※この作品はR-18です。

異世界迷宮でハーレムを(仮    作:九白

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範囲魔法

我が家になんとか帰ってこれたが、帰ったとたんみんなは俺の鎧を外すのを手伝って俺にリタが水を持ってきてくれる。

「何があったのですか?大丈夫ですか?」とリタも心配そうにみんなに聞くエマが「ああ、今回の階がなかなか手強くほとんど攻略がすすまず撤退ということになった」

 

「えっ?!」

俺は「アレは俺の失敗だ。だが負けてられない……これから93階の攻略会議をしよう」

 

「ミチオ休まなくて大丈夫か?」

「ああこれくらい問題ない」

俺はそのままダイニングホールに留まったが軽装のアナイシャが残って一旦みんなは鎧を自室に運んだ。

すぐさま皆んな戻ってきて今日の出来事について話し合った。

 

セリーがまず話を始める

「91階以降、私たちが住んでいるココとはだいぶ違います。太陽が二つあり、そして気温が高く私達が住むココとはかなり違っていました。自生している植物にも似ているものもありましたが少し違って見えました」

ベスタも「確かにルベリオよりも暑く感じました……」

 

エマが先に進める

「あそこでは我々の知らないトカゲ野郎がいたな。擬態化というよりも透明化していた。この先も透明化してくる敵は出てくるだろう」

 

ロクサーヌは

「強さもまちまちだった。硬いやつもいれば一撃で倒せるやつも沢山いた」

エマが「どういう事?私達が知らない魔物そして強さがバラバラの魔物……」

 

ラティカが手をあげる

「どうした?」

「はい。自生している魔物ではないですか?」

「魔物の自生?」

「はい。91階にはうさぎやら他の動物がいました。つまり魔物とは関係ない生き物です。これらは魔物とは別に死体に残りました。そしてあそこの魔物は魔力の拡散がありませんでした」

 

俺は慌てて魔結晶を取り出す。あれだけの魔物を倒したんだ白結晶になっていてもおかしく無いのに白結晶にはなっていなかった。

 

ロクサーヌは「ではあのリーダーらしき者が迷宮が生んだ魔物で奴に従っていると?」

 

「充分考えられます。言葉も話せるし、迷宮にいる魔物の強さは一定です」とラティカが答える。

 

「つまり、今日戦った魔物は迷宮が生んだ魔物ではなく迷宮内で自生した魔物という事?これは新説ですね。

確かに魔物は一定の条件化で無いと外では暮らせていけません。条件が合えばルベリオと同じ様にシザーリザードも外で生きていけます。その環境下があの階にはあってそれがリザードマンに適合しているという事ですか?」

 

ラティカは「私は地上のことは分かりませんが充分考えられる事だと思います」

エマが「あんなのが地上に溢れたらこの世界は終わりだなリザードマンの世界になるだろうな」と答えると皆んな言葉を噤む

 

セリーが「ではあいつらを殲滅するつもりで戦わないといけませんね。私達が戻ったら復活しているのでしょうか?」

ラティカは「それは無いと思う……迷宮の魔物ならウサギを捕まえた時同じ様にポップするはずです」

「なら今回の戦いであの森は焼けて少なからず奴らにもダメージを与えているという事ですかね」

 

ルティナが「そう願うわ。奴等は元々仲間を増やす魔物だからね。それであれだけ増えたのかもしれない」

 

アナイシャが「だったらここでは無い別の世界では私たちは大量破壊者、殺戮者と言う事じゃ無いの?」

 

「それは話が飛躍している様に感じるかな。他の世界とはまだ決まったわけでは無いし、魔物に操られているなら尚更その芽は摘まないと……」とルティナが返す。

 

「確かに平和的に通してくれれば俺たちも大量殺戮する必要はなかったからな」

エマが「ワンダリングモンスターがファイターリザードである限り次のリーダーはすぐに産出されるだろう。今は奴等を黙らせるほどの戦いをするしか無いと思うが……」

シャンタルが「確かに」と短く答える。

 

 

「攻略の方法を考えましょう」とルティナがみんなに言う。

魔物はぱっと見まだ5000は居た。俺たちは俺を入れて21人しか連れていけない。あまりに戦力差があるしかも野戦となるとかなり厳しい。

迷宮の様に一列になっていれば直線的な魔法で一撃だった……

 

直線的……

そうだ俺の攻撃魔法では直線的な攻撃魔法しかない……

だがあるはずだ……元素系の魔法ではボール、ウォール、そしてストームの3種類あった

だがその上位互換魔法で範囲魔法はまだない……

いや、無いと思わされているだけなのかもしれない。

 

タダオも教えなかった『範囲魔法』21人で戦うにはこれしかないのでは無いか?と一人思案を巡らせる。

 

 

「セリー、迷宮に攻城戦兵器が持ち込めたとして21人で戦えると思うか?」

「うーん21人では歩兵が少なすぎだと思います。エルダーアースエレメンタルの攻撃ですら防がれていたら攻城戦兵器も効果が薄いと思われます」

 

「やはりそうだよな。エルダーアースエレメンタルがやられるくらいだから取り憑かれたら終わりか……」

エマが

「それならまだ毒ガス攻撃か、魅了や混乱で同士討ちの方が現実的です」

「彼らは元々水棲生物で毒ガスが効くとは思えません。魅了や混乱もレベルが上の魔物に効果は出にくいと思います」とルティナが答えた。

 

「なら、飛んで行くか?」とエマが突拍子もないことを言う

 

「うーんできるのなら有効な方法だと思いますが、いずれにしてもボス部屋の前では一旦降りないといけません。そこまで奴らが追いかけてきたら?余計に集まってしまう可能性もあります。

それにガイドポストスペルの光の道は森の中に入ってしまったら見失ってしまうのでは無いでしょうか?」とセリーが答えた。

 

「確かに光の道を見失わない様に低空で飛んでいたら攻撃されそうだな」

とエマが諦めムードで答える

 

ルティナが「やはり魔法ではないですか?」

「そんな魔法があるのですか?」とロクサーヌが聞き返す。

「いえ、ないです」

 

俺は「でも、やっぱりその答えになるよな」とルティナ言うと

「誰かに聞けばいいのではないですか?」とルティナが答える

「誰に?」と俺が聞き返すと……

 

ベスタが手を挙げる

挙手制ではないがエマが「ベスタくんどうぞ」とエマが声をかける。

「心当たりがあります」

「誰?」

とエマが聞くとみんながベスタの方を見る

 

 

「ダイヤモンドドラゴンさん」

「「「えっーーーー?!」」」

「教えてくれるの?」「あのドラゴン怖そうだからな」「なんでドラゴン?人族の魔法がわかるの?」

などなど次々にベスタが聞くが

「ダイヤモンドドラゴンさん親切で知識豊富な方ですよ」とベスタが答える

「いやいや、また無理難題言われる可能性がある。ベスタが話すから優しいのであって俺たちにそんなに親切に教えてくれるとは思えないが……」

「もちろん私から聞いても私ができるわけじゃないからへそ曲げちゃいますけど、ミチオ様が聞けばちゃんと答えてくれますよ」

「大量殺戮魔法教えて〜って言えばああいいですよって教えてくれるかな?」

「そんな言い方じゃなくて、ちゃんと99階のスタードラゴンさんを助ける為どうしても必要なんですって言えば教えてくれるんじゃないですか?」

 

確かに元々99階のスタードラゴンを助け出してくれと言うのが迷宮攻略の一つの理由ではある俺たちに取っては副産物だが確かにダイヤモンドドラゴンにとっては良い取引材料になるかもしれない……

 

「うーん……」

俺が考えているとセリーが横から

「教えてくれるかどうかは聞いてみないと分かりませんから聞きに行ってみましょう」とセリーから建設的な意見もあったので要塞ルベリオに向かうことにした。

 

俺とベスタ、セリーそしてルティナ、ルシールもついて来てもらうようにした。

ルシールはあんまり乗り気ではない。

 

なぜ乗り気では無いのか最初は意味がわからなかったが、ルティナに言われて納得。

「そりゃそんなに強力な魔法が使える人が敵国にいたら戦争が始まる前に殺そうとしません?」とルティナに言われてそりゃそうだな。だが

それは俺もルティナも同じだが?

 

と拭えぬ気持ちを払拭できずにルベリオ要塞に到着する。

俺はルベリオ要塞を見上げて

「全くもってこれを連れて迷宮に入れればなんも問題ないんだけどな」と文句を言いながらダイヤモンドドラゴンのいる棲家まで行く。

 

大きな扉をベスタが開ける

「こんにちは」とベスタが言うとシュルシュルと音を立ててダイヤモンドドラゴンが現れる「ベスタ、よくきたね」と嬉しそうに言う。

ちらっとコチラをみたが特に挨拶はない様だ。

 

「今日はダイヤモンドドラゴンさんにお伺いしたい事があるんですよ」

「ベスタの聴きたい事ならなんでも言っておくれ」

「いえ、私のことではないのですが……」

「実は困った事がありまして……」と俺が切り出すと

「ああ、ミチオかい?声が小さくてよくわからなかったよ」

「あの!実は困った事がありまして!!」

「そんな大きな声出さなくても聞こえてるよ」と答える

 

なろー!!俺ら怒り心頭であったがグッと堪えて

「迷宮攻略で問題が発生しまして……このままではスタードラゴンの救出ができそうにありません。ご教授をお願いしたい事があるのですが……」

「ほう迷宮攻略とは殊勝だね。で、なんだい?」

「迷宮というよりも別次元という感じの階があるのですが、そこには大量に強力なリザードマンがいて我々21人では到底倒せませんでした。そこで私に使える魔法で広範囲で強敵を倒す魔法を教えてもらえませんか?」

 

「ほう、随分気安く聞くね。意味がわかっていて聞いているのかい?まぁそもそもお前たち人族が使う魔法を私たちはそんなに知らない」

 

「もちろん意味はわかっています。ダイヤモンドドラゴンさんでも知らないこともあるのですね」と言うと

「知らないとは言ってないそんなに知らないと言っただけだ」

チョロ。と俺は思ったが

 

「一つでいいので教えていただけませんか?」

「まぁいいだろう」と言って

俺をダイヤモンドドラゴンはじっと見つめると

「アビスシーカーなら第九位階まで使えるんだね」

 

「ちょっと待ってくださいご主人様アビスシーカーってなんですか?」と隣にいたルティナが聞く

「今聞く?大賢者の上位互換」

「うわっマジか……」とルティナに言ってなかったようだ……

 

「じゃあサンダージャッジメントはどうだい?」

「サンダージャッジメント?」

「ああ今のミチオにできる範囲魔法はこんなもんじゃないか?」

「わかったありがとう。ルティナには使えないか?」

「今のままじゃ無理だね。お前さんがアビスシーカーにしてやればいいじゃないか?」

「うん?!」

俺はルティナのレベルを見たら大賢者が80を超えていたのでアビスシーカーにする事ができる!今日の戦闘で大幅にレベルが上がったのだろう。

早速ルティナをアビスシーカーにすると

「ルティナ今日から君はか大賢者からアビスシーカーになったよ」としれっと言ったら「あきれた。空いた口が塞がらない。ルシールは?」

「うーん……ルシールはダメの様だ」

ルシールは明らかに今セーフという顔をしていた。

 

ルティナはすぐに振り向いて

「じゃあ私も使えるのね。呪文は?」

「呪文省略もあるので呪文は要らないよ」と俺が言うと

「えー私呪文唱えたい派なんですけど?!」

 

「めんどくさい女だね」とダイヤモンドドラゴンが言うと

「女はめんどくさいほどいい女なんです」

「はっはっはっ面白い子だね」

 

ダイヤモンドドラゴンはシルバードラゴンを念話で呼ぶと

「この子にサンダージャッジメントの呪文を教えてやってはくれないか?」と言うと「はい」と短く答えると

ルティナに向かって言い始めるが

ダイヤモンドドラゴンが「ストップ」と言うと

「呪文唱えて発動したら要塞に大損害だよ」と言って「アンチマジック」の魔法をダイヤモンドドラゴンが言うと魔法の発動が起こらない。

シルバードラゴンが説明する

 

「ルースファラリオス・天の王座より垂れ下がりし黄金の鎖よ、我が意志に従い、地上の塵芥を穿て。万物の理を断つ神罰の鉄槌サンダー・ジャッジメントが呪文です。覚えれましたか?」とルティナは聞かれて

「はい覚えれました。ありがとうございます」

まじかよ……あんなに難しい内容一回聞いただけで覚えられるのか?

それにしてもだいぶ中二心をくすぐる詠唱だな……

 

「ダイヤモンドドラゴン、本当に助かるよ。ありがとう」

「このくらいの事どうって事ない。ベスタまた時間が空いたら来ておくれ」と言うと嬉しそうにベスタは返事した。

「また何かあったら相談させてください」とへりくだってミチオも頭を下げてルベリオ要塞を後にした。

 

俺たちが扉を出るとシルバードラゴンがダイヤモンドドラゴンに念話で話しかける

「よろしいのですか?」

「ああ、構わないよ人族と亜人が滅びようと私たちには関係ない。己らが全ていなくなるまで好きなだけ殺し合えばいい事さ」と言うと

シュルシュルとダイヤモンドドラゴンは姿を消した。

 

家に着くとみんなが迎えてくれた

「どうでしたか?」とロクサーヌが聞くと代わってベスタが

「教えてくれましたよ」

「ああ、割とあっさりおしえてくれたな」

「呪文は試したのか?」とエマが聞くとルティナが

「いえ、試さずにそのまま行こうと思います」

「大丈夫なのか?」

「強力な範囲魔法を誰かに見られたり、生態系がおかしくなってしまうと問題なので実戦で試射ということにしたいと思います」

と答えると「ルティナも打てるということか?」

「はい、私も教えてもらえました」

「ルシールは?」

「いえ、私はそこまで及ばずでした」と笑顔で答えた。

 

「では明朝早速出発しましょう」

エマが「じゃあ今日は美味しいものを食べてよく休んで明日頑張ろう」と言うと一旦解散した。

ルティナが俺を部屋の隅に呼んで小声で話す。

「ダイヤモンドドラゴンが割とあっさり教えてくれたじゃないですか?ミチオ様はどう思いますか?」と聞いてきた

「どうって?」

「迷宮以外で使わない様にお願いします」

「どう言うこと?」

「ベスタには言いにくいですが奴はそんなに優しいドラゴンではなくしたたかなだけの様に感じます。この魔法が色々解析されて一般的になったら、地上は危険になるレベルの魔法なのではないかと言うことです。

わざわざ、あのドラゴンは魔法が絶対発動しない様に『アンチマジック』まで使っていました」

 

「考えすぎだろ?」

「杞憂だといいのですが、私は呪文からどの様な魔法か明日までに調べます。ミチオ様はドラゴンから聞いた魔法を試さない様にお願いします」

とルティナはこの魔法について少し不安に思っていた。




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