※この作品はR-18です。

異世界迷宮でハーレムを(仮    作:九白

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92階

 

湿度と水の匂いでロクサーヌの鼻でも魔物の匂いを判別できない様で不意打ちを喰らわない様に「アラート」の魔法もかけておいた。

92階は水びたしの神殿の中をずっと行くのかと感じていたが外に出た。

 

だが、示す道標はまた違う神殿を通っていくようだ。全体で一つの神殿なのかそれとも別々の神殿なのかは古くなり過ぎてその判別は難しいようだ。

外に出ると日差しが強くとても冬とは思えない夏の匂いもする。

そして見上げると月が見える……

この世界には月はないはずなのに……

 

いや、月ではない……見慣れた月ではなく大きさも月面模様も俺の知っている月とは違っていたし、何より二つ見えている。

ここは、今いる異世界とはまた違う星なのだろうか?不思議な感じだ。

みんなが俺が上を見ていると他のみんなも上を見上げて驚いている

セリーは指を刺して「空にあるあれはなんですか?」

「あれは星だよ」

「星?星とは点のように小さいのではないですか?」

「いや、近くにあるからあれだけ大きく見えているんだ」

「どうしてご主人様はそのような事を知っているのですか?行った事があるのですか?」

「いや、行ったことはないが似た光景を見たことあるだけだ」

「そうでしたか……それにしても空にあのようにあるのは不思議な感じです」

「ずっと見ていると結構いいもんだぞ」

「そう言うものですか?」

 

それにしてもどう言うことだ?異世界に来て更に違う異世界なのだろうか?

こればかりはどう言う理由かは俺にわからないが道標がそれを指すならそれに従うしかない。

 

少し広めの丘があるので、そこで昼食をとってしまおうと言う事だった。周りにはゴーレム馬を待機させて防御陣地にした。

テアに作ってもらったサンドイッチをみんなで食べる。

たまには外で食べるのもいいなと思ったがここは迷宮の中だった

俺の横にはロクサーヌが座り先ほどセリーと話したくだりを話した。

「ご主人様はああ言ったものをなんて言っていたのですか?」

「俺は月と言っていたが多分違うものなのだろう」

「でも、月でもいいんじゃないですか?ここには誰もいませんし、

月が綺麗ですね」と言うと

「俺のいた所では月が綺麗ですねと言うのは『好きです』と言う意味で使われる事があるぞ」

「そうなんですか?でも問題ないです。その通りだから」

恥ずかしそうに笑顔で言うが昨日の夜の伽はロクサーヌの独り占めだった。

あれだけ昨日の夜淫らな事をしても次の日にはこんな事で恥ずかしくなってしまうのは可愛くも感じる。

 

俺のほっぺについたマヨネーズをロクサーヌは舌を出してペロっと舐める

完全に自分達の世界でイチャイチャしているとエマが

「ほら、イチャイチャしてないで食べたら行くぞ」とはっぱをかけてきた。

 

「うん、もう」とロクサーヌは少し不満げに立ち上がって俺の手を取る。

「この後もよろしくお願いします」

「ああ、こちらこそ」と俺はロクサーヌが出した手を強く握りしめて立ち上がる。

幻想的ではあるがどこの神殿か全くわからない神殿を通って行く。

何度かの戦闘をして3時間かけてやっとボス部屋前まで来たようだ。

 

 

そこで小休憩を取るとともに万全を期してバフをみんなに掛け合う事をした。

そして石板にはルティナが乗っかると近くの扉が開いた。

 

 

開いた先には今までにはない円形のやはり水浸しだった

部屋というよりもコロシアムのように周りにはいくつもの柱が立っており中央には水瓶を持った石像から水が出ている。

一面水溜まりだが深さはない

床が透けて見えていた。多分くるぶしぐらいの水位で立とうと思ったら立てるだろう

 

部屋の中央より少し横に煙が集まって行くと一つにまとまった。まとまった瞬間それはどういうわけかしたの水たまりに消えた……

エマが「ミチオ!今のは?」

「鑑定する前に消えた」

続けてエマは「シングルだ!!気をつけろ!!」とみんなに大声で忠告した

ボスが一匹の場合は要注意だしかも煙が邪魔で一瞬しか見えなかった。

しかもなぜかこの浅い水たまりに消えた

 

「みんな上だ」とエマが言うとみんなに上に逃げた

明らかにこの水たまりから攻撃してくるであろう下から攻撃に

上に逃げるのは当然だろう。俺はアナイシャにセリーはジョゼに手を引かれ上に逃げた。

下を見ると、何かが泳いでいるのはわかるがそれが何かわからない。かなり大きい物が泳いでいるとしか言えなかったがそれはみんなも理解していた。

 

しばらくすると柱の隙間からバーベルカープが20匹近く現れた。

突撃してくるバーベルカープをみんなはギリギリのところで避けた

ロクサーヌはやはりここでは鼻が全く効かない気配だけしか感じなかった。

 

どうやらあいつは魔物を呼ぶ力があるようだ。自分は決して水たまりから出ないで攻撃をしてくるようだ。

 

水溜まりの中に魔法陣が浮かび上がる

「魔法だ!!」と俺が叫ぶとエマが「この忙しい時に」と言いながらバーベルカープに攻撃を入れる

水たまりから上に『ハイドロストーム』が打たれる

 

シャンタルとルティナで巨大シールドを張って魔法の無効化に成功

 

一人ベスタはシールドを展開できなかった。

ベスタはシャンタルに「ベスタ、目の前の敵だけではなく全体の敵を見なさい」と注意されていた。いやいや、ベスタも頑張っているからと心で思いつつもベスタ「申し訳ありません。ご主人様大丈夫でしたか?」と戻ってきた。

「ベスタはベスタのできる事を頼むよ」と言うと「ありがとうございます」と嬉しそうに戦闘に戻る。ベスタの腕でバーベルカープを締めながら素手でバーベルカープを倒していた……

 

 

ミリアが「いい方法がある!!」と俺に言ってきた。

「どんな方法?」

「ミリアが釣り上げる!」

「えっ?」

「あいつは魚。ならミリアに釣れないわけがない!」と自信満々に俺に言ってくる。

「本当にそんなことできるのか?」

「まかして」

「俺は何をすればいい?」

「昨日ブリジットとしていた事をやって!魔力多めで!」

「おっおお……アレで良いのか?」

「うん」

ベスパクイーンに変身しているアナイシャが水面ギリギリまで俺を連れてきた。その間にもアナイシャはバイオボマービーを召喚して水面で爆発させて注意を逸らしてくれていた。俺は昨日ブリジットに習った探知の型をするためにヘソの下辺りに集中して魔力を注ぎそれを地面に落とすイメージをする

その瞬間他のみんなも驚いた。

 

「これ昨日のやつでしょ。近くだとメチャクチャゾワっとする」

そして奴も水面から飛び出してきた。

間違いなくそれは4メートルほどある巨大魚だった。

そして顔には胸から上の巨人型の胴体がついており、髪は長く目は真っ黒で

腕にはトライデント[槍]を持っていた。

もちろん言葉が通じる感じではない。

「ギィィィ!!!」と大きな声を出す

 

 

そこにミリアがフライフィッシングの様に何度も素早く前と後ろに竿を動かすとその飛び出した巨大魚の背びれに針を引っ掛ける

そのままミリアは持ち上げようとする。

ルティナが 「そんな竿じゃすぐ折れちゃうよ」と言うと同時に

「リインフォース」の魔法をミリアの竿にかける(竿の強化魔法)

ミリアの腕が持っていかれない限り竿が折れる事はない。

 

リナも手伝って竿を上に上げる

空中に浮かび上がった魔物を見て

俺は慌てて鑑定をする

アクル Lv92

とだけ表示された。

「あいつの名前はアクル」と俺が言うとセリーが「あいつが?」

隣にいたジョゼが「知っているのですか?」

「あいつは海の覇者。どうしてこんなところに……」

 

空中に引きづり出されたアクルは魔法でミリアを攻撃しようと魔法陣が浮かび上がる。

 

ミリアはそれを見て「ニャー!!!」と言う掛け声とともに竿を大きく動かすとアクルの身体が横に大きく動くと魔法が途中で中断された様だ

 

ロクサーヌが「ビーストストレングス」「ファンタスティックビースト」と小声で言うと10回分のビーストアタックを最大火力で攻撃

「待ってました!!」とメーアも「パイルバンカー!!」と大剣で串刺しにしてアクルの体を貫いた。かなりのダメージが入ったと思うが……

 

アクルは体をよじらせて身体に付いているいる糸をトライデントで断ち切るとそのまま水たまりに落ちた

だが浅い水溜まりのはずが姿が見えなくなる。

「チッ浅かったか……」とメーアが悔しがるがその間にもバーベルカープが次々に集まってくる。

エマは「やはり奴を倒すことが先決の様だ!!ミチオなんとかしろ!」

とメチャクチャな事を言うが、そもそもどういう仕組みなのかもわからない。

「なんで奴はあんなに浅い水溜まりの中に潜む事ができるんだ?!それはどこに繋がっているんだ?!」と俺が言うと

ルティナが「どこに繋がっている?……わかったぁーーー!!」

「ご主人様、水の温度を上げる魔法がありましたよね。一気に上げられますか?!」

「ああ、連続で唱える事ができるからな」

「ならそれをお願いします」

俺はジョブを魔法使い全振りにする。

一気に魔法を5個詠唱する。

「ウォーム」魔法自体は0レベルの簡単な魔法だがウォームの魔法で4℃水の温度が上げる事ができる生活魔法でお湯を温める他ほぼ使い道がない。

それを2回連続でかけると一気に水温は40℃上がる。そんな水温でアクルも水中で泳いでいられるわけもなかった。

中から空中に飛び出して大声で叫ぶ

「ギィィィ!!」そして魔法をかけている俺にトライデントで攻撃してきた。

ルティナは「ディメンションロック」の魔法をかける。

アーマードハニカムビーが盾になり俺をアクルの攻撃から守った。

「次こそもらった!!」とメーアが「ドリルクラッシャー!!!」と言うと

大剣を回転させながら横っ腹を貫いた。

「ギィィィ!!!」とかなりのダメージになった様だ。

そのまま水たまりに戻ろうとした

だが水溜まりの奥には入れず浅瀬でビチビチともがいているだけだった……

「ルティナナイス!!」と一斉にみんながアクルに攻撃したが

どこか違う次元に繋がっているならその行き来をできなくする魔法をルティナは使っていた。

 

アクルは身を捩らせ空中に逃げた。

「こいつバーベルカープ同様飛べるのか?だがこれで終わりだ!!」と言ってエマが「紅蓮劫火!!」エマの新技の様である。炎の連撃でアクルの体を焼く

エマが勝利を確信している時にアクルは炎を纏ってこちらに突進してくる

ミリアが俺の前に立ちはだかり「火遁」と唱えると

炎の柱がアクルを串刺しにして動けなくなった。動けなくなったアクルはそのまま動かなくなった。まるで串焼きの様に空中に浮かんで姿を消した

 

やはりミリアは圧倒的な力がある。もとより強かったが更に強くなっているのは間違いない。

部屋のロックが解除され93階への道が現れた。

エマが「アレで勝ったと思ったんだけど申し訳ない」と俺に頭を下げた。

「エマあれすごいな。新技か?」

「ああそうなんだが、それほどパワーはなかった様だもっとパワーが上がる様に精進が必要だな」

「いつのまにかドンドン強くなっているから俺が相対的に弱く感じるよ」

「そんな事ないさ。さっきのアクルが飛び出したのはみんなミチオがやったんだろ。流石だ」エマが珍しく俺を褒めた。

 

 

結局このアクル以外にバーベルカープを50体近く倒してアイテムを回収した。

なんだかよくわからないものもたくさんあったがとりあえずもらっておこう。

カープのカードが8枚、水上歩行の指輪も発見されたがまぁ今更感ではあるあのアクルが持っていたのだろう。

あとアクルが持っていたトライデントを残した。

 

93階を見に行ったら今日は終了にしよう

93階に移動するとそこは「森」だったそこは91階とは違って暗い森だった

木の根は既に重なる様に盛り上がってなかなか前に進めない様になっていた。

「森か……」と声が漏れると

セリーが「93階はリザードマンだと思います」

「なるほどだから森か……」エマは隣で聞いていて「ああ、あのマッチョのトカゲ野郎だったな」

 

93階から俺達は家に帰った。

 

 

 

 




申し訳ありません遅くなってしまいました。
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