※この作品はR-18です。

異世界迷宮でハーレムを(仮    作:九白

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襲撃

俺たちは家に帰るとみんながあちこちを見るので、その説明に追われていた。

何人かが今日はここに泊まると言い出したので、好きにしていいよと言うと、4人ほど今日はここに泊まって行くことになった。引率として、ジョゼもここに泊まることになった

「今日は疲れたな」とエマに言うと

「今日は迷宮討伐もしましたからね。もうお休みください」と言って、エマの膝枕で寝落ちしてしまった。

もちろんロクサーヌはお酒で轟沈しているので、この事には気がついていない。みんなもそんなに違わず、いつのまにか眠りについてしまった

 

 

……

……

……

 

 

俺の体を揺らす人がいる。

「うーん…どうした?」

エマが口元で指で静かにする様にシーっと言ってくる

「この家、50人ほどに取り囲まれています」

俺は床に這いつくばり、他のメンバーを同様に起こす。エマはロクサーヌのほっぺを叩き起こす。

「うーん」と言うと「はっ」としたのか

「ロクサーヌ起きたか?」

「既に取り込まれている」

「どうして私たちの家を取り囲んでいるのだろうか?」

「わからないが…遊びに来たわけじゃなさそうだな」

下の部屋で寝ている者もロクサーヌやエマが静かに起こしに行く。明かりをつけずに周りを見ると、セリーがいない

「どういうことだ?セリーがいない」

下の階にもいなかったようだ。

この家に来るためにセリーは俺のパーティから外れクロエのパーティに入っているので、どこにいるのか追跡ができない。

 

記憶を辿ると、帰ってくる時に店の前で別れてから見ていない

こっそりとミリアが外を見ている。

「何か呪文を唱えている奴がいる」

エマが外から気配を感じさせないように外を見る。

「あれはフィールドウォークをさせないための儀式魔法だよ、この一帯から逃げられないようにするための呪文だ」

 

「戦争をする時はああいった呪文が戦略を大きく変える」

 

「とりあえずみんなで湖畔の館に行けるか試してみよう。

ここにある装備品を持っていこう」 

「わかりました」と隣にある部屋に行き、みんなの装備品を各々装備する

俺がみんなに言う

「まずは湖畔の館に撤退しよう」

エマが言う。

「セリーが今いない状態でもしかしたら、湖畔の館も襲撃を受けているかもしれないので、ミチオしか行けないところの方がいいな」

「わかった」

ワープをかけてみると繋がった。ワープはあの妨害魔法の範囲ではないらしい。

 

みんなが入るとそこは真っ暗だった。

「コンティニュアルライト」

呪文を唱えると明るくなり、周りが見えるようになった。

以前コボルトを退治した洞窟に来た。ここの入り口は塞いだのでここには誰もいないはずだ。

うちに泊まった5人もここから出すわけにはいかない。

ルティナとベスタで洞窟の内部を確認しにいってもらった。もちろんコンティニュアルライトを所々かけて、洞窟内を明るくしていく。

 

セリーはどこにいる?

セリーがリナを置いて勝手に出て行くことはない。だとしたらセリーは拉致されたのか?

なぜセリーなのか?

セリーを隻眼と知っているやつか?

セリーが隻眼だと知っているのは、ルークと湖畔のみんなとエナメルブーツにスキルを付けた時に応接室にきた商人しかいない

湖畔の館にスパイ?だとしたら誰かに脅されている可能性がある

まずはテレパシーでセリーに聞いてみよう

(セリー、セリーどこにいる?)

「うーん」

(セリーどうした?声に出さないで心に思うだけで大丈夫だ。)

(はい……)

(今どこにいる?何かされたのか?)

(何かを刺されて気を失っていたみたいです)

(怪我はしているか?)

(いえ、大丈夫です。外傷はありません。何かの袋に入れられて、口に猿ぐつわをされて大声が出せないようにされています。周りは暗いようで、何か……馬車に乗せられています。周りに誰がいるかわかりません)

(クロエが近くにいないか?)

(わかりません)

(今どこにいるか探すから、ちょっと待ってろ)

(はい。ご主人様……すごく怖いです)

(必ず助けるから!今はまだ意識がないふりをしていろ)

(はい)

俺はみんなに状況を伝えた。試しにクロエにもテレパシーを送ったが反応がなかった。

 

やばいな……こういう時は……

ボロ爺!!

でも今セリーがいない!!どうやって呼ぶんだ?!

「ロクサーヌ!!精霊石持っているか?」

「はい」

「呪文も教えてくれ」

「はい」

ロクサーヌが覚えてくれていてよかった

ボロ爺を呼ぶと知恵を借りた

「セリーの位置が知りたいと」

「うーん…だったらロケートオブジェクトだろ」

「オブジェクトって物じゃないのか?」

「セリーがいつもつけている物でも同じだろ?」

「なるほど…さすがボロ爺、頭いいな」

「誰か地図持っているか?」

ジョゼが懐から地図を出してきた。

「コモン地図でいいですか?」

大雑把に町や村が書いてある地図だが街道などが描いてある。冒険者がみんな持っている大まかな地図だ

「ああ充分だ」

「ロケートオブジェクト」

セリーの着ていた服を思い出す。すぐに剥かれていなければ今も着ているはず

ベイルから南東に50キロに居る

 

 

 

ジョゼとエマに追ってもらうことにした。二人は暗闇でも馬を操れるので2人にした。

ベイルまでワープで移動した

「随時連絡を入れるよ」とエマ

「マウント」

呪文を使うと

常用できる馬を魔法で作り出した。場所がわからないので、馬で追うしかない

「頼んだぞ!!」

「かしこまりました」

「行って来る。ミチオ、案内頼むぞ」

一応ESPリングを渡しておいた。エマの方から連絡できるようにするためだ

「ああ頼むな」

 

俺はワープでまた洞窟に戻る、今度は家の方だ

俺とミリア、ボロ爺で家の周りを取り囲んでいる奴らのさらにその外側にワープした。木にのぼり、周りに居る奴を鑑定しまくった結果、ボーラというフルアーマーの奴がリーダーらしい。そして……あの中年のおっさんのアマロの名前もあった[※新人歓迎会を参照]

 

ボロ爺が俺に「フィールドウォークが使える奴とマジックキャスターをマークしておけ」とアドバイスをくれた。

俺はボロ爺の言う通り何人いるか、そして何処にいるか確認した。

ボロ爺は飛び立ち上空を旋回している

 

ボーラの隣にいるアマロが何か言っている

「クリアオーディエンス」

遠くにいる人の会話を聞く呪文だ

ミリアにも聞こえているらしい

 

「ボーラの旦那、話が違うじゃないですか?殺しはしないと言うことで雇われたんですよ?しかも相手は子供じゃないですか?勘弁してもらえませんかね?俺はそういうのには付き合ってられませんぜ。やめましょう」

「一緒にいる女達は好きに犯してもかまわない。まぁ最後には始末するがな」

「かーっ!やってられません。俺抜けますわ」

「そうか残念だな……じゃあ最後の給金を」

「そんなもんいりませんわー」とアマロが振り返り立ち去ろうとすると、後ろからボーラが短剣でアマロの腹を刺す

と、蹴りでアマロを突き飛ばす

「ぐぁっ!な、なにを……」

「俺たちの事をどこかで話されても迷惑なんだよ。だからここで死んでくれ。俺がお前が死んだ適当なシナリオ考えておくよ」

 

ボーラは手下に

「始めろ」と合図すると俺の家の玄関に2人の人間が張り付く

多分ピッキングしているのだろう

ウィーザードロックをかけているからな。窓も雨戸も閉じてあるからそんなに簡単には入れないはずだ

玄関の前にいた二人がボーラに首を振ると

「仕方ない、火をつけろ。奴らが出てきたら始末する」

と命令している

家に火をつけられるのは嫌だが、この暗闇では相手が見難い多少明かりがある方が狙いやすい

「ミリア、ここで待機していろ」

「はい」

俺は一旦洞窟に戻り、ベスタとルティナ、ロクサーヌを連れてミリアとは反対側のポジションにきて、みんなにエルフの外套を渡す。

「あいつとあいつは仕留めたいが、それとあいつは逃して泳がせるので攻撃しないように。そのほかは歩けないようにしてくれ、尋問する。合図はミリアの弓でスタートだ……ロクサーヌすまない…家に火をつけるそうだが、明るくないと狙いにくいので奴らに少し燃やされてしまうかもしれない」

「かしこまりました。家はまた建てればいいですから大丈夫です」

「俺はミリアの所に行く」

「了解です」

俺の家に火炎瓶を投げている…家の周りにも火をつけた

たしかにワープがなければいい手だ

家に火をつけて、フィールドウォークが使えないなら慌てて家から出てくるからな。そこを叩く作戦だろう

 

だがそれで奴らは俺たちからは丸見えだ

「ミリア始めよう。まずはあいつの頭を一発で仕留められるか?」

「はい」

「俺たちを襲う奴らをやっつけよう」

「なんかカッコいい!!」

「…いいから早く打て…」

シュ

奴らは家から出てくる人を待ち構えているから周りなんて見ていない

一発で兜ごと貫通して声も出せずにばたりと倒れる

まだ誰も倒れたことに気がついていない、

「次行くぞ、あいつだ」

シュ

2射目、もう一人の冒険者の頭を貫通

隣にいたやつが突然倒れたので、

「どうした?怖気付いたのか?お前なしで、犯しちまうぞ」と近寄ると、頭から血が噴き出ている

「ヒェ」と言うとそいつも反対側から矢で頭を貫通した

次々にミリアは頭を狙っていく

もちろん魔法使いもすでに倒れている

ボーラも異様な事態に気がついた。

誰もいないのに次々に部下が音もなく倒れていく

「なんだ?なぜみんな倒れるんだ?」

「わかりません」と言った部下も目の前で頭を撃ち抜かれ目玉が飛び出す

「どこから攻撃している?」

「ミリア、あいつの腕を撃てるか?」

「はい」

今まで俺の家の炎を見ていた奴が

暗闇の森から高速で飛んでくるものが見えるわけがない

ボーラは左腕を打ち抜かれ、矢が地面に刺さる

「うぉっ!ぐぬぬぬ…」

「なんじゃこれは!?みんな撤収だ!」

次々と矢で頭を撃ち抜かれ、すでに1/3の敵が倒されていた

 

「よし!ここからは相手の足を狙え」

ミリアが足を攻撃すると、みんな悲鳴に似た声と絶叫で次々に倒れる

「隊長、置いていかないでください!助けてください!」

とボーラに言うが、ボーラは

「知らん、歩けないなら死ね」

と言って奴を剣で刺す

「撤収だ、撤収」

最終的には10名ほどで逃げることになった。

ベスタのアイスジャベリンで2人が串刺しになっているのを見てボーラの部下が漏らしているようだ

「ひゃー!早く逃げましょう!」

部下が大騒ぎするので、周りの住人が集まってきた

「チッ」

奴らも森の闇に消えていった

 

「ミリア、奴らを尾行だ。今までたくさん練習してきたから得意だろ?」

「うん」

「どこに泊まっているかを確認してくれ、奴らにはフィールドウォークがないから、朝に冒険者ギルドから移動するか馬で移動するかのどちらかだ。あいつらのアジトまで案内してもらうから、殺してはダメだそ。見つかるのもダメだ」

「わかった」

と言うとミリアは闇に消えた

「ルティナ、家に水をかけて鎮火してくれ」

「はい、消火させます」

 

殺してない動けない手下を「キャントリップ タイ」

でロープで拘束をした。特に鎧を着ている奴を中心に選んで10名拘束した

アマロはどうするかだ

「アマロ、どういうことだ?」

「す、すまねえ…一杯奢ってもらったのに……止めることができなかった…」

「回復させるか?」

「いや、もう腹のもんも出ちまってるし、血を出しすぎたわ…だからもう助からんだろう…そんなことよりも、本当に申し訳ない…」

「お前、娘がいるって言っていただろう?」

「実は娘ではないんでさぁ、拾ったんだよ…俺の首から首飾りを取ってくれるか?」

「これか?」

「ああ…」

アマロの首からそれを取ると不思議な紋様が刻まれている。

「それをその子に見せてくれれば事情は飲み込めると思う…すまねえが…それだけ頼めねぇかな?」

「クーラタル2区だったか?今日明日は行けないかもしれないぞ」

「ああ…すまねえ…大丈夫だ……もう思い残すことは無くなった……じゃあ頼む…わ…」と言うと息を引き取った

「勝手な……」

まぁこんな仕方ないやつにも守りたいものがあるんだろう

アマロの死体はこのままでもいいだろう

ベスタとロクサーヌで洞窟に10名を連行する。

いや、引きずって行く……

ワープで荷物扱いで別室に連れていけた

ここにいた4名で見張ってもらった。

「口は聞かないように」

「はい」

全員に目隠しと、猿ぐつわをする

今すぐ尋問したいところだが、セリーの問題もある

後回しだ

 

俺は俺の家の前に戻り

 

「ベスタ、ここの大家のおばさんとおじさんの所に行ってくれ。襲われているかもしれない」

「えっ?そうなんですか?!行って確認してきます!」

 

「ルティナ、もうすぐ騎士団が来るだろう。事情を説明してくれ。帰りはさっきの洞窟で待ち合わせだ。ベスタも連れてきてくれ」

「はい、かしこまりました」

 

いつのまにかボロ爺は居なくなっている。深夜だから見えないだけかもしれないが、まぁ勝手に帰ったんだろう

俺はまた洞窟に戻るとセリーと連絡する

(何か進展したか?)

(はい。私ではなく、リナを誘拐したと思っているようです)

(と言うことは……黒幕はレオールか)

(どこでどうなったらそうなるんですか?)

(確か、今日渡したオイルを髪につけていたな)

(髪につけました。しんなりして落ち着いています)

(それで髪型はリナと同じだな)

(そういうことですか……でもリナが誘拐されなくてよかったです。それで、なぜレオールなのですか?)

(レオールはリナが欲しかったんだよ。どんな目的かは知らないが、愛玩用だからそういうことだろ)

(だからリナではない事を知られるなよ?刺されるぞ)

(怖いこと言わないでください)

(クロエにセリーと呼ばれたら終わりだぞ?!近くにいるか?)

(よく見えませんが、誰かが隣にいるのは気配で感じます)

(今一番命が危ないのはクロエだ。なんとかクロエを救出できないか?)

(え〜〜無理ですよ…うん?そうか……ちょっと待ってください)

(どうした?)

……

……

(隻眼のスキルを使ってベルトのバックルで小さなナイフを作りました)

(まずは穴を開けて、それで相手が何人いるか数えられるか?クロエも確認してくれ)

(はい)

……

……

(荷台に2人、御者台に2人ですね。クロエは私と同じ体勢で左隣にいます)

……

(今クロエが目覚めたようです。かなり動揺しているようです)

(わかった、しばらくじっとしてろよ)

 

(クロエ、クロエ)

俺はクロエにテレパシーを使った

「えっなに?なんで?!私どうしてこんなになっているんですか?!」と言っているのだろう。外にはモゴモゴ言っているだけにしか聞こえない。

「うるせーな静かにしろ。殺すぞ!」

……

(クロエ落ち着け。俺だ、ミチオだ。心で思うだけで俺と会話ができる。静かに心で思うだけでいい)

(う、うん、はい)

(まずは落ち着け、大きく鼻から息を吸うんだ)

(はい)

深呼吸をしている

(俺が必ず助ける。だから俺の言う通り行動してほしい、わかったか?)

(はい)

(まずは大事な事を言う。奴らはセリーをリナと間違えて誘拐している。だからクロエがセリーの名前を呼ぶとセリーは殺されてしまう危険性がある。だから名前は絶対呼んではいけない。わかったか?)

(はい)

(それと、これもとても大事なことだ。今一番危険なのはクロエだ。なんか変な行動すると殺される。だからチャンスは1回しかないので間違いなくやってくれ)

(全然自信ありません…)

(大丈夫だ、もう場所は把握している。もう既に、エマとジョゼが近くまできている、落ち着いて行動すれば絶対うまく行く)

 

(はい……信じてます。すでに私は一度命を助けてもらっています。覚悟を決めます)

(よく言った。クロエの右にセリーがいる。セリーがなんとかクロエに小さなナイフを渡す。それを受け取ったら縄を切って、袋の左側を少しずつ音を立てないように切り裂いていけ。見つからないようにな)

(はい、やってみます)

……

(セリー、クロエに話はしたが、まだ動揺しているようだ。クロエにナイフを渡してくれ)

(かしこまりました)

袋の後ろの方をナイフで破り、クロエの袋にも小さな穴を開け、クロエに渡す

(ご主人様渡しました)

……

(セリーよくやった。次は自分の拘束を解くんだ。暗いから相手からも見えにくいはずだが、なるべく動いていないようにな)

(はい)

ESPリングでエマから連絡が入る

(それらしき馬車を発見しました。セリーの匂いも見つけました。襲撃しますか?)

テレパシーで会話する

(いや、まだだ。今襲撃すると人質を取られる可能性があるし、どこに連れて行かれるかを確認したい。まさかレオールの屋敷にそのまま行かないだろう。そいつから足がつくのを恐れているだろうからそいつは下っ端だ。それよりも同じ速度で距離を保ってくれ。これからクロエが荷台から脱出するのでそれをピックアップしてくれ)

(わかりました。私達は気が付かれないように近づきます)

(頼む)

(クロエどうだ?焦らないようにな)

(はい。でも馬車の荷台から飛び降りられるのでしょうか?)

(大丈夫だ。クロエの体重の5倍の圧力がかかってもその装具は壊れないから)

(はい)

……

……

……

(袋が切れました。準備完了です)

 

クロエは正直震えていた。

ここでビビっていたら殺されるか、売り飛ばされるかどちらかだ。せっかく自分の居場所を見つけられたのに、ミリアさんと釣りにまた行きたいから、勇気をくださいミリアさん…とクロエは心に思った

 

(エマは飛び降りたらキッカケを作るからいつでもいいから飛び降りろ)

(はい)

小さなナイフは見つかったらセリーさんが危ないので、私が持っていくことになった

 

怖気付いてはダメだ。迷宮では足がすくんで魔物に攻撃できなかったけど、戦うんじゃない…逃げるだけだ。

よし、いける

 

クロエは袋からゆっくりと足を出すと次の瞬間




2024.09.10改編
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