ルティナ!出番だ!」
「わかってる!……フォグクラウド!」の魔法を唱えるすぐさま俺はその魔法に対して「ラストエロージョン」
の魔法を唱える。
辺りは霧に包まれるがエマやロクサーヌは「??」
エマは「奴らは視力でものを見ているのでは無いぞ?!これでは私たちが不利に……」辺り一面は白い霧で覆われている。
霧からはなかなか処刑人は現れなかった。
「ギギギギギッ」と音が響き渡る
だんだんと霧が晴れて来ると、
処刑人からルーン文字の鎧からは青白い光は発せられず、一部ルーンの鎧は剥がれ落ち、処刑人は錆びまみれとなって全く動けなくなっていた。
ルティナが「これなら攻撃が入るはず!」
と言うとベスタが突っ込み大楯でシールドバッシュをすると処刑人の腕がひしゃげて処刑人の体はだいぶ凹んでいた。
「よっしゃそう言う事なら!」とメーアが飛び出す
「パイルバンカー!!」と言いながら頭上から処刑人に攻撃を入れると頭からぺちゃんこになる程のダメージを与える。
次々と今までの鬱憤を晴らすようにダメージを与えていく。
ルティナが一体の処刑人を見つけて「これはこのままにしておいて」と言うと
ルティナは「……コントロール・コントラクト」とルーンの落ちた処刑人を見つけて魔法をかけるとアザラスの指揮権を奪った。やはりこのゴーレムは完全コントロールではなく自我があるようで一体づつ個性もあるようだった。
「ご主人様今度は錆び取り魔法を……」
「なんだったけ?」
「リターントゥメタルです」
「リターントゥメタル」と唱えると先ほどまでサビだらけの処刑人が元のアイアンゴーレムとなった。
エマ達がおおよその敵を倒している時にセリーがルティナに声をかけて来た
「なんでこんなゴーレムを奪ったの?」
「ゴーレムには知能が付いていた。どう言う訳かは知らないけど、アザラスを倒すのに使えるはず」
「あーでも他にも色々聞きたいことあるけど、とりあえずはアザラスを倒しに行こう!」
だいぶアザラスとシャンタル達が戦っている場所から少し離れてしまった。お互いの状況を知ることのできないほど離れてしまっていた。
アザラスの魔法攻撃をシャンタルは全てシールドで防御している。
もちろんそれは移動しながらだった。
「なかなか手強いな。今日はお前を死ぬほど犯してやるからな。充分暴れろひっひっひっ」
アザラスはバリアには絶対の自信があった。実はバリアはアザラスが管理しているのではなく、騎乗しているこの馬がバリアを張り続けているのだ。アザラスの集中は全く切れることなくシャンタルをいい気になって追いかけ回していた。
俺が到着する時にはアザラスはだいぶ驚いていた。
「しょ、処刑人はどうした?」
「たくさんの犠牲を払って全て倒した。」と俺が一人でやって来たのにアザラスは満足そうだった。シャンタルはそれを聞いて動揺した。
「ミチオ様……ベスタも?」と悲壮感に包まれるが
「今はアザラスを倒す事に集中しろ」
アザラスは「トカゲや猿が1匹から2匹になったところで何も問題ない」
アザラスはバリアの安全地帯から魔法で攻撃始める。自分は攻撃されないと思っている。
俺とシャンタルは避けながらもシャンタルがシールド(魔法防御)で守ってくれている。
「はっはっはっ死ね死ね死ね!」と楽しそうに攻撃魔法を唱えながら言う。
「シャンタル、バリアは解決できそうか?」
「はい。問題ありません」
シャンタルがスッと立ち上がると目の前にシールドを張ると、ただシャンタルは逃げ回っていたわけではなく積層魔法陣を組んでいた。そして魔法のバリアを自身のシールドで打ち消すことができると確信していたからだ。
バリアにシールドを侵食させその効果を打ち消しあうシールドを構築していた。
これはシャンタルが攻城戦で使うシールド魔法の一つらしい。
周りに一気に魔法陣が浮かび上がるとアザラスの周り無数のにシールドが集まりバリアを侵食するとバリアは溶けていくように消えていく。
アザラスが黒馬にいくら言ってもバリアを再度貼る事はできなかった。
「はっはっはっ、だがバリアをなくしただけだろう?2人でどうやって俺に勝つ?バリアがなくなったと言う事はお前のシールドもないと言う事だろ?」
アザラスは「特大魔法をくれてやろう!」
と空中に魔法陣が浮かび上がる。
クナイが奴の腕に突き刺さり爆発する
ミリアが魔法の発動を拒んだ。
気がつくとベスタの大楯で二人を防御している。
そしてアナイシャのヴェスパクィーンがルティナが指揮権を奪った処刑人掴んで超高速で運んで空中で手を離す。奴にぶち当てる気だ!
真っ直ぐアザラスに飛んでくるがその処刑人はアザラスを攻撃するのではなく
アザラスが座っていた台座を攻撃した。
失敗か?と思ったがそう言うわけではなかった。
あの処刑人は知っていたのだ
あの黒馬はあの椅子で縛られていた事を……椅子を壊しアザラスが投げ出されると
黒馬はルーン文字と口から目からの青白い光が強く光ると自爆した。
投げ出されたアザラスは「裏切ったか」と処刑人に言うと
「処刑人はあれが全てではないわ」
と言うともう1体の処刑人が土から現れた。
アザラスは処刑人を放っておいて家の方角に逃げながらも魔法を打って来る。その攻撃はジョゼが守ってくれた。
処刑人同士はお互いに見合うと何を思ったのかお互いの首を同時に跳ねると
そのまま倒れた。
その不思議な光景に唖然とするも奴は家の方角に逃げていく。
だが既に別働隊がアザラスの家を燃やしている。
「お前達はなんて事を……燃やされてしまったら今までの研究が……」
ルティナが「ああ、興味深い研究も沢山あったけど仕方ないね」と残念そうに言う
エマが「そろそろ終わりにしようか?」とアザラスに言う。
「まぁいい。どうせ俺は数日で蘇る。蘇ったらここで死んだお前達の仲間を処刑人にしてやる。そして永遠に俺がお前達の仲間を切り刻んでおもちゃにしてやるさ」
「お前は今まであった魔物でもダントツで性根が腐ってるな」
「ああ、最高の褒め言葉だ」
「じゃあ……教えておいた方がいいかな……
私達は誰も死んでないから」
「くっ貴様ら!」
ロクサーヌの目が光るもビーストスラッシュで何度も攻撃して空中に浮かび上がったところをさらにビーストスラッシュを決めて確実に奴を倒した。
そしてアザラスが空中から落ちると完全に沈黙した。
みんなの安堵の様子と歓喜が湧く。
だがまだ終わりではない目の前の家はまだゴウゴウと音を立てて燃えている。
みんなもアザラスの家の前に集まって来た。ロクサーヌは反対側の坂道に91階に続く門の出現を確認した。
そして、処刑人としてここにずっと留まっていさせられたのか霊になって現れる。
黒馬は騎士団のリーダーだったらしい。処刑人はその騎士団の部下だったのだろう。みんな成仏できる事を喜んでいるように見えた。余程古い霊なのかなんと言っているのかは、わからなかったがみんな感謝の言葉を言っているように見え安堵の表情だった
そしてその中でも騎士団のリーダーは明らかにエマを見てエマにしか聞こえなかったが「エマ様ありがとうございます」と小さな声で聞こえた……
知らない霊に名前を呼ばれた事にエマはゾクっとするのだが、みんな幸せそうに成仏した。
エマだけがちょっと不思議な気持ちになっている。ここまで誰一人違和感を感じているものはいなかった。
レベッカにラティカをここに連れて来てもらうようにお願いした。
家の消失を確認してもらうためだ。
みんな家が燃えているのを見ながら小休憩となった。
レベッカがラティカを連れて来てルティナが解除の魔法を使う。
目覚めるのには少し時間がかかる。
みんながラティカの方に視線が行った時事件は起きた。
みんなの背後にアザラスの死体がある事は忘れていた。本来なら迷宮に吸い込まれるので誰しもが放っておいた。
だがアザラスは吸い込まれずにずっと倒れたままだった。
アザラスは事前に死んだ時HP1で一回復活する魔法を自らにかけていたのだ。
そしてみんなに見えないように倒れてながら魔法を構築していた。
そして起き上がった瞬間魔法を発動させる「……※※※※!!」
起き上がったラティカに興味なかったミリアは見ていた。そしてアザラスは間違いなくミチオを狙っていた。もう既に魔法発動妨害はできる状況ではなかった
ミリアは縮地を使ってその射線上の間に入り込みミリアがその攻撃を受ける。
みんなが呪文の発動に振り返った時には避ける事はできなかった。
ミリアは奴が唱えた魔法の直撃を受けると空間の切れ目に吸い込まれていく。
ミリアの声がその裂け目から無情にも聞こえる
「ご主人様〜!!!」
「ミリア〜〜!!」
いつも読んでいただきありがとうございます
いいところで終わってしまいましたが、来週はソロキャンプにいくのでお休みです。すみません。
毎週土曜日の22時頃に更新してます。
誤字報告していただけると大変助かります
https://twitter.com/kujira_ts
「X」にて、こんな人をモデルとしていますと言うのと、相関図を出しています。カギがついているので、捨てメールなどでアドレスを作ってアカウント作ってもらい申請してください。
また、急なご連絡もxでしているので是非登録してください。
ーーお願いーー
高評価と読み終えたらしおりもお願いします。励みになります