ジョゼとベスタにはプレートアーマーを装着して、ミリアにも接近戦になった時のためにルティナについていってもらう事にした
俺とロクサーヌ、アーダはカシアを送って、アーダにはそのままポーションの材料の購入と販売をお願いした、
クロエはもっと忙しくなる。
リナの習い事の送りと、ドワーフチームと、ニコル、フィーネ、エマをマロルに、レティシアとその部下とキーカとルシールをモンベルトに連れていった。
今日もプリン屋は営業しているのでその者達も移動させて、斥候のレベッカはベイルにと
クロエはずっと移動する事になる。
本人も自分の立ち位置が見つかってそれはそれで大変だが喜んでいた。
俺はそのあとルティナ組と合流して
帝都に向かった
俺とロクサーヌは向かいのプリン屋の中からクレアオーディエンスを使って監視した
ルティナは自分の店の扉をトントンと叩く
レイン伯爵と執事、夫人も同行している。
ロクサーヌが、口元を見て何を話しているかを教えてくれる
執事が扉を開けると、レイン伯爵が驚いている。
「なんの用だ?」
「昨日は急だったので私物を取りに来ました」
「あっルティナさん。おはようございます」と笑顔で夫人は言う。そのまま夫人は続けてルティナに聞く
「今日は何時から始まるの?」
「何時と言いますと?レイン伯爵のものですからいつから始めてもいいのではないでしょうか?」
「でも、従業員の人は誰も来ないのよ…」
「はい。私たちは付きませんよとお話ししたと思うのですが?……なのでみんな解雇しました」
「えっ?いや、そうじゃないのよ、そうじゃないの」
レイン伯爵が夫人の言葉を遮る
「いや、そうなんだ。販売店として購入したと思うのだが商品はほとんどないし、従業員は来ないし、これでは意味がない」
「でも書類にはその様に店舗の販売と書いてあると思いますが……昨日の売り上げはここにあったと思いますが?」
「ああ確かに2000万ナール以上あったが、全く話にならん。金を返せ」
「それはできません。一度売ったものを払い戻したいと言われても……」
「グヌヌヌ……」
「よかったら、再度買いましょうか?1億ナールで」
と笑顔で言う
夫人は笑っているが、レイン伯爵はおでこの血管がブチ切れそうだ。
「すごいわルティナさん、ちゃんと考えていたのね。あなたの負けよ」
とレイン伯爵に夫人が言う
レイン伯爵は顔が真っ赤になって怒っているがどうにもできないので癇癪を起こして、
「俺は先に馬車で待つ!!」
と言って外に出ていってしまう。
「私が手続きするわ」
執事に売買契約書を作成させて、互いにそれに納得した上で、1億ナールを渡した。
「ルティナさん、昨日の売り上げもそのままにしておくわ。ルティナさんにとって、とても大切な売り上げだと思うから。私からと思って使って」
「あ、ありがとうございます」
とルティナはその行動には呆気に取られた。
一緒に店舗を出て鍵を返してもらい、お互いそこで別れるようだ
夫人は笑顔で手を振っている。
フィールドウォークをジョゼが唱えみんなが後ろを振り向いた瞬間、執事が何かをルティナの背中に付けた。
「あれだ」
一瞬のことで周りの人は全く気がついていない
そのままフィールドウォークの中に入っていく
俺とロクサーヌも洞窟の牢屋に移動する
「あっご主人様」
俺は指で静かにのポーズを取る
ルティナの服をみんな剥ぎ取る。
「えっここで?みんな見てますよ?」
静かにさせる。一応みんなも同様に服を脱がす
みんなも恥ずかしながらも服を脱がした
服は一番奥の牢屋の鍵のかかるチェストに入れ、
本人にはディテクトマジックの呪文を唱えた。魔法的にもう何もついていない事を確認すると話し始める。
「執事が帰る時にルティナに何かを投げつけたのが見えた
やはりここを特定してくると思う」
「でも、婦人には悪気を感じませんでした」
「ああ確かに。もしかしたら投資をしたかったのかもしれないな」
「投資?」
「ああ、その仕事にお金をたくさん入れて純粋にみんなに使ってもらいたいと思ったのかもしれないな。それをするのに店を買うしかないんだな」
「そう思うと、悪い事したような気がします…」
「夫人はレイン伯爵がどんなことしているのか知らないのかもな……執事はわかっているようだけど……まぁ夫人も投資の目的は果たされたし、ちゃんとしてたのねと言っていたから、いいんじゃないかな。貰っておけば」
「その夫人の思いとは別にレイン伯爵はお金を奪い返そうと我々がどこに住んでいるか探りを入れているわけですね」とジョゼが言うと
「ルティナを狙っているということですね。でも大丈夫ミリアが守るから。全然話違うけど裸でいるのもいいね。なんだかスースーするね」と笑っている
みんな普通に裸で話ししている……
俺はみんなの装備品と服をロクサーヌと取りに行く
その間にルティナはこの崖の上にアラートの呪文をかけておく
半径1km以内に10レベル以上の者が近づくと知らせてくれる。
そのほかにも、この間の戦いでパルパに色々教えてもらったトラップを直上に仕掛けておいた
もちろんこないだ話したように、レティシアには国に帰ってもらい引っ越しの準備をしてもらっている
今日のメンバー4人には念のためここに滞在してもらう事にした。交代で仮眠をとり本番の夜に備える。
俺とロクサーヌ、セリー、エマにも夜まで湖畔の館で交代で仮眠を取ってもらった。
その間にマキシムにも連絡して事の顛末を話した
マキシムは敵が来たら俺も呼んでほしいと言うことだった
仮眠と言うか昼寝をした。完全にまだ寝ぼけているが、
リタは晩御飯にすぐ食べられるホットドッグを作ってくれた。
しばらく待っていると
案の定その来客は夜にやってきた。
ルティナからの連絡が来た
(5名ほどでやってきたようです)とESP で伝えてきた
直上のトラップが発動したら行動開始です。
洞窟の牢屋の崖は東側が崖になっており、崖の上も下も木に覆われているが、直上は森にはなっていない
我々は西側にフィールドウォークで移動してきた
東側の崖下にはベスタとジョゼを配置した
直上に来た5人は
「どういう事だ?反応はここだぞ……地下か……」
と周りを歩き始めたら、一人がマジックトラップにはまった
魔法陣を踏むとスタンするタイプのトラップだ
「うっうっ……」
と言うと気絶した。
「はっ」
俺と、ルティナは、マジックウェブをほぼ同時に唱える
一人だけ上にジャンプして捉える事ができなかった
飛び上がった者をセリーとミリアが弓で足を狙う
それも宙返りでかわした。ジャンプした着地地点にエマが縮地で迎えると、そいつは2本のショートソードを出した
「お前もか?」
とエマが言うと刀で薙ぎ払ったがショートソードで阻まれる
なんとか着地すると素早い攻撃でエマを連撃する
エマは防御でそれをかわしたが不意にフェイントを使いそいつの腹に指輪からバーンボールを出して直撃させた
奴の体が吹き飛ぶとその瞬間セリーが矢を連射して足を射抜いて奴は動けなくなった。
セリーはそいつに近づこうとすると、エマがそれを制止した
動けなくなったそいつからディザームで武器を落として腹に蹴りを入れ気絶させた
エマは5人とも目を覆い猿ぐつわをして手と足を結んで耳も覆った
ジョゼとベスタも合流して
「ここまですることあるのか?」と俺がきくと
「こいつらはどうやってかはわからないが操られている可能性がある。奴隷では暗殺命令はできないからな、それに、異常に目の周りが黒い。以前こういうやつを見たことがある」
俺はこいつに鑑定すると
17歳 ♀ バルハ 忍者 猫人族
ディテクトマジックをかけてみると
[カース]と言う状態になっていることがわかった
「呪いがかけられているらしい」
もしかしたら俺も呪術ができるのかもしれないが……あえて口に出さなかった
エマはこいつの服を剥ぎ取ると、胸が露わになって
「女か?」
その胸の谷間には魔法陣が浮かび上がっていた
マキシムを連れてくるが、
もうすでに戦闘が終わっている事にやや残念がっていた。
いやいやそんなに簡単に見せませんよ
「こいつは?」
胸がはだけたままだ
「こいつが襲撃者だが、どんなふうに操られているのかわからないのでこんな状態だ」
胸の魔法陣で呪いをかけられている事を説明した。
「これからどうするんだ?」
「呪いを解く」
と俺が言うと
「そんな事もできるのか?」
「ああ、事情調書を取るのを見ててほしい」
俺たちはみんなを牢屋内部に連れてきた
広間にてみんなの呪いを解く
「リムーブカース」
と5人分唱えると、身体中電気が走ったかのように、痙攣後
魔法陣がなくなる
腕と足を縄で結んだ状態で、テーブルの鎖に手を拘束する
目と口と耳の覆っていた物を外した
「ここは?」
とバルハが言う
彼女は突然の事で全く状況が見えてないらしい
ルティナが話し始める
「あなたはここに私を殺すために来て、逆に捕まえたのよ」
「え?全然状況が読めていない。あなたは誰?」
「自分の事はわかるのか?」
「わたしはレイシャの里のバルハ。年齢は16歳」
17歳とあったから1年近く呪われたままで記憶がないのか……
マキシムが「レイシャの里か……」
マキシムは耳元で、ちょっと関係者かもしれない者をここに連れてきてもいいか?と俺に聞く
「ああ」
と言うとマキシムはESPリングで誰かと連絡している
「すぐ戻る」と言ってフィールドウォークで退席する
その間に
みんなの手足以外の拘束を取る
みんなここがどこなのか、そして、自分達は何をしていたのか全く覚えていないようだ。
男3人に女2人だ
リーダーはバルハのようだ。もっともレベルが高いので実力主義なのだろう
みんな若者で一番上のものでも20歳だった
「最後の記憶を教えてくれ」
「我々の里は伯爵領にある。ある時食糧難の時に伯爵の使いの者というものが現れて、1年間諜報活動をしてもらえれば、食糧とお金を援助する事を言われた。諜報で得られた情報は覚えているのは危険だから、その間の記憶は無くなるが1年でなくなる文珠というのを胸に刻むと言う条件で我々5名は伯爵の下で諜報活動をしていたと思うのだが……」
「そうだ、里は……」と言うと
そこにマキシムが戻ってきた
一緒にスセを連れてきた、
「スセ」と俺がいう前にバルハが言う
「バルハー、貴様!!」
美しいスセがとんでもない形相に変わる
「スセ何があった?里はどうした?」
「里?……お前らが燃やしただろ?」
「はっ??」
俺がスセに言う
「彼女たちはここ1年の記憶がなくなっている」
「えっ?どういう事?」
スセにも先ほどの話をすると
「それで里は、里はどうなったのだ?」
「里はなくなった。わたしが任務中だったのだが戻った時にはもう残骸しかなかった。散り散りになったものの一人に聞いた、お前らが燃やしたと……」
「ちょっと待て。俺のサレはどうした?」
と後ろにいた男の忍者が聞いてくる
「あっお前はガレだったな……」
「ああそうだ、サレはどうした?」
「お前を止めようとして、お前が殺したと聞いた」
「そんな……そんな……」
ガレは涙で前が見えなくなる
「いや嘘だ。そんなの信じない。スセお前言っていい事と悪いことあるぞ」
「いや、本当だ」
俺にスセが手枷だけをとっていいか聞いてくる
まぁ問題ないしなんかそれをわからせる何かがあるのかもしれないので頷いた
スセがガレの手枷を取ると
「密鳥を出してみろ」
「そうか」
手のひらから文鳥のような小さな鳥が出てくる
「サレに届けてくれ。今どこにいる?」
鳥が羽ばたかない。そう、この世にいないから鳥は羽ばたかない。
「サレのところだぞ?え?」
なんの反応もない……
鳥はスッといなくなる精霊の一種なのかもしれない
ガレは嗚咽して話にならない
「スセ……すまん我々は何も覚えてない。わたしの家族も同様か?」
「そうだなどこに行ったのか、生きているのかすら分からん」
「お前は帝国の兵隊になるのに里を出ていったよな」
「ああ、私は里では未熟者だったからな、いつまでもいれなかった」
マキシムが言う
「俺はお前らをここで切らんといかん」
俺がどうしてと聞くと
「このままではこいつらはレイン伯爵に復讐しに行くだろう?だが、それではミチオ殿が放った刺客のようにも見える。いや、間違いなくレイン伯爵はそう言うだろう。そして牢屋でレオールたち貴族を殺したのもミチオ殿が刺客を放って殺した事にされるだろう。なので、ここで切ってこいつらの首をレイン伯爵に送りつけた方がいいだろう」
「いやいや待て待ってくれ」
俺が止める。こんな可愛い子を首を刎ねて送り返すなんて俺の目の前でやらんでくれ
「ミチオ殿なぜ止める」
……
「普通ならそうするよな。だからこそ何もしないと言うのはどうだろう?」
「は?何もしないと言うと?」
「襲いに行かせたのに帰っても来ないし、返事もなければ、死体も見つからない当然送り返しても来ない。そしたらどうする?」
「そりゃルティナの様子を見に行くよな」
「だろ?でもルティナは何事もなかったように働いている、襲撃もされていないし、は?なんの事?と言われたらどうする?」
「また刺客を送ってくるよな」
「また捕まえて、何も言わなかったら?」
「送ってきた本人がくるだろうな」
「だろ?そこを捕まえた方が言い逃れできないんじゃないか?」
2025.07.27改編