ミリアから動き出したと報告が入った
(ご主人様奴が動き始めました。でもあいつ相当警戒しています)
(わかった、奴が行く所はわかっている)
冒険者ギルドだ。
俺は先回りして、ジョゼと冒険者ギルドで、フィールドウォークの手助けをしている人を見て回る。
たくさんの冒険者が「〇〇行きでーす」と声を上げて言っている
俺とジョゼは深々とフードを被りそれを暗記していく
奴らが行きそうな所はマロルかベイルだ。
なぜジョゼを連れてきたかと言うと、俺はマロルに行ったことがないのだがジョゼはあると言うことでついてきてもらった
(ミリア、尾行するのは冒険者ギルドの建物の外まででいい。冒険者ギルドに入ったら待機しててくれ)
(はい、今入りました)
しばらくするとボーラが冒険者ギルドに入ってきた、あの夜、奴はプレートメールを着用していたので顔すらわからなかったのだが、入ってくる奴みんな鑑定していたら奴が現れた。軽装備の皮の鎧を着ている。奴の腕を撃ち抜いたので片方の手には布が巻かれている。
向こうも警戒しているってことか……俺は奴に面が割れているだろうから、ひたすら見ないように警戒して片隅に座っているが魔法「マジックアイ」の魔法の目でしっかり観察している。
ジョゼは面が割れていないので、奴が何処行きの冒険者に声をかけるかを見ている
ボーラはマロル行きの女性に声をかけた
「金を多く出すから、今すぐ行ってくれないか?」
相手の女性冒険者は「えっ?!ちょっと待てないの?」
「いいから早く行きたいんだ、悪い奴に追われていてな…」
「そうなの?5人分の料金を払ってくれるなら行くけど…」
「ああそれでいい」
と言ってボーラはお金を出す
女性冒険者は魔法を唱えると壁の中に吸い込まれていく
俺たちはすぐさまギルドを出る
外で待っていたミリア達3人と合流して、
ジョゼのフィールドウォークでマロルの冒険者ギルド前に来た
ボーラが冒険者ギルドから出てくると、キョロキョロとしているので、この先の尾行はまたミリアに任せる
俺たちはずっと後ろの方からぼんやり違う道で行く
ミリアはなんと、ボーラのすぐ後ろにいても相手に気が付かれない。家の屋根伝いを透明化して歩いてつけている。
まあ、あれじゃ見つけようもないわ。
彼はどんどんと人気のない地域に足を運ぶ
明らかに使われていない教会に入っていったそうだ
俺たちは反対側から行き、場所を確認した。
俺は先程の魔法で教会の中にマジックアイを飛ばすのだが、中には誰もいない。
屋根も満足に直していないような廃教会で、ぐるっと見渡したが、人気はない
(本当にここに入ったのか?)とミリアに確認すると間違いないと言う
遅れて3人のイカつい男達がこの教会に入ってくる
とても神に祈りを捧げるようには見えない
彼等は十字架と女神の彫像の後ろのカーテンをめくると下に続く階段を降りていく。
俺も目で追って行く
下に降りるとボーラがいる
「俺の後をつけている奴はいなかったか?」
「いや、いませんでしたよ。気を使いすぎじゃありませんか?」
「俺はお前達のように能無しじゃないからな。いろんなものに追われているんだよ」
と言うとちょっと怒っていたが、相手は小声で
「ただのビビリだろ…」と言っていた
中には既に5人が広間にいる。
ボーラが
「あいつらはどこ行った?」
と聞くと、
「あいつらなら奥にいますよ」と答えている
「まだやってるのか?」
ボーラは奥へ歩いていくと、2つの扉をドンドンと叩く
「オメエら、状況が変わった。話があるからちょっと来い」
「あっ隊長!こいつ鳴かなくなっちまったんで、つまんねぇでさぁ、新しいの拉致ってきていいっすか?」
「今はそんなことしている場合じゃない。早く来い」
二人は部屋から裸で出て来た。
「パンツぐらい履けよ……」
「あっ、すんません!」
部屋の中には女性がみるも無残な姿で犯されていたようだ。手枷に繋がれて体中にアザと顔が腫れあがっている。
奴らに我々が捕まっていたらロクサーヌ達もこうなっていたかもしれないと思うと!怒りではち切れそうだ。
ボーラは人を集めると全部で10名いる
「若に頼まれていたミチオの襲撃に失敗した。50人の手勢で行ったが、全くどこから攻撃されているのかわからないまま一方的に壊滅した。結果的に散り散りに敗走することになった」
「あれだけいて?!」
「ああ、強いとは聞いていたが寝込みを襲ってあそこまで一方的にやられるとは思っていなかった……よってここら辺が切り上げ時だろうと思う、色々やりすぎたからな……隣のブルガ王国に拠点を移そうと思う」
「はぁ?まだ全然じゃないですか?やっと面白くなってきたのに……」
「いや、もうこの辺で終わりだと俺は思う。今日の夜にはこの拠点も放棄する」
「待ってくれよ隊長ここに来て俺なんかまだ1週間だぜ?」
「だからなんだ?」
「もうちょっといい思いしたいんだが……」
ボーラは躊躇なくそいつを斬った
「ここを墓場にしたい奴は今すぐあの世に送ってやる…ちょうど教会だからな……」
「お前はどうだ?うん?」と他の奴らに声をかける
「わかった、ここにある物を処分しよう。今日の夜までだな。わかったから、落ち着いてくれよ隊長」
「俺は今、猛烈に腹が立っているんだよ…早く準備しろ…」
ここはかなりやばいな、早く手を打たないとな…
引き続き、外で動きがないかを監視してもらう。ジョゼと俺は洞窟に戻ると、ロクサーヌがお食事を摂ってくださいと懇願してくる
俺は無理やりテーブルに着席させられて、サンドイッチを渡された。
確かにまだ何も食べていない。
「何か食べておかないと、いざ戦闘になった時に実力を発揮できません。次は正午にロッジへ行くんですよね?まだ1時間ほどありますから仮眠して行ってください」
「いやでも、他にもやることたくさんあるから……」
「いいえ!!一番大切なのはご主人様の仮眠です!私が起こしますので」
と言うのでサンドイッチを食べた。ご飯を食べたら確かに少し眠くなってきた。ロクサーヌは俺を膝枕で受け入れる。
気がついたら俺は寝ていた。どれくらいで寝てしまったかわからないが、すぐにロクサーヌに起こされた感じだ。
あっという間の1時間
「そろそろ正午です」と俺を揺すって起こす
「あっ、びっくりしたー」
ちょっとしか寝てない気がしていたが、多分1時間寝ていたのだろう
「少しスッキリしたよ、ありがとう。ロクサーヌも一緒に行こう」
「はい」
ロクサーヌは周りの人にロッジに行くことを知らせて
俺とロクサーヌはロッジにワープで行く
ロッジに着くと
セバスチャンが迎えてくれる
「ミチオ様、ロクサーヌ様、いらっしゃいませ。ガイウス様がお待ちです」
2階の部屋に案内された
セバスチャンがノックをすると扉が開く
中にはガイウスとエステル、ブルーノとマキシム、カルロスもいる
おっさんばかりでむせかえるようだ…
「ミチオよ、大丈夫だったか?」
「はい。囲まれた時には周りの者が起こしてくれたので、逆にこちらで撃退しました。今、クーラタルで処理中です。それと同時進行で、セリーと連れの1人が拉致されました」
「なに!!セリーが拉致されたのか?!ぬぬぬ!!ゆるせん!!!」顔を真っ赤にして怒っている。
「べモール村の敵アジトを発見したので、そこを襲撃して、セリーとその仲間1名と、他の所から拉致されたのか3名の女性を確保。捕虜を8名取りました。内、女性の一人は相当乱暴されたようで、現在治療中です。そこにはレオールの署名がある書類がありましたのでそれを入手しました」
その書類を4人に渡す
「それと先程、我々を襲撃した主犯格のボーラのアジトをマロルに発見しました。周りの住人にも被害が及ぶ危険があるので、現在は監視中です。そこにも拉致された女性が2名いるようです。はっきりとはわかりませんが、そこに約10名の賊がいるようです」
「ボーラ……」とエステルが言う
「知っているのですか?」
「奴は傭兵で、何人かの部下がいるだろうから傭兵部隊だな。汚い仕事も略奪もするような輩だ。勘が鋭くなかなか捕まえることもできない戦争犯罪者だ。厄介だな…」
「よく調べたな」とガイウスが言う
「これが昨日の夜からの流れです」
「うむ、マキシム」
マキシムが口を開く
「実は以前からマロル領領主のレオールの不審な動きは我々も掴んでいてな、既に内通者を送り込んでいるが、証拠となるとなかなか見つけられなかったのに、たった半日でここまで調べるとは……」
「さすがは兄者だ!」
「ボーラは今日の夜にアジトを放棄するようで、その時に襲撃する予定です。それまでに襲撃してきた者を尋問する予定です。次の作戦は尋問後に決める予定です」
「まずはボーラをなんとかしよう」
ESPリングを取り出してマキシムに連絡係になってもらうことにする。
マキシムは既にESPリングを持っていたので、ESPリングはしまった。
「私が連絡係となります」とマキシムが言う
「それで、セリーに怪我などはないだろうな?」
「はい、無事に無傷で確保しました」
「ミチオ、でかしたぞ!」
俺のセリーだからな、ガイウスに褒められるまでもない
「レオールについては奪爵の用意を進めておこう。爵位を剥奪するのはすぐさまできるわけではないからな。こういうのは準備が必要なんだ」
「かしこまりました」
「そこでだ、奪爵が終わると自動的に帝国直轄領になるのだが、ミチオ殿に次回の諸侯会議にて正式に叙爵になるが、それまでは仮ということで準男爵になってもらいたいのだが…受けてくれるか?」
「かしこまりました。拝領します、ただ……」
ガイウスは言葉を遮って
「なに、大変なことはそんなにないぞ?こちらから文官も送る所以、その者のアドバイスを受ければそんなに難しいことはないし、ミチオ殿にはフィールドウォークもあるので、冒険者として、あちこちの迷宮攻略をしていても構わない。なかなか有能な部下もいるようだし、迷宮攻略しないのは勿体無いからな」
ガイウスはロクサーヌの方を見る
「かしこまりました」
「では、今夜また会おうぞ。久しぶりの捕物で興奮するわ!」
「はい、ご連絡差し上げます」
と言うと、ロッジをワープで離れる。
帰ってくると、セリーが話しかけてくる。
「ご主人様、地下独房が完成しました」
「そうか、大変だったのに申し訳ないな。セリーも食事を摂って少し横になってくれ」
「ありがとうございます」
エマに
「そろそろ尋問しよう」
「いま独房に入れたところですよ?」
「声をかけてみてくれ」
「いや、まださすがにないでしょう」
エマは最初の独房の扉を叩くと早速
「は……話したいことがある」
……
……
ミチオは尋問のプロか?
セリーは取り調べ室も作ってくれた。大きく重いテーブルに手枷をつなげられるようになっている
エマが連絡してきた
「さっき食ってかかってきた奴が、何か話したいことがあるって」
エマに連れられてきた者を取り調べ室に入れ目隠しを取ると、手枷が鉄でできたテーブルに繋がっている
俺は別室で
俺は呪文「デイスカイズセルフ」を唱えると
俺の姿はアイスホッケーのキーパーマスクをつけた大男の幻影を見せて先程の声に呪文で変化させる
周りのみんなはビックリしている
「ご主人様…ですよね?」
「ああ」
「すごいことになってますよ?」
「そうか?」
「はい」
俺は取り調べ室に入ると俺の姿を見た囚人は俺が巨大な山刀を持っているように見えているらしく、
「先程、文句を言っていたお前か」
「別に話してもらわなくていいんだぞ?むしろ俺はその方がいいかもな」
死ぬほどビックリしている
「いえ、話させてもらいます」
なんだか途中からホラーハウスを作っているみたいで楽しくなってきた。しかも相手は全くそう言う娯楽を知らない相手。生まれてはじめてのホラーハウス、そりゃいい反応です
俺がテーブルを叩いて脅すと、失禁していた
それを隣で見たエマは圧倒されていた
1人目の尋問が終わると次の独房に声をかけた
「話したいことがある!」
おい、次々かよ……
エマは私が尋問官をしたいと言ってきたので、変わってやった
みんなベラベラと話すのでエマも上機嫌だ
(楽しい!!)
次々と尋問していくのだった……
……
結果、全員洗いざらい話してくれることになった。もしかして、自分の話した内容が他の者と同じかもしれないと思った者は、似顔絵やアジトの見取り図、レオールの館の見取り図などや今までの悪行を事細かく話すものもいた。
聞いてて胸糞悪くなったが、ここで殺してしまうわけにはいかないので、ちょっと脅した。
失禁する者5人、気絶する者1名
みんないいリアクションだった
話した内容は間違いなく自分が話したこととして、サインをしてもらった
「エマ、全員から話を聞くのは大変だったな」
「いや、こんなに尋問がスラスラいくのは初めてだ。普通は何日もかかるからな。とても楽しかったし、充実している!」
「次も私がやる!!」
お前なぁ……
2024.09.10改編