ロクサーヌと地下に行くと、
フィーネとセリー達が何やら作っているが……
「冷蔵庫を作っているのかと思ったが…何を作っているの?」
「冷蔵庫は必要分は製作しましたので、ご主人様が前に言っていた馬車を作っております」
「覚えていてくれたんだ」
ロクサーヌが
「以前話していたフォルトゥナの谷ですか?」
「ああ」
「そこになにがあるのですか?わたしの記憶では人も住まない所ですが……」
「タダオに会いに行こうと思う」
「タダオと言うと?ご主人様の同郷の方なのでしょうか?」
「そうかもしれないから確認したいんだ」
「どうやって連絡が来るのですか?」
「夢に出てくる」
ロクサーヌが口を挟んでくる
「そうなんですか?精霊の時もそのような事をおっしゃっていましたよね」
「ああ、だからそこに何があるか確認しておこうと思ってな」
「その時は私たちもぜひ連れて行ってください」
「ああ、その時は頼むよ」
フィーネが
「で、できたらどうしますか?早速サボージャの街に向けて出発しますか?」
「いや、パルパのとこで面白い呪文を習ったので大丈夫だと思う」
「どのような?」
「アイテムを小さくする魔法」
「それすごいですね。流通革命ですね」
「なので、サボージャにはみんなで一緒に行く」
「かしこまりました。馬車の件で他にご要望はありますか?」
「あんまり豪華にしないでほしいな。馬は魔法で作るので馬はいらない。後は……」
紙に書いてこういう風にできたらしてほしい事を全部言っておいた。
フィーネは興味深く聞いていた。
「できたらでいいよ」
「そう言われると、なんとしてもやれるようにしたくなるのが作り手というものです」
「セリー、仕様の変更ですよ」
「えーこれからですか?大丈夫ですよこれで充分です」
とセリーは白い目で俺を見る
「セリーあなたはこれをみて興奮しないのですか?」
「えー…ご主人様無茶苦茶ですから」
フィーネは俺には
「大丈夫です。当日には間に合わせます」
と言って追い出されてしまった
「ロクサーヌは食事の用意を手伝ってくれ。俺はポーションの離れに行ってくる」
「はい」
俺が到着すると、2人はすでに待っていた
「よろしくお願いします」
と見ると、こんなに鍋があったんだー
「離れにも大型冷蔵庫を完備してもらいましたので、それに合わせて鍋もたくさん作ってもらいました」
鍋の移動は女性2人では決して持ち上げられるものではなかったが、ジャッキと滑車とテコの原理を使って簡単に冷蔵庫まで運べるようになっていた。
「なので増産もできるのですが、ご主人様のご要望で量を絞っていると言うのをアーダさんから聞きました」
ちょっと見ない間に凄いことになっているな。
「ああ、そのままの量でいいよ。新作も考えているから」
「強壮丸をいよいよ使うのですね」
「ああ、今度500本使ってみよう」
「はい」
10個ある鍋を次々に味を変えていく
ニノンは初めて見るので次々に変わっていくのを見て
「すごいです。あのすごい臭いをあっという間に……こういう風にできていくのですね」
「じゃあ後は瓶詰めだな」
「はい。それは私たちでやれますので、大丈夫です」
「瓶は安定して供給されているか?」
「アーダさんが持ってきてくれます。ご実家のツテで瓶を作っている工房に大量発注しているようです」
見ると、俺が想像していたものではないが、実用的でいいと思う。
「冒険者はこのようなものを作って運んでいるようです」
コルクをくり抜いたようなものに入れているらしい。確かにこれならそうそう割れないからな……
5本入れられるようになっていた。
「結構いい値段だからな……5本が限界か……」
「はい。でもこのケースも流行っているみたいですよ
腰に付けられるようになっているそうです」
「へー。これはどこで作っているの?」
「アーダさんのご実家で」
さすがだ……
これの儲けもかなりあるんだろう。こういう隙間商品を作ってくれるのはパートナーとしては最高だ。こちらだけ儲かっているといつか軋轢ができるからな
「エディングにも儲かってもらわないとな」
「ご主人様って寛大なのですね」
「商売というのは俺だけが儲かっちゃダメなんだよ」
「そういうものなのですね」
「でも、これをみんなが装備すれば、生存率も上がるだろう?」
「確かにそうですね」
「瓶の在庫はどれくらいあるんだ?」と聞くと、二人は棚の方に向かい、かがんでその個数を数える
この部屋は冷蔵庫以外は暑いので、基本二人はとても薄着なので、かがむとおしりが俺の目の前にあり、目のやり場に困る
特にエミリーのお尻はふくよかで形が綺麗だ。今まで関係を持った女性にはいない立派なお尻だ
それが短パンから下着が見えている
もちろんニノンのも……
すぐに俺の下半身は反応してしまう。
昼間もロクサーヌにしてもらったのに……今日はほとんど寝ていないのにどうしてしまったのだろう
でも目の前にあるおしりから目を離せないでいる
その視線を先に感じたのはニノンだった。
もちろん俺の下半身が反応しているのも確認できたようで、ニノンはエミリーのお尻を叩いた。
エミリーはビックリして飛び上がる。
「痛っ!!えっ何?」
俺はバツが悪く
「個数はまた今度でいいよ」と言って
そそくさとポーションを作っている離れから出た。
エミリーだけ事情を理解していないようで、
「???」
という感じだ
広間に戻ると、
「ミチオ、戻ったか」とキーカ
リタ、ロクサーヌがやってきた。
「キーカいい子にしていたか?」
「僕は子供じゃないぞ」
「ご主人様おかえりなさいませ」リタが俺に頭を下げる
「今日の晩御飯は?」
「今日は豚肉がたくさんあるのでそれを使いたいと思います。それと……色々な調味料をエディング様に取り寄せてもらい用意しました。もしご存知の調味料がありましたらそれを活かしてご主人様の美味しいご飯の手助けになるかも……と思いまして」
「僕が毒見してやる」と誇らしげにキーカが言う
「はいはい」
「じゃあその調味料とやらを見せてもらおう」
キッチンには6種類用意されていた。すでにたまり醤油だが醤油があるのはすでに知っていた。
一つ目は……
「これは?」
「食べたことありませんか?」
「チリソース?」
チリソースに近いが全く同じものではない。
「これはパタソースと呼ばれていますが、私たちはチリソースと呼びましょう。ちょっと辛いですよねー」
「辛い!!」とキーカもチロっと舐めた
2つ目は……
「ケチャップ?いやこれはトマトソースか……」
「そうです。トマトソースになります」
「チリソースがあるならトマトソースもあるか……」
3つ目……
「中濃ソース!!」
「???えっなんて?」
「中濃ソースだろこれ!!」
「そういう名前なんですか?ステアソースと呼ばれいるそうです。チユノソースですね。」リタはメモを取り出して何やら書いている。
4つ目は……
「うん?これはなんだ?バター?いや、レモンの味がする。すまない、これは知らない」
「これはレモンバターというらしいです」
「そのままか」
5つ目は……
「これはまさか!!味噌ではないか!!」
「ご存知ですか?」
「リタよくやった!!これは味噌だ!俺がいくら探してもなかったのに……」
「ミソというのですね」とメモを取っている
6つ目は……
「なんだ?ドレッシング?フレンチドレッシング?」
「ホワイトドレッシングと呼ばれているそうです。フレンチドレッシングというのですね」
「リタ、どうやってこれを?」
「普段私たちが使っていない物ばかりなのですが、遠方から来られたご主人様ならどのように使うのかご存知なのかと思いまして。無理言って取り寄せてみました」
ロクサーヌも、
「ご主人様は本当に博学でいらっしゃいますね。結構匂いのきついものもありますが平気なのですか?」
「ああ、調味料だからな。このまま食べるわけではないから」
「そういえば、さっき豚肉を使うと言っていたな」
「はい」
「じゃあ今日はあれだな」
「あれ?」
みんなに手伝ってもらうことにした
……
……
作っている最中にリタに話した。
リタに料理人から美食家になってもらいたいとお願いした。そして、ポーション班にて、ポーションの作成の手助けしてほしいことをお願いした
「でもどうやってレベル上げるのですか?」
「ジョゼ達のパーティに入れてもらう」
「えっ、それでレベルが上がるのですか?」
「ああ、フィーネやニコルはそうやってあげていたみたいだ」
「そうなんですねー、はいかしこまりました。そのようにさせていただきます」
後でジョゼに頼んでおくとしよう
「それにしても、これもすごい料理ですね。美味しそうです」
「ああ、そうだな」
キーカが
「毒見してもいいぞ」
としつこく言ってくるので、ちょっと切って、中濃ソースをつけて
あげた
「キーカさん毒見をお願いできますか?」と俺が言うと、
「ああ引き受けた」
一切れ食べると、
「むほっぉ、これは!?ミチオ!!すごいうまい!!」
「もう一個くれぇー!!」
「後は晩御飯でな」
「えーーじゃあもう座って待ってよう」と言ってフォークとナイフを持って自分の席に座っている。
「気が早いな」
晩御飯の用意ができたので、皆を呼ぶと
揚げ物の匂いを嗅いで、「今日は唐揚げか?」と言ってくるものもいる
ロクサーヌと、リタ、ミア、エレーヌも手伝ってくれて、今日は「トンカツ定食」が作ることができた。
ミリアとクロエは沢山の魚を釣ってきたようで、途中ではらわたをとり、明日食べられるように下拵えしていた。
明日はシャケ定食かなぁー
もうみんなも帰ってきていて、俺を探していたが、厨房にいるとは思わなかったらしい。ルティナやベスタ、セリー、エマも俺に話したいことがあるようだ。
キーカはすでにテーブルで固まってる。
「もう食べてもいいか?」
と目を逸らさずに聞いてくる。
みんなの話の前にじゃあ晩飯を頂こう。
「「いただきます」」
キーカは何も言わずにトンカツにガブリと食らいつく。
周りのみんなも
「美味しい」
と聴こえる
ここにいるみんな若いし、肉食系女子が多いからな〜
お肉評判が良い。
「このチユノソースをかけると、味が引き締まりますね」
チユノソース?ああ中濃ソースね、まぁいいでしょう
みんなの感嘆の声があちこちから聴こえる。やっぱりみんなに振る舞うの楽しいな
早速エマは今日行った迷宮の成果を俺に話してくるので聞き入っていた。併せて、リタのレベルを上げる事をお願いしておいた
食事もだいぶ終わったところで、リナを呼んだ。今日俺に朝何かしたのかを聞いた。いつもと違う事といえば、リナと朝までしていた事が何かの原因かもしれない。
「?」
「オーラの流れを整えてマッサージをしました。アラン様のところで、目が見えないのなら、少しでも可愛がられるようにマッサージを覚えなさいと言われたので、マッサージの勉強をしてました。効果ありましたか?」
「ああ、ちょっとありすぎだけどな」
「そうでしたか。マッサージ毎日しますか?」
毎日されたらたまらんな
「あっいや、たまにしてもらえればいいよ。もっと上手になりたいのなら、誰かに教えてもらえるようにしようか?」
「えっ本当ですか?」
「ああそれくらい問題ないよ」
セリーとクロエにアランのところに行きお願いしてきてもらうようにお願いした。
セリーもマッサージについては知らなかったようで、嬉しがった
「ありがとうございます」
「ロクサーヌも、何か習い事とかしたいとかある?」
「私ですか?うーーん……ないですね」
そうだよね…ロクサーヌはそういう人だった
俺はセリーにいくらかのお金を渡した
ルティナと、ベスタとはショーの話だった。やはり間際になってきたら緊張しているようだ。二人なら問題ないと思うが、ふたりなりに、失敗したら沢山のお金をかけているからというプレッシャーは感じているようだった
「商才のあるニコルが問題ないと言っているんだから問題ないよ」と励ました。
みんなと色々と話していたら結構遅い時間になってしまった。
キーカは3枚もトンカツを食べて、ご満悦の様子だ
ベスタが入れてくれたハーブティーを飲んでいたら
マキシムからESPで声をかけられた。
「ミチオ殿、遅い時間に申し訳ないが、今からロッジに来てもらえないか?緊急の話があると、皇帝陛下から伝言だ」
……
「緊急?!」
「ああ。待っている」
……
えーー
2024.09.14改編