キーカはキッチンに行きリタになにをしてきたかを話している
「じゃあリタの手伝いをしてもらえるか?」
「頑張る」
と言ってエマをルティナの所に届けると、ベスタの店を見に行くと大盛況のようだ。プリン屋もうまくいっているようだ。忙しそうなので、遠巻きに見て後で報告を聞こう
俺とロクサーヌでロッジに向かう。
セバスチャンが迎えてくれる。
「お待ちしておりました。来たら呼んでくれと言われておりますので、ガイウス様をお呼びします」
「いや、あの、すまないな」
待っている間にロクサーヌと話した。
「レティシアについてどう思う?」
「どう、と言いますと?」
「信用できるかどうか、だな」
「うーん…人間同士の信頼関係はよくわからないです。ベスタと同族のラウラはベスタを非常に尊敬していますし、信用もしていると思います。多分上位種だからだと思います。
私たち狼人族は戦闘こそが信用なので、強い者は信用されます。エマと私は互いにライバルでありながらも、相互関係とも言えます。うーん…逆に人間とはどんな所で信用関係が築けるのでしょうか?」
「まぁ、それが判らないからウチは人族が極端に少ないわけだが……」
「でしたら今度、ジョゼとルシールに聞いてみては?」
「なんて?」
「俺のどこが好きなんだ?って」
「いや、いやいやそんなこと聞けない……」
と手を振りながら答える
「レティシアはマキシムをミチオ様だと思っていました。直感的にあの人の方が能力があると思ったわけですよね?しかも、同族で年が上の方がいいと感じるのはよく判らないですね……しかも、言いづらいのですが……人族のジョブも……あの……色魔?じゃないですか?もしかして何回もできる人が優秀なのでしょうか?でしたらご主人様は最高です」
と親指を立ててドヤ顔をしてくる。
「は?その理屈で言うと、見ただけで何回できるかわかると言うことか?」
「そうなんですか?」
とちょっと恥ずかしそうに俺に聞いてくる
「な訳ないだろ…ちなみに人族女性も種族ジョブは色魔だったぞ」
「なんで知っているんですか?」
「ジョゼにあったから……いやいや話が脱線しているな」
「レティシアは多分、俺の女性経験とかそういうので俺を判断している訳ではないと思うぞ?」
「では人族の信頼とはなんでしょうか……」
「うーん…よく判らないけど…俺の故郷には『人は情の下に立つ』ということわざがあるけど……」
「ことわざ?」
「物の例え、というのかな?昔の人が言っていた言葉かな。故事は実際あったことが言葉で残っている事…かなぁ?」
「どういう意味なんでしょうか?」
「互いに助け合って困っている人を助けなさいっていう意味かな?」
「なら、ご主人様は誰からもモテます。だって優しいですから……まぁレティシアも時間の問題でしょう」
「俺は誰でもいいみたいに言わないでくれるか?」
「えーーー?その言葉重みがないです。ふふふ」
「まぁでも聴衆の前であれだけ言えるし、みんなの前で頭下げるのも凄いと思うよ」
「そうですね。あれは驚きましたね。彼女も貴族だからもっと偉そうにしているのかと思いました」
……
セバスチャンがやってきた。
「ガイウス様が来られるそうです。こちらでお待ちください」と部屋に通され、すぐにガイウスが現れる
「待たせたな兄者」
その言い方結構気に入っているのね
「ガイウス様、突然で申し訳ありません」
「まぁ朕よりも兄者の方が忙しいだろう。昨日話した通り、密使が来た。なんて言ってきたと思う?」
「いや斜め上ですか?」
「斜め上とは?」
「私たちが予想するはるか上の訳のわからない事という意味です」
「まさにだ。こっちに損害賠償を要求してきた」
「どういう理屈でそういうことになるのでしょうか?」
「帝国が不意をついて突然攻めてきたと言ってきておる」
「ナバ平原は帝国領ではないのですか?」
「いや間違いなく我が領土だ」
「こういう輩はどうすればいいのでしょうか?」
「無視してモンベルトの領土を帝国の領土にしてしまうか。そんなことを言われる筋合いはないからな」
「それではそのまま戦争に突入してしまいます」
「だろうな……」
「それはブルガ王国の王も望んでいることなのでしょうか?」
「それはないと思うぞ」
「ではこの密使は?」
「隣の領土ディアゴ男爵だな。まぁ、ここで自分の領土にしたい気持ちがあるんじゃないか?」
「そういうことなのですね」
「本番は秋の4日に交渉ということになる。ペトロ郊外の砦に場所は決まった」
「ガイウス様も直接交渉ですか?」
「相手の王も来るらしいから、行かないわけにいかない」
「次の日からモンベルトは帝国領ではなくなる事を覚悟しておけよ」
「かしこまりました」
「お互い忙しいからまたな……今日は帝国になぜか沢山諸侯達が集まってきているから、朕に謁見希望が多くて困っている」
「あっ……」
「何か?思い当たる節があるのか?」
「それって……明日下着ショーがあるから?」
「明日か?それだな……あんまり来ない公爵夫人やら伯爵婦人やらがやたらきてると思ってた」
「明日は奥様もご来場されると思いますがご存じでしたか?」
「それはいい事を聞いた!でかしたぞミチオ殿。一緒についていこうかの」
「いえ、男性は入れません故」
……
(ミチオ! 問題が発生した)
エマから連絡があった。ガイウスにエマとのやり取りで問題がおこった事を話した
(どうした?)
(今日宿泊するつもりで馬車で来た貴族が沢山いるみたいで、宿泊施設の予約が取れず立ち往生しているらしい)
(当日の昼間に来て、フィールドウォークで帰るんじゃないのか?)
(ああ、私もそのつもりだったが……多分皇后に会う為に前後2泊するため、近くの貴族は馬車で来たらしい)
(今ガイウス様とも話していたところだ。なぜ今日は面会の申し入れが多いのか?と)
(まぁ来たついで……というところですかね……)
その旨をガイウスに伝えたところ
「ならしょうがない。城に泊まれるように手配するので、ルーアン宮殿に来るように伝えてくれ」
「かしこまりました、ありがとうございます」
エマにもその事を伝え、事なきを得た
「秋の2、3日に機動部隊をマロルに派遣する。3日終了後、次の日の打ち合わせだ」
「ところでそれって、あと何日?」とロクサーヌに聞いた
「えーっと夏の休息日は2日なので……」
ガイウスは
「大丈夫か?」
「もちろん大丈夫です。暦に慣れていないので」
俺はボロが出ないように立ち去った。
俺とロクサーヌはルティナの店までワープした。
「あっ、ご主人様」とルティナがいち早く気がついた。
「どうだ?」
「いくつか気になる事があるので聞いてもいいですか?」
「ああ、俺に答えられる事なら」
「当然なのですが、外から見えないように厚手のカーテンをつけるのですが、窓も一緒に塞がれて、大人数が入ると相当暑くなると思うと言うことと、暗くて魔法でなんとかしようと思ったのですが、思ったようにならないんですよね」
「夏だしな…閉めっきりで100人近く入れたら死人が出るな…簡易的なエアコンを作ってもらおう」
「フィーネを呼んでくれ」
「はい」
ロウソクの炎では全然暗いし、ロウソクが倒れたら大惨事だ
「それと、照明はきっとスポットライトの方がいいと思うよ」
「すぽっとらいと?そんな呪文ありましたか?」
「いや、そういう呪文ではなく…うーん、誰か金属製のバケツを買ってきて、ピカピカのやつ。うーんと…20個くらい」
「はい」
近くにいた手伝いに来ていたここの従業員が返事する
フィーネが来て
「どうしましたか?」
「今からこういうのを作ってくれ2つ」
「ああ、冷蔵庫ですか?」
「いや、ここに小さいプロペラをいくつもつけて」
「これなら材料があるので明日までにできると思います」
セリーも呼んでもらった
バケツを20個買ってきてくれた。ブリキのバケツみたいなやつだ
取っ手を外して
鉄塔の細いやつにバケツにハンガーをつけて可動式にしてもらった
セリーが
「これでどうするのですか?」
「この中にコンテイニュアルライトをかける」
「コンティニュアルライト」
簡易的な照明ができた。
セリーに買ってきたバケツ12個をこの細い鉄塔につけてもらった。
「頭の上に吊るすから絶対落ちてこないようにするんだぞ」
「はい」
「残りは?」
「残りは壁に付けて」
すぐさまセリーとルティナは相談しながら製作している。
「ご主人様ありがとうございます」
あっと言う間にできたので、手分けして呪文をかけてウォーキングする所に照明を当てると、それこそみんなが
「はぁぁーー」と感心したかのようなため息をつく
「ルティナ、商品である下着を見せるから、影ができないように壁面から光を当てる必要があるんだよ」
「どうやったら一番影が出来なくて綺麗に見えるか試してみて」
「わかりました」
「俺はベスタの所を見てくる」
「はい」
俺は向かいにあるベスタの店に行く。
大賑わいでとても入れそうにないな。外ではミアとエミリーが助っ人で来ている。メイド服を着て、試食をいろんな人に薦めている。もちろん並んでいる人にも薦めている。
「あっご主人様」
「エミリー、メイド服も似合うね」
「恥ずかしいです…」
「すごい大反響です。ベスタさん呼んできますか?」
「いや、裏から行ってみるよ」
裏に回ると、戦闘班の詰所ができている。
ラウラが最初に気がついた
「ご主人様」
「ベスタは居る?」
ベスタが慌てて出てきた。
「ご主人様、まだ終わっていませんが大成功です!」
「そうみたいだな」
「暑いからこないだ作ってくれたレモネードも氷入れて売ったら?他にもオレンジジュースとか?」
「レモネードいいですね。ところでオレンジジュースとは?」
「知らないのか?」
「飲める水はあるか?」
水瓶を持ってきて、ベスタは指先から水が蛇口を捻ったように出てくる。そうだ、彼女はそういうこともできるんだった
水瓶一杯になると、美食家スキルで水瓶の中の水をオレンジジュースに変える
「飲んでみていいですか?」
「ああいいよ」
みんなも興味津々でコップにオレンジジュースを入れる
「おいしい」
ベスタは
「え〜〜こんなに忙しいのに、でもこれも作りたいですね。ルティナさんに飲んだことあるかもしれないのでこれはどうやったら作れるか聞いてみます」
「明日までに用意します」
俺はどうやら更に仕事を増やしたみたいで
「明日も頑張れよ」と言ったが
それって嫌味ぽかったかなと言った後に反省した
俺とロクサーヌはルティナの所に戻ると
すでに色々ルティナが照明を試しているようだ
「あっご主人様。色々試しているのですが、通しで一回見てみませんか?」
「見せてくれるの?」
耳元でルティナが言う。
「みんなの裸見てるのに下着姿ぐらいいいでしょ」
というわけで最初から通しで見ることになった。
もう夜なのに……まだやるの?
フィーネの音楽と共にみんなの下着姿を目の前で見ると、やっぱりみんな美しい。下着そのものはセクシーなのだがいやらしさを感じないほど神々しい感じがした。
終わった時は拍手でみんなをたたえた。
「ご主人様どうでしたか?」とルティナとカシアとアーダエマまでも近づいてくる
「よかったと思うよ」
「やったー♪」
下着姿で囲まれると、ちょっと恥ずかしい
「あとほら、みんなはブーツの装具をつけているから、みんなは裸足もいいけど、足が長く見える様にヒールを履いてみたら?」
「そうだね」「下着にヒールっておかしくないかな?」
「まぁはいてみよう」
アーダは「あんまりヒール履いた事ないのですが?」
「アーダはそんなに高くないサンダルみたいのを履いてみたら?」
「はい」
みんなに履いてきてもらって、ウォーキングしてもらってみた。みんな冒険者として鍛えられている足はヒールでもどうって事なかった。
他の人のをみて「やっぱり足長く見える」
エマは「下着にハイヒールってなんだか、いやらしいよな。私は嫌いじゃないけど」
エマの下着は一番際どい物で、後ろの布面積は一番少ない。エマのお尻は上にキュンと締まって魅力的なお尻である。白い尻尾がフリフリしていると誘われているように感じてしまう。またそれを下着が引き出している。
「ほら、私のお尻を見つめていないでミチオも何か言ったら?」
「えっ?……お尻綺麗だね」
「プッ、私のお尻の感想じゃなくて、みんなの履いている靴について……聞いてなかったの?」
「はははは」
おおむねショーの用意できたようなので、今日はそろそろ帰って晩御飯に……と思っていたら
「みんな着替えないの?」
「着替えたよ?」
「それってベビードールじゃないの?」
「ええそうだけど?だって外歩くわけじゃないし、下着跡がつくからもう明日まで下着はつけないから」
「えー!?じゃあ下はノーパンノーブラ?」
「そう言うの?ええ、下は裸よ」
「みんな?」
「ええ、みんな」
ルティナが戸締りをして、帰ることになった
帰ってくると、リタが
「おかえりなさいませ」
「えっ?この匂いは……」
「今日はみんなが大好きな唐揚げです〜」
「え〜そんな〜いっぱい食べれないジャーン」
「あっ!もうキーカは食べる用意してるし」
「おう、おかえり。今日の晩ご飯は唐揚げというらしいよ。ちょっと味見させてもらったーうますぎてもう死ぬかと思った」
みんなが着席する
モデルをする予定の女性たちはみんなが美味しそうに食べている唐揚げを見つめるだけだった
「唐揚げ本当に美味しい!!」とあちらこちらで聞こえる
セリーがルティナやエマが食べてない事を見て
「どうしましたか?食べないのですか?」
ルティナが答える
「明日本番でしょ。ちょっとでも痩せないとね」
「そうなんですか……でも今晩ご主人様に抱いてもらえばいいのではないでしょうか?」
「「「うん!?」」」
「そうだその手があった」
カシアも「そうねそうしましょう。匂いがもうたまらないわ」
パクッ
「美味しい。外はパリッと、中はジュシーで肉汁が溢れる。これ絶対太るわねー」
ルティナが
「ですねー間違いないです」
と肉食系女子は唐揚げをすごい勢いで頬張る。
エマは「エールも頼む」
もちろんその後は俺が深夜まで眠れなかったのは言うまでもない。
2024.10.19改編