※この作品はR-18です。

異世界迷宮でハーレムを(仮    作:九白

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再び50階

 

朝、ロクサーヌにキスで起こされる 

まだ夜明け前だ

ああ、そうだった今日から迷宮だった……

「ご主人様今日から迷宮です」

ロクサーヌに昨日のうちに手入れしてもらった防具、武器を用意してもらう

「いつもすまないな」

「これくらい私がしっかりとさせていただきます」

まだ陽は昇っていないが暗闇の中でもロクサーヌのおかげでテキパキと出発する準備ができて、カーテンを開けると、みんなも既に準備万端で待っていた

「みんな用意はできているか?3週間ぶりの迷宮だ。まずは何階だったか、様子と連携を見て51階に進めたいと思う。セリー説明を」

「はい。まずは21階に移動します。21階はノンレムゴーレムです。魔法を使ってこないですが、動きが素早いので、連携を試すにはちょうどいいと思います。今回はジョゼさんもいるので、ベスタがヘイトを集めて、ジョゼさんは通常攻撃で様子を見て、挟撃ができるようなら、ヘイトチェンジを行い混乱させられるようにしましょう」

「なるほど。それはうまく連携しないとな。どうしてもベスタの方がヘイトを集めやすいからな」

クーラタル迷宮21階にワープで移動した

「ロクサーヌ、魔物を探せるか?」

「かしこまりました。……こちらです」

移動しながらみんなと話した

 

「この階はまだ石化が有効だが今回はそれを使わずに行こう。ミリアが合図したら石化できる武器も用意してくれ。そろそろバフも考えないとな……」

ロクサーヌが聞いてくる

「バフとはなんでしょうか?」

バフとデバフについて簡単に説明をした

「そのような魔法があるという事でしょうか?」

「たとえばベスタのリジェネレーションもそうだけど、スピードを上げる呪文や防御力を上げる呪文、攻撃力を上げる呪文などあるはずだ」

「蜂のスキル、逓増(ていぞう)みたいな事ですか?」とセリーが聞いてくる

「ああ、あれは同じスキルを持つ武器での連続攻撃が条件だが、魔法もあるはずだ。色々それっぽい言葉で魔法の発動を試したが俺は持っていなかった」

「支援魔法、付与魔法と区分されていると思うが、魔法は攻撃魔法しかなかったんだもんな……パルパに聞くのが早そうだな。今のところ状態異常防御の魔法しかないからな……」

ベスタが手を挙げている

「どうしたベスタ?」

「私の加護にはそういうのがついているようです。具体的にはわかりませんが……」

「それはすごいな」

「効果だけでもわかればな」

「種族ジョブなので多分防御系が多いのではないでしょうか?」

ロクサーヌが声をかける

「ノンレムゴーレムが5つです」

「わかった、また後で……」

ベスタが先頭に立つ

3匹がベスタに張り付く2匹をまず攻撃する

ノンレムゴーレムがパンチをしてくるがロクサーヌはなんなくかわし、もう1匹はエマが対応する。やはり攻撃が当たることはない。

「あいつあんなに速かったか?」

「こんなもんだろ?でも刀で攻撃すると刃こぼれしそうだな……なんかミチオぶん殴る系のいいもん持っているか?」とゴーレムの攻撃を避けながら話しかけてくる。

セリーが

「私が持っています。両手用のメイスと、棍棒どっちがいいですか?」

「メイスで」

セリーは投げてエマに渡す

受け取るとすぐさまフルスイングでノンレムゴーレムを叩く

わずか2撃でエマは片付ける

真っ赤な鎧で大きなメイス。頭の上から生えている耳で、鬼に金棒といった感じがする

でもとても口に出してはいけない気がする

ロクサーヌはゴーレムの脳天に剣を突き刺して一撃で葬った

「エマは武器の扱い方が悪いから刃こぼれするんじゃないかしら?」

「ぐぬぬぬっーやかましい」

ベスタはすでにシールドバッシュで1匹を倒している

もう1匹はミリアがバックアタックで背後から攻撃をして倒した

シールドバッシュで弱っている最後の1匹でジョゼとのヘイトの集め方についての講義を実戦と交えながらベスタが行った

最後の1匹はベスタの方に向かっていく途中で後ろからジョゼがシールドバッシュで自分の所に誘き寄せると、その後ろからベスタがシールドバッシュをかけて、また誘き寄せるを繰り返した。動きの速いゴーレムでよくそんな事ができるものだと感心した

セリーと俺は何もする事なく終わった……

だから連携の確認だって……

 

この後3回くらいフォーメーションと連携を確認した。

俺はもうちょっと練習してもよかったのだが、ロクサーヌはもう早く51階に行きたい様子だったので仕方ない

ワープでクーラタル51階を目指す

「ん?」

「そういえば俺たち51階に行ってない……」

「え?」セリーが答える

50階で俺たちは引き返してきたんだ……

「51階も同様だったら危険かもと思ってあの日51階に行く前に50階で帰ってきたんだった……」

「確かに……あの時は救出が先だったからな……」とエマも答える

「50階には行けるのか?」

「やってみよう」

ワープでクーラタルの50階に行けるか試してみたらワープは繋がった。

エマはジョゼを見て「どうする?どうなっているかはわからないぞ」

と聞いた。

「私なら大丈夫です……」

 

……

「わかった、ミチオ行こう」

みんなにエルフの外套を配った。俺とルティナは魔法で、ミリアはスキルで姿を消す

ロクサーヌ、エマ、ミリアの順で入る。「コボルトがいたら声を出される前に倒すように」

4番目に俺が入った。見たところコボルトはいないようだ

次々にみんな50階に入ってくる

右側には下の坂道がある、そして大きなこの部屋の反対側に51階への道がある。中は明るい

下を見ると街のようなものは無くなっており、ベイルの迷宮で見た森がある

50階をクリアしてしばらくすると、元に戻るのだろうか?

みんなで警戒しながら坂道を降りていくと、うっそうとしている森の中でロクサーヌが敵を見つけたようだ

 

「ご主人様、敵はイェーガー6体とゲネナールです。2人の人間が捕まっているようです」

確認すると確かに……2人の女性が裸で首に鎖をつけている……

またか……

 

これでまた何人も捕まっていくんだな……

 

これは作戦が必要だな

ちょっと離れた所で作戦会議だ

奴らは火を囲んで何かを焼くわけでもなく、ウサギを頭から生で食っている。ゲネナールの後ろに裸で四つん這いになって鎖に繋がれた2人の女性がいる。その鎖は常にゲネナールが握っている。

後ろの2人はろくに食事を与えられていないのか意識混濁な様子だ

 

 

俺はゲネナールの背後にディメンションドアで一気に移動する。もちろんインジィビリティーをかけているので誰にも見えていないし2人の女性たちにも見えていない。

俺は音を立てないように、鎖に錬成師の鉱物加工スキルでまるでプリンのように鎖を音も立てずにちぎった

 

俺は2人に手を当ててディメンションドアで50メートル離れる。2人はびっくりしたようで「あっ」と声を出すと同時にゲネナールの目の前にいたイェーガーの頭に矢が刺さっている

ゲネナールが立ち上がると、その鎖の軽さに目をやるとつながれていた2人がいない?!と知ると、ジョゼが森の中から姿を消さずに出てきた

「ゲネナール!!かかってこい!!」大声でジョゼが言う

ジョゼの姿を見るとゲネナールが突進してくる

もちろんこいつの仕業と思って激昂して唸り声を上げている

ジョゼは兜を被り盾を構えて抜刀している。そして何より遠くても彼女の目には力があった。

ゲネナールは上から大きくそのナタのような剣を振り下ろすとジョゼは盾を使い薙ぎ払った。

「うまい」

完全に受けるのではなく受け流している

その大きな振りをいなすと、足を刺すのではなく切る

「ギャアーーー」

ゲネナールは大声を上げるとすぐさま振り払った

ジョゼはそれをスウェーして一歩引き、空振りになった腕を切りつけるとゲネナールはたまらず剣を落とした。

盾をかざしているが素早く動き、うまく剣と盾を使っている

奴は2メートルを超すほどの大きさで体格差はあるがそれをものともせずに攻撃してきたものを避けてカウンターを繰り返している。全く隙のない攻守バランスがとれている

 

10分以上経つがジョゼは全く攻撃を受けていない。ゲネナールは無数の傷から血が溢れている

ゲネナールは既にだいぶ削られているが最後は自分の血に滑って転んだ

そこを見逃さずにラッシュで足を攻撃して奴を立てなくした。そこからは何度も何度もゲネナールの体を刺している

当然ゲネナールは絶命しているのだが、ジョゼは止めなかった

「お前が!!お前が私の!!私の!!死ね!死ね!」と言いながら何度もゲネナールの体を突き刺していた。ジョゼも返り血で血みどろになっている

俺がジョゼを止めると、ジョゼは俺の胸の中で泣いていた

俺は泣いているジョゼの頭を何度も撫でた

エマもジョゼを抱きしめた。ジョゼはいつもクールで冷静だがこの時ばかりは大声をだして泣いた。

 

作戦では俺が捕虜を確保したら矢でイェーガーの頭を撃ち抜く、その後ジョゼがどうしても一騎打ちで倒したいと希望した。これについては危なくなったら、手を出す条件で了解した。

俺はジョゼにデュランダルとオーガの小手、守りの指輪を貸した。

 

ロクサーヌと俺で2人の手当てをしたが、意識は混濁したままなので、俺は2人をイサキオスの所に運び療養させることにした。イサキオスは急に現れた俺に驚き

「いきなり現れたと思ったら、裸の2人の看病しろと?」

「ああそうだ。頼んだぞ。立てるほど回復したらレティシアに連絡してくれ」

「か、かしこまりました」

俺はそう言うとクーラタル50階に戻ってきた

「ジョゼ大丈夫か?よくやったな!」

「はいもう大丈夫です。素晴らしい剣と防具のおかげです。ご心配をかけました」

と言うとデュランダルとオーガの小手、守りの指輪を返してきたが、

デュランダルだけ貰うと後はジョゼに貸し与えた

「あ、ありがとうございます」

セリーと、ミリア、ベスタは奴らが貯めていたアイテム防具武器を物色していた

「まぁ一通りゲットしてきました」

エグっとは思ったが、そのままにしても迷宮に吸収されてしまうだけなので、仕方ないといえば仕方ない……

 

51階に足をすすめる

51階は今まで通りの通常の迷宮になっていた

セリーが言う「よかったです。でしたら今まで通りだとすれば、51階は既にベイルの迷宮で戦った事があるピッグホッグになります。水属性が弱点です。泥を吐いてきます」

「じゃあ今日はトンカツだな」

「そういうのは……食べる時気持ち悪くなるのでやめてください」とセリーが言う

「悪い」と笑いながら答える

ロクサーヌが声をかける

「ピッグホッグが3匹とブラックダイヤツナ2匹です」

セリーが続けて説明する

「ブラックダイヤツナはピッグホッグと弱点が逆です。気をつけてください」

ミリアは「ツナー」と喜んでいる

「厄介だな。まずは豚の方をなんとかしよう」

「ハイドロストーム」

で豚の方に攻撃すると、ブラックダイヤツナはその間から飛び出してくる

セリーとミリアが矢で攻撃するが、かなり速い動きで矢を避ける。

「避けた!!」

ジョゼとベスタが前に出て盾を構える。

凄い勢いで盾に2匹のマグロがぶつかる。ドンと鈍い音がするベスタは全くよろけることはなかったがジョゼは体勢を崩した。その上からエマがダイヤツナの頭に刀を突き刺すと動きが止まった

ベスタはダイヤツナを横からアイスジャベリンで突き、そのまま壁に突き刺した。すごく暴れビチビチと動いていたがアイスジャベリンから抜けることはできなかった。

そのまま他のアイスジャベリンを持つと2本を同時に投げた。

ピッグホッグの1匹の頭に突き刺さる。放物線を描くわけではなく、

まるでミサイルのように真っ直ぐ飛んでいくところを見ると、凄いスピードなんだと思う

2匹がロクサーヌとエマを狙って泥を吐くと、当然のように二人は避けるのだが、俺は不用意にもロクサーヌの後ろに構えていたので思わず泥をかぶりそうになった。

急に避けるから〜

俺もなんとかギリギリ避けられたがやはりロクサーヌの後ろはやばい。ちゃんと気をつけていたつもりだったのに、久しぶりで注意が足りなかった……

当然ロクサーヌにそんなこと言えないが、待機するならベスタの後ろにいないとな

ミリアとロクサーヌの攻撃で2匹とも初撃で倒れた。

「ご主人様の呪文で瀕死だったようです。素晴らしい連携だったと思います」ロクサーヌはもう少し後ろを見よう。

ミリアが豚バラと魚の切り身を持ってくる

「ご主人様これはいつものとちょっと違う。トロですか?」

赤身というよりやや白くなっているのを見るとトロだろう

「ああそのようだな」

「ミリアは今日の晩ご飯はコレがいいな……」

「いやそんなみんなの分あるかはわからないよ」

「そっか……」

「もうちょっとこの辺で狩りを続けましょう」

という事で、この辺でしばらくレベリングして今日は終了にした。ジョゼは

「今日は本当にわがまま聞いていただきありがとうございました」

「ジョゼは午後どうするの」

「今日はマロルに戻りマロルから2時間ほどの所にある迷宮に他のメンバーと入る予定です」

そうか他のメンバーもいるからな資源確保の為に毎日入っているんだった

「今日の2人はイサキオスに預けた。見に行けたら行ってくれ」

「はい」

「みんなは毎日迷宮に入っているのか?」

「いえ体調もあるので毎日ということはありませんが……すみません」

どうして謝る?

「うん?どういうこと?」

「休みの日もあります」

「いいんじゃない?」

「え?すみません毎日なんで迷宮に入らせないんだと怒られるのかと思っていました」

「なんで?交代で3日入ったら1日休むくらいのペースでいいよ。それと無理せず迷宮は40階以上は行かないようにな」

「そんなにお休みがあってもやることないので……」

「体調は万全で迷宮に入ってほしいな」

「ありがとうございます」

そんなやりとりをしているところを見てロクサーヌから声をかけられる

「実は他にもお話があるのですが……」

「どうした?」

「湖畔の館のことなのですが、沢山の人が入ってきたことで、元冒険者と、元メイドの者たちでは、できることに差があり、元メイド達を館の家事中心にして、冒険者は他のポジションに移動してもよろしいでしょうか?」

「はいはい、私もそれ言いたかったんです」とルティナも言ってきた

「下着屋で今まで手伝ってくれていたカミーユとフリダなんですが、他の雇っている従業員のスキルが上がってきたので、このままでもいいんですが、2人は能力もあるのでちょっと勿体ない気がするんですよね」

ロクサーヌは

「エレーヌが、料理班で食事を作ってくれているのですが、メイドの子達が入ってきたので、冒険者として迷宮に入りたいと要請がありまして……」

「エレーヌはそうしていいなら冒険者になったら?」

「よろしいでしょうか?」

「ああ構わないよ」

「エレーヌとカミーユとフリダは後で食事の時に呼んでもらえるかな?何したいかにもよるし、そのままの方がいいというならそうしてもいいし」

エマは

「本当に自由だな」

「そうか?」

「ああ。まぁそこがいい所なんだけど」

「ベスタのプリン屋は異動希望はないのか?」

「はい。うちは誰からも無いですね」

「今度1回聞いてみたら?人事異動があるのだけど誰か希望しますか?って」

「はい、かしこまりました」

「セリーの所は?」

「はい、うちもやる事沢山あるので今までそういう話一回もしてないですね」

「そうか、じゃ今度聞いてみて」

「うちの場合フィーネさんが次々といろんな案件持ってくるので、それに応えるのがやっとですからね。でも聞いてみます」

 

みんなは一旦、シャワーを浴びるために湖畔の館に帰っていくが俺は馬車の方に帰っていく

一度湖畔の館に帰ってしまうと当たり前のように湖畔の館に帰ることになってしまう。それで旅先の馬車に移動していたら、旅の意味がなくなってしまうし、楽な方へ流されてしまいそうだからだ

 

セリーに作ってもらったシャワー用のじょうろをつかってコテージの裏で一人浴びる

もちろんソフィーに手伝ってほしいと言えば手伝ってくれるのだろうけど、なんとなく一人でシャワーに入る

周りは魔法の幻術で俺は見えていないはずだが俺からしたら普通に外で風呂に入っていることに変わりない

さっぱりとした後は、ソフィーが食事を用意してくれている。とても焚き火で作れるようなものではないので、きっと湖畔の館のリタが持ってきてくれたのだろう

 

食事を食べる頃にはロクサーヌもやって来た。

今日はこの後、馬車の護衛としてルイーズがやってきたが、話した事がない……

ソフィーが紹介してくれる

「彼女はルイーズです。よろしくお願いします。彼女は声を失っています。ベスタ様のリジェネーションで、身体は問題無いのですが、精神的なものだそうです」

どうりで喋ったことが無い訳だ

彼女は50階層に長い間囚われて、その間に精神的な理由で声を失ったらしい。

彼女は俺よりも身長が高く、騎士のジョブを持ち、年齢的には一番年上の28歳のようだ

しゃべれなくても耳は聞こえているので指示はできるようだ。戦闘班以外ではちょっと居心地が悪いかもしれないな。彼女の生きる道としては仕方のないことなのかもしれないな

彼女は可愛いというよりもキリッとした美人という感じだ

俺は試しにESPで彼女に話しかけてみる

(ルイーズどう?聞こえるなら返事して?言葉ではなく心で思うだけでいいよ)

(……んん……)

「うなずくだけでも良いよ。嫌な時は首を振ってな」

うんうんとうなずく

見た目の美人さとは裏腹に仕草が可愛い

 

 

 

 




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