俺は気がついたらアザラスの首根っこを掴んで叫んでいた
「お前!!ミリアをどうした?!何をやった!!」
アザラスを大きく揺さぶる。
いましがたミリアは俺を庇って何かに吸い込まれて消えた。
アザラスは隠し持っていたナイフを最後の力を振り絞って俺めがけて振り下ろしたがロクサーヌにその腕ごと切られ血が噴き出る。
ロクサーヌはそのまま癒しをかけ反対側の腕も切り落とすとまたそのまま癒しを唱え止血した。
アザラスはロクサーヌの形相に恐れ慄いた……
セリーにアザラスから離れるようにそして、「冷静になってください」と後ろから抱きつかれる。
俺は我に帰る
ロクサーヌは「お前何も言わず死ねると思うなよ」と凄むとエマが
「さっきのはなんだ?ミリアに何をしたんだ?」と冷静ではないロクサーヌの代わりにエマが聞く。
エマの静止を聞かずにロクサーヌは肉が抉れるほど殴る。
死ねないようにすぐさま癒しをかけその部分が欠損した状態で死なないようにしている。
「ほら、お前このままだと永遠に死ねないまま痛みを感じ続けるぞ」
「……や、やめろ……いや、やめてください」もう既にアザラスは痛みの限界に来ている。
「アレはディメンジョンリフトという呪文……今そのミリアとやらは次元の裂け目に落ちてどこかの時代のどこかの場所に飛ばされている……でも私にはそこがどこかはわからない……ランダムに飛ばされるだけだ……本当にどこに行ってしまうかは私自体わからない……」
エマが「それを調べる魔法は無いのか?」
「ない……」
「じゃあ、思い出すまで次は耳を引きちぎろうか?」とロクサーヌが言って早速耳を強く引きちぎろうとしている。
「ひぃぃぃっ……本当にわからないんだ!!」
「もうちょっと引っ張れば思い出すか?」
「本当に無理なんだ……」
アザラスはエマを見て「お前ならわかるだろ?」
とエマに言う。
「はあ?なんで私がわかるんだ?」
「なんでそんなシラを切る……私と一度会っているだろ?なぁ?そして私はその魔法をお前にかけている。なぁ思い出したか?シラを切らないでこの女を止めてくれ」
と泣きながら懇願してくる。
ロクサーヌはアザラスの首根っこを掴みながら
「エマどう言う事だ?」とロクサーヌが聞いてくる
「いや、私は本当にこいつを知らない。コイツのただの戯言、離間工作だ。名前だって今日初めて聞いた」
「と言っているが……?」と目線をアザラスに戻すと
恐怖でアザラスは漏らしているがそんなことはロクサーヌは気にしていない
「お前を死なせるとすぐにお前はこの迷宮の力ですぐに復活するんだろ?」
ロクサーヌはそのまま耳を手で引きちぎるとアザラスはのたうち回っている。
「ギャーーー、ウッギャーーー」
俺は「奴の言っている事がおかしくなってきたのだろう。もう既に頭がおかしくなっている。しばらくの間呪いを掛けて苦しみを少しでも植え付けておこう」
と言うと以前海賊どもを独房に捕らえた時に使った呪いを掛けた。
アイスホッケーのマスクを被った大男にケツの穴を何度も何度も犯される幻視の呪いだ
縛って動けないようにして、家が完全に燃え尽き
ラティカが目覚めるのを待った。
ミリアがいない事実は変わらないので、
「もう既に気が触れているので、これ以上情報を得られないならとっとと殺して先に進んで一旦家に帰って対策を考えましょう。ずっと迷宮に居るのは得策ではありません」とセリーが現実的な進言してくる。
「それに……ご主人様ミリアを感じませんか?」
俺は自分のパーティスキルでミリアの存在を遠くに感じる。
この機能をすっかり忘れていた。
「ミリアは生きている?!」
「はい。そのためにも迷宮から一刻も早く出る必要があります」
「確かに」
ロクサーヌは「いや、私たちにこんな事して簡単に許される筈がない。こんな奴は死ぬ寸前まで苦しみ悶えるのが必需」
脚も切り落とし、癒しで歩けなくするとロクサーヌは殴って顎を砕き魔法を使えなくした。ルティナに「サバイバル」の魔法を掛けてもらい息ができなくても、食事が取れなくても100日間は生きていけるようにした。
金属杭で奴の残った手足に地面に打ち込み動けないようにして、生きながら恐怖を100日間味合わせる。とロクサーヌの残酷な仕打ちである
ロクサーヌも散々残酷な場面を見てきているので許せない時はタガが外れてしまう。
既にアザラスは泡を吹いているが生きている……
その脳裏には今も呪いで犯され何度となく切り刻まれている……
ラティカが目覚めるとアザラスの変わり果てた姿を見て驚愕した。
「アレがアザラス?」
ラティカは自分が殺してやりたいという気持ちもあったがコイツを倒してもまたすぐ蘇るなら手を下してもしょうがないと諦める
ロクサーヌは怒りが収まる事なく91階に進む事を俺に言ってきた。
アザラスの「あっあっあっ……」と声とも叫び声とも言えない音を発しているのを後にして91階に進んだ。
91階に進むと驚愕であった。
91階は迷宮ではなかった。どう見ても外に見えた。森の中に居るようだった。陽の光すら感じる。どう言う事だろうか?
ラティカは「これが外なのか?」と逆に聞いてきた
「いや、ここはまだ迷宮の中のはずだ」とエマが答える。
どういう訳かわからなかったが、明らかに迷宮という今までの雰囲気ではなかった。そして何より『オートマッピング』は機能するもののナビゲーションには反応がなかった……
セリーが「驚いていないで一旦地上に戻りましょう」と言われて我に返った。
パーティ編成をしてラティカをパーティに入れようとした時に
パーティ解除してしまったらミリアも解除されてしまうことに気がついた。
「パーティ解散しないとラティカをパーティに入れられない……」と俺が言うとセリーも「そうでした」と納得
ジョゼが「私が一旦離れるのはどうでしょうか?」
セリーがそれを止める「そんな事したらクーラタルの迷宮の出口から出ると言う事ですよね。彼女の見た目はハイコボルトです。そんな事したらすぐに討伐対象になってしまいます」
それもそうだ。
ラティカが「何の相談かわからないが私はしばらくここにいても良い。初めて90階?の外に出たのだから……ここがどんなところかわからないが貴殿達はここに戻ってくるのだろう?」
「もしかしたら何日かかかるかもしれないぞ」
「ああそれで構わない」
「わかりました」とセリーが言うとセリーは連れてきたゴーレム馬から幾らかの食料を渡した。
道を少し外れ「セキュアシェルター」と「ハリューサナトリテレイン」で
簡単なシェルターを作り幻術でその姿を隠した。
ラティカはそれを見て驚いた。しかも見張り付きである。
セリーが「クーラタル91階はホッパーフロッグが魔物です。」
「大きいカエルには気をつけてくれ」とおれが伝えると
「それは食べれるのか?」
「んん、まぁ食べる人もいるな。だが迷宮だから倒したら煙になって消えてしまうぞ」
「そうか、ではもらった食料で何とかするとしよう」
「すまない」
「なぜ謝る?私は感謝でしかない。もうアザラスの顔を毎日見なくて良いと思うと心が落ち着く」
武器と食料を渡すと俺たちは一旦家にワープで帰ってきた。
帰ってくると迎えてくれたみんなにミリアが行方不明なってしまったのでこの後すぐに捜索する事になったことを伝えた。
ダイニングホールのテーブルを集めて普段調味料がのっていたのも慌ててどかした。そしてすぐさまダイニングホールで作戦会議になる。
時間は昼過ぎでサンドイッチを食べながらの会議となった。
みんなミリアの存在は確認できているが、実際地図を見てもどれくらいの距離にいるのかはわからないし、遠いせいかとても反応が弱い……
地図上では方向しかわからないがその方角が問題だった。
その先にはカッシームのある方角だからだ。
距離的にはペルマスク城砦都市が一番近いかもしれないが、あそこからは移動するのが許可が必要ですぐに移動できないから
以前行ったことのある『タソス』までワープしてそこからベスタとシャンタルのドラゴンで探すことにした。
『タソス』は以前ノーケルリンフ王国を救国するためにタカシ達と合流したところだ。
ワープでタソスまでくると以前は戦争中に来ていたからわからなかったが、街の様子も変わっていた。穏やかな雰囲気と賑わいを感じた。
冒険者ギルドも俺たちがゾロゾロ出てきて驚いている。
冒険者ギルドに用事はないので素通りして、すぐさま街を出て城壁から見えなくなったところでベスタとシャンタルのドラゴンに乗り換えた。
方向を確認して飛び立つと海を渡りすぐさま深い森がずっとある。その先には確かにカッシームがあるのが空から見るとよく見える。
森に降りることができないので崖ぷちに降りてそこからは徒歩ということになった。
降り立ちすぐさま森に入って良いものかセリーが相談してきた
冬の陽は陰るのが早い。2.3時間しか捜索できないのではないか?ということだった。
「それに、ミリアも逆に我々がここまできたら向こうからも分かるのではないでしょうか?……何か動けない理由があるのかもしれませんが……」
確かに距離にして2、3キロほどだろう。ミリアの足ならすぐだろう。
「場所はわかっているんだ。今日中に行けるところまで行こう」
と移動の用意をしていたら5人の猫人族が騎乗竜に乗って現れた。
いずれも仮面をつけている。武装もしていた。
「貴様らは何者か?海賊か?」とバーナ語で話しかけてきた。
「俺たちは海賊ではない。人探しでここにきたんだが……」俺もバーナ語で答える。
俺は指を刺しながら「ここから2.3キロ行った所に行きたい」
方向を見て猫人族は「それは無理だお引き取り願おう」と丁寧に断って
取り繕う暇を与えない
「ミリア、ミリアと言う女性を探している」と言うと相手は何かを知っている様に
「ミリアと言う者はここには居ない。立ち去るがいい」
と答えると威圧的に剣のつかを持った。
「ああそういう事?ちょっと待って」と言って俺はみんなにブラヒム語で事情を説明をした。「何か隠している様だがどうする?」
「いや、突破しましょう。囚われているのかもしれません」
「では私とエマで」とロクサーヌが言う
「どうしても我々はそこに行きたいので」と言うと二人は剣を抜いた。
猫人族も「仕方ない」といって剣を抜いた。
「待たれよ」
そこに仮面を被った者が急に現れた。
(えっミリア?でもちょっと雰囲気違うけど……)
「私が対処するからお前達は村に戻りなさい」と同胞に告げる。
「ジョオウ様がそうおっしゃるなら……」と言うと剣を鞘に戻すと有無を言わさず騎乗竜を方向転換させて去っていく……
突如現れた女王と呼ばれる者は突然走ってきて仮面を取ると間違いなくミリアだった俺に勢いよく抱きついてきた。
声も猫撫で声で「あーご主人様〜どうしてもっと早くきてくれなかったの?」
とブラヒム語で涙目に言う。
「すまなかった。これでも急いだんだが……」
そこにアデリナが「えっどう言う事?何で?どうして?」と焦っている。
「アデリナどうした?」
「えっミリアさんですよね?」
「それがどうしたんだ?」
「だって……すごく大人になってる……?」
「どう言う事だ?」
「皆さんにはあまりわからないと思いますが、同族の私にはミリアさん、すごく大人になっている様に見えるですが……」
この世界では他の種族の年齢が見た目ではわからない。
「??」
ミリアは抱きついたまま離れない。
ロクサーヌが聞く「えっ?ミリア今何歳?」
「よくわからないけど冬は18回来た」
「「「はぁ?18回?」」」とみんなが驚く見た目は今日先程迷宮のミリアと同じに見える。
「ずっと待ってたよ。迷子になったら必ず迎えに行くからそこで待っててって言ったよね。だからミリアずっと待ってたよ」
と懇願するような顔で俺に訴えた
いつも読んでいただきありがとうございます
申し訳ないです。1日遅れになってしまいました。
今回の内容は当初から考えていたので、よくよく読み返すとあちこちにこの話の痕跡があります。次回その辺も書けると思います。
ロクサーヌの仲間想いと残虐性も少し垣間見えましたね。優しく包容力のあるロクサーヌですが、自らの過去からやる時はやらないといけない躊躇してはいけないというロクサーヌの過去の心の傷がそうさせているのかもしれません。
毎週土曜日の22時頃に更新してます。
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「X」にて、こんな人をモデルとしていますと言うのと、相関図を出しています。カギがついているので、捨てメールなどでアドレスを作ってアカウント作ってもらい申請してください。
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