「行くぞ」というエマの号令で93階のボス部屋に進むことになった。
石板の前まで来ると始まる
遮蔽物が多くどこにケムリが集まっているのかわからないが複数ではなかった……
「単体か……」とエマが言うとみんなに伝えるとみんなに緊張感が走る
森の中での戦いになる。
遮蔽物が多いのは少人数の時は有利になるが相手が1匹ならこちらが不利になるがいきなり森を吹き飛ばすようなことをするとこちらの位置がわかってしまう。いや、もうバレているかもしれないが……
(シャンタル焼き払ってくれ)とエマが言うとシャンタルが頷くと
ブレスを吹いて一帯をブレスで吹き飛ばした。
一部で塞がれたので、その直線状は吹き飛ぶのを免れた。
(あそこだ!!)とエマが言うとルティナは
「サンダージャッジメント」を唱えると
姿が見える前に一帯を雷の雨を降らせる。
土埃が晴れると
「せめて挨拶ぐらいさせろよ」と話しかけてきた。
顔は明らかにドラゴンだが、大きさはベスタと変わらない2足歩行の竜人だったが明らかにベスタやシャンタルに比べるとドラゴン寄りで赤い鱗に覆われていた。
鑑定をすると
バジリスクトライブ ♂
L93 年齢不明
とでた
(バジリスク?)と思わず声を漏らすとシャンタルが
(バジリスクトライブ?)
(ああそうみたいだ)
(知ってるか?)
(皇竜人だ……)
(皇竜人?)
(我々竜人族はドラゴンからそのまま竜人族となったわけではなく皇竜人からリザードマンと竜人族に別れた。我々ははより人族に近づいたが魔物に近づいたのがリザードマンだ。だからリザードマンと竜人族の始祖は彼等皇竜人だリザードマンはバジリスクトライブ(王族)と呼んでいる)
「俺の名前はガザルだ……気がついたらここに居る。どういうことか説明してくれないか?」
「???」
この階に来た者がいないからか彼は自分の役目を理解していない。
「お前達を倒せばここからでれると言うことか?」
「いや、そうではない」と俺が言うと
「ならどう言う事だ?」
「ガザル、君は誰かにつかまってここに居るんじゃないか?
俺達に戦いで勝っても、戦いは永遠に終わらない」
「ほぅ。戦いがずっと終わらないのはいい事だが?俺が勝ったらどうなる?」
「多分ここで何百年も誰も来ないで待ち続けるんじゃないか?」
「お前達が勝ったら?」
「俺たちは次の階に進む」
「此処からの脱出方法を知っているのか?」
「俺たちは脱出できるがガザル、貴方はわからない」
「まぁだが、必ず勝ち負けがあると言うわけか………」
「ガザルが負けたら次の挑戦者が来たらまた呼び出される。それまでは何処でどうしているのかは俺達にもわからない」
「なるほど。だが簡単に負けるのは好かん。お前達に勝ったら自害するとしよう」と何故か自慢気に言ってる
「ゾロゾロいるようだから少し減らしてやろう」と言って
少しガザルは離れると「竜弾」と言うと空中に礫がいくつかできると空中で回転し始める
「まずい」とシャンタルが言うと「シールド」と手を横に払うと幾つかの光の六角形ができると
ガザルの石の礫は無数に飛んできたがシャンタルのシールドで全て塞ぐ事ができた。
盾役が前に出て防御の姿勢を取ると弓で応戦する。
俺は「マジックミサイル」を連呼して連打する一回の魔法で15本の光の矢が出て来て次々とガザルを襲う
ガザルは弓は器用に避けて刀を出すとそれで薙ぎ払った
マジックミサイルの光の矢は「ははっそんな魔法じゃ俺を貫く事は出来ないぞ」
と嬉しそうに言う
しばらく遠距離戦が続く
エマが「4.4ファラビアータ!!」と言うとみんながその言葉をきくと
密集陣形になる
ガザルも遅れをとる事なく次々に「竜弾」を次々に打ち込んでくる
ルーシーは「マルチライトニング」を唱えると3本の雷撃が迫るが素早い動きでそれを避けた
俺は奴の足元を狙う。その間にも矢は次々にガザルを襲うが
嬉しそうに無双している。
足元を狙ったマジックミサイルが土埃を大量舞わせた
ルティナ「サンダージャッジメント」を唱えると多くの雷がガザルを襲う。俺は間髪入れずに「ガンマ線バースト」を唱えると
ガザルは雷の雨の中、間一髪でそれを避ける
どうやら雷をもガンマ線バーストは穴を開けてしまう事で『危険』な魔法が来るのを予知できたのだろう。
ガザルは左手を失う事になった。
「ちょっと待った!!」とガザルと言うと「お前らちょっとずるいぞ」と言ってくる。
「???……なんの事だ?」
「21対ワシ1人はおかしくないか?」
イヤイヤお前がいきなり撃って来たんだろ?
「1対1でやろう」と言って来た。
今まで居なかったタイプだ
エマが何よりその言葉に反応した
「一騎打ちか?!」
「ああ、そちらの一番強い奴を1人出して一騎打ちというのをやろう」と言い出した。その言葉を聞いてエマはガックリする「一番強い奴か……」
みんながミリアを見る
「うん?ミリア?」と自分を指を刺しながら
おずおずと密集陣形の中から小さな少女が出て来た
ミリアを見て「お前ら馬鹿にしているのか?」とガザルは怒っている。
「ミリアも嫌だよ。おじいちゃんを虐めるの……」
「おじいちゃん?!」ガザルはおじいちゃんという言葉に反応してしまう。「おじいちゃんではない!!」
「えーでも喋り方おじいちゃんだよ」
「どこがだ!!」と怒りがおさまらい様子
俺が「このおじいちゃんは自分が世界一強いと思っているんだ。ミリアもいるんだというところを見せてくれないか?」とミリアに言うと
「うーん……うん。そうだね」
ちょっと悩んでいたが返事をもらえた
ミリアが前に歩み寄り
ガザルは名乗りを上げる「我は皇竜人ガザルである!!」
「ミリアはミリアだよ」
と構えるがミリアは刀すら構えていない
「行くぞ」
「うん。あんまり無茶しないようにね」
「ほざけ」ガザルは自分がバカにされたのかと思った
ガザルは間合いを詰めて一気に攻めて来た。
ミリアは寸前のところでそれを避けた。
ガザルはそのまま暗器を肘から出してそのまま肘を下すようにミリアに攻撃するがそれも避ける。
そのままガザルの連続攻撃が続くがことごとくそれをミリアが避ける
「ちょこまかと!!」
と大振りに攻撃したところをミリアはその腕を掴むとその勢いのまま引いてガザルの体制を崩したがガザルは尻尾でミリアの死角から攻撃するが
ミリアは「縮地」と言うと立っていた反対側に立ってそのまま首根っこを押さえて地面に叩きつける。
ガザルは生まれて初めて地面に顔を叩きつけられた。
魔物だったらそのままミリアは息の根を止めるところだがそうしなかった
「もういい?」
「まだだ!!もっと本気で来い」
とクルクルと体を回転させて立ち上がる
「もういいでしょ。世の中には強い人たくさんいるんだよ」
とミリアが言っても全く聞く耳を持たなかった。
ガザルは初めてここで刀を抜いた。
彼の刀は赤い刀身だったが抜くとその赤はだんだんと深みのある緋色に変わって剣先はガラスのように透明になっていく。
「おじいちゃんそれ刀じゃない?」と言うとミリアも自らの刀を抜く
「村雨が血を求めている」と言って構えた。
最初に渡した時に教えたセリフをそのまま使っている。
「ほう。刀とはワシの『緋徹』とは比べものにならんわ」と居合で一気に距離を詰めて横一線でミリアを襲う
ミリアが真っ二つになると
「ふん!次は誰だ?!」とガザルが大声で言うと
「まさか?!」俺はミリアがやられたのか?と一瞬思ったが
身代わりの術で切られたのは丸太だったミリアは背後から村雨でガザルを切りつける
だがガザルの体は硬い鱗に覆われていて
「堅っ」と声を出してしまうがわずかながらにダメージは与えられたようだ
「貴様!!」とガザルは更に闘志を燃やす。ガザルは背中を切りつけるとは卑怯者のする事と思い込んでいた。
「ならば……」
ガザルは『咆哮』をあげる。その威力と圧は吹き飛ばされそうだった。
俺たちは今まで自らにかけていたバフがなくなっていることに気がつく。
そして、あの咆哮にはスタン、フィアー(恐怖)パラライズ(麻痺)も与えるようだったが
ミリアはその一番前でそれを受けたが「キョトン」としている。
「それが何?」
ガザルは戦士ミリアのスピードや防御力は魔法から来ていると思っていたが
ミリアは基本的にバフは一切いらないし、精神攻撃も全て無効にできるのでミリアには何も効いていない
「ブレス」(灼熱の息吹)
を近距離からの攻撃。
「そんなの当たらないよ」と縮地を行うとガザルの真横まで移動した。
ガザルのブレスはシャンタルやベスタのような直線的なブレスではなく扇型に広がるブレスだった。
そしてミリアが避けた先には俺たちがいた
ガザルはミリアが避けるのがわかってあえてこの攻撃をして来た。
「ご主人様!!!」
とミリアは驚きとガザルの狙いに気がつくのが少し遅かった。
「ガザル!!」ミリアの怒りは一瞬で最高点に達した。
俺達はシャンタルとベスタがみんなを「シールド」で守ってくれていた。
だがすごい温度なのだろう。周りの地面は抉り取られシールドがなかったらと思うと全員やられていたかもしれない。
炎と煙が一面見えなくなってしまった。
何が起こっているかはわからない。
しばらくすると土煙と炎の煙が晴れるとミリアが立っていた。
そしてミリアはガザルが使っていた刀を持っていた。
「ミリア!大丈夫か?」
「うん大丈夫。ご主人様は?」
「俺たちはシャンタルとベスタが守ってくれたからなんともないよ」
「よかったぁ〜」と言って俺に抱きつく。
「その刀は?」
「これ?ガザルが使っていた刀だよ。貰ってくれって」
どうしてこうなった?
「卑怯な闘い方のお詫びにこれを使ってくれって」
「ガザルは?」
「倒したよ。『さらばだ強力な戦士よ最後にいい闘いだった』とかいってガクッてなっていたけどまたここ来たらいるんだよね?」
「多分な。でもミリアのことを覚えているかはわからないぞ」
「そうなんだ。忘れっぽいのかな」
いや、そう言う意味じゃないけど……
俺は刀を鑑定してみる
刀:『緋徹』
炎の魔剣 火属性吸収、火属性無力化
空き:空き:空き:空き:空き
村雨より少し長めの刀だった
「ちょっと長いね。エマ使う?」とミリアが言っていたが
「私には藤乃があるから。ミリアがもらったんならミリアが使ってやれよ」
「フラガラッハよりは扱いやすそうだけど……」
ミリアは本当に武器とかあんまりこだわりはなく
かっこいいか、かっこよくないかで選んでいる。
鎧も一応要望(動きやすい鎧がいい)通りにセリーが作ってくれたが
「カッコいい」と言う理由であまりアップデートされていない。
しかもミリアの場合18年前から丁寧に使っている。セリーに手入れをしてもらったがほとんど鎧は痛んでいなかったと言っていたからちゃんと
手入れはしているようだ。
他にもドロップ品が落ちているかを確認したが特に何もないようだ。
毎回ここではこの刀が手に入るのだろうか?
ロクサーヌは「では94階に移動したところで今日は終了しますか?」
「そうだな。一応少し見てみよう」俺達は94階に移動する事になった
94階に移動して来たら今までとはまた随分違う。
目の前に大きな階段がありむき出しの岩が両側を圧迫している。
階段に腰掛けてセリーの話を聞く
「ここはクーラタルの94階になります。魔物はゴールドサイクロプスが現れると思います。風属性が弱点でした。火属性には耐性があるので注意が必要です」
ロクサーヌが「一戦してから帰りますか?すぐに見つけられると思います」
「よしじゃあ一回だけ戦って行こう」
ロクサーヌはすぐに見つけてくれた。
「ここではいろんな匂いがするのは多分ここは鉱山でいろんな匂いのする鉱物が取れるのだと思います」
3匹のゴールドサイクロプスを見つけてくれた。
戦闘自体は「当たらなければ何も問題ない」
とエマもロクサーヌが言うがとても強力な攻撃には見えるけど?
ドロップ品は「金塊」「金貨」の二つだった。
「ここでしばらく戦えばすぐに金持ちになれそうだな」
「今更お金が必要ですか?」とセリーに白い目で見られているが
すぐさま「王国が傾いたらここに取りに行きましょう。今我々が採掘している金鉱は順調ですけど」
そうだったセリーとセリーの実家の仲間が採掘をしてくれているんだった
セリーが「じゃあ今日は帰りますか?」
「そうだな。一旦今日は帰ろう」
2週間お休みをいただきました。
5年もの間この小説を書いています。
3日坊主だった自分がここまでできたことをちょっと嬉しく思います。これからもよろしくお願いします。
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