※この作品はR-18です。

異世界迷宮でハーレムを(仮    作:九白

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ブルガ王国

 

それはまるで柳を払うようにブリジットの剣戟をパリィする

「では次に強目に魔力を込めて私を打ってみてください」

俺は下腹部を意識して強く打つ

それをブリジットは身を交わしてあえて受けなかった。

俺は強目に打ったせいでその剣戟が地面に当たるが手への振動は抑えられ地面に縦状の穴が開く。

「どうですか?」

「木刀でこんな威力になるとは……これならもっと早くに習っておけばよかったな?」とブリジットと恥ずかしそうに言うと、

 

ブリジットは「ここまでできるようになるためには普通十年くらいかかります。何らかの方法で剣技をもつジョブをミチオ様は手に入れているのではないでしょうか?」

「ははははは……確かにあるけど……」

「ふふふ、そうでないと剣の達人も頭が上がりません。次にいきましょう」

 

「次?」

「はい。攻撃だけではなく防御も学ばなくてはいけません」

「確かに」

「ミチオ様構えてみてください」

俺はブリジットの言う通り木刀を構えた

「先程の丹田に同じように魔力を注いでください」

言われた通りに先ほどと同じようにやってみた。

「そしてそれを地面に向けて落としてみてください。それを地面に薄く広げるのをイメージします。すると、目を瞑っていても私を感じ動きをしれると思います」

「わかった」俺は目を瞑りブリジットの指示通りに魔力を通じ丹田から地面に先ほど感じた物を地面に落とした

 

ブリジットはゾワっと悪寒を感じる。

「ミチオ様その魔力の量は多すぎです。もっと少なくていいです。これでは自分が知るだけでなく相手にも伝わってしまうので量を調整してなるべく薄く広く広げてみてください。きっと今のでマロル中の達人はミチオ様の気配を感じましたよ」と笑いながら答えた。

「えっ?!本当に?……もう一回やってみる」と

慌ててやってきたミリアが2階から「何だぁ〜ご主人様か……魔王が中庭に来たのかと思ったよ」と俺をみて安堵した様子だった。

「ミリアどうした?」

「今すごく気を放ってなかった?びっくりして駆けつけたよ。他のみんなも慌てて来ると思うよ」

「えっ?そうなの?」

俺は慌ててルティナに連絡するルティナも慌てていた「今のは?大丈夫ですか?」

やはりルティナも気づいている様子だった

「今のは俺が練習で力込めすぎただけだから……」と送ると

ルティナはその短いやり取りで何を意味しているのかわかったのか

「わかりました。みんなにそのように伝えておきます」

 

一旦パーティを解散しているので一人づつ事情を説明するのが面倒だったのでそれをルティナに丸投げしただけだった。

 

ミリアが「見ててもいい?」と聞いてきたので「ああもちろん構わないよ」

と答えるとブリジットは恥ずかしそうにしている。

「ミリアさんに習った方が良くないですか?」と疑問を投げかけるが

 

ミリアも「私が教えるよりブリジットが教えた方がミチオ様には分かり易いと思う。私はあんまりうまく説明ができないから」

確かにミリアはロクサーヌと同じように感覚で覚えてしまう天才だったそれを『サッ』とか『シュッ』で説明されても全く意味がわからない。

 

もう一度ブリジットの説明した通りに魔力を地面に一滴落としてそれをなるべく薄く広げるようにする。

ブリジットは「この魔力探知は魔力が薄く伸ばさないと先ほどのように相手も感じることができます。だからなるべく薄くなるようにしてください」

俺はイメージでなるべく薄くをイメージする

するとミリアが「できてるよ」

「はい。うまくできています」

「ミリアがどこにいるかわかりますか?」

俺は目を瞑ったままだが「俺の左後ろ」

「そう!!」ブリジットも動き「打ち込みますよ」と声をかけて

木刀を振り下ろしても、俺はそれを打ち払うことができた。

「やったー!!」とミリアも自分のことのように喜んでくれた。

今日はこの丹田の使い方についてこの後もブリジットと練習した。

 

たっぷりブリジットと剣の練習をしてダイニングホールに戻るとリタが今日の献立を考えてくれている。

「あっご主人様!」

「メニューを考えてくれているのかい?」

「はい。……ご主人様が食べたいけどまだ作ってないメニューとかあるのですか?」

「ああ、もちろんあるよ」

「えっええ??!!そうなんですか?」

「例えば?」

「ラーメンとかカレーライスも食べたいし、すき焼きも食べたいかなぁーすき焼きは普通にできるかも……」

「じゃあ今日はすき焼きにしましょう!!」

「白滝がないか……春菊も見たこと無いな……」

リタはメモを片手に「それは絶対必要な物なのですか?」

「いや、大丈夫だ。代替品で何とかなる」

ラーメンも作れるのでは無いか?今度試してみよう。少なくともスグには作れない。カレーはスパイスがわからない。クミンとターメリックと……そこから先が思い出せない。これはアーダに聞いて取り寄せてもらうしか無い

 

と言うことで今日はすき焼きにした。

卵はもちろん生卵で『ピュアリファイ・フード』で殺菌

皆んなに食べ方を説明した。

生卵を撹拌して肉や野菜をディップして食べる……ただそれだけなんだが……

皆んなには生卵はかなりハードルが高いようだ。

 

ただララだけは違った。俺のやるようにララは口に肉を運ぶ

みんながその様子を見守る

目をつぶって口に頬張ると「んんんっ!!」と口にある物を飲み込むと「うまい!!」

と言うとみんなもそれに合わせて食べ始める。俺の信用って……

「美味しい!」とあちこちで声が上がる。リタも「こんな食べ方があるとは……」

と感心していたが、みんなが食べるまでリタも生卵を信じていない一人だったのでみんなと同時に食べていた。

やはり肉が人気なのは肉食女子ならではなのかもしれない……

 

 

 

時間は3週間ほど遡る

ブルガ王国のほぼ中心に位置する第二の巨城パド城。

ここはブルガ王国内で多くの聖職者のメッカであり教会と城を合わせ持つ城塞都市でもある。街は全て城の壁の内側にあり何ヶ月もの籠城を可能にした白く美しい城でもあった

 

ここの城主はペドロ王子でこの時はまだ前王がなくなる前でルイス2世は存命であった。

 

 

ペドロ王子は黙っていても次の王になる。それに漬け込む貴族たちも大勢ですでに病に臥せっているルイス2世よりもペドロ王子に媚を売っていた方が良いと判断する商人も多く毎日のように金や女が届いていてペドロ王子もそれを拒むことなく受け入れて贅沢の限りを過ごしている。

そのため毎夜このパド城では自分の家臣たちと酒池肉林で乱交パーティが行われていた。

そこに金髪のブルックが現れた。薄着の女性がブルックに近づく

「あら、すごいイケメン……どう私と?」と言うもその女がブルックの目を見ると意識がなくなってそのまま倒れてしまう。それをブルックが受け止めると給仕係の人に「この人は酔いすぎたみたいだ」と引き渡しズンズンとペドロ王子に近づく

寸前で護衛の男に胸を押され静止させられた。

 

その静止した手を持って「おやすみ」とブルックが言うとそのまま眠りについてしまう。

他のものも一斉にペドロ王子の周りに駆け寄り守るように間に入ってくるがペドロ王子はそれを制止した。

「なんだなんだ?!ん?君は?」

「わたしの名前はブルック。ペドロ王子をこの国の王になってもらうために来ました」

「うん?私は嫡男だし、黙っていても私が次期国王になると思うが?」

と言い返すと

「そうでしょうか?現国王はどう思っているかはわかりません。フィリップ王子が迷宮80階から帰ってきたそうです。これでフィリップ王子は立派な英雄です。もちろんペドロ王子が毎晩このようにしていることは現国王のルイス2世も病に臥せっているとはいえご存じだと思います。

現王がどう言うかはギリギリまでわからないのではないでしょうか?」

 

「ふん!!お前がどうにかできるみたいじゃないか?」

「はいできますよ。ここ数日のうちに」

とあっけらかんとブルックは答えた。

「申してみよ」

 

「それは私を参謀にしてみてからの話ではないですか?」

「ふざけたことを!」と周りの側近が言う。

両手剣を持った大男が「このような奴を信じるのですか?何もできないひよっこです」

側近は見た目でブルックを揶揄する

 

「そんなに言うならお相手しましょうか?」

と余裕の顔で言うと側近たちが裸のまま周りのテーブルやらを足で蹴飛ばし場所を作る。

ペドロ王子も面白がってその気になる

「よし!ちょっとでも傷を付ければ召し抱えよう!」とブルックに言うが

「それは難しそうですね。こんな弱い相手では加減を間違えればスグに殺してしまう」

とみんなの前で言うので武力には自信のあった武官は笑いながら剣を構えて

「面白い冗談を言う」対峙するとブルックも決して小さくなかったが奴はその1.5倍はある大きさだ

ブルックも片手で剣を構える。

ペドロ王子が「はじめ!!」と声をかけると武官の男は大剣を一気にブルックに振り下ろしたがブルックは片手でそれを抑えそして片手で跳ね返してそのままお尻から倒れてしまった。

次の瞬間にはブルックは間合いを詰めて上から剣を振り下ろす同じように剣でそれを抑えようとしたが、その剣もろとも武官は真っ二つになった。

周りには血が噴き出て、女達は悲鳴をあげて、気を失うものもいた。

 

ブルックは振り返り「申し訳ありません。加減を間違えました」と謝ると

ペドロ王子は「あ、そうか……わかった君を召し抱えよう。」と青ざめた顔とは対照的に

「よろしくお願いします」とブルックは顔色ひとつ変えずに頭を下げた。

 

そこからは早かった。

数日後にはペドロ王子とフィリップ王子はブルガ王国の国王ルイス2世に呼ばれた。

ルイス2世は既に床に臥せってかなりやつれた顔をしていた。

 

ペドロ王子はブルックに何を言われても「国王の御心のままに」と国王の前で言うように言われた。

廊下でフィリップ王子を見かけるが

ペドロ王子は挨拶すらしなかった。

二人は寝室に呼ばれ国王に謁見した。

 

「ペドロ、フィリップよく来てくれた。今日は二人に大事な話があって来てもらった」

フィリップ王子は「国王陛下お身体はいかがでしょうか?」

「フィリップ王子最近クーラタルの迷宮80階から帰還したようだな」

「はい。多くの手勢を失うことになりましたがなんとか帰ることができました。これも神の導きだと思われます」

「そうか、そうか二人には今後のブルガ王国の跡取りについて今日はどうしても話しておきたかった」

そこでペドロは「国王の御心ままに」

フィリップも国王の手を掴んで「国王に従います」

と二人は声をかけた。近くには秘書官も2人おりその言葉を全て紙に書き写している。

 

「ブルガ王国は今国難に瀕している」と国内の情勢について細かく話し始めた。

そしてその中には帝国への損害賠償金の事や隣接している最近できたクワガ王国のミチオについても触れていた。

そして、帝国とクワガ王国への戦争は避けるように言われた。

ペドロ王子はそれを聞いて父上も歳をとってすっかり弱気になっていると感じた。フィリップ王子はウンウンと頷きその言葉を聞いていた。

 

ペドロ王子はいつまでこんなことを聞かされるのかと苛立っていたが、

最後に「これからは二人でブルガ王国を盛り立ててくれ」と言葉で言って来た。

「そして、ペドロには悪いが次期国王はフィリップに譲りたい。」

最近のペドロ王子は毎晩酒に溺れ女に溺れ賄賂を大量にもらっている事を父は知っていた。ペドロには今いるパド城とモストレスという大都市の領主としてフィリップを応援して欲しいとまで言われ、今までの愚行を悔いて善政に尽くして欲しいとまで言われた。

黙って聞いていたペドロはずっと我慢していたが、顔を真っ赤にして苛立ちを隠せなかった。ブルックよ話が違うではないか?と口から漏れそうになる。

 

二人の秘書官はその言葉の一つ一つを書き綴っている。

国王は秘書官に「そのように国民に発布せよ」と伝えた。

「かしこまりました」と二人は告げると「すぐさまそれを文書にせよ」

と言われ二人は部屋から出て行った。

 

これでこの部屋は3人だけとなった。

国王はフィリップの手を握り「ブルガ王国を頼むぞ」と言う。

「お任せください。ですが私はペドロ王子の方が相応しいと思いますよ」と言うと

国王はもうすでに声を発することができず、フィリップは国王に「……カーズ」と言うと国王は息ができなくなって苦しそうにしている。

「フィリップお前何をしている!?」とフィリップの肩を掴み振り返るとその顔は既にブルックへと変わっていた。

「お前いつの間に……」

そして国王は何も言うこともできずそして息も止められそのまま窒息死してしまう。

「お前はなんて事をしているんだ?」

「ちょっと早めただけです。いずれ数日で亡くなるんですから今の方がいいと思います。二人の息子に囲まれて、思いの丈を言ったわけですから」

「だが先ほどの2名の秘書官が既に国王の遺言を聞いている。こんな事をしても意味がないぞ」

「そんなことはありません」ブルックは部屋に出ると二人の秘書官は視点が定まらない状況で立ったまま硬直していた。

二人はブルックの方に向き直ると

「国王は予定通り嫡男のペドロ王子にそして、フィリップ王子にはセルロウの領主を任命すると国王に言われましたね」と言うとブルックは持っていた二人の紙を奪い取ってその場で魔法の炎で燃やした。

パチンと指を弾くと二人の秘書官はそそくさと目も合わさないように退席した。

もちろん二人はただただ自分の職務を全うするようにしているだけだ。

 

「彼らが私達に都合の良いように発表してくれるでしょう」

「ブルック、お前は人の記憶の改竄もできるのか?」

「そんな事をすると被験者の寿命が極端に減りますけど、それは大した問題ではないでしょう」とあっけらかんと言うと

「はっはっはっ!!」ペドロは笑いが止まらなかった。

「そんなに笑ってはいけません。誰が見ているかわかりませんから」

口を塞ぐようにペトロ王子は笑うのをやめる、

 

「それで、本物のフィリップへの使者は?」

「それは聞かない方がいいでしょう。今日の事は本物のフィリップも知らない事でしょうし」

 

 

そして数日後……

ブルガ王国の宰相が国王の遺言を国民に伝える。

この男は既にブルックが買収済みだ宰相がこの発表後はブルックが宰相になる事が決定している。国民にはまだこの宰相の方が見知っているのでこの発表後はお金を持たせて引退してもらうつもりだ

秘書官が清書したものを宰相が国民の前でそれを伝える

「静粛に、国民諸君。我が国は今、最大の悲しみと、同時に重大な転換期を迎えている。

先王陛下が崩御された。国中が涙に沈む今この時こそ、我々は敵に隙を見せてはならぬ。

国家の混乱を排し、断固たる秩序を維持するため、ただちに国法に従い次なる光を掲げる。

ペドロ王子殿下が、新たなる国王『ルイス3世』として即位された。

新王ルイス3世陛下の御名のもと、我が国は一枚岩となりてこの難局を乗り越える。

各自、持ち場を離れず、新王への忠誠を尽くされよ」

と発表されると国民は大きな拍手で迎えられた。

 

フィリップは当然その報告を自らの城で聞くことになって唖然として言葉が出なかった……

 

 




いつも読んでいただきありがとうございます
先週は申し訳ないです。どうやら今流行りの謎風邪にかかってしまったようです。今もまだ頭痛かったりするのですが先週ほどではなく
アップする事ができました。



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