暗闇を歩いている
遠くで小さい明かりが揺れている
「またか…」と俺はつぶやく
俺はあかりの方に歩いていくと、やはりローブを着た奴が座っており、手に持っているスタッフの先にランタンが付いている。
俺の存在に気がついたのか、「よっ!よく来たな」
やっぱり奴は骸骨だ
「来たくて来ているわけじゃないけどな」
「まぁまぁそう言うなよ。まぁ座れよ」
俺は先日座った所に座る
「目が覚めたらベイル迷宮の攻略をするんだが…何かアドバイスはあるか?」
「ベイル迷宮か……楽勝だろ。ただ、あそこの領主には気をつけろ……全然迷宮攻略やる気なしだからな。それでいて貴族でいようとしているからな」
「タダオはその領主を知っているのか?」
「まぁな、最悪のイケメンだからな。いずれにしても注意は必要だ」
タダオは何を知っているのか?骸骨でもイケメンはあるのか?
「この間、精霊召喚したらフクロウが出てきたんだが、再度呼び出そうとしても名前がわからないんだ。タダオは知っているか?」
「フクロウはなんか言ったか?」
「呪文に詳しくて、50階層をクリアするのにアドバイスをもらった」
「ああ、じゃあボロ爺だな」
「ボロ爺?」
「なんて言ったっけな〜?ボロ、ボローニャだ……ジャンジャックボローニャ。略してボロ爺」
「覚えなくても大丈夫だよ。今のところ召喚してもボロ爺しか出てこないから」
「え?なんで?」
「だってお前はこの世界だとチートガン済みだぜ?世界のコトワリがそんな都合よく良い精霊つけてくれないって」
「ボロ爺はハズレ枠?」
「ヒャヒャヒャ!ボロ爺はハズレ枠、いいねそれ、ボロ爺に是非聞いてみてくれ。ヒャヒャ」
タダオ…独特な笑い方だな
「たまに呼んでやってくれよ。あいつ、あー見えて、ジジイだけどツンデレなんだ。心の中では喜んでいるから」
爺のツンデレって……
全然かわいくない……
偏屈な爺さんって事だろ?
「上級魔法の事聞きたいのだが?」
「上級魔法?」
「攻撃魔法だよ」
「元素系魔法か……ファイヤーとか、バーンだろ?」
上級魔法って括りじゃないのか?
元素系魔法?
「その先が知りたいんだがわかるか?」
「ああ」
「教えてくれ」
「ああいいよ」
「ファイヤー、バーン、ブレイズ」
「ウォーター、アクア、ハイドロ」
「ブリーズ、ウィンド、エアロ」
「サンド、ダート、グラウンド」
「アイス、アイシクル、フリーズ」
「サンダー、ライジング、ライトニング」
「呪文はわかるのか?」
「詠唱破棄があるからな、ブレイズ、ハイドロ、エアロ、グラウンド、フリーズ、ライトニング だよな」
「もっと早く知りたかったよ」
「聞かれれば、前回でも教えたぜ?」
「いつか会えるか?」
「夢の中以外でか?」
「ああ」
「会えたらいいな。じゃあな、そろそろだ」
というところで目覚めた
起きてすぐにそれを復唱した。
「ご主人様大丈夫ですか?」
「ああ、おはよう」
ロクサーヌはキスをしてくる
性豪をそのままにしておくのは危険なので、起きてすぐに外す
起きるとやはり凄いことになっている。また、みんなのことむちゃくちゃにしちゃったんだな
下からとびらを叩く音がする
カギを使ってあげる音がする、
エマの声だ「おはよう、上か?」
階段を上がってくる。
もちろんみんな裸だ。俺は裸のまま寝室を出る
「おはよう」
エマが驚く「はだか?!」
アーダもいる。「おはようございます」
「寝ながら情報収集してたんだ」と俺がいうと
「訳わかんないこと言ってないで、早く迷宮行きましょう。久しぶり感あるな」
扉を開けると、
エマが「また凄いですね…」
アーダは「この人数をミチオ様お一人で?」
「ははっ」恥ずかしい
「すぐ着替えるから、下で待っててくれ」
セリーに聞く
「ベイルの魔物の情報はありませんが、クーラタルに近いので、一度見たことある魔物ばかりだと思います。前回、クーラタルでは50階層があそこまで危険な状況になっているとは知りませんでした。それは巷の情報収集を怠ったせいだと思います。どこかでそういった巷の情報の収集も必要だという事を痛感しました」
「確かに、ここと迷宮をダイレクトに行っていたせいで、そういう情報収集をできていなかったかもしれないな」
「私たちは内密な件が多く、他のパーティとの接触を極力避けていたのが裏目に出てしまいました。今後は酒場などに行ってそういう情報の収集をすることの必要性も有ると思います」
「そうだな」
「よし!ではまずはベイル迷宮の前まで行こう」
エマが聞く「アーダはどうしますか?」
「アーダ、今日はお父さんの所にキュアポーションを持っていってくれ、エミリーには今日もポーション作りを指示してくれ」
「かしこまりました。ご武運を」アーダを見送った
ベイル迷宮前の前にいるおっさんに声をかける
「どこまで探索進んでいる?」
「はい、26階までです」
100日ぐらい経っているのにまだそんなもんか……
「26階の魔物は?」
「ブラックフロッグと聞いております」
「じゃあ26階から行こう、ルティナ頼む」
「えっいきなり26階ですか?」
「ああ頼む」
「はい、かしこまりました。300ナールになります」
銀貨を3枚渡した。
ルティナは案内人に連れられて、迷宮に入った
ルティナは魔道士と探索者のジョブ
セリーは隻眼と狩人のジョブ
ミリアは忍者とハンターのジョブ
エマは侍で僧侶希望だけどまだなし
セリーが言う。
「26階でしたら、石化、麻痺が有効です。私も前衛になります。よろしいですか?」
ベスタにセリーが使っている槍を渡して、ベスタの2本の石化武器をミリアとセリーにわたす
セリーも暗殺者のジョブを使っているので、石化確率が上がっているし、駿馬のスキルも持っているので、セリーは両手用武器の取扱いが初めてだが、やってみよう。
これで、ロクサーヌ、ミリア、セリーが石化武器だ
ルティナが戻ってきた。「お待たせしました」
ルティナのダンジョンウォークで26階に来た
ルティナにマッピングを担当してもらう。
戦闘そのものはあっという間に終わる。正直何もすることが無い。3人が石化させて終了
魔物が石化してもまだ生きているので、エマにパンチで倒す様に指示
エマ「??」
「石化してるから、地味に痛いんですけど?!」
「いいから。俺の言う通りにしてくれ」
「はいはい。よくわからない指示だな」
1匹をずっと殴っていると、倒せた。
「手いったーー」
「エマ、これで今から僧侶だ」
「は?」
「これが僧侶になる条件だ」
「修行とかするんじゃないの?いつすんだろって思っていたら迷宮来ちゃうし」
「その痛い手に「癒し」を使ってみたら?」
言われるがまましてみたら、
「本当だ!回復呪文だ!ミチオすげー!」
ミリアが
「ミリアも早くテイミングしたーい」
「カエルじゃ嫌か?」と俺が言うと食い気味で
「絶対イヤ!!」
でかいカエルを操る忍者もいるんだがなぁ……
もうすぐ1時間経つ。10回ほどの戦闘した後にボス部屋の待機部屋に来た。
エマが「私、まださっきの1匹しか倒してないんだけど……」
「強いというのも考えものだな。出番は先だ。40階くらいまでこんな感じだよ」
「マジか」
ボス部屋に入っても、状況は同じだ。
フロックフロッグとブラックフロッグ2匹
あっという間に石化終了
始まって10秒で終了
さぁ次行こう。迷宮のマップがあればもっと効率良く先に進めるのだが……
27階に来た
ロクサーヌに聞く「ここの魔物はわかるか?」
クンクン
「モロクタウルスかな?」
わかるんだ
「じゃあ今日は肉料理かな」
ミリアが「ハンバーグがいい!!」
エマは食べたことないから「ハンバーグ?」
エンカウントするとたしかに、モロクタウルスだった
どんな匂いするの?って思ったが聞かないでおこう
当然ここでもエマと、俺と、ルティナはやることが無い……前の階層で学んだ。美食家をジョブに入れた
当然レアドロップ狙ってだ
7回ほどの戦闘で、待機部屋まで来た。
バラ4つ、三角バラ1つ、牛人スキルカード1枚をゲットしたかなり効率が良い。
セリーに聞くと「腕力上昇になります」
「ボスはなんだっけ?」セリー、その目はやめて…俺がそんなに覚えられる訳ないじゃん
「ボスタウルスです」
「ザブトンね」
「レアドロップで覚えているんですか…?」だからその目はやめて
「美味しい焼肉になるよ?」
「そうですね…」ジー
「さぁ行こう!どんどん行こう」
「あー呪文使ってみたいんだけど?」
「その呪文から初撃しますか?」とロクサーヌが言う
「弱点は水だったよね〜」セリーはずっと俺をみている
煙からボスタウルスとモロクタウルス2体出てきた
俺は呪文を唱える
「ハイドロボール」
大きな水の玉が頭上にできる。狙いをつけて放つと
水の玉は細長くなり、凄い勢いでボスタウルスを貫く。そして、そこから四方八方にまた細い水柱が爆散する。
その細い水柱がいくつもモロタウルスを貫通する
「は?」
「終わり?!」
「ミチオ!まだあんなの隠していたのか?」
「だから言ったじゃん。寝ながら情報収集してたって……今初めて使ったんだよ」
「なに意味わかんない事言ってるの!?」キレ気味でエマに言われる
「ご主人様ですからね」とロクサーヌ
ミリアが「カードとお肉落ちてたよ」
ミリアのマイペースぶりに助けられる
ロクサーヌの号令で一旦終了した。「朝ごはんにしましょう」
28階に来たところで、ワープで家に帰る
ルティナは朝の風呂の用意
ロクサーヌとベスタは洗濯物
「俺とミリアとセリーでご飯作るけど、エマはどうする?」
「先に一人でシャワーを浴びる」
そうだった…エマはそういう女だった
食事後、再びベイル迷宮へ
28階層に来た
ロクサーヌに聞くと、「この匂いはロックバードですね」
本当どんな酸っぱい匂いなんだろう?!
じゃあライトニングストームを使ってみよう。ルティナとエマは弓で攻撃する様に指示
「そういえばまだ羽毛布団ってできてないよな。ここで是非出来たらいいな、ロクサーヌ頼む」
「なるべくロックバードが多いエンカウントで行きます」
やっぱり石化が効くので、あっという間に終わる。レアドロップ上昇の美食家のスキルも、もちろん付ける
ロックバードが5匹出てきた。
まずは先制攻撃で
ライトニングストームと矢を放つ。
1匹残してみんな墜落。落ちてきた鳥を石化攻撃とかなりエグい攻撃だが、やはり敵ではない。
「やった」とミリアが言う
それ懐かしいな
多分癖で言ってしまうのだろう。
羽毛がドロップされた。
ミリアがモンスターカードを持ってきた
「落ちてたよ」
流石だ
鳥のモンスターカードを手に入れ、セリーに聞く
「これって初めてだよな」
「これ珍しいんですよ。まさしくレアドロップです」
「これで得られるスキルは?」
「コボルトのカードと合わせるとナビゲーションです」
「ナビゲーション?1枚だけだと?」
「鳥のカードだけだとオートマッピング機能ですが、2枚で頭の中にこの階層のマップが思い浮かびます」
「それ、みんなに欲しいな」
「でも、まさしくレアドロップカードですからね」
「相当エンカウントしないといけないんじゃないですか?」
「ロクサーヌの百獣王のスキルに口寄せってあったけど、あれってもしかして、魔物呼べるんじゃない?」
「試した事ないですからね。試しますか?」
「ちょっと待って」
セリーを呼ぶ。
「今ここでスキル融合お願いしてもいいか?」
「はい、基本的にどこでもできます」
「俺の空きスロットのある指輪に、コボルトと鳥のカードを合わせて融合してくれ」
「はい、かしこまりました」
セリーに融合してもらい指輪をつけると、この階層のマップが全部頭に入ってくる
この階層のなるべく直線的な道の真ん中に来た、
「あと3枚は鳥のカードが欲しい」
セリーが「ここに来て何をするんですか?」
「ロクサーヌ、ここで口寄せをやってくれ。まずは大きな音で頼む。その後は、俺がいいと言うまでやり続けてくれ」
「大丈夫ですか?」
「ロクサーヌも精霊つけた方がいいぞ」
「かしこまりました」
自分自身に精霊を憑依させると
ロクサーヌはありったけの声量で口笛の様なものを吹く
多分相当大きな音だ、魔物にはかなり遠くまで聞こえるのだろう。
バサバサと
凄い羽音が近づいてくるのが聞こえる。
両側から大量のロックバードとモロクタウルスがやって来た
両側100メートルずつあるが、あっという間に大量のロックバードで埋め尽くされる。
エマが「ミチオ、おい、これ大丈夫か?」
俺は片側にライトニングウォールをすると、隙間なく雷のカーテンができる。
他のみんなで反対側に一斉攻撃。
ベスタがアイスジャベリンで一気に何匹も墜落させる。
「呪文に気をつけろ」ベスタが先頭に立ち、呪文を唱えようとしている奴を攻撃して、呪文詠唱破棄をしている
次々と石化させ、それをエマが
トドメを刺すと前列のロックバードが煙になって消える。
セリーが言う
「ご主人様むちゃくちゃでーす!」
もちろんロクサーヌは一発も当たっていない。
「これくらいなら、いくらいても同じ事」
まだ口寄せはしている
ミリアは笑っている。ツボったらしい。
「こんな戦い方するのってある??」
エマは「たしかにむちゃくちゃだな。でも、ここにきて初めて歯応え感じる。これだよコレ!戦闘はコレくらいの緊張感は無いと!」
ルティナはサンダーストームを連発で唱えている。
「今までずっとやる事なかったのに〜!」
俺は「ロクサーヌ、口寄せはここまでだ。それとちょっと前進してくれ」と頼む。
ロクサーヌは俺が何をするのかわかった様で、こっち見て
笑顔で「はい」
ロクサーヌさん怖いですよ
そろそろライトニングウォールが解ける、
その瞬間「ガンマ線バースト!!」
道にぎっしり詰まっていたロックバードとモロクタウルスが一気に消滅した。
バラバラとドロップ品が煙と共に落ちてくる。
何匹倒したのだろう?数える前に呪文で消えてしまった
パーティが担当している片側ももう半分くらい倒している。
ロックバードが石を投げてくると、石化したロックバードの後ろに隠れて避けている。また1匹と石化しては攻撃を繰り返し、最後の1匹まで連携して倒していくのだった。結果、70匹近くのロックバードと30匹のモロクタウルスを撃退した。
みんなでドロップ品を回収した。モンスターカードは惜しい1枚だった
牛人のモンスターカードは2枚残った
後は羽毛を大量に手に入れた。40の羽毛を手に入れた。これで羽毛布団は完成しそうだ。
バラと三角バラも20ずつくらいドロップした
ロクサーヌが目を輝かせて、
「もう一回しますか?」と聞いてくるのだが
「いや、この階の魔物はほぼ狩ってしまっただろう。また今度な」
明らかに今「しゅん」となったロクサーヌを見て、ロクサーヌは改めて戦闘狂だなと感じた
セリーに早速、鳥とコボルトのカードでロクサーヌの盾にナビゲーションをつけてもらう
結果はもちろん成功
ロクサーヌが盾を持つと、
「これですぐ次に行けますね」
と言っている。次の階でも同じことするとは言ってませんよ
28階層のボス部屋まで直行でこれた
大変便利なスキルだ。もっと早く欲しかった。
が、ドロップアップを装備して100匹に1枚しか出ない事を考えると、つけていなかったらもっとかかるのだろう
たしかにかなりのレアかもしれない
ボスはファイヤーバード、そしてロックバード2匹になる
3匹なんて、先程倒した数に比べるとイージーモードに感じる。
みんなで遠距離攻撃をすると、みな墜落
落ちてきた魔物を石化で相手が呪文を使う前に終了
羽毛が2つと、ミリアが「カード出たよ」と言って持ってくる
探すのをやめた時見つかる事はよくある話で
ファイヤーバードありがとうと心の中で思った