※この作品はR-18です。

異世界迷宮でハーレムを(仮    作:九白

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凶刃

 

騎士団が周りを取り囲む

「ロクサーヌ」

ロクサーヌが何かを弾くと、ショートソードが地面に落ちたのが見えた。まだ俺には全容が見えていないが女性の声で「申し訳ありません。お許しを」と大きな声で言っているのが聞こえる

ベスタは安全を確認すると、俺を解放した。

立ってみると、女性が変な形でうつ伏せに倒れているようだ

「かーちゃんはなせ!はなせって」

と、うつ伏せの女性の下から少年の声がする

もうすでにロクサーヌは親子ごと剣を突き刺そうとしている

「ロクサーヌ、ストップ」

と言うとロクサーヌは手を止めた

騎士団の人に「レティシアを呼べ」と伝えると騎士団の一人が猛ダッシュで呼びに行く

その間に、ロクサーヌはその12歳くらいの少年を縄で縛った。母も同様に縄で縛る。レティシアが来るまでは一切話さない方がいいだろう。だが、ロクサーヌは俺に話しかけてくる。

「よろしいのでしょうか?子供とて、命を狙ってきたんですよ?ベスタがいなければ初撃はミチオ様に当たっていたかもです」

「まぁ待てよ、レティシアにも話を聞きたい」

しばらくすると、レティシアが青ざめた顔で走ってやってきた。

レティシアは膝をついて許しを懇願してきた。

「レティシアは2人を知っているのか?」

「はい、知っております…元騎士団の家族です」

元、か……少年は

「そうだ、お前が俺の父ちゃんを殺したんだ。仇をとろうと思っただけだ」

「申し訳ありません。兵隊のほとんどは傭兵か恩赦の盗賊集団だったのですが100人ほど城を守る騎士団もあの戦闘に参加しております。そのひと家族です」

とレティシアが説明してくれる。

俺はその少年とその母を見る

母親は念仏のように息子を庇う発言をして、罪は自分にあることを訴えているが、息子は悪態をついている。ロクサーヌが剣を抜き少年の目の前に向ける

「名前は?」

「俺の名前はリッキーだ」

「じゃあリッキー、お前のお父さんと俺は正々堂々と戦った。それはリッキーの父さんが騎士団だからだ。正々堂々戦わなかったらお前はただの犯罪者じゃあないか?お前も後3年したら騎士団に入れよ。このおねーさんに試合で勝てたら、俺が決闘受けるよ。どうだ?」

「はぁ?」

「それまではお前がかあさんを守れよ。お前も働き、母さんを助けてやれよ。俺を倒したいんだろ?だったらその思いで働き、騎士になり、そして俺を倒してみろ。堂々とな」

「わかった。覚えておけよ」

「ああ、忘れない」

 

母親に声をかける

「仕事はしているのか?」

「いえ…主人が働いていたので」

「そうか。じゃあ俺が働き口を探してやるよ」

「私は読み書きもできないので仕事はありません」

「じゃあ巫女とかどう?」

「巫女?巫女は子供がいたらできないと思うのですが……」

「そんなルールはないと思うぞ。まぁなんとかするよ。後でレティシアから連絡来るのを待って」

「お許しいただけるのですか?」

 

「そうだな」

 

周りの人がパチパチと手を叩く。拍手が自然に湧く

「ミチオ様」「素晴らしい」「よかった」

緊張感で張り詰めていた空気が次第に溶けていく

そして大きな拍手になる

 

なんか拍手喝采に俺は少し照れる

 

ロクサーヌは

「よろしいのでしょうか?」

「多分リッキーみたいな人はたくさんいるのだろうから、その都度少年に命狙われるのもな…根本的な解決をしないとな」

「じゃあがんばれよ」と俺は母親に言うと縄を外させた

レティシアはポカーンとしていた。

「えっ?よろしいのですか?」

とレティシアは俺に聞いてきた?

「ああ」

ロクサーヌは

「ご主人様はお優しいので」

 

「ねーちゃん逃げんなよ!3年後、絶対倒すからな!」

「はいはい」

「さぁ、続きを急ごう」

その後は順調に次々と呪文を唱えていく。

昨日と同じく60軒ほど小さくしたら、マロルに移動して

今度は家を大きくしていく。

午前中には俺はほぼ移動を完了していた。

ルティナの分も手伝ってなんとかメシ前には終わった。

俺とロクサーヌ、ベスタはレティシアの植物園に向かう。

「後はここだけのようだ」

レティシアは本を片付けていた

「先程はすみませんでした。よもやあのような凶行をするものがいるとは思いませんでした」

「子供は何するかわからないものだからな。それにあの母親を見たら自分の母を思い出したよ」

「俺が小さいときは悪さばっかりしていたから、その度に母が俺を庇ってくれたよ。俺の代わりに何度も謝っていたのを思い出した」

「いいお母様ですね。ご健在ですか?」

「いや、病気で亡くなったよ。ちゃんと母に謝る事も助ける事もなかったから……リッキーはちゃんと母親を助けられるかな」

「ええ、きっと……ミチオ様はお優しいのですね」

「さぁ、この家も移動させよう」

「はい。でもその前に来ていただきたい所があるのですが……」

本館の隠し扉を抜けて、鎧やら骨董品の部屋がある。

そこにひいてあった絨毯を退けると床階段が現れた。

 

その先はカンテラを持って先に進むと、奥の部屋には麻袋がたくさん積んである。レティシアがその一つをとりテーブルの上で中身を出した。

その中には金貨がたくさん入っていた。

「これ、みんな金貨?」

ロクサーヌとベスタも驚く

「はい。重税をかけていましたから、これだけの量になってしまいました。是非お納めください。そして私たちを導いてください」

「導くだなんて……」

「それとこちらに……」

と、その奥に更に隠し扉があった

「ここは私が直接祖父から引き継いだものです。父や兄弟はこれを知りません」

細い廊下を過ぎると、小さな小部屋に出ると部屋の中央に石棺が置かれている。

その石棺を開けると、美しい長剣が入っており剣の中央(フラーと言うらしい)には何やら文字も入っている

鑑定すると、ミスリルの剣+4 空き空き空き空き

と鑑定結果に驚いた。そのほかにもミスリルの小手が1セット入っていた。

 

「ミスリル?」

「はいそうです。昔話ですが、昔はミスリルという金属が取れたそうです。ブリュンヒルドと言う名の剣だそうです。祖父が私だけに遺した品です。国が傾いた時に、これを持って逃げろと」

「それを俺に?」

「私が持っていても……もう」

「そうか……では預かっておこう」

「はい」

 

その間にベスタとロクサーヌは俺が持っていた潤沢のカバンに金貨を入れて、レティシアの植物園に運んで、そこに金貨を下ろすともう一回戻ってきて往復する

 

「さぁ、じゃあもう未練はないかい?」

「はい。これからよろしくお願いします」

 

途中問題はあったが無事に引越しを終わらせることができた。機動部隊の方にもお礼を言って帰還してもらった。

レティシアの家もガラスが割れる事もなく移動できた。

「ありがとうございます」

彼女の希望で湖の近くに家を持ってきた。湖から水を引いてこれるようにしたらしい

「先程言っていた彼女たちの仕事先の件でお話があります。お時間をお暇な時でいいのでいただけませんか?」

「ああ。でもこれからは、皇帝陛下に会って明日の交渉に備える必要があるので」

「ああそうでした。すっかり失念してました。明日でしたね」

 

「よかったらいっしょに朝食取る?」

レティシアはここまでして俺を信用してくれた。彼女を湖畔の館に連れてきても問題ないと判断した。

「我々の家に招待するのですか?」

とロクサーヌが俺に問う

 

「ああ、だめかな?」

「いえ、もちろん構いません」

 

ロクサーヌがレティシアに言う

「ですが、ミチオ様のハーレムですよ?問題ありませんか?」

「はい」

ここにくるということはそういうことが起きても拒まないという事をロクサーヌは暗に聞いた

俺はその時ロクサーヌの単なる嫌味かと思った。もちろんその時は意味がわからなかったのだが後で知ることになった

 

今日の朝食はご飯と焼きシャケとハムと目玉焼きと野菜スープだ。

レティシアは涙を流して、嬉しそうに食べていた。

やっぱり俺と、ミリア、ベスタはなぜ泣いて食べているかわからなかったが、他のみんなは理解していたみたいだった。ミリアは泣いているのを見て、スモークサーモンのカルパッチョを少し分けてあげた。「これ美味しいよ」

ベスタはプリンを持ってきてくれた。

俺はなんで泣いているのかはわからなかったが

「美味しい?」と聞くと

「はい、美味しいです」と言いながら嬉しそうに泣きながら食べている

レティシアはこの日初めて大勢と一緒に食事した。そして今までずっとなんの才能もない自分が民を導いていかなければならないと言う突然課せられた難題から肩の荷が下ろされた気がした。

 

戦争に負けて

何もしなければ、どこの誰かわからない人へ奴隷落ちしていただろう、不安、恐怖、安堵感、幸福感……

そんないろんな事の感情が溢れ自分でも驚くほど涙が出てしまった。

 

 

俺はよくわからないがみんながレティシアの話を聞いているので、食事後エマと俺はロッジに向かう

ロッジに着くとセバスチャンがガイウスの所に案内してくれた。

当然そこは男だらけで先程とは打って変わってむさ苦しい「来たなミチオ殿」

「引越しはうまくいったか?」

「はい。皇帝陛下のお力添えもあって万事上手くいきました」

「今度、忍びで見に行きたいな」とマキシムとカルロスに言う

「それは楽しみにしてます。今日は明日の件ですよね」

「あーそうだったな。なんでもミチオはいろんなものに狙われているらしいな。交渉のテーブルにはマキシムをつかうか?」

「そうしたいのは山々です。先程も12歳の子供に町で襲われましたから」

カルロスに「いろんなのに大人気だな」

と嫌味まで言われた

 

「私が喋るとボロが出そうなので、エマがほとんど喋り、ESPリングで指示を飛ばします」

「そうか」

「逃げたいのが本心ですが、小手先の事をしてもどうせすぐバレるでしょうから、正々堂々とするまでです」

エマからこちらの提案を発表する

ガイウスたちはそれの成否だけを確認しただけだった

「それと、今から時間あるか?」

「はい」

「これから査問審査会が行われる。朕が直接審査協議場にて裁くのだが……おおよそのことはマキシムから聞いている。ミチオは捕らえた忍者と、イサキオスをマキシムに渡せ。いいな」

「はい、かしこまりました」

「ミチオはエマではなく、ルティナと一緒に門から城に来るように」

「かしこまりました」

 

俺とエマ、マキシムは洞窟の牢屋により、6名をマキシムに渡した。

そのまま、俺はエマを湖畔の館に連れてくると、

ルティナを呼んでいる間に

エマと少し話した

「皇帝は何が話したかったのだろう…なんかあっけなかったな」

「覚悟ではないでしょうか?上に立つものは覚悟で動いています。ミチオにも覚悟を確認したかったのだと思います」エマが言うとそれらしく聞こえる…さすがだ。

覚悟ねぇ…俺にあるかな……

俺の考えていることを読み取ったのか

「ミチオはここにいる女を手放したくないと言う覚悟は私にも見えますが」と笑いながら言う。

「えーそんなこと言う?間違ってないけど」

 

ルティナが来た

「お待たせしました」フィーネにESPで作ってもらった馬車を借りることを聞いたら「もうできてるから使っていいですよ」とのことだった

俺とルティナは地下に行くと馬車に「アイテム」の呪文をかけるとアイテムボックスに入れた

エマはレティシアと少し話してからマロルに行くそうだ

エマと分かれ、ルティナと帝都の家にワープで移動する。家の前に馬車を展開させると人が集まってきた。

執事が出てきて「よろしくお願いします」

と頭を下げた。

「こちらはルティナだ」

「私は筆頭執事ラルフでございます」

彼は50過ぎで半分以上白髪だが屈強な体つきだ

「実は今から皇帝陛下に会うことになっているので、馬車で連れて行ってほしい」

「かしこまりました」

すぐに庭師を呼び馬車に乗り込む

ルティナは感激していたが今はそれどころじゃない。

庭師の男が

「こんな立派な馬車は見たことがありません…どちらまでいけば?」

「城まで」

「門を出ればすぐですが……」

「ああそうだ」

「か、かしこまりました」

馬車を出し、目の前の城の門番に声をかける

「ミチオ・カガだ」

「かしこまりました」

門を開けて通してくれた

俺とルティナは城に着くと、衛兵に案内される。

地下2階まできたところで控室に通され、しばらくすると協議場の広間に通される

そこには、スティーグと褐色の双子、騎士団らしき者数名、イサキオス、バルハと忍者4人、全て縄に縛られて、地面に正座させられている机とテーブルがあるところにレイン伯爵と夫人が座って、俺はマキシムが座っている所に二人座らせられた

メンツはみんな揃っているようだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




夏休みをいただきます。
次回の更新は8月19日金曜になります

毎週月曜日、金曜日の21時頃に更新してます
ーーお願いーー
どれくらいの人が読んでいるのか知りたいので、高評価と読み終えたらしおりもお願いします。
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