※この作品はR-18です。

異世界迷宮でハーレムを(仮    作:九白

73 / 356
3万人の引越しどうする?

 

俺たちはマキシムを残し、オーモル湖畔の館に戻ってきた

まだ撤収が終わっていないのか俺たちの方が先に帰ってきたようだ

 

フィーネは俺を待っていたらしい

「いかがでしたか?」

とフィーネが聞いてくる。

「うん?何が?」

「えっ?今日隣国と戦ってきたんですよね?」

「ああそれ…圧勝でした。全てエマの思惑通りにいきました」

「そうでもないですよ。2番目と3番目の合図がなかなか来なかったので、もしかしたら大変なことになっているんじゃないかと肝を冷やしました。でも3番目の合図で戦場に行くと、想定外の超巨体エレメンタルが、敵兵を蹂躙してて、マキシムとマルティナがキョトンとしてましたね」

「まぁ我々は誰の怪我もなく勝てたのだから……いいんじゃない?」

「え?完封勝ち?」

「はい?完封勝ち?」

「誰も死んでないの?」

「はい。誰も死んでません。そのかわり向こうはたくさん死んだからな。悪い奴らと聞いていたけど、かわいそうだったな」

相手は略奪者とはいえ、

人を殺してしまう事にどこか他人事のように感じている自分の恐ろしさを感じた

 

 

「もう戦った相手を悔むなんて…やっぱり私たちのご主人様はお優しいのですね」

フィーネが答えると

 

エマが引き続き話す

「それでだ……そのまま一気にモンベルトまで進み、相手の領主邸まで行ったらパブロの長女が待っていて、領民ごとマロルに連れて行ってくれと……保護を求められた」

「はぁぁぁぁ?」

俺も

「ああ、引越ししたいと言われた」

「で?」

 

エマがその先を話し始める

「3万人の引越しを手伝うことになった。フィーネ、何かいい方法あるか?」

「はぁぁぁぁ?馬で行っても3日かかるのに?」

 

「だから妙案を期待しているのだが?できれば町ごと全部浮かせて持ってこられれば一番いいのだが……」

 

「そんなことできるわけないじゃないですか?ミチオ様は何か案はあるのですか?」

「いや…全くない」

……

「では……現実的な話を……まず引越しですが、3万人の引越しとなると約6000〜8000世帯ありますので、馬車と馬が同数必要です。モンベルトに1000はあるとおもいますが、残りの7000弱必要です。年寄りや子供もいるので、引っ越しの家財の搬出などで手伝いが最低一人は必要です。

移動にかかる食事や護衛も必要となります。

到着後は家の斡旋と家財の搬入が必要になり、マロルでの職業の斡旋も必要になると思います」

 

エマはそれを聞いて、

「やっぱり町ごと移動できる何かを考えないといけないのでは?」

 

ロクサーヌが答える

「町ごとってどういう事?」

「それがよくわからないからフィーネに聞いているんだけど?」

 

フィーネが唸っていると俺に言ってくる

「一昨日アイテムを小さくする魔法があるってご主人様言っていませんでしたか?」

「ああ」

「アイテムとはどれくらいのものを指すのでしょうか…実験してみませんか?」

「ああ、構わないよ」

フィーネの案内で地下に連れてこられた。

「ここに大きな木箱があります」

確かに大きい。酒樽が3つくらい入りそうだ

「ここに、近くにあったパイプや工具、そしてフルーツを入れます。そしてこの木箱に蓋をします。そうすると、中に何か入っているとはいえ木箱というアイテムのはずです」

「ああそうだな」

「アイテムの魔法をかけてみてください」

「ああ」俺は「アイテム」と言うだけだがそれなりに神妙に呪文をかけると小さくなった。

「うわっ」と他三人が合わせて言う。

 

フィーネが木箱の寸法を測る。

「うーん中途半端〜1/12か……」

木箱の中を開けると、工具やフルーツも小さくなっていた。

「なるほど、一つのアイテムとして認識されるのか……」

フィーネはアイテムを中に入れるとまた蓋をする。

フィーネは更に俺に言う。

「ここからまたアイテムの魔法は使えるの?」

「試してみる」

小さくなった木箱にアイテムの魔法をかけてみたが、対象外の✖️マークが付く

「無理らしい」

「そうですか……」

俺はあることに気がつくすぐ隣にRというマークがついているが、コレは元に戻すリバースという意味だろう。

だが

視線の端っこにアルファベットのLという文字があることを発見した。

「フィーネこの魔法には種類があるようだ」

「元に戻す呪文ではなくて?」

「ああ」

その文字を追ってみると、M、Lと表示され今まではLと言うのを使っていたようだ

だがここから更にMというのはできない、Lもできない。

一旦木箱をリバースして元に戻す

急に大きくなりみんなびっくりする

「ああごめんこんな急に大きくなるとは思わなかった」

 

フィーネが俺に言う

「元に戻した中のものを見てもいいかしら」

「ああ」

中を見ると中のものも元に戻ってフルーツのような柔らかいものもそのままの形と柔らかさを保っていた

 

「じゃあMをしてみてもらえますか?」

「ああ」

木箱を再び閉じるとコレはアイテムの呪文を唱えサイズをMにした。

唱えると更に木箱は小さくなった2メートルほどあった木箱は1センチほどの大きさになってしまった。最初消えてしまったのかと思ったが、ちゃんと小さくなっていた

フィーネはかがみ込んでその大きさを計測する。

フィーネが感心する

「これは1/144になってる……と言うことは12の二乗ということですね。すごい事ですねコレは!!」

「何で?」

「何で?だってガレオン船のような大きい船を掌サイズにできるんですよ?」

「なぬ?それはすごいな」

 

……

……

「という事は……」

「家ごと小さくすればいいんじゃない?」

「でも…それでも800以上の建物がありますよ?」

「魔力がもたないか……」

「うん?魔力?持っているポーションの効果だけを得る魔法っていうのもあるけど……」

「何それ…何でもあるんですか?」

「それが攻撃魔法はほとんどないんだよな…ボロ爺はマジックユーザーは知恵で困難を乗り切れという方針らしい」

「大丈夫。私たちには知恵があるから」となぜかロクサーヌがしたり顔。

「なので魔力がなくなりかけたら魔力回復呪文を使ってを繰り返すかな。ルティナとパルパも一緒に」

エマはそれを聞いて「クックック、パルパも災難だな」と笑う

「でもまぁ、ルティナは明後日の下着ショーもあるからな。明日からはそっちをやらないとな」

「そっか明後日か……………という事は明日にはカシア様もくるということでは?」

「その予定ですね」とフィーネが答える

「あとは移動方法ですね」

 

俺はエマに聞く

「ふと思ったんだけど、帝国は兵隊を移動させる場合どうやって移動させているの?」

「帝国機動部隊という所に500人ほどフィールドウォークを専門にしている……うん!?ミチオ!それを借りよう!!」

「その人たちは一日に何人くらい運べるの?」

「3万の兵を運べるって聞いたことある」

 

「えっ?解決?」

「いや、適当に家を持ってきてその辺に建てたらおかしくなるから、ちゃんと都市計画しないと……」

フィーネの目が輝く

「はい!!私それやりたい!!市政学者の夢、都市計画ってやってみたいと思っていたんですよ!!」

「そうなの?じゃあお願いします」

とりあえずマキシムさんに皇帝陛下から機動部隊を1日かしてほしい旨を伝えてもらった

 

 

みんなが戦場から帰ってきた。

セリーが帰ってくると、

「私たちはフィールドウォークで帰ってこれますが、マキシムたちの部隊はここから1日かけてマロルに戻るんですね」

「そうだな、馬もあるしな。マロルにはアンチフィールドウォークもかかっているからな。こういう時は不便だな。……今日はお疲れ様だったな」

 

「あっはい。あの矢…エグいです」

「セリーちゃん試してくれたの?」

「あの威力はいらないんじゃないかと思いました」

「反重力魔法をかける工程でどうしても本体は重くなっちゃうんだよね」

「しばらくトマトが食べれなさそうです……」

近くにいたリタが言う

「えっ…今日のメニューはミネストローネなんだけど……」

「え……」目が白くなってるセリーがいる

 

エマがみんな帰ってきたところで広間に集まってもらって

「今日は大変だったと思いますが、ご苦労様でした。ミチオ様お願いします」

「えっ…俺?」

みんなの拍手で何も言わない訳にはいかなかった

「今日はみんなのおかげで戦いに勝つことができた。ここに来てまだ1ヶ月ぐらいだが、最初はみんなを助けるためにこの屋敷も借りたのですが、いつの間にかみんなに支えられていることに気付かされました。これから領地運営もしていかないといけないようです。みんなの期待を裏切らないようにこれからも頑張りますので、今後もよろしくお願いします」

 

「シーーーン」

 

「うっうっ……」泣いている人もいる

えっまずかった?

 

みんなから拍手が起こった。

「ミチオ様〜…」

泣きながらみんな拍手する

 

なんか嬉しいな。

 

エマが引き続き話す。

「今後の活動を説明します。本当は今日する予定だったのですが、明日はベスタのプリンの店がプレオープンします。実際に明後日どんなふうに提供するかを考えながらプリンの販売をしましょう。制服はここで購入したメイド服を制服とします。カシア様も明日ここに泊まる事になります

 

明後日は下着のショーをする予定です。今のところ何も問題はありません。我々の全力の連携プレーが要求されると思います。帝国の要人もたくさん来ますので、充分用心しましょう

 

三日目以降はモンベルトと交渉がはじまっているとおもいます。そして先程どのようにして3万人引越し計画をするのか決まりました」

「えーー」

「引越しと同時に、マロル、ベイルにいる盗賊を一掃しようと思います。ジョゼ主導でお願いしたいと思います。戦闘部隊と共にレティシアが連れてくる部隊と共に60人前後になりますがリーダーに推薦します」

拍手が起こる

「討伐にはもちろん私たちも参加します」

ロクサーヌが手を挙げる

「オーモルの狼の件は?」

「それがあったか……なるべく早く対処しましょう。コレもジョゼをリーダーとしてやりたいと思いますが、村との交渉はミアにしてもらいましょう

と言う具合に明日からも忙しい極みでありますがチームプレイで乗り切りましょう」

拍手が起こる

 

エマの話が終わるとみんなに食事が配られる。

俺が名前をつけたひまりたちもリタの手伝いをしているようだ。元々メイド希望だからリタの手伝いをもう始めているみたいだ。

ひまりはおぼつかないが、片足がついている。

「松葉杖は必要無くなったんだな」

「はい。セリーさんに作ってもらいました。まだ転んじゃいますけど、コレで普通に歩けるようになりたいです」

「そうだな」

片目のさくらもレースに布で可愛くアレンジされている

半身火傷で髪も半分無くなっているユリは

黒いフェイスベールで綺麗に隠されている全体にふわふわの服なので、蝶みたいな感じで可愛くなっている

ユリを呼ぶと

「体調は大丈夫か?」

「はい。ありがとうございます」

「綺麗な服だな。可愛いと思うよ」

「ルティナさんが忙しいのに作ってくださいました……」

やっぱり元気ないな……狂気の中に囚われていたしな。

心が壊れているかもしれないとエマも言っていたしな

リラックスの魔法が必要か聞いてみたら、本人は必要ないと言っていたが、頭をよしよしと撫でた時に、小声で

「ポリパーパスパナーシア」

とかけておいた。

色々と心配ではあるが、ミアとアーダで生活面は支えているようだ

 

食事中ミリアがシュンとしていたので、

「どうした?今日は大変だったな」

「うん?パルパの変態おじさんが大変だった。何度もしつこく誘ってくるから殺してしまおうかと思った」

あぶないあぶない……

「それでシュンとしていたのか?」

ミリアは首を横に振って答える

「ううん。最近お魚ご飯出てこない」

「え??……昨日おにぎりもらってないのか?」

「もらったけど、あれじゃ足りない」

ミリアはどこまでもお魚なんだな……

「確かに1週間くらい前だもんな」

「うん、今日のも美味しかったけど、お魚を食べたい」

と半泣きで俺に訴えかける

「そっか、じゃあ後でなんか作ってやるからな」

「えっ、本当?!」

「リタにも教えて、いつも作ってもらおう」

「うんうん」

ロクサーヌが

「大丈夫ですか?一番疲れているのはご主人様ですよ」

「大丈夫。簡単なやつだから」

 

 

 

食事が終わると

リタとミリアでキッチンに集まる。

リタは俺が作るものにとても興味があるようで、頻繁に作ってほしいというのも快諾してくれた

まずミリアが釣ってきた魚の切り身を燻製にする。

燻製にする方法はリタも知っていた。

スモークチップもあるようだ

待っている間に玉ねぎを薄く切って水につけておく

オリーブオイルとお酢と塩砂糖胡椒でまぜておく

スモークサーモンができたら薄くカットしてコレを玉ねぎとあえてマリネ液をかければ出来上がり

「スモークサーモンのマリネだよ」

「生に見えるけど、食べても大丈夫?」とミリアが聞いてくる

「大丈夫だよ。食べてごらん」

「美味しい」

リタには塩水にハーブを入れて燻製にする前につけておくと更に美味しくなるよと教えておいた

 

その事を話したら、まだ母が死ぬ前に一緒に行ったBBQで自慢げに父親が話していたなと言う事を思い出した。詳しいレシピは覚えてないが、つけ液は相当しょっぱかったのだけは覚えている。塩で保存する方法とつけ液で保存する方法があるんだよなんて言っていたな

 

「燻製や肉の保存にもいいと思うよ。もちろん冷蔵はしておかないといけないと思うけど……」

「はい、色々試してみます」

 

「ミリア、食べ終わったら一緒にお風呂入るか?」

「うんうん。リタも一緒に」

「えっ…私ですか?私はその後で大丈夫です」

「なんで?ミリアと一緒に入るのはいや?」

「そういう事ではないんです……けど」

 

「ミリア、リタが困っているだろ?」

「なんで困るの?リタはご主人様きらいなの?」

「そんなことないです。大好きです。たくさんいろんなお料理もできて教えてくれるし、掃除の方法も教えてくれるし。いろんなこと……いろんなこと知っているのに威張らないし、これから貴族になるってみんなから慕われるのも理解できます」

「じゃあ一緒に入ろう」

「わ、わかりました。@♨︎☺︎♯……です」

リタは顔をこれ以上真っ赤にならんだろと言うほど顔が真っ赤になっている

 

「こ、ここを、片づけたら、すぐに行きますので……先に入っていてください」

 

風呂場に行く道すがら

俺は内心(ミリアよくやった)と心からミリアをほめているが、

顔は平常心。言葉は「無理に誘うなって」と言ってミリアを諌めた

「はーい……じゃあリタに無理しなくていいよって言ってくる」

「ミリア…それも言わなくていいよ」

「うん??ご主人様難しい」

 

 

 

 

 

 




2024.10.19改編
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。