バタ、バタ
慌ただしい朝。
「ヤバい。遅刻だ」
「ほらっ、あなたカバン、カバン」
別に寝過ごしたわけでは無いけど・・・毎朝、この調子。
「おはようございます。阿久津さん・・・・・・」
「あっ。あ、おはようございます。・・・・・・五十嵐さん」
急いで玄関のドアを開ければ、隣室の奥さんが黒いビニールのゴミ袋を持って、共用部分の通路に立っておられました。今からゴミ出しにでも・・・
私は29歳。結婚して3年目。
マンションを購入し、新しい生活を始めたばかり。
「今日はゆっくりですね・・・・・・」
「いやぁ・・・寝坊しちゃって・・・・・・」
こう、言い訳するしかない。
仕事も順調で生活も充実しており満足な日々を送っていました。
「おっと・・・ヤバい、ヤバい・・・遅刻するぞ」
「アナタ、いってらっしゃい」
と、妻が見送る声を背に会社へ向かう私。
一般社員なら勤務時間が終わり家路に向かう頃。
「大丈夫かね阿久津君くん」
アルコールが強くない私。
ウッ。プー
「あっ。あ、ハイ大丈夫です」
「よーし、よーし。じゃあ、次の店に行くぞっ」
「はいっ!お供します」
(うわ~・・・まだ呑むのかぁ・・・)
営業部の私。大口の契約が取れそうで・・・
毎日、相手先の地元を接待で引きずりまわされていました。
「よーし。今日は俺のとっておきの店に連れて行ってやるぞっ」
「ハイッ」
行く店行く店がとっておきで限りが有りません。
「この店だよ」
煌びやかなネオンサイン。
看板はクラブになっていました。
目指す店は二階に在り、半間ぐらいの狭い階段を上がり、店のドアを開ければ忽ちの大音響。
店内は薄暗く、まばゆいばかりの光を見れば店内の天井にミラーボールが回転していました。
目が少し慣れ、様子を窺えば接待嬢が客とチークダンス。
「おいっ!マユミちゃんきたぞ~」
どうやらこの子が馴染みみたいだ。
ボーイが案内する前に声を掛けている得意先のお客さん。
私が連れていかれたのは、表に出されていたクラブの看板には程遠いピンクキャバレー。
世間で言われている【抜き】は無いモノの、おさわりは自由のキャバレーでした。
私は、営業で飲むことはありましたが、この類のキャバレーはまだ初めてで、ただただ驚くばかりでした。
「いらっしゃい」
テーブルに来たキャバ嬢をみて2度ビックリ。
「マユです。よろしくお願いします」
顔を上げればなんと!・・・・・・
「はっ、はじめまして・・・」
「は、ははは。はじめまして・・・」
お互い顔を見合わせ・・・・・・
その店のキャバ嬢としていたのは、マンションの隣に住まわれている五十嵐さんだったのです。
「まさか!こんなところで阿久津さんに会っちゃうなんて・・・」
(知り合いに会わないように、わざわざ県外で働いていたのに・・・・・・)
「私もビックリですよ」
彼女が言うには、主人にも内緒でこういう店に勤めているので、このことは誰にも言わないでほしいとのことでした。
「安心してください。わざわざ困らすようなことはしませんから・・・」
「ありがとうございます」
「?なんですかコレ?」
「あはは・・・えーと・・・」
ギシッ
「し、失礼します」
「ちょっ・・・奥さん」
「チークタイムです。ここではこの時間こうするんですよ」
五十嵐の奥さんは向かい合うかたちで私の膝の上に乗ってきたのです。
彼女が着ている服はネグリジェほどに薄い生地のシャツみたいなワンピース。
裾は極端に短く、彼女が穿いているパンティのお尻は完全に、その裾からはみ出しています。
「黙っててくれるお礼。楽しんでいってください。私なんかで楽しめるか?わからないけど・・・・・・」
「いやぁ・・・しかし・・・」
私もあっけにとられ言葉を失っていました。
「仕事ですから気にしないで。・・・こうしないと逆にお店に怒られます」
積極的にタッチを勧める彼女。
「そうですか。では・・・・・・」
薄い布地を通して指に喰い込んでくる彼女の肉体。
(お隣の奥さんと、こんな事・・・・・・)
正直。かなりのドキドキものでした。
その日は、そのまま流れにまかせて楽しませてもらいました。
(これはあくまで今日だけのお遊びなら・・・)
いいかと・・・・・・・
しかし・・・・・・
「こんにちはマユです」
「こ、こんにちは・・」
翌日、直ぐに会うことになってしまいました。
「またお会いしちゃいましたね」
「すみません。社長はここがかなりお気に入りのようで・・・」
翌日もまた接待で彼女が勤めている店に誘われたのです。
「すみません。私が来るとご迷惑ですよね?}
「えっ?!・・・そんなことありませんよ。阿久津さん紳士ですもの」
強く否定し、私が来店することを嫌っていない様子でした。
「そ、そうですか」
私の方がバツが悪くて・・・。
その後も連日社長のお供で彼女が勤めている店に通うことになり・・・。
彼女とは急速に親密となっていきました。
会ううちに彼女のことを色々と知りました。
実はご主人と別居じょうたいであること・・・
ご主人がほとんどお金を家に入れてくれないこと・・・
・・・そして・・・
「えっ!店外デート?」
「はい。そういうのもこのお店にはあるんですよ。・・・その・・・お金を払って大人のデートですね。あくまでお客様と女の子が合意の上でということなんですけど・・・」
(あ~アレがそれだったんだ・・・)
私は営業時間なのに客と女の子が店外に出る後姿を数回見てたのでした。
「じゃ、その~・・・奥さんも・・・」
「いえっ!いえいえ私はそこまでできなくて・・・いつもお誘いはお断りさせていただいてます」
ホッ
正直、私はほっとしました。
「マユちゃん4番テーブルご指名です」
彼女としんみりと話をしているときに指名が入り別のテーブルへ。
「スイマセン・・・じゃあ・・・また・・・」
「あ、うん・・・」
彼女はスッと立ち別のテーブルへ。
どうにもならない虚しい気持ちを抱えたままの私は、彼女がいった別テーブルに聞き耳を立てていました。
「いらっしゃいませ。・・・お久しぶりですね」
「あいたかったよ~」
そんな会話をしていた彼女が例のチークタイムになると指名客の膝の上に乗りキスを始めたのです。
「すみません店員さん。・・・次、私もマユさん指名で・・・・・・」
悔しさをにじませ指名していました。
その頃にはもう充分すぎるほど、彼女に惹かれていましたから・・・。
しかし、こんな私でしたが・・・
「えっ!今日で最後?」
取引相手との契約も無事終わり接待もその日で終了となったのです。
「そうですか・・・残念ですね・・・」
「そうですね。私も残念です」
―フフッ。マンションでイヤでも会うのに変ですね・・・―
彼女がこぼした言葉。
これで最後のチークタイム。
彼女を抱きしめるのも最後の夜・・・・・・
彼女に触れられるこれが最後の夜・・・・・・
私は予想以上に喪失感をおぼえていました。
「五十嵐さん・・・」
「はい・・・」
絡み合う視線。
「このあと、店外デート・・・オネガイできませんか?」
気が付いたら彼女を口説いていたのです。
「それって!?・・・・・・」
彼女も驚きを隠せません。
言外に彼女を抱きたいと言ったのです。
当然、断れると思いました。
・・・・・・。・・・・・・
長い沈黙が続いたあと。
「はい。・・・」
彼女は意を決したように受け入れてくれました。
二人が入ったのはお店からさほど遠くないラブホテル。
「んむ・・・」
部屋に入るなりいきなり私は彼女を抱き締め唇を。
「はふ・・・」
「は・・・ふむ」
彼女の臀部に回している手を止め私は・・・。
「奥さん・・・」
それだけで通じた見たいです。
服を着たまま私たちは・・・。
ベッドに倒れ込んだとたん私は、彼女が着ているセーターを胸までめくり上げ。
「あっ、阿久津さん・・・」
あらわになった彼女の乳房に腕を伸ばし荒々しく揉む私。
仕事の直後で、彼女の体は汗と酒の匂がします。
「チュ・・・チュ、ムチュムチュ」
彼女のどこでも舐めまくる私」。
「あっ・・・あ・・・」
反応を示してくれる彼女。
「阿久津さん・・・シャワーを・・・・・・」
彼女もその匂いに気づいていたようですが・・・。
「んん、む チューチュッチュッ」
私は彼女の申し出を無視して、魅力的な体にむしゃぶりつきました。
我慢できなくなった私は彼女の淫部に指を・・・。
クチュクチュ
「あ~あッあッ」
そこはもう明らかに汗いがいの湿り気でジットリと濡れていました。
私はかねてから思っていた秘策に出たのです。
「え?でも・・・こんなポーズで・・・・・・」
「いいから・・・いつもお店でする格好で・・・・・・」
店でする格好をプライベーとでも私は彼女に求めたのです。
彼女は頬を赤く染め、抱っこ座りで私の腿にのってきたのです。
「ン・・・・」
「お~・・・・・・」
「そう。そこ・・・そのまま・・・」
「いや~ん・・・」
「・・・はっ。あ~・・・・・・あ、阿久津さん」
彼女の淫部はとくに愛撫もしていないのに十分に濡れており、私の肉棒をすんなりと受け入れてくれました。
「ズン・・・ズコ・・・ズンっズン」
「ひ~・・・あっ、あ~」
「グチャ、グチャ」
「ズッコン、ズッコン」
彼女のヴァギナは2人の子を産んだとは思えないような締まりぐわいで・・・
私のいきり立っている肉棒をキュッキュッときつく締めあげてくるのです。
激しく突きまくる私でした。
「わ~!す、すごい阿久津さん・・・こんなの・・・私・・・初めてよ」
彼女の反応に刺激された私は、まるで自動化された腰を激しく動かし続けました。
抱き合っている私たちが、すこし目線を下げるだけで、イヤらしい性器が繋がり合っているのをみられるのです。
「五十嵐さん見てごらん・・・」
「いやだ~。阿久津さんたら・・・」
言いながら、彼女の乱れ潤んだ表情は更に私を興奮させるのです。
「あっ。阿久津さ~ん
「奥さん。五十嵐さん・・・・・・」
わけも分からずに叫んでいる私。
気付いた時には彼女の膣内で果てていました。
「スイマセン・・・つい・・・夢中になって・・・・・・中に・・・」
「大丈夫ですよ。今日は・・・」
奥さんの一言に救われた私は始発まで彼女の肉体を貪っていました。
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私たちの関係はそれ一回きりで、その後は何も有りませんでした。それがお互いの為だと思ったからです。
「あっ、おはようございます」
「あっ、おはようございます」
しかしマンションですれ違うたびに下腹部のあたりがズキンズキンと痛むのです。
3話 おわり