※この作品はR-18です。

異世界迷宮でハーレムを(仮    作:九白

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ラティカ外に出る

 

バルハが俺に報告しに来た。

バルハは今までペルマスクのミリアが気絶してしまったあの家について調べてもらっていた。

 

「やはりあの家はバロル教の関連施設だということが分かりましたが、襲撃のあったあの日ミチオ様が泊まっていたホテルを襲った者と、他4首脳を襲った者達は別の集団でした。

ミチオ様達が宿泊していたホテルは海賊ギルドに雇われた暗殺者達ですが

4首脳達を襲ったのは皇帝暗殺を目論んだ者達と言うことが分かりました。

彼等はバロル教の信者で戦闘訓練を受けた者達であの混乱に乗じて

作戦を実行したようです」

「皇帝を暗殺してどうする気だったのか?」

「正確なところはわかりませんが、国教を正教会にしているせいではないでしょうか?自分達の活動をしやすくするためかと思われます」

「まぁとんでもない奴らだな。確かバロル教は人族至上主義だったな」

「はい」

「また例の厄介な連中が現れたな」

「あそこの宗教施設はペルマスクの活動拠点のようで、すでにペルマスクの騎士団によって摂取されておりました。特に中は宗教上の物しか無く重要な証拠らしい証拠は見つかりませんでした。もしかしたらペルマスクの騎士団が先に何かを掴んでいるかもしれなかったので内部調査をしましたがやはり何も見つからなかったそうです」

「そうか……確かにミリアは宗教施設で魚を捕まえていたところを捕らえられて奴隷落ちしたんだったな」

「はい」

 

「その後は海賊ギルドがあるウマイヤヨシュラムに内偵しておりました」

「ああ、あの海賊達は誰に雇われてペルマスクの攻撃を始めたかを調査するためだったな、それでどうなった?」

「????」

「えっ?なに?」バルハが不思議そうな顔をしていたので聞き返した。

「エマ様から報告は?」

「ないよ」

「結論から言いますと海賊ギルドは完全にエマ様が掌握しております」

「ん?どうして?」

「幹部を一人づつ拉致して尋問して裏を取ったようです。結果幹部全てを拉致して

カッシームの差金と言うことがわかったそうです」

「まぁ予想通りだな」

 

「はい」

「でも、海賊は放っておいても勝手に増えていくので首をすげ替えてもまた新しい海賊ギルドができるだけ掌握しておく方がいいとエマ様が言っておりました」

「……」

 

エマを呼び出すと

「はい、お呼びでしょうか?」

「海賊ギルドについて聞きたいのだが?」

「まだ私の思うようにはいってないので報告には至らないのですが……

現状の話になりますがよろしいですか?」

 

「もう海賊ギルドの掌握は済んだとバルハから報告を受けたが?」

 

「はい。でも『やっぱりカッシームの仕業でした』という当たり前の結果しか得られずあの時停戦しなかったので後手に回ってしまいました。

やられたらやり返すはしたいと思ったのですが……

未だに効果が得られていません。海賊どもから言質を取っただけです。

カッシームの領土内に海賊ギルドがあるので、カッシームの船だけを狙えと言っても、あっという間に海賊ギルドごと壊滅されてしまうので、現状ではこちらに寝返らせているのは幹部のみで少しづつ奴らのやり方や自分達の扱いなどの不平不満を漏らし内部から崩壊させる方法しか見えていません

 

まぁ海賊と言ってもカッシームに飼い慣らされているのでただ言うことを聞いているというだけでしょう

 

私の案ではビルント領のレントイット島に一部を移させてハイランドの海賊やブルガ王国の海賊を戦わせるのが一番いいのですがなかなかそうはならないので今の所はカッシームの情報をもらうしか奴らの使い道がないです。と言うのが今の現状です。」

 

レントイット島は元々海賊の帰港となっていたので確かにそう使いたいかもしれないがあそこは帝国領だしそう簡単に鞍替えとはいかないだろう

 

「そもそも尋問はいつやっていたんだ?」

「10日もありましたからね。空いてる時間にやりましたが、結果が出せず申し訳ないです」

 

「んんん……悪い奴の力を借りるのはどうかと思うが……」

「手は借りてないです。あくまでこちらが利用するだけです」

「何か進捗があったら随時報告するように」

「かしこまりました」

 

横にいたロクサーヌが言う

「今日の午後は91階にてラティカを拾って91階の探索をする」

と言うと「彼女は大丈夫ですか?ハイコボルト……いや、アアシマール人と言うのは信じるに値する者でしょうか?」とエマは言い返してきた

俺は「少なくても今まで見てきたアアシマール人の中では理性的で話の通じる奴だと思うが、油断しているわけではない。この世界にいたら討伐対象にすぐなってしまうだろう」

「全くその通り」

「迷宮80階で出会ったエムレとラレは理性的アアシマール人だと俺は感じた。彼等のように話が通じるなら、彼等の特性や戦闘能力を知りたい」

「確かに彼らも普通に話ができたし、アアシマール人にもいい奴と悪い奴がいるってことだろ?」

「どの種族にも聖と邪がいるってことですよね」とロクサーヌ

「ああ人族とて同じだ。ラティカが知っている事を知りたいし彼女は知能高く戦士だ。俺たちの味方になってくれるかもしれないし、アザラスの言っていた種の超越も可能なのかもしれない。なぜコボルトだけがどの種族にも子を宿す事ができるのか?」

ロクサーヌが強く言う

「そうです。そこが一番大事だと思います。そしたらご主人様の子を……」

「確かにそれは大事だ」とエマも納得しているが、

 

アザラスは他にもルーンの技術も知っていたラティカが手伝っていた事を考えると何か知っているかもしれない。

 

「いずれにしてもラティカはこの屋敷にしばらく住んでもらうことになるだろう」

「ここに?」

「ああ何か問題があるか?彼女は魔物ではない」

「わかった信じてみよう。まぁここにはクラウドジャイアントやら色々いるからな。」とエマは呆れ顔で納得した。

 

 

 

91階にみんなで移動してきた。セリーが

「ここはクーラタルの91階です。初代皇帝がたどり着いた最高峰になります。

ホッパーフロッグが生息しているはずです。

脚力が強くあの巨体が突撃してくるので用心が必要です。やはり水耐性があり火属性に弱いと思われます」

 

エマとルティナはカエル嫌いなので露骨に嫌な顔をしている。

「うげー突撃ガエルのあいつかー」

 

見渡す限り湿地帯の森だミリアもちゃんと装備を直してもらって参加している。

彼女のメインジョブは魔忍で

他は全て上位互換へと転職させた

 

さて、ラティカは?

作ったシェルターにはどうやらいない……

ゴーレム馬もシェルターの前にそのままだった

周りを散策しても彼女はいなかった……

「まさか……」

エマは「やはり無理だったのでは?」と俺に小声で話しかける。

確かに逃げ出したのかもしれないがそうであっても仕方ない。もしかしたらここの魔物にやられたのかもしれない……

 

すると両手にカエルの肉を持って肩からはウサギを3ワ縄で吊るして

ラティカが帰ってきた

「あれ?もう来たのか?早かったな。もっと時間がかかると思っていたぞ」

「それは?」

「ああ、これはここでカエルを仕留めたら出てきた肉だ。食べれそうだったので持ってきた」

エマとルティナは後ろに下がる

 

「そのウサギは?」

「これはここで自生しているウサギじゃないか?」

セリーが食いつき気味で「自生?!迷宮内で生き物が自生する?そんなことあるわけないじゃないですか?」

「そう言われても倒しても消えなかったから……」

「しかもウサギ肉にドロップ変化もしていない……」

「ああ、確かにカエルはいきなりこの肉に変わったがウサギはこのままだったな、なんかまずかったか?」

セリーは興味ありそうに「見せてもらっていいですか?」とお願いすると

じっくり興味深く観察をしている。

 

ラティカは俺に「もう大丈夫なのか?ミリアは救出できたのか?」と聞いてきたので

ミリアが「ミリアだよ。よろしくね……本当にハイコボルトみたいだね」

「彼女達は元々ハイコボルトではなくてアアシマール人だよ」

「じゃあラレとかエムレと一緒?」

「ああそうだ」

「ちょっと待ってくれ……他にもアアシマール人が居るのか?」

「ああこの迷宮であったよ」

「ここってことは、やはり迷宮の中なのか……」

「ああ間違いないな今日は一旦俺達と外に出てみないか?」

「出れるのか?」

「ただいくつか問題があるんだ」

「ああ言ってみてくれ」

 

「まず俺とパーティを組むこと、そして地上に出てきたアアシマール人は今まで悪い奴しか居なかったからアアシマール人いや、ハイコボルトとしてあなたの命を狙われる可能性がある

地上ではアアシマール人と言うのは隠してもらう事、

そして地上にいる人達は君と違って脆弱なんだだからちょっとした事で死んでしまうので気をつけてほしい。

勝手な事を言ってるが……どうだろう?」

 

「わかった。戦士として誓おう」

「ありがとう」

 

俺は彼女にパーティ申請を出し彼女のステータスを見る

ラティカ 102歳

♀ 魔法戦士 52Lv

 

102歳?長命種?

魔法戦士と言うのはまだみた事の無いジョブであった。まだまだ見たことのないジョブが沢山あるのだろう。

 

「どうした?ずいぶん驚いているようだが?」

「長命種なのか?」

「いきなり年齢の話か?私は長命種なのか?」

そうか彼女はアザラスと二人で100年ずっと生活していたわけだから無理もないか

「いや、俺たちはせいぜい80年くらいしか生きれないから驚いている」

「えっ?」

と周りの者も驚いている

 

「魔法で長く生き続けている可能性はないか?」と俺が聞くと

「それはわからない比較対象がない」

「もしかしたら迷宮を出たら魔法が解けて寿命が尽きる可能性があるかもしれない。それでも外に出てみたいか?」

「ああ、もちろんだ一度でもいい。外を見てみたい」

 

「よし、じゃあ一回外に出てみよう」

 

ルティナが「クリエイトウォール」と言うと土の壁が出現する

「ん?」

「壁がないとワープできないでしょ?」と言うと

「確かにここには壁がない」毎回こうやって壁を作ってもらう必要があるのか。

「ワープ」

壁には黒い門が出来上がる。

 

ラティカは聞いてくる「この家はどうなる?」

「この家は自然に無くなる」

「そうなのか……いや初めての自分の家だったから……」

迷宮に住むつもりだったのか?って言うか今まで迷宮に100年住んでいたんだよな。

次々にワープの門をくぐっていく。

ラティカは頭を少し下げて門をくぐる

 

ラティカは初めて見る

眩い光を発する太陽と海の風の匂い。足元の砂浜の感触ラティカには全てが新しく全てが輝いていた

俺は直接家では無くミチオ島の砂浜にワープしてきた。

単純に家で何かあると色々問題があるかもしれないという措置だったが杞憂だった。特に何も問題はなく、当初思っていた急に寿命が来るというのもどうやらそんな事は起こらなかった。本当に長命種なのだろう。

 

「すごい!すごいぞ!ミチオ殿、これが外なのか?」

「ああ、ここは間違いなく迷宮の外だ。そしてここが俺の家だ」

ラティカは嬉しそうに走り回っている。

そして、走りながら鎧を脱ぐと裸になりそのまま湖に飛び込んでしまう。

みんな一瞬びっくりしたが泳ぎまではできなかったので、足のつくところまでしか行けない。

「冷たーい」

そりゃあそうだろまだ冬だそんな時に裸で湖に入ってしまう人はいないだろう。

まぁしっかりみてしまったが彼女は足と耳以外はほぼ狼人族に近い。

 

口にこそださなったが、俺の矜持は抱けると言っていた……

 

 

早速俺はマキシムを呼び出して事情を説明した。

マキシムも驚きを隠せなかった。『魔物』ではないハイコボルトいや、アアシマール人を見るのは初めてだからだ。

そしてラティカはブラヒム語を話し会話をして友好的だった。

「か、彼女はミチオ殿のパーティなのだろ?」

「はい」

「では、皇帝の謁見の前にロッジでガイウス様と帝国解放会で話をしてみたらどうだろうか?」

 

「なるほど」

「じゃあ今から緊急招集をかけてロッジに集まってもらおう。今日の夜にでもきてくれ」

「わかった」

 

夜までは時間があるので今日は彼女が捕まえたウサギと共にウサギ肉のホワイトシチューにした。

全員がダイニングホールに集まり食事の用意を進める。

その間にも自室でセリーが今までとは違った武器についてラティカに説明していた。

ラティカは新しい武器や防具の使い方を熱心に聞いていた。

「これはすごい早く使ってみたいな」

「普段からこれらを持って外に出ると怖がられるから普段は隠しておいてください」とセリーが丁寧に教える。

「わかった。無闇に出してはいけないのだな」

「はい。怪我をさせてもいけません。最初は私達が言うまでは地上での戦闘はなるべく避けてください」

「わかった」

「今日はこの後迷宮をずっと探索してきた者たちにあいます。中には身分の高いものもいるので言葉には気をつけてください。挑発するような事は言わないように」

「わかった。主従関係もあるのだな」

「はいその通りです。そのものたちにはミチオ様と同じような喋り方でお願いします」

「至らない事もあるかもしれないのでその時は注意してくれ」

「多分ミチオ様からもそう言った事を許容してもらえるように言うだろうから、できる範囲で構わない。それと色々聞かれると思うが、こちらの世界でうまく生きていくためにはなるべく嘘を言わないで答えてほしい」

 

「わかった」と自分に念を押すように返事をした。

彼女はもともとアザラスとは主従関係もあり、ブラヒム語で話していたせいで言葉の理解度は高かった

 

食事の準備ができたのでベスタが呼びにきた。

揃ってダイニングホールに来るとすでに食事がテーブルに用意されていた。

みんなはラティカに注目する。

「彼女はラティカ。アアシマール人でしばらくここに住んでもらうことになったよろしく頼む」

身長の大きさから言ってもクラウドジャイアントのトトより少し小さいくらいで大きいのには変わらないがみんなの声とは裏腹に目の前にある食事に目が離せない。

「もう食べてもいいのだろうか?」とラティカが言うと

「みんなでいただきますと言って食べるのですよ」とセリーが隣から言う。

「わ、わかった」

 

「いただきます!!」

というとセリーがスプーンを使ってシチューを掬い上げ口に運ぶ

見様見真似でラティカも同じようにする

「美味しい!!ウサギの肉が入っている!調理するとこんなに美味しくなるのか!!」

とラティカは興奮を隠せなかった。

初めて食べるホワイトシチューを一心不乱に食べる。

彼女はあっという間に食べてしまう

「もうなくなってしまった……」

「あそこに行っておかわりをくださいといえばもらえますよ」とセリーは優しく教えてあげた。

ラティカは慌ててキッチンに空いたお皿を持って行くと中でリタが「おかわりですね」と言ってホワイトシチューのおかわりをよそってくれた。

「これは魔法とかで作るのか?」と言うラティカの質問にいまいち質問の意味がわからなかったが、「いろんなものを混ぜたり、煮込んだり、焼いたりするのよ」と優しく答えた。

「これはあなたが考えたのか?」

「私はリタ。ここで出す食事のほとんどはミチオ様が教えてくれたものなのよ」

「リタおかわりをありがとう。はぁーミチオ殿はなんでもできるのだな」と感心しながら自分の席について今度は一口づつ味を堪能しながら口に運ぶ。

 

セリーが「今まではどうやって食べていたの?」

「ほとんど何もせずにそのまま生で食べていた。これを知ったら今までの私の食事は原始人そのものだな。まさかそれを調理すると言う考えはなかった。皮を剥ぎ部位を切り取って食べるだけだった。

 

こんな美味しい食べ方があるとは、思いもよらなかった……」

 

 

 

 

 

 




先週はすみませんでした。仕事が忙しいのと旅行で間に合いませんでした。

それと、『ミリアの本気』で気になってキューちゃんと共にペルマスクにミリアが見に行ったのと本編80話『ドラゴン』で出て来るドラゴンは同じドラゴンです。気がつきましたか?



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