ワープで
戦闘班と俺は洞窟の牢屋に戻ってきて広間にテーブルを並べて朝食を取った
みんなと午後のことについて話し、意見を聞きながら食事を取った
この後、ルティナは下着店に行き、作戦通り本来のお仕事に戻る
俺はやはり監視の為、ベスタの店でロクサーヌと待機する。待っている間に俺は昼寝してしまった
案の定レイン伯爵の執事がやってきたので、ロクサーヌが俺を起こしてくれた。
「やってきました」
俺はルティナにESPで執事が現れたことを知らせた
俺は執事を鑑定すると
やはり執事は、上位呪術師だった
外から中の様子を窺っている。それを後ろから見ているが滑稽だ
ルティナがわざとらしく執事を見つけて
「あっ、昨日のレイン伯爵様の執事さん」
と笑顔で挨拶する
「昨日のことで何かありましたか?」とこれもわざとらしくルティナが可愛く言っている。
「いや、昨日は誰もきてなかったのに今日はたくさんの従業員の方が来ているのですね」
「はい。昨日のうちに連絡して、みんなを再雇用しました」
「そうでしたか」
「そういえば執事さんのお名前聞いてなかったですね。私はルティナです」
「ああ、そうでしたね。私の名前はスティーグというものです。よろしくお願いします」
「ところで、何か?」
「ああはい。実はうちの娘にも買ってやりたいと思いまして」
「ああそうだったんですね。でも、ご本人が来ないとサイズがわからないので、次回は娘さんと来てください」
「そうなんですね。これは恥ずかしい。では今度は娘と来ます。ところでルティナさんの家は帝都にあるのですか?」
「いえ私の家は……山奥なんですよね。自然がいっぱいで、エルフですから木々に囲まれていた方が本当は和みます」と会心の笑顔で答える
「そうでしたか」
「フィールドウォークがありますから、商売するなら帝都の方が良いかと思いまして」
「そうでしたか、そうでしたか、うんうん。ではまた今度」
と言ってルティナの店から出てくる。
あの執事の顔。苦虫を食い潰すような顔をしている。
「なんであいつはピンピンしているんだ」と声に出さなかったが、ロクサーヌがリップシンクをみてそれを俺に教えてくれた。
「間違いなさそうだな。また今夜も来るのだろう」
俺とロクサーヌは先に帰ることにしたが
ルティナとミリアにも今日は早く帰って仮眠するように伝えた
湖畔の館に帰り
ポーション作りの方を見に別棟の方へ向かうと、ロクサーヌは「今日はお休みなのでポーション作りしてませんよ」
「ポーション作りの二人は何してるんだ?」と聞くと
「さっきリタに聞きましたが、何人かで村に行って買い物をしているらしいです」
「そうだな、本来なら今日は休みだからな。やることが沢山あって休ませてやれなくてロクサーヌも申し訳ないな」
「いえ、私はご主人様と一緒にいられれば」
その後は夜まで仮眠する気でいたが、先ほどの昼寝で眠気は無くなり、ベッドの上でロクサーヌを抱いたり、話したりを繰り返して夕方まで過ごした。
「今日は俺がメシ作るかな」
「私も手伝います」
と言ってキッチンへと向かう
リタはキッチンにいた
「あっ、今日は俺が作ってもいい?」
「もちろんです。何を作るのですか?」
「今日はメンチカツを作ろうと思って」
「メンチカツ?」
「こないだのトンカツに似ているんだけど」
「はい!作りましょう」
……
材料を切って行くと、
「ハンバーグとトンカツの中間のようですね」
「そうだな。あんまり考えたことなかったけど、メンチカツはたしかに中間だな」
「これは、美味しいに決まってます!」
どんどん切ってどんどん作っていく
最初に帰ってきたのは戦闘チームで、朝飯の後はダンジョンに潜っていたそうだ
ジョゼ抜きでも1チームはできるので、1チームのみで行っていたようだ
「おかえり」
ラウラが俺に挨拶をする
「ご主人様。ただいま戻りました。クーラタル46階にて、
陳皮を大量に確保してきました。後でポーションを作成してくれているニノンに渡してきます」
「ああ、ありがとう。無理はするなよ?」
「はい。ありがとうございます」
みんなが着替えに2階に上がるところで
大きな斧を持つ兎人族のコレットが俺に話しかけてくる
「ご主人様、ちょっといいか?」
「ああどうした?」
「みんなが今日リジェネレーションをかけてもらうのはコレットがいいんじゃないか?って言うんだが、ご主人様はええっとその……コレットに耳が生えていても笑わないか?」
「笑わないよ?」
「顔の傷がなくなった方がご主人様は好きか?」
コレットにはかなり大きい顔の傷がある
「そうだな。あっても構わないけど、無くなったコレットの顔も見てみたいな」
コレットの年齢は28歳だったか?鑑定してみると、確かに28歳だが喋り方が幼いので、あんまり歳を感じない
「顔に傷が無くなったらぎゅーして、一緒に寝てくれるか?」
「コレットがいいなら問題ないよ」
コレットはものすごく顔を真っ赤にして
「よしわかった」
と言うと走って2階に行ってしまった
その後もクロエとアーダがリナとキーカ、そしてマロルに行っていた建設チームも帰ってきた。
「リナ、習い事はどうだい?」
「ありがとうございます。毎日すごく為になります」
「俺も今度見に行ってもいいか?」
「もちろんです」
キーカはモンベルトから帰ってきた
「収穫はどうだった?」
「うん、僕が全部大きくしたから、もうほとんど収穫も終わった。くんくん…美味しそうな匂いがする〜!!」
と言うとキッチンの方へ走っていってしまった
フィーネにも
「お疲れ様」と声をかける
「ご主人様、まだ3割くらいなのでしばらくはマロルに通うことになります」
「よろしく頼む」
「はい。やりがいのある仕事なので毎日充実しています」
「フィーネ、お金は?」
「そろそろ頂かないと、人件費を払わないといけないので」
「いま渡そうか?」
「いえ私にではなく、マロルの冒険者ギルドマスターに渡していただけないでしょうか?」
「材料代、人件費を今のところ肩代わりしてくれていますが……もう限界だと思います」
「わかった、明日持っていくよ」
「できれば白金貨ではなくて、金貨で持ってきてもらいたいと言ってました」
「わ、わかった。そりゃ大仕事だな」
「すみません、よろしくお願いします」
「セリー、今日は休まず働いて大丈夫か?夜は休むか?」
「あっ大丈夫です。同行させてください」
「無理はするなよ?」
「はい、大丈夫です」
ルティナとミリアはいないが、ジョゼやベスタはこちらに戻っても問題ないだろうと言うことで、こちらに戻ってきている
後で食事を持っていってやろう
みんなにメンチカツを振る舞う
エマには「いやぁ、これにはエールだろう!」
流石にこれから戦闘が残っているのに、呑むわけにはいかない。
「これは絶対エールだろう?」と言いながら食べている
俺にはわからないがそうなのかもしれない
ちょうど食べ終わった頃に、ルティナから連絡があった。
(誰か来た模様です)
俺は慌てて
(今から行く)
エマに、
「ほら、客が来たらしいぞ」
「えっ今?食後の運動にいっちょやりますか」
みんな用意しながら広間に集まる
俺と、ロクサーヌ、エマ、ベスタ、セリー、ジョゼ、そしてコレットがいる
エマが
「お前も行くのか?」
「ご主人様がいいよって言った」
「よしわかった」
もちろんマキシムにも連絡した
洞窟の牢屋で待ち合わせだ
ミリアとルティナも併せて10人パーティになった
ルティナのアラートでは北西の方向からやってくるので、南にワープする
まだ来るまでには時間が少しあるみたいだが、セリーは木の上に登ると、矢を空中めがけて放った
暗闇の中ナニかが矢に刺さり落ちてきた。
「鷹」だ
セリー、どうしたとESPで聞くと、
(夜に鷹は空中を旋回しません。怪しいので撃ち落としました)
すると、ルティナが
(近づいてくるスピードが上がっています)
なるほど様子を窺っていたのか?
……
現れた
奴は黒いローブを頭からかぶっているが、半袖のローブで手には小手をつけている
森の開けている所の中央に来た
トラップがあるところを踏みそうになった瞬間足を上げた。
その瞬間、セリーとミリアが矢を放つ
その男は後ろに軽くバク転してそれを避けた。
俺とルティナはほぼ同時にマジックウェブを唱え
「捕らえた」と確信したが、
奴は高速詠唱で
「アンチマジックシェル」と唱えると
マジックウェブの効果がなくなった。
エマが、
「僧侶?これで魔法は使えない。肉弾戦だ」
アンチマジックシェルは全ての魔法が使えなくなってしまうが、唱えた本人も魔法が使えなくなる
ロクサーヌが一歩後ろに下がり、精霊憑依を行う
その間にマジックウェブを唱えた俺目がけて奴は突進してくる
エマが突進してきている途中で構えている
「もらった」と居合いを完全なタイミングで行ったがそれをスルッと抜けて避けた
「なに?」エマは驚愕した。体をあんなに速く動かせるのだろうか?奴が体勢を崩しているところに、
横から強烈なシールドバッシュを奴に当てると、奴の体は吹っ飛んだ
奴は吹き飛ばされたが、体勢を整えて転ぶこともなかった。
今度はベスタの盾に猛追をかけている
わずか10秒間に十五発くらいパンチやキック、肘を当てている。奴のそこには全て鉄の防具が使われているため
ものすごく金属音がする
カンカン、バン、バンと一瞬攻撃が止んだと思ったら、空中で一回転してそのまま踵落としをベスタにかけてきた。
ベスタの高身長より高く至近距離からジャンプして踵落とし。しかも盾よりもベスタの方が大きいが盾が邪魔で前が見えなくなったところを直上から踵落とし。
ベスタは首を横にずらして、頭への攻撃は避けたが、肩にそれが当たった。ベスタはそのまま膝をついたが、そのまま空中にジャンプしてシールドで攻撃した。
俺はオーバードライブをかけると、デュランダルを出して攻撃する。
俺がオーバードライブをかけているのに、奴はそれについてきている、
寸前で剣を避ける。俺がまるで空を切っているようだ
こういうスピード重視の敵は小振りでたくさんの攻撃をする方が良い
だがそれは全く奴には当たらなかった。その横からロクサーヌが飛び蹴りをして奴の肩に当たった。
ロクサーヌは蹴りを入れると後方宙返りをした
奴は流石にそれには倒れた。
ロクサーヌは素手で奴を攻撃するつもりだ
ロクサーヌは指で「コイ」と挑発する
奴も立ち上がり、ロクサーヌに攻撃をしてくる
ロクサーヌも寸前のところで避ける
ロクサーヌのパンチも奴は寸前で避ける
何回かのやり合いで全く攻撃は両者とも当たっていない。
一旦離れると睨み合いになった。
奴が仕掛けてくる…ロクサーヌはそのカウンターを狙っていたようだ。
奴は当然それを見切った
つもりだったが……
ロクサーヌは更に半歩先に進んだため奴の脇腹に攻撃があたった。少し奴は離れたが、ここからは今までとは違う踏み込みをロクサーヌが使うため、俺からみると急に奴は「見切り」ができなくなっているように見える
だが、奴はかなりタフで、何回もヒットしているのに何度も立ち上がってくる。ロクサーヌの方が息が上がってきている
戦闘能力は完全にロクサーヌの方が上回っているが、体力という点で奴の方が上回っているようだ
そこに不意をついて、コレットが弾丸頭突きを奴の背中に当てると、ロクサーヌがハイキックで奴を仕留め、スタンさせた。
俺とエマですぐさまロープで奴を縛った
奴はローブを被っていたせいで、視界が狭くなっていたため、ロクサーヌとの戦闘でコレットの攻撃まで、読みきれていなかったようだ
ローブを剥がすと短髪の男で、体には無数のタトゥーが入っていた
奴の体にはどこにも魔法陣は描かれていないが、奴を鑑定すると、[カース]状態になっている
そもそも、アンチマジックシェルをかけたらカースも解けてしまうのではないだろうか?
エマが
「いや、アンチマジックシェルは体から1センチのところで発動しているはず。だから必ず魔法陣がある」
……
「あった」とエマ
口の中の舌に描いてある。
アンチマジックシェルの効果が消えるまで、やつをロープでグルグル撒きにして起き上がってきてもナニもできないようにした
アンチマジックシェルの効果がなくなると俺は
リムーブカースで奴の呪いを解いた。
エマが
「起きるのを待つのもなんだし、起きたら起きたでまぁ厄介だから、このまま牢屋に入れておくか」
「明日の朝、話を聞こう」
「ロクサーヌすごかったな。あんなにキレキレのスピードで戦うなんて」
「ちょっとは歯ごたえがありましたね」
あれでちょっとなんだ。私の私闘ではないですからコレットの一撃が良かったです。
「やったー」
とコレットも喜んでいる。奴を牢屋に入れて鍵をかけた
ルティナは特になにもしなかったが
「いやー、格闘戦となったら私弓しかないんですけど、ロクサーヌ姉さんに当たったらと思うと攻撃できませんでした」
ミリアとルティナ、そしてスセと刺客の忍者の5人の食事をリタに持ってきてもらって出した
鍵はかけていないが、スセも何故か牢屋に入ってる
ミリアには当然スモークサーモン風のカルパッチョもある
ルティナもそれを欲しがる
「えーちょっとだよ」
「少しだけだから」と言ってちょっともらった。
「生っぽい魚食べていると思ったけど、美味しいね」
「ミリアのだからもうあげないよ。リタに作ってもらって」
「わかったわかった。生魚はどうかと思っていましたが、これって燻製ですか?」
「ああそうだよ」
「へー美味しいね」
「へへへ」とミリアが褒められたみたいに喜んでいる
「もうちょっと食べてもいいよ」
スセや女性の忍者は食事に驚いている。
「囚人に出す食事ではないだろう?」
男たちはショックのあまり食べ物が喉を通らないようだ
バルハは大きな声で言う。
「ちょっとは食っとけ。いざという時に奴に復讐もできないぞ」
毎週月曜日、金曜日の21時頃に更新してます
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アニメが始まっているようですがまだ見ていません
2025.07.27改編