※この作品はR-18です。

相思相愛プロジェクト!!   作:わしはトマトが嫌いじゃ

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 やっぱり一番手は一番好きなキャラを描くのに限るよね! ということでアイシャです。シリアス系イベントに出ることが多い彼女で、割とピンチな事態に陥ることも間々あるのですが、一方で子供化(!?)とかツッコミとかすることも時々あるのが癒しポイント。あいちゃ状態でのねえたん呼びは吐血ものですな。


CASE1 約束のためのジェリービーンズ (アイシャ)

 帝国、という巨大な国がある。連邦という勢力と双璧をなす歴史がある大国で、人間と獣人、あるいは半獣人たちが平等に暮らしている。国を興した皇帝による意向だそうだ。

 さて、俺はその帝国のある都市で暮らしている、ごく普通の男だ。とりわけ得意不得意なこともない、平凡という言葉を表わしたかのような人間。最近ちょっとした事件があったけど、それ以外は特に語るようなエピソードもない一般人だ。

 

「やあ、久しぶりだね」

 

 と、買い物帰りで歩いているときに、街角で急に声をかけられて振り向いた。後ろに立っていたのは頬を隠す程度の長さの艶やかな黒髪の、長身の女性。全体的に細いが胸やお尻など出るところは出ている、スタイル抜群な、モデルとして活躍していそうな端麗な顔立ちの美女だった。全体的に白と赤を基調とした服装で、左腕には赤い包帯のようなものが巻かれている。

 生まれてこの方女性とのお付き合いはおろか友達すらいなかった俺にはまるで心当たりがない――わけではない。十日ほど前のある出来事の中で、短い時間ながらこの人と関わったからだ。

 

「お久しぶりです、アイシャさん、でしたよね?」

 

 十日前に彼女自身の口から聞かされた名前を口にする。俺より少し年上そうに見えるため、自然と敬語が出る。

 

「忘れていないようで何よりだ」

 

 その青い瞳で見据えながら、少し離れていたアイシャは数歩歩いて距離を縮める。

 

「怪我は大丈夫なんですか?」

 

「心配しなくていい、ちゃんと治療を受けたからね。見るかい?」

 

 俺とアイシャが会った十日前の夜、俺は路地裏で隠れていた彼女を見つけた。そして怪我していたので、手当のために近くの俺の家まで案内したのだ。

 治安がいいとは言ってもどの国でも事件は時々起こる。俺はそれに巻き込まれたのかと思って助けを呼ぼうかと思ったが、アイシャがそれを止めさせた。なぜか理由を尋ねたが、結局教えてもらえなかった。

 最終的に俺は負傷の手当てと、体を休ませるために寝床の用意だけをした。彼女は感謝してしばらく横になったが、その後俺が椅子に座ったまま寝てしまい、起きた時にはすでに夜が明けていた。その時にはベッドはすでに空になっていて、サイドテーブルには書置きと、瓶詰めのジェリービーンズだけが残されていた。

 

「もう少し経っていたら夢だったかなって思い込むところでしたよ」

 

「そうはさせないさ、約束だからね。さて、歩きながらでも話そうか」

 

 促されるまま、俺はアイシャと並んで歩道を歩き始めた。

 書置きに書いてあったのは約束だった。『また会う時まで持っていてほしい』という短い文章。

 

「急に消えたからビックリしましたよ。一応ちゃんとジェリービーンズ保管していますけど」

 

「あれは私の好物でね、無くすと困るから預けておいたのさ」

 

「無くすかもしれないほど、危険なことをしていたんですか?」

 

「難解な問題は望むところさ。より困難なものほどよりいい。……が、さすがに君まで巻き込むわけにはいかなかったからね。失礼を承知で勝手に去らせてもらったよ」

 

 アイシャの言う“問題”とはいったい何だろうか。秘密結社を追い詰めたりとか、汚職問題を解決するため政府の高官を暗殺するとか、そういう小説や漫画にありがちな展開を想像してしまう。外観やミステリアスな雰囲気も相まって、アイシャにはなんだかそういう危ない仕事が似合いそうだ。

 

「でもまた手当てしないといけなくなるのはごめんですから、そんな危ないことはしちゃいけませんよ」

 

「心配してくれるのはありがたいね」

 

 そんな会話をしつつ、俺の家に着く。一人暮らしなので、誰か人を入れるのは俺の匙加減だ。

 

「前回は夜だったからよく見えなかったけど、立派な家だね」

 

「両親が残した家なんで、大事にしているんですよ」

 

 家の鍵を開けて、彼女とともに中に入る。

 

「お茶出しますから、リビングで待ってください」

 

「お言葉に甘えるよ」

 

 こうして会話するのは通算で二回目だというのに、もうなんだか知人みたいな感じになっている。アイシャのような美人とお近づきになれるのはとても喜ばしいことだし、彼女と話すのはとても楽しい。

 でも、確かに助けたことがあるとはいえ、なんでこんなにも気安く話しかけられるんだろうか。お互いまだ相手のことはよく知らないはずなのに。

 

「さて、こんなもんかな」

 

 帝国は紅茶の産地としても有名だ。愛飲家も多く、有名な茶葉も何種類もある。家にあるのは自分で飲む用しかないためそのような銘柄ではないのだが、国内産というだけあって一定のクオリティは保たれている。来客に出す分に不足はないはずだ。茶請けとしてクッキーを何枚か。昼前だけど少しならいいだろう。

 

「お待たせしました……何をしているんです?」

 

 お盆にのせた紅茶とクッキーを持ってきたら、アイシャが部屋の中をうろついて、家具や調度品などをしげしげと眺めていた。

 

「ん? ああ、あまり他人の家にお邪魔することがなくてね。君の趣味とかが垣間見えるかと思って観察していたのさ」

 

「そんな珍しいものはないですよ?」

 

「そんなことはないさ。例えば……」

 

 アイシャはソファ脇の雑誌入れから雑誌を一冊取り出した。

 

「この『メンズナイツ』の特集雑誌、特定のページにしわが寄っているね。……このリストバンドが気になっているのかな?」

 

「えーっと、まあ。……なんで分かったんですか?」

 

 盆をテーブルにのせながら聞いてみる。俺は男性向けファッション誌を時々買っては、気に入ったアクセサリーを探す癖がある。だがリストバンドを欲しがっていることはわからないはずだった。同じページにはほかにも数個のアイテムが載っているし、しわが寄っているページもほかにも何か所かあるのに。

 

「小さいがページの端にジュースの染みがあるね。しかも二種類。一度に二種類の飲み物を飲んでいるとは考えにくい。とすれば別々のタイミングで開いていたことになる。ほかのページには染みがついていなかったから、このページを特に良く開いていたことが簡単に想像できるよ」

 

「そのページにはほかにもアクセサリーが載っていたと思うんですが……」

 

「このページで掲載されているアイテムの中で、実際に着用している写真があるのはこのリストバンドだけだ。モデルがつけている商品はよく売れるらしい。だから一番確率が高いと思ったのさ」

 

 雑誌を戻したアイシャは、ソファに腰かけた。

 

「さて、せっかく入れてくれた紅茶が冷めてしまう。温かいうちにいただこう」

 

「あっ、はい、どうぞ」

 

 なんだか終始アイシャのペースに飲まれっぱなしな気がする。

 

 

 

「美味しいね。いい紅茶だ」

 

「普通に市販のやつですけど……」

 

「高価ならいいというものじゃない、淹れ方が重要なのさ。普段から飲んでいるのかい?」

 

「まあ一日一回は必ず」

 

 差し渡りのない世間話を、時々ティーカップに口づけながら交える。

 

(しかし何をやっても様になるなー)

 

 佇まい、仕草、挙動の一つ一つが完璧で、美しい。このような人が自分の家にいて、自分の淹れた紅茶を飲んでいるという事実。なんだかまだ現実味がない。

 

「……どうしたんだい? そんなに何も言わずにじろじろ見られると、さすがに恥ずかしい」

 

「えっ、あ、すみません。……そうだ、ジェリービーンズ」

 

 アイシャが家に来た目的を思い出し、気まずさを隠すのもかねて取りに行く。

 

(好物って言っていたな)

 

 ジェリービーンズは帝国のお菓子屋なら割とどこでも売っているポピュラーな菓子だ。無くすと困るといっていたけど、それなら新しいやつを買えばいいのではないかと思ってしまう。何か別の思惑があるのだろうか。

 

「どうぞ、あれから開けていませんよ」

 

 とにかく約束は約束だ。部屋の奥から持ってきた瓶入りのジェリービーンズを手渡す。

 

「少しぐらいつまんでもよかったんだけどね。……そうだ、せっかくだからジェリービーンズ占いをしてみようか?」

 

「聞いたことがない占いですね」

 

「当然さ、私が考案したんだからね」

 

 微笑んだアイシャは瓶から中身を見ずに、ジェリービーンズを一粒取り出して一度上に指ではじく。その後落下してきた粒を器用に口でキャッチした。

 

「ふむ……青リンゴ味か。出会いと転機の暗示……人生に影響を与える人物が現れる、と出たね」

 

「……占いの内容って、もしかして適当に決めていません?」

 

「そんなことはないさ、少なくとも今回はね」

 

 茶化すように言ったアイシャは、残った紅茶を飲んで立ち上がる。

 

「さて、この前のお礼だ。ともに買い物へ行こうか」

 

「えっ、今必要なものなんて俺には……」

 

「リストバンド、欲しいんじゃなかったのかい?」

 

 つまるところ、デートのお誘い……という解釈は自分勝手だろうか? デートの定義は好意を持っている男女が会って一緒に出掛けることだけど、アイシャが俺に好意を抱いているかと言われたら微妙だ。会うのはこれで二回目だし、今日はお礼のために来たようだし。

 

「君のおかげで命拾いしたからね、対価としては安いぐらいだ」

 

「お、俺なんかと一緒でも良いんですか?」

 

「何か不都合でも? 嫌なら代案を考えるが……」

 

「い、いえいえ! むしろ嬉しいぐらいです!」

 

「そうか、ならさっそく出かけるとしよう。行動は早い方がいい」

 

 とんとん拍子に今日の予定が決まり、俺はアイシャを相手に、人生初のデート? に行くことになった。

 

 

 

(いやめっちゃ緊張するんだけど!)

 

 初デートの相手が年上の美女なんて、今更ながらハードルが猛烈に高い。とんでもないことをしている気がする。意識していると周囲から主に男の視線がすごい。まあ例外なくアイシャに注がれているんだけど。

 

「あそこの店だ。流行りの品を揃えていて、お目当ての物もきっと見つかるはずだよ」

 

「……えっ、あ、そうですか」

 

「なんだか心ここにあらずという感じだね。何か気になることでも?」

 

「えーっと、周囲からの視線が、ちょっと気になるなと」

 

「私にとっては普段通りだけどね……いっそう堂々とすればいいのさ。こういう風に」

 

「えっ、ちょ、アイシャさん?」

 

 並んで歩いていたアイシャが俺のほうに身を寄せ、腕を絡めてきた。急な展開についていけず、俺は目を白黒させることしかできない。彼女の体温が密着した個所から伝わり、何か香水でもつけているのかほのかに花のようないい香りが鼻腔をくすぐる。

 

「どうだい? 気にならなくなったはずだよ?」

 

「それはそうですけど……!」

 

 厳密には別のことが気になって周囲の視線など二の次になっただけなのだが。主にアイシャが近いというかくっ付いているとか、アイシャが美しすぎるとか、アイシャから伝わってくる感触が心地良いとか。

 

「緊張しているね? 大丈夫、私に任せてくれればいい」

 

 俺はアイシャに引っ張られるように、目的の店に入っていった。

 

 

 

 肝心の買い物はアイシャにずっとエスコートされっぱなしだった。しかもリストバンド以外にも、いろいろと服や靴をコーディネートしてもらった。お金も出してくれたが、断ろうとしたら「私の立つ瀬がない」と言って無理やり購入していった。

 

「言っただろう? 命の対価には安いぐらいだって」

 

「結構な値段でしたけど……」

 

「いいから受け取りたまえ。私に恥をかかせる気かい?」

 

 全身コーデといっても差し支えない量の衣類が入った紙袋を手渡すアイシャ。もう購入した後であるため今更受け取らないという選択肢はなく、茶色い紙袋を俺は受け取った。

 

「さて、次の店に行くとしようか」

 

「えっ、まだ行くんですか?」

 

「当然だとも、夜までまだ時間がある」

 

 今日はずっとアイシャに占有される。そんな予感がした。

 

 

 

「今日はどうもありがとうございました」

 

 最初ほどの量ではないにせよ、こまごまとしたものを買ってもらい、両手には紙袋をそれぞれぶら下げた状態でお礼の言葉を述べた。途中で休憩して食事したり――アイシャはあんまり食べなかったけど――公園の噴水のそばで涼んだりとしながら、充実した一日を過ごせた。日もすっかり落ち、街灯が既に灯っている。

 

「私も楽しかったよ。君とはぜひ、長く付き合いたいものだね」

 

「こちらこそ。今度はこっちが奢らせてください」

 

「気にしなくていいと言っているのに……。でも、そうだね。新作のジェリービーンズでも出たら、そうさせてもらおう」

 

「お互い予定が空いたら、また会いましょう。それじゃ今日はこれで」

 

 と、別れの挨拶もほどほどに済ませ。俺は帰路に入ろうとする。しかし、それを止めたのは、背後から裾をつかんだアイシャの手だった。

 

「あ、アイシャさん?」

 

「君、この後も時間、あるかい?」

 

「……特にしなきゃならないことはないですけど。というか明日も休みですし」

 

「そう、か……」

 

 どこか決心がついてなさそうに、視線をさまよわせるアイシャ。今までの傾向とはどこか違う。

 そしてきゅっと唇を引き締めたアイシャは、俺に近づいて、口を耳元まで近づけて。

 

「君との親睦を深めたい。だから、来てほしい場所がある。……ついてきてもらってもいいかい?」

 

 声を潜めながら、少しだけ、僅かに震えた声で囁いてきた。

 

「それはいいですけど……」

 

「……ありがとう」

 

 そしてアイシャは買い物の途中でそうしてきたように、腕を絡めてきた。

 

「離れないように」

 

「……わかりました」

 

 アイシャと俺は肩を触れ合わせながら、少しだけ速足で彼女だけが知る目的へと歩いて行った。

 

 

 

「アイシャさん、ここってもしかして……」

 

 いわゆる“大人のお店”が立ち並ぶ夜の街。アイシャが連れてきたのは、そんな俺の人生とは毛ほどの接点がなかった風俗街だった。

 

「さっきも言ったけど、離れないように。一人でうろつくと勘違いされる」

 

「りょ、了解です」

 

 言われてみて周りを見れば、ここに一人で来る人は店前で客引きをしている店員に捕まっている。確かに一人は危険そうだ。

 

「さあ、あそこだ」

 

「……あの店って」

 

「『ホテル』だよ。今夜泊まる」

 

 アイシャが顔を向けた先にあるのは、最近できたばかりだと思われるきれいな三階建ての建物。周囲と同じレンガ造りで、壁入口の少し上には店名が描かれている看板がぶら下がっている。凝った装飾が多い建物がほとんどのこのエリアでは、逆に目立っている建物だった。

 とはいえこの『ホテル』がどんなものかは例外ではないようで、看板に書かれている店名はそれとなく匂わせている

 

「……さ、早く入ろう。いい加減、その荷物も降ろしたいだろう?」

 

「そう……ですね」

 

 この『ホテル』に連れてこられた時点で、アイシャが一体何がしたいのか……もう大方予想がつく。いや、アイシャのことだから別の思惑があるかもしれないけど、今は考えても仕方がない。

 中に入って、アイシャが小さなホールの奥で受付を済ませる。

 

「三階の、一番奥の部屋だ」

 

「わかりました」

 

 鍵を受け取ったアイシャがタグを見て、宿泊部屋の場所を把握する。俺はただ指示通りに、先を行くアイシャの後姿をついていくことだけだ。

 

「ここだよ……」

 

 解錠して扉を開けたアイシャに続き、俺も中に入る。

 結構広めの室内だ。過度な装飾は無い、オレンジ色の光で照らされている、宿屋とかホテルとかと大した差はない。

 でも違うところが二点。ベッドが内装に対して不釣り合いなほど上質なものであること、そして備え付けの個室シャワールームがあることだった。そんなもの普通のホテルにはない。

 

「さて、どうしようかな」

 

 荷物を降ろした俺の背後で、アイシャがつぶやいた。

 

「私は正直、迷っているんだ」

 

「……何をです?」

 

「もう、みなまで言わなくてもわかるとは思うが……」

 

 そして近づいて、アイシャは俺を後ろから抱きしめた。ドクンと、一瞬で心臓が跳ね上がる。

 

「私は今……君に、惚れている……」

 

「……」

 

 こんな場所に連れてきている時点でそうでないかと思っていたが、実際に言われるとすごい恥ずかしい。アイシャのような美女が相手ならなおさらだ。

 

「でも、君の意向など聞かないまま、ここまで来てしまった。聞くのが怖いんだ」

 

「……」

 

「君はたぶん、私がこれからしたいことを、受け止めてくれるはずだ。そこまでは予想できる。でもそれは君の本心なのか? そこまでの答えは出せていないんだ」

 

「……」

 

「教えてほしい。素性のわからない怪しい女を、君は愛せるのか? 君に不幸をもたらすかもしれないよ?」

 

 卑怯者だなと、正直思った。偶然から生まれた関係なのに、それを真に受けて愛そうとする。アイシャが決めるのが筋だというのに、ここに来るまでに少しずつ逃げ道を塞いできて、最後にそんな質問をしてくるなんて。

 

「……そうですね。はっきり言えば、まだ俺はアイシャさんを信用しているわけじゃないです」

 

「……」

 

 でも。

 

「だから、行動で示してください」

 

「……?」

 

 体に回したアイシャの両腕をつかんで、少しだけ体から離す。空いたスペースを利用して、体の向きを真後ろに――つまりアイシャに向き合うようにした。至近距離で視線が交差する。

 

「これからも長い付き合いになるんでしょう? そうなるように努力してくださいということです。今日みたいに付け焼刃で好感度を上げるような行動はノーカウントです」

 

「……これは手厳しいね。では今、君が欲しているものは何だい?」

 

「そうですね……キス、してもらっても、いいですか?」

 

「……これから親睦を深めようというのに、それは性急に過ぎると思うけどね」

 

「キスから始まる恋も、アリだと思うんですよ」

 

「……君が望むなら」

 

 俺とアイシャは瞳を閉じた。そしてお互いの顔が近づく、彼女の吐息が当たるのを感じ、そして――。

 

「……ん」

 

「ふぅ……っ」

 

 お互いの唇が接触した。俺にとってのファーストキス。アイシャの柔らかい唇が、俺の唇と溶け合っているかのようだ。とても気持ちがいい。

 

「……っは。どうだい? 満足したかい?」

 

「……まだ、ですね」

 

「んん……っ!」

 

 一度口を放したが物足りない。今度は俺の方から一方的に、アイシャの唇を犯し、それでも足りなかったから舌を口内に差し込む。映画とかでのキスシーンの見様見真似だ、経験など当然ないが、がむしゃらに舌を動かす。

 

「ちゅっ、ちゅるっ……じゅるる……」

 

 舌が口の中で蠢くたびに、アイシャの体がピクリピクリと震える。俺の手――というより舌――で、クールな彼女を動揺させている。その事実に形容しがたい興奮を覚えた。

 そして何分経っただろうか。実際には一分も経っていないはずだが、その何倍もディープキスを続けていたような気がする。

 

「んはぁっ……はああ……んっ。君、最初から飛ばしすぎだ。窒息するかと思ったよ」

 

「我慢できなかったんです。そうさせたのはほかでもないアイシャさんだ。つまりあなたが悪い」

 

「三段論法のつもりかい? それほど魅力的だったかな? 初めてなのに刺激的過ぎたようだね」

 

 口では余裕こいているが、どうやらアイシャのほうは口ほどの余裕はないらしい。抱きしめながら口づけしていたから心臓の鼓動とかも伝わってくる。キスの最中は明らかに脈拍が早くなっていた。

 

「……このままベッドに倒れ込むのもいいが、シャワーを浴びたい。……一緒に入るかい?」

 

「いや、ここは別々で。お楽しみは、最後に取っておきたいんで」

 

「……期待に応えれば何よりだ」

 

 頬を赤らめたアイシャは体を放し、シャワールームへと姿を消した。

 

 

 

「……」

 

「……」

 

 お互いシャワーを浴び終え、今はベッドの端に並んで腰かけている。アイシャは体にバスタオルを巻き、俺はパンツ一つだけ。

 

「……もう少し近づいても、いいですかね?」

 

「……」

 

 アイシャが無言でうなずき、俺は体をずらして彼女と肩が触れ合うほどの距離まで縮める。

 

 

「……その太腿のタトゥー、きれいですね」

 

 左足の太腿には×印のような赤い刺青がある。白い肌を持つアイシャによく映えていた。

 

「そう思うかい? ありがとう、君もなかなか体が引き締まっているね」

 

 俺の腕や肩を触りながら、アイシャは笑みをこぼす。生まれつき動くことが好きだった俺は、今でも趣味で体を動かしている。筋肉のない人間よりかは、印象はいいだろう。

 

「俺も、アイシャさんの体を見てみたいです」

 

「ふふ……ならこっちで……」

 

 アイシャがベッドの中央に移動した。俺もアイシャの正面まで移動する。

 

「タオルをとるのは、君の役目だ」

 

「……」

 

 彼女体を隠しているのはバスタオル一枚のみ。その結び目に手をかける。緊張で手が少し震えるが、意を決しほどいた。

 

「……!」

 

「……どう、かな?」

 

 まず目に飛び込んできたのは、たわわに実った二つの果実。張りがあり形が整った白い双丘は、アイシャが身じろぎするたびにふるんと揺れた。その頂にはつぼみのような桜色の突起が存在していて、すでにツンと尖っていた。

 視線を下に向けると両足を崩して座っているため見えづらいが、ぴったりと閉じられた縦に入ったスリットが見えた。その辺りは一本の毛も生えておらず、そこだけ無垢な子供のようだ。

 

「自分では変だとは思っていないが……感想があるのなら答えてほしい」

 

「すごく……綺麗です。本当に。彫刻みたいだ」

 

 頭の中に浮かんだ言葉をそのまま口にした。ほかにも表現できる言葉があるのだろうが、今の俺にはこれが限度だ。

 何とか言葉を絞り出す俺の姿を見て、アイシャは少しだけ肩をすくめる仕草をした。

 

「見るだけの感想だけじゃない……」

 

 アイシャが両腕を伸ばして、俺を自分の方へと抱き寄せた。そしてそのまま背後へと倒れる。自然と、俺は顔をアイシャの胸にうずめる形となった。

 

「しっかりと、全身で感じてほしい」

 

 シャワーで香水の香りは流れていたが、今度は彼女本来の匂いが鼻腔と肺を埋め尽くす。お互いに裸になったことで遮るものは何もなくなり、触れ合った個所からは直に体温を感じ取ることができる。肌の弾力も滑らかさも、そしてそれを濡らす汗も、何もかもが彼女を構成する要素としてとても魅力的だった。

 

「アイシャ、さん……っ!」

 

 俺は無我夢中で、目の前にある白い果実にしゃぶりついた。頂を口に含み、ころころと下で彼女の乳首を舐めまわす。もう片方のふくらみは手を伸ばし、乱暴につかんだ。

 

「んふっ……こらっ、びっくりするじゃないか」

 

 そうはいっているが、心なしか嬉しそうに聞こえる。

 

「聞いていなかったんですけど……こういう経験は、アイシャさんはあるんですか?」

 

「その答えはこれからわかる……ほら」

 

 体をいったん離すように手の動きで指示されて、体を起こす。するとアイシャが股を開き、その間にあるものを見せつけた。ぴったりと閉じられたスリット。さっきまでとは違って、部屋の中を優しく照らすライトによって、艶めかしく光っていた。

 

「ここ、見えるだろう? 中まで……この有様さ」

 

 しとどに濡れたそこを、アイシャは両手を使って広げる。現れるのは牝の媚肉。奥からあふれる愛液によってずぶ濡れになった、女性の園だった。

 

「これが……女性の……」

 

「そうさ……君の方も、私を見た瞬間に反応したね。布で隔てていてもわかるよ」

 

 言われて気づいて真下を見た。いつの間にか、俺の愚息は臨戦態勢を整えていたらしい、パンツを押し上げて三角屋根のテントのようになっていた。

 

「ここまで見せたんだ。君のそれも、そろそろ脱いだらどうだ?」

 

「……じゃあ、そうさせてもらいます」

 

 フェアではないというのは俺も同感だった。途中で腰の部分に引っ掛かりつつも、俺は一息に降ろす。

 

「…………」

 

 アイシャの視線が俺の股間の物に釘付けになっている。まるで異形の怪物を見ているかのようだ。冷静さを欠いた表情で、怯えも若干含まれる。

 

「アイシャさん? 感想をどうぞ」

 

「……あ、ああ、そうだね。なんというべきか……凶悪、の一言だね」

 

 当然だが他人に自分の一物を見せたのはこれが初めてだ。比較する相手もいないし、しようとも思わない。でも彼女に見せつけるのは、むしろ清々しい気分でもある。

 

「しかし……入るのか? 私は今まで……」

 

「アイシャさん?」

 

 ぶつぶつとつぶやき始めたアイシャの上に、俺は覆いかぶさる。それと同時にぬるぬるの愛液にまみれたアイシャの入り口に、硬く熱を持った自身の肉棒を擦りつけた。にちゅにちゅいやらしい水音が、俺と、そしてアイシャの耳に届いた。

 

「は、あ、あんっ……ま、待ってくれないかい? まだ心の準備が……」

 

「今更止められると、本気で思っているんですか?」

 

 見ての通りに愚息の方はというとお預けはごめんだといわんばかりにパンパンだし、こうしてまだ覆いかぶさっているだけなのはなけなしの理性を総動員しているためだ。あと数分も経てばそれもなくなり、初めての性交は獣のような秩序がないものになってしまうだろう。それは俺としても好ましくなかった。

 

「それ……なら、せめてキスをしながら、入れてほしい。声を、聞かれたくないから……」

 

 弱気なアイシャの台詞に更なる興奮を覚えながらも、ほかならぬ彼女の頼みであるためゆっくりと顔を近づけて、今日で三回目の口づけをした。

 

「ん、ふうぅ……っ」

 

 唇を触れさせるだけだ。肝心なことはこの後。俺は擦り付けていたモノを、アイシャの入り口にあてがった。そして、ゆっくりと、腰を押し進め始めた。

 

「ふーっ、ふーっ……んんっ!」

 

 アイシャが苦しそうな表情をしている。だが止めることはせず、閉じられた濡れた肉をかき分け、中へ中へと侵入していく。ドロドロに蕩けた肉襞がまとわりつき、人生で初めての快感に一気に奥まで付き込みたい衝動を掻き立てられる。

 しかし、ここで予想外のことが起きた。まだ挿入の途中で、何かが行く手を阻んだのだ。思い当たる節は一つ。

 

「アイシャさん、まさかあなたは……」

 

 思わず口を放して問いかける。

 

「……そうさ。生まれてこの方、この体は男の味を知らない。……君が最初だよ」

 

「いい、ですね?」

 

「一思いに……ね」

 

 今度はアイシャが俺を抱き寄せ、唇をふさいだ。ネットリ吸いつくような、離さないという意志が込められた口づけ。

 女性の最初は痛いという知識は一応持っていた俺は、一瞬で済むように、最初の意向を変更して、まだ彼女の胎内に収まっていない肉棒を、一息に押し込んだ。

 ブツッと、確かに何かを破る感覚を強直の先端で感じ取り、ついに根元まですべて収まった。

 

(熱い、気持ちいい……でも……)

 

「――――っ!?」

 

 口を塞いでいるため直接悲鳴を上げることはなかったが、それでもアイシャからくぐもった悲鳴が上がる。ぎゅっと瞼を閉じて、両手両足を使って俺を抱きしめるアイシャ。目尻に浮かぶ涙は、彼女が激痛に苛まれていることを嫌でも感じ取れる。俺の方も抱きしめる力を強め、右手を彼女の頭の方に回して、絶対に唇を放さないように固定した。

 それから少しの間、挿入しきった体制のまま俺たちは固まった。彼女の痛みが和らぐまで、動かないように。

 

「――んっはあ……はあ……」

 

「大丈夫ですか?」

 

 ようやく彼女の呼吸が落ち着いてきたのを見計らって、唇を放した。震えるアイシャを見ると妙な征服感が芽生えるが、今は思考の隅に追いやる。

 

「痛みには慣れていると思っていたけど……これは別格だね」

 

「なるべく痛くないようにはしたんですが……」

 

「気に病むことはないよ。むしろ嬉しい……君と繋がれたのだからね」

 

 目尻から涙をこぼしながら、アイシャは頬を擦り寄せた。

 

「……もう大丈夫だ。君の好きなペースで、動いてほしい」

 

「それはよかったです、では……」

 

 それは半分アイシャに、半分俺自身に向けた言葉だった。アイシャが痛みに耐えている間、それとは反対に俺は彼女の心地いい膣内の感触をずっと耐えていたのだ。しかもその時の締め付けは強烈で、動いたらもう止められないだろうことを予感していた。今は多少和らいだが、依然として柔肉は俺の強直を掴んで離さない。

 そして俺は、腰の前後運動を開始した。

 

「あっ、はああ……んぐっ、はあぁぁぁ……」

 

「これ……すごっ……」

 

 じゅぶっ、じゅぶっ、と拙い腰使いによる不規則な水音の度に、擦られた面全体からびりびりとしびれるような快感が生まれる。アイシャの方はまだ苦しそうだが、さっきよりかは表情を柔らかくして、同じく快感を受け取っているようだった。

 

「あ、はんっぐ……あぁっ! 君が私の中を……出入りするっ、たびに……っ!」

 

「アイシャさん、すごい、エロいです……!」

 

 ギリギリまで引き抜いた愚息を再び突き入れるたびに、それに合わせて彼女の巨乳がプルンと揺れ動く。まるで柔らかいプリンみたいだ。結合部を見れば、破瓜の血が混じった愛液が溢れて、お互いの股間とベッドのシーツを濡らしている。アイシャの顔を見ればさっきよりももっと表情が柔らかくなっていて、口は半開き、目もトロンと蕩けていた。昼前に再会した時の大人の余裕のような雰囲気は影も形も残っていない。

 

「君の、男性器……私の奥に擦り付けられるたびに、目の前で火花が散って……っ! あっ、ああっ!!」

 

「アイシャさん……俺の、アイシャさん……!」

 

 ここまで彼女を乱したのはすべて俺によるものだ。誰にも渡さない。絶対に手放すもんか。そんな固い決意をもって、腰のピストン運動を激化させる。だんだんと勝手がわかってきて、腰の動きがスムーズになってきた。ペースもどんどん早くなっていく。

 

「この、快感……はっ、ダメだ、こらえ……ううんっ!?」

 

 突然、アイシャが体をのけ反らせて痙攣した。同時に締め付けが強烈になり、結合部から愛液が噴き出した。驚いて腰の動きを止めてしまう。というより、止めないと一気にこっちも上り詰めてしまうと感じたからだ。

 

「これっ……凄すぎる……っ」

 

「はあ、あっあぁ、んあっ……はあ、はあ、はぁ……これが、イクという、感覚か……」

 

 顔どころか胸元まで赤くしたアイシャが、呼吸を整えようと必死になる。しかしそんなことを悠長にさせるほど、俺は我慢強い方ではない。すでに限界なのだから。

 腰の動きをすぐさま再開すると、アイシャから悲鳴が上がる。

 

「ひあっ……んはぁ、ま、待ってほし……あっ、いま、イッたばかりで……っ!?」

 

「すみません、もう少しっ、我慢してください……!」

 

 絶頂したばかりで敏感の膣を、遠慮なく擦り上げる。アイシャはもう抵抗すらできず、シーツをつかんで襲い掛かってくる快楽に耐える以外の選択肢はなかった。

 

「だし……ますっ、アイシャさん、いいですよね!?」

 

「はあぁ、あっ、いい、よっ……溜め込んでいるものを……残さずに……っ!」

 

 中出しのアイシャからの許可をもらい、最後のスパートをかける。一滴残らず注ぎ込もうという決意の下、亀頭が届く最奥を重点的に擦る。

 

 ドクン、びゅくっ、びゅるるるる!

 

 そして、その時が来た。一瞬膨らんだ俺の怒張から、熱いほとばしりが吐き出された。白い滾りは肉棒を根元まで突き込んだと同時に解き放たれ、アイシャの膣内を俺の体液で汚していく。

 

「うおっ、あっ……すっごい……出るぅ……っ」

 

「熱いのが……あっ、あああぁぁぁっ!?」

 

 最初に絶頂した時のように仰け反りそうになるアイシャを、俺は抱き寄せて離れないようにした。密着した状態を維持するため、射精中は絶対に離さないように。

 

「搾り取られる……っ!」

 

「イッたのに……また、イッ……んうぅ――っ!?」

 

 縮小する蜜壷が纏わりつくことによる甘く痺れる快感と射精の気持ちよさ。アイシャも精液が膣奥に叩きつけられたことで再び絶頂し、体を強張らせて俺にすがるように抱き着いてくる。

 

「はーっ、はーっ……全部出た……」

 

「んっく、はあっ……出しすぎだよ、まったく。体の奥が火傷しそうだよ」

 

 いまだ絶頂の余韻から抜け出し切れていないアイシャが、言葉とは裏腹に柔らかな微笑みを湛えていた。

 

「気持ちよかったです……」

 

「私も、さ……んんっ」

 

 役目を果たした愚息を膣から引き抜く。ちゅぽんというかわいらしい音に少し遅れて、どろりとした白い粘液がぽっかりと空いた陰唇から流れ出てきた。

 

(本当に出したんだなー……)

 

 感慨深くその光景を眺めていると、どっと疲れが押し寄せてきた。普段ではしない動きを体力の続く限りしていたからか、俺の方はもう疲労のせいでまったく動けない。アイシャの隣に沈むように横倒しになって倒れ込んだ。

 

「お疲れ様……」

 

 労いの言葉とともに、倒れた俺の頬にキスを落とすアイシャ。唇の感触と肌に触れる髪のくすぐったさが心地いい。

 

「……アイシャさん」

 

「なにかな」

 

「あなたの想いは確かに伝わりました。セックスしたからじゃなくて、その過程であなたの人となりを、今までで一番理解できた気がするから」

 

「……念のため聞くけど、例えば?」

 

 少し考え込んで、ちょっと意地悪することにした。

 

「声聞かれるのが恥ずかしいからキスしてほしいとか、初めてのくせに何度もイッちゃったりとか。あっ、あとは――」

 

「君、と、言うやつは……!」

 

 過去の行いを俺が指摘するたびにみるみる顔を赤くしていったアイシャが、ついに我慢できなくなりベッドの端に除けられたシーツをかぶって背を向けてしまった。

 

「冗談ですよ。でも、少なくとも、アイシャさんが悪い人じゃないっていうのは確実にわかりましたから」

 

「……君は逆に悪い人間だね」

 

「その俺に惚れこんだのは、まぎれもないアイシャさん個人ですよ。自分の目に狂いがあったと思っていますか?」

 

「それは、ありえないね。確証を持って言えるよ」

 

 即答する姿を見て、うん、やっぱりいい人だなと、改めて思う。少し休んでようやく動けるようになった体で、後ろを向くアイシャを抱きしめた。

 

「……明日、また買い物に行きましょう。一つ必要なものができたんです」

 

「必要なもの?」

 

「ジェリービーンズ。俺の家にも置いておいた方がいいかなって」

 

「私が持っているから必要はないと思うけれど?」

 

「約束のためですよ。あれがあれば、アイシャさんは俺の家に来なきゃいけなくなるでしょう? 『また会う時まで持っていてほしい』って」

 

「過去の約束事を持ち出して……もう果たされたはずだというのにね」

 

「だって恋人なんですもん。再開の約束は、何度でも作りたいでしょう?」

 

「……理屈としては通っていないが、なぜか説得力があるね」

 

 甘い疲労感の中、睡魔が襲ってきた。アイシャの方も身をよじらせて、こっちに向かい合う。両目をしばたたかせて、いかにも眠たそうだ。

 

「今日は、とても疲れた……寝る時までずっと、こうして……抱きしめて……」

 

「……おやすみなさい」

 

「ああ、おやすみ……」

 

 俺とアイシャの恋路は始まったばかりだ。その始まりの一日にさよならを告げ。俺は静かに眠りについた。




 アイシャの立場上誰かと付き合うのってとっても難しいと思うんですよね。特にただの一般人とは。だからこそ恋仲になる重みが違うかなと思いました。あと独自解釈で処女設定にしました。お仕事上交渉条件でそういうことを求められそうになっても、得意な話術や策で躱していってる……みたいなイメージ。
 後々アイシャの同僚とか出そうかなって考えています。もちろん友人枠で。
 それと話が変わるけど、ジュダアイとかも押していますよ! 今回の世界線ではそうでなかったというだけですね。それじゃあ、また。
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