※この作品はR-18です。

異世界迷宮でハーレムを(仮    作:九白

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公聴会

 

ロッジに着くとセバスが迎えてくれた。

「ミチオ様、ロクサーヌ様、エマ様、セリー様お待ちしておりました。こちらのお嬢様は?」

「彼女はラティカだ」

「ラティカ様はじめまして。セバスと申します今日はご来店ありがとうございます。もうすでにみなさんお集まりいただきましたのでご案内いたします。

今日は公聴会という形式でお話をされるそうなのですが、査問審査会とは違い何をどう答えてもそれで何かをされると言うことはありません。それほど堅苦しく考えなくても大丈夫です。人数が多いのでこのような形になっただけです」

 

セバスはセリーがよく行っていた資料室の向かいにあるホールへと向かっていた。ここは俺が階位をもらった時に入った部屋だった。

中に入ると10数人の人がすでに中央を開けるように座って待っていた。

「ミチオ様がいらっしゃいました」セバスが言うと

ガイウスが「ミチオよくきた」と手招きしている。まるで近所の気のいいおじちゃんのようだ。

「今日はセリー嬢もいるじゃないか!?」

セリーは白い目でガイウスをみる。

……

 

俺たちは小さい裁判所の様に中央に来させられた

カルロスとマキシムが前に出て来る。

俺に耳打ちをする「すまないこんな形になってしまったが何か罰せられるなんてことはない。好きに発言してくれ」と言われ周りを見渡すと

俺から確認できるのは会長のエステルとロリコンブルーノとガイウスぐらいで他は知らない解放会メンバーだった。

 

会場に入るとすでに大きいラティカの存在に気がつき、

「あれは?」「大丈夫なのか?」小声でいろんな声が聞こえて来るが

 

会長のエステルが俺たち側にやってきて皆に話し始める

「ミチオ殿が今回クーラタル迷宮の90階を突破して91階にたどり着いた」

と言う言葉に皆がどよめく。

「91階には何が!?」「90階の魔物は?!」と矢継ぎ早に声をかけて来るが

 

「みんな静かに!静かに!」

エステルはそれを制し話し始める。

「みんな聞きたいことは沢山あると思うが順を追って話を聞いていこう。

ミチオ殿は90階にて、私達がハイコボルトと呼んでいる彼女と出会いそしてパーティに入れて地上に連れてきてくれた。今日は91階層に達した話と彼女の話が聞きたくて我々は集まった。ミチオ殿から聞かせてはくれないか?」

とエステルはなるべく失礼のないように俺に言う。

ラティカの前に俺が前に出て話し始める。

 

「私がご紹介に預かりましたミチオです。彼女は私達が呼んでいるハイコボルトではなくアアシマール人のラティカという名前でブラヒム語を理解できますが、100年にわたる拘束生活をしていたため、また、種族間の違いから我々との考え方や常識が違う場合もあります。言葉使いも正しい話し方ではない時もありますがご容赦ください。

 

まず90階には強敵のアザラスという魔法を使うコボルトがいました。アザラスは狡猾で500年生きていると言ってました。初代皇帝が突破した頃に合致します。

その500年の間に自らアザラスは迷宮の中で私たちの知らない魔法やルーンなどの研究をしてどうやってかはわかりませんがアアシマール人を捕まえ研究して自らもアアシマール人になるつもりだった様です」

「ハイコボルトではないのか?」

「ハイコボルトというのは私達がそう呼んでいる呼称で彼女達は自分たちをアアシマール人と呼んでいます。80階でも2人のアアシマール人に会い、自分たちはアアシマール人だという事を教えてくれて、彼女達は我々と同じ様に生活して子供を育ていたりします。その二人は本来住む場所に戻ると言ってましたがその方法はわかりません。

 

私が見ている限りでは彼女を含めとても理性的で私たちと同じブラヒム語の話者でした。二人に言われたのは悪いアアシマール人もいれば良いアアシマール人もいるとの事でした。これは私達人族も同じでいい奴もいれば悪い奴もいるという事だなと思っています。

私達が知っているハイコボルトとは悪いアアシマール人ではないかと思います」

 

「なぜもっと早く知らせなかった!?」

「証拠もなく皆さんは信じないと思ったからです」

 

「では彼等と友好的な隣人になれるということか?」

「まだ代表者には会った事はないのでなんともいえませんがなれないことはないと思います」

「ルーンや新しい魔法の記録は持ち帰ったのか?」

「90階のアザラスを倒してしまうと新しいアザラスが生まれてその研究成果を全て新しいアザラスがすぐに引き継ぐのは危険と判断して、全て焼却しました」

 

「……あーーー」とちょっと残念そうにした。

 

「奴は初見で邪悪だとわかり、アアシマール人になった暁には地上の王になると言ってました。危険な魔法を持って地上に出てこられるのは更に良くないと判断しましたが研究の成果はこちらのラティカが一部覚えていると思われます。そして彼女はまだ私達が知らない魔法戦士というジョブに設定されています」

 

「ザワザワザワザワ」とどよめく。

 

エステルは「ラティカ殿と話すことはできるのか?」と俺に聞いて来る

俺がラティカに合図をするとラティカは何をすればいいのかわかったように

「私はアアシマール人のラティカです。アザラスに作られたのか攫われたのか記憶を消されたのかまったくわからないのですが100年間、知能が高いという理由だけで奴の助手をさせられてきました。その前の生い立ちはわかりません。私は同族に会った事がありません。アザラスの身の回りの世話をするのが私の仕事でした」

 

「魔法戦士にはどうやってなれた?それとも生まれつきなのか?」

「生まれつきだと思う。特に何か特別な事をした覚えはない」とラティカが答えると、セリーが「それについての発生条件はわかっていません」

とセリーが注釈を入れる

 

「戦闘訓練はどうやって?」

「処刑人と呼ばれるゴーレムや魔法で召喚した魔物が相手でした」

 

「アザラスとやらが開発していた魔法やルーンはどんなものがあるのだろうか?」

「私は詳しくはわからないが魔法防御や物理防御の防御系がルーンには多い気がする。魔法は逆に攻撃魔法が多かったように思う」

「それは我々でも再現できるものだろうか?」

「うーんそれはまだなんともいえない。人族の魔力にもよると思う」

 

戦闘上級者にとって防御がどれだけできているかが勝敗の鍵になるし、アザラスの防御は確かに強力だった。

 

「同族には会った事が無いと言っていたが自分がどうしてアアシマール人だとわかったのだろうか?」

「アザラスがそう言っていたから……」

 

「辛かったら答えなくてもいいのだが、今までアザラスとやらが主人だったわけだが、その主人がやられてどう思う?」

「ミチオ殿には感謝しかない」

その言葉でどれだけ虐げられていたかをみんな理解した。

 

 

続いて91階層について聞かれた

「91階層で初代皇帝が探索をやめた理由はわかったのか?」

俺が答える「それは初代皇帝に聞いてみないとわからないが90階のアザラス攻略で大事な人を失ったのかもしれない。それほど奴は狡猾であった」

 

「91階では何か特別な魔物が出るわけではないのか?」

「91階層はまだ探索を始めていないが今までとは全然違った迷宮だと思う。地上かと見間違えるようなオープンフィールドが広がっていた。未だどこに向かっていいのかはこれからの探索でわかると思う」

セリーが「これはまだ初見の状態ですが、91階は魔物だけでなく植物や動物が自生しておりました」

セリーの言葉にみんなが反応しているのがわかる。迷宮生物説があり、全ては迷宮という巨大な生き物なのではないか?と言う説でそれが否定されたのかもしれない。

 

セリーが横から話が長くなりそうなので

「90階までの探索のノートをセリーからロッジに寄贈する予定で清書して皆さんにはみれるようにしたいと思います」というとセリーが現物を見せた。

「彼女がワンダリングとボス部屋の魔物について詳細に書いてくれました。今後の迷宮攻略の参考にしてもらえればと思う」

「おおおおっ!!!」と声が上がる

 

 

その後もいろんな事を聞かれたが

エステルは一応話を一旦区切る

「まだまだ知りたいことはあるとは思うがここまでにしようと思う。ミチオ殿から何かありますか?」

「今まで私達が思っていたハイコボルトとはまったく別な種族なのではないかと思うがちゃんと理性的で話の受け答えができる者も存在するという事をお知らせしたかった。

それと彼女は地上では基本偽装する事になりギルドにおいては討伐対象にしてほしくないと考える。また今後の迷宮探索を一緒に続けることになり引き続き迷宮探索を続けていきたいと思います」

と俺がいい終わるとみんなが拍手してくれた。

 

そして拍手が鳴り止まない前にエステルから握手を求められその手を俺は握る。

「ミチオ殿が来る前に話していたのだが、こんなに迷宮探索が進んでいるとは思わなかった。そして現在最も重要な迷宮探索者はミチオ殿である。

そこで我が会の最高位である第五位階の勲章を授けたい。いかがだろうか?」と言ってきたのでガイウスの顔を見ると「もらっておけ」という顔をしていたので

「承ります」と言うとエステルが嬉しそうな顔で俺の胸に帝国解放会の最高位の勲章をつけてくれた。

何度となく拍手が送られラティカも何かされるんじゃないかと思ったが特に何事もなく終わり安堵した。

俺はまたなんか変な告白を強要されるのではないかと不安だったがそのようなイニシエーションもなく胸を撫で下ろした。

 

式が終わり先に俺たちは帰らせてもらうことにした。

 

「今日はありがとう。ミチオ殿はやはりすごいな。これからも頼むぞ」とエステルに言われ嬉しそうに握手した。

次にガイウスが声を掛けてきた「兄者流石だ!!俺にできる事があったらなんでも頼ってくれ」と皮肉を含めて言われて握手してきた。

 

ガイウスができる事ってそりゃいろんな事できそうだなと思ったが

「まさかもう91階まで行っているとは思わなかったぞ。またそのうち話したい事が有る。近く時間を作ってくれるか?」

「は、はい」

「そんな気のない返事をするな。悪巧みではないから安心しろ兄者」

と笑顔で言ってきて肩を何度も叩いて来る

「セリー嬢もまたな」

セリーは怪訝そうな目でガイウスをみて握手を拒否する。

ガイウスも嫌な顔するわけでもなく笑っていた。

「では、また」

と言って俺たちはマロルの自宅に戻った。

 

 

そのあとはラティカは腕を引っ張られて風呂に連れて行かれたり、自分にあてがわれた部屋に連れて行かれたりして大忙しだった。

 

俺とメインパーティのみんなで俺の部屋で明日以降も迷宮攻略を進めるのかを話し合っていた。

「91階は少なくとも鳥のモンスターカードのスキル『ナビゲーション』は使えなかった」と俺が言うと

「じゃあここからは手探りということか?」とエマ

セリーは「ここにきて道がわからないのは危険ですね。もしそうならマッピングしながら進む必要があって今まで通りサクサクとは行けないですね」

 

「えっ?方法ありますよ」とルティナ。

「えっ?」と言うとみんなルティナの方を見る

「道がわかればいいんですよね?」

「ああ」

「ガイドポストスペルっていうのを皆さんルベリオ山で使ったのを覚えていますか?」

「ああ、確かに。嫌だってあれさ、私達には全く見えてなかったからね」とエマが言うと、俺も使ったので見えていたが見えていた本人が忘れているのだからみんなが思い出せるわけもない。

「あとはロクサーヌの鼻で魔物を見つけてくれれば今まで通りって事か」

「ただ今までとは違い隠れるところがたくさんあるため不意打ちや91階の広さも気になりますよね」とセリー

確かに彼女は今まで全ての道のりを覚えて大したメモも取らないで家でマップを書いていたから気になるだろうな

 

コンコン

俺の部屋にラティカが入ってくる

「大切なお話し中申し訳ありません」

「ラティカどうした?」

「私の部屋や服まで用意してもらってありがとうございます」

服はルティナが全て用意してくれていたようで

「洋服気に入ってもらえた?」

「はい。とても可愛らしい洋服ありがとうございます」

可愛いとかアザラスの事だから実用性のある服しか用意できなかったのに『可愛い』がわかるなんてやはり女子だな。

 

「どうしたの?明日から迷宮攻略に行くよ」

「はい。それでどうしても今日中にお話ししておきたい事がありまして……」

と話しづらそうに言う。

みんなの前でスルスルっと服を脱ぐと真っ白でセクシーな下着を履いていた。

まぁあれもルティナの好みだろう。

が、彼女の股間は白いレースの下着から男根がはみ出してそそり立っていた。

それを恥ずかしそう説明する。

湖で裸になっている時は恥ずかしそうにしていなかったのにこの姿は恥ずかしいんだと思いつつ話を聞く

 

「どうしたの?」とルティナ

「実はアザラスには黙っていたのですが、私はいわゆる両性具有です。これがアザラスにバレたらすぐに雄型を作れてしまうと思ってずっと黙っていました」

 

「うん知ってるよ。ラレやエムレが教えてくれた」と俺が言い返すと

「地上で戦ったアリビーナもそんな事言っていたし」とエマ

「えっ?そうなんですか?」と驚きを隠せなかった。

「だから気にしなくて大丈夫だよ。アザラスは頭が良かったのかも知れないがそう言うところは間抜けだな」

「そうですね」と緊張の糸がほぐれたのか笑いながら泣いていた。

 

ルティナは「でも、私達の魔法が効きづらいのでもしかしたら避妊の魔法も効きづらいのでかも知れないので雄型で女の子と交わらないように。ご主人様もいつもみたいに遠慮なく中で出されないように気をつけてください」

とルティナに釘を刺される。

「えっ?もうラティカとするような言い方だな?」

周りのみんなはじーっと俺を見る。

「違うんだ」とエマ

ラティカも恥ずかしそうにしている。

「はははっラティカも恥ずかしそうにしているじゃないか?」

と言うとみんなクスクスと笑いだす。

 

 

「改めて明日から迷宮攻略を一緒に手伝ってもらっていいか?」と俺が聞くと

「もちろん同行させてください」

 

「ならまずは……」ラティカの腕を包み

「……ディスカイズアザー」と魔法を彼女にかけると

彼女の長い耳は通常の耳になり足も綺麗なすらっとした生身の足に変り肌の色も人族に近い色に変わる

「……パーマネンシィ」と今かけた呪文の半永久化の魔法をかけた。

「これで見た目だけだけどちょっと身長が大きい女の子に見えるはずだよ」

「本来の姿でいれればいいんだけどごめんな。こうしないと地上では危ないから」

 

「あっありがとうございます。後で今かけた魔法を教えてもらってもいいですか?」

「うん。いいよ」とルティナは明るく答える。

 

「明日からよろしくお願いします」とラティカは頭を下げた

明日から91階の攻略が始まる

 

 

 

 




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