「ここはクーラタル95階になります。魔物はミノタウルスになります。火属性に耐性があり、水属性が弱点ですが……ルティナさん前回戦った時のように津波みたいな魔法を唱えて大変な事になりましたから今回は迷宮ではぐれると厄介なのでよろしくお願いします。」
「あれは、限られたスペースだからあれが最適だと思ったの。あれが一番あそこを早く抜けられたでしょ?!」
「いや、あれは外に流されただけです」
とセリーはノボルチェスクの話を思い出して話していた。
半分はなんの話をしているのかわかっていなかったがルティナが何かをしたのは間違いなかろう。
「また今日からアデリナが参加しています」とロクサーヌが言う
「頼むぞ」
「はい。頑張ります」
コレットが抜けて、アデリナが入ることになる。
ここは確かに開けているのでバラバラになるのは流石にまずいな。
入口の所でガイドポストベルを唱えると道はまっすぐにその山頂らしきにある神殿に向かっているがその脇にはいくつもの同じ神殿が置かれていた。
「寄り道はしなくていいのか?」とエマがきいても
セリーは「余計な巣をつつかなくてもいいでしょう。ボス戦も控えてますから」
「まぁそうだけどな。すごいお宝があるかもしれないぞ。94階も93階もすごいのが出ているだろう?」
セリーも昨日の坑道の事あって反論はできない
「まぁそうですけど……」
「とりあえず一個行って見よう」
「どうしますか?」とセリーが俺に聞く
左右横にずっと並んでいる小さな神殿群だが道はずっと真っ直ぐ示している。
戦闘狂のみんなに聞くまでもない。昨日のダイヤモンドの件もある。欲もそりゃ出てくる。
「じゃあ一つ行ってみるか?」と言うとエマは
「よし。わかったよ行って見よう」
みんなはその言葉を聞くと神殿の中に警戒しながら入っていくが1人ルティナは見上げて外観をみていた。
「ほら!ルティナ行くぞ」と俺が声をかけると
「はーい」と陽気に返事をして走って入ってきた。
白亜の神殿は一番奥のホールまで来たが特に魔物がいるわけでもなく
真っ直ぐ向かって行けた。
全員がホールに入った所で床の文字が光る。
「転移?!」ルティナが魔法陣を見て驚く。
そして光に飲み込まれる。その先には何も変わっていない。白亜の神殿だった
「うん?転移したのか?」
ルティナが答える「はい。だと思います」
4隅の角の扉が開くと各扉から七匹のミノタウルスが現れた。
合計で28匹のミノタウルスは各々雄叫びをあげると突っ込んで来る
ベスタ、トト、ジョゼ、シャンタル、ラティカが前に出て臨戦態勢に入る
巨大な斧を片手で大振りするが盾や武器でその攻撃をいなしたが一撃が重い……吹き飛ばされそうになるがグッと堪えた
その後ろからロクサーヌ、ミリア、エマ、メーアが攻撃を加える
セリーも弓でミノタウルスにクリティカルを入れて倒れた。
俺とルティナは昨日言っていた「マジックハンド」を使って地中から巨大な手を1つ作った。ここの床は大理石のような物だったのでその手は白い岩のような素材になる。
俺は右回りでミノタウルスを攻撃するミノタウルスより大きいこの手で次々になぎ倒していく。ルティナは左回りでミノタウルスをパンチして弾き飛ばしていく。半周回った所で巨大なパンチと掌がぶつかって2匹のミノタウルスが押し潰された。
反転してまた半周するとまた1匹のミノタウルスが押し潰される。
30分程で最後のミノタウルスになりロクサーヌがミノタウルスの首を落とすと戦闘が終了した。
「よくやってくれた」と俺はロクサーヌに声をかけると
「レベルが高い分以前戦った奴よりも強くなっていますね」
「確かに」
ミリアがドロップ品のシャトーブリアンを12個持ってきた。
それと「アレ」といって指を刺す
その先に巨斧が地面に刺さっている
「鑑定」
巨斧ゴーレムバスター+4
インパクトショック
空き 空き 空き 空き 空き
「これは……」
セリーが声をかける「アーティファクトですか?」
「そうとは書いてないが……」
セリーが近くに寄って見ると黒い岩石みたいなモノの間に赤いマグマが流れている様に赤くひかりそれがユラユラとしたした感じが更にマグマぽく見えた。
巨斧か……「シャンタル使って見るか?」
「私ですか?」
「今使えそうなのはシャンタルだけだろ?」
と俺がいうとちょっと引き気味だったが「コレットも使えますが……そういうなら」と手に取る
シャンタルが握ると思ったよりも軽く片手で持ち上げられた。
「意外に軽い……」
「いや、多分持ち主を選んでいると思いますよ」とセリー
シャンタルと同じくらいの大きさの斧が軽いわけがない。
「シャンタル、ぜひ使ってくれ」
「かしこまりました」
というと今まで使っていた斧をアイテムボックスにしまって片手で投げる様の小さい斧を出して背中に6枚装備した。
「それは?」
「はい。セリーさんに作ってもらった投げる用の斧です。大きな斧を使うとどうしても大ぶりになってしまうので、超接近戦と遠距離攻撃をカバーするモノです。
今までの斧ならこれほど大きくなかったので接近戦には問題ないと思いますがこれほど大きいと他の武器でカバーする必要があるので……何か問題がありましたか?」
「いや、大丈夫だ」
手投げ斧というのはぱっと見中華包丁みたいな形をしていたので驚いただけだった。
外に出ると景色は全く一緒だった。転移した様に感じたが気のせいだったのだろうか?「じゃあ、山の上の神殿を……」と言った時に違和感があった。
山の上の神殿は無くなっている……
そしてガイドポストスペルの光の道が無くなっている……
「ガイドポストスペルの光の道がない……」
ロクサーヌは「どういうことですか?」
「いつもの光が見えなくなっている」
「ナビゲーションにも反応ありません」とロクサーヌも言うが
91階以降ナビゲーションは反応しなくなった。
ルティナは「もう一回出てきた所に戻ってみますか?」
「ああ、そうしよう」と言って戻ろうとしたが見えない壁に阻まれ中に入ることはできなかった……。
やはり何処かに転送されたようだ。
神殿の前にあるまっすぐな道にはもちろん敵はおらず一旦道に戻って休憩と共に作戦を練ることにする。
ワープを使ってみたがワープが開かなかった。ダンジョンウォークも同様で黒いゲートは現れなかった。
「まぁじっとしてても解決できないなら他の神殿にも行ってみよう」とエマが言う。
目の前にあった神殿に入る事にした。見た目には他の神殿と全く変わらない。
神殿に全員が入るとやはり転移された様な感じを受けた。
そして同様にミノタウルスが四隅から現れ戦闘になった……
現れる事はおおよそ見当がついていたので先手必勝連続魔法と弓攻撃で一斉に攻撃する
いくらか戦闘は楽になったがやはり相手も95レベルのミノタウルスはHPもかなり高い。少しだけ早くなっただけで最終的には近接戦闘になってしまった。エマとロクサーヌは「特に問題ない」と豪語する。
今回の戦闘でもミノタウルスは斧を持っていたが、
現れた宝には弓が残されていた。
触る前に俺が鑑定すると
ゼピュロスボウ+2(風読みの弓)
効果 暴風の雨 風導の矢
空き 空き 空き 空き
と出た。
うーんこれはセリーかな
「これはセリーが使ってくれるか?」
「私でよろしいのでしょうか?」
「ああ一番効果的に使ってくれそうだからな」
「かしこまりました。承ります」
とセリーに渡した。
「暴風の雨と言うのと風導の矢という特殊効果があるみたいなので次の戦闘で使ってみてくれ」
「は、はい」
それとシャトーブリアンを8つ手に入れた。
外に出るとやはり後戻りは出来ず外は入った時と同じ風景だった。
空の風景で時間の経過はわからない様で天候の変化もない様だった。
休憩後特に休憩中に何かあるわけでもなく充分休んだ所で「ここでうだうだしていても意味はない」と言って次の神殿に入る。
全く同じ神殿で全員が入るとやはり転移が起こる。そして同じ95レベルのミノタウルスが28体出てくる。
セリーはミチオに言われた様に
弓を構えて「暴風の雨」と言うと魔法的な何かを感じ矢を放つと1本の矢が100本の矢に変わりミノタウルスを串刺しにした。
「うぁ」セリーは驚きのあまり声が出た。
セリーは引き続きスキルの5本連続発射のスキルを使って暴風の雨を使うと500本の矢になり次々にミノタウルスを串刺しにした
「セリーすごい!」とロクサーヌも喜ぶ
そして近接戦闘が始まるとセリーが「風導の矢」も使ってみた。
風導の矢は狙いを研ぎ澄まし矢を風で微調整して命中させる魔法的なモノだった。
その矢は乱戦中にも関わらずミノタウルスの目を撃ち抜いて近接戦闘を有利にさせた。
ミノタウルスは「ブフォー!!」と叫びセリーに突進してくるが反対の目風導の矢を放つともう片方の目を撃ち抜いた
ラウラがウィップで足を取るとそのままの勢いで倒れ込みマリーがトドメを刺した。
そんな戦いで有利に進められてもかかる時間はそれほど短くならないのが戦闘だ
そして今回は槍が突き刺さっていた。
「今度は槍か……」
鑑定すると
アクアランサー+3
効果 フレキシブルリーチ 浄化の波
空き 空き 空き 空き
これも魔法的な効果を持っている様だ
槍か……ベスタはハルバードを使っているからベスタでもいいのだけどもメインは両手剣のカラドボルグだからな……
あとメインで槍を使っているのは……ラウラか。
「ラウラ!」俺はラウラを呼ぶと「これはラウラが使ってくれ」
「私ですか?」
「ああ、メインで使っているのは槍だろ?」
「イヤでも、Aクラスメンバーでは無いですよ?!」
横からロクサーヌが声をかける「ご主人様が使ってと言っているのだから」と一言言うと、ラウラは
「わかりました。大切な物をお預かりします」と言うとすぐさま受け取った。ロクサーヌさん普段ラウラにどんな事言ってるの?とは思ったが
シャンタルにも斧を渡した。別にラウラに槍を渡してもなんら問題ないだろう。
その後も7回戦った。時間はわからないがロクサーヌがそろそろ夜の時間だということで今日はこのままダンジョンで野営する事になったが周りは綺麗な神殿で野営感はゼロであった。
いつものマンションを出そうとするが異空間につながるドアは作れなかったのでシェルターを作るしかなかった。全部で4つのシェルターを神殿が並ぶ大通りの真ん中に並べておいた。
食料はもちろん持ってきているが、せっかくシャトーブリアンが余るほどあるのでシャトーブリアンを焼いて食べる事にした。
とんでもないといえばとんでもないが、みんなはこんな状況だが誰も卑屈にはなっていなかった。
「いつかは帰れる」と勝手に思っていた。
肉も水もある。皆冒険者だそんな事で落ち込んでいる場合ではなかった。
ルティナは周りの神殿を中には入らず見て回っていた。
そして、「クリエイトフォートレス」を唱えると塔の要塞を作って頂上で周りを見てみて確信したらしい。
その頃俺は
今日手に入れた武器をみんなに分けていた。
エストック(細身の剣)クロノスティング+4
効果 ミリセカンドトラスト
空き空き空き空き
琥珀色の頭身の羽の様に軽い剣で美しさも感じる。
これはロクサーヌに渡した。
ショートソード シャドーエッジ+3
効果 気配遮断 急所穿つ
空き空き空き
これは刀身が光を反射しない暗灰色のショートソード
これはアナイシャに渡した。
大剣 グラビトン・ブレード+4
効果 ウエイトコントロール
空き 空き 空き
黒鋼の頭身でとんでもない重さにもショートソードよりも軽くもできる様だ。これはメーアに渡した。
ソード ウィンドシークエンス+4
効果 連撃加速 完全貫通
空き 空き 空き
剣は多くのものが使っているジョゼもその1人だ。ジョゼに渡そうとしたが「自分のメインはご主人様を守るためルーン装備を身につけています。連撃をしてご主人様に離れるのは私の役目ではありません。アデリナ様はいかがでしょうか?」と提案してきた。確かにアデリナは教皇と聖騎士のダブルでやっているので剣での攻撃もできた方が良い。
「確かに。じゃあアデリナ使ってくれるか?」
「いいのですか?」
ジョゼも満足毛だった
最後は
バスタードソードだった
デュアルバランス+4
効果 形態共鳴
空き 空き 空き 空き
これはラティカに渡した。
ラティカはこれは?と言う顔をしている。
「明日からこれを使ってくれ」とラティカに言うと
「わかった」と言って受け取ってくれた。
効果は片手で使う時はスピードが上がり連続攻撃ができる様になっていた。両手で持つと敵に攻撃が当たるとノックバックして敵との距離が離れる効果があった
そして2回は何も出てこなかった。10回戦った内訳になる。
一回30分戦っていたから5時間くらいだろうか?休み休み戦っていたけど
今日はもう疲れ切っていた。
エマも「こんな事になって申し訳ない」と謝ってきたが
「いや、これは俺が決めた事だエマが気に病む必要はない」と答えると
「わかった明日もがんばろう」と声をかけてくれたが
確かに戻れなくなったらどうなるのだろうか?シャトーブリアンを食べ続けて水を飲んでいればヒールもある。しばらくはやっていけるだろうけど、
これらの多くの武器は結局ここから出れなかったものたちが持っていた武器なのだろうか?といろいろ考えてしまうが眠くて思考回路がうまく回っていない。
と眠りかけていたその時に遠くから声がする。
ルティナが走って戻ってくると俺を揺さぶって嬉しそうに俺に報告する。
「ここの仕組みがわかった。明日には帰れるよ」と嬉しそうに俺に言う。
いや俺はもう飯も食って今日はクタクタだ
「わかった明日聞こう」
「もう。帰り方わかったのに」
と俺はその言葉を最後に眠ってしまった様だった
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「X」にて、こんな人をモデルとしていますと言うのと、相関図を出しています。カギがついているので、捨てメールなどでアドレスを作ってアカウント作ってもらい申請してください。
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