この小さな母娘に幸福を!R18ver 作:魚料理最高!
ベッドの上には濡れるような艶やかな黒髪の女がいる。
出会った頃は年齢より雰囲気が大人びた少女だったが、今では膨らみの乏しかった胸には見間違えようのない確かな乳房があり、白い浴衣から見えるのは形の良い脚。
故郷では珍しくない、しかしその女の持つ瞳はより深い黒で黒曜石のような輝きがあるように感じた。
まだ幼さがあった少女の顔立ちも今では1人の美しい女性の顔となり、その美貌は男を引き寄せる妖しさを持つ。
そんな女が自分のベッドで巻いている浴衣の帯を緩めて肌を見せながら、羞恥で頬を染めつつも期待の籠った潤んだ瞳で自分を見てくる。
その姿に欲情しない男がいるだろうか?
固唾を飲み、下半身の物はここから出せと立ち上がって訴えてくる。
「カズマ、さん……」
「お、おう……っ!」
普段とは違う誘うような声に理性が削られて乱暴に押し倒したくなる衝動を抑えた。
その顎に触れて互いの唇が触れようと────。
「うっ!?」
瞬間、それまで無抵抗だった女、シラカワスズハはカズマの体を突き飛ばして身を縮ませた。
自分の体を抱きしめ、怯える表情で涙を流す。
「あ……私、また……」
「気にするな。ほら、今回はちょっとだけどキスまで出来たぞ。頑張ったな」
「で、も……」
「ゆっくり克服していくって約束だろ。最初の頃よりずっとマシになったし」
初めの頃は、ベッドでスズハの帯に手を掛けるだけで過去のトラウマが呼び起こされて悲鳴を上げて取り乱す程だった。
その後にスズハの悲鳴を聴いためぐみんとダクネスに吊るされたのは思い出したくないことだが。
子供の頃、男性に強姦された記憶は未だスズハの中に住み着き、苛んでいた。
スズハはカズマの胸板に頭を預ける。
こういうことが出来るようになっただけでも進歩と言える。
「私、本当にカズマさんを受け入れたくて……」
「分かってるって。焦るなよ。大丈夫だ」
どう慰められようと、やはり不甲斐ない気持ちの方が勝っていた。
男の人に恥を掻かせる負い目。
それを許してもらえる安堵。
そのまま、同じベッドで手を繋いで寝る。
今のスズハにはそれが限界だった。
買い物用の箱を手に商店街を歩く。
今日は学校が休みな為、娘のヒナも付いてきている。
「母さま、今日のお夕飯はなんですか?」
「そうね。カレーとかどう? 1ヶ月ぶりに」
「カレー! わたし、カレー好きです!」
「うん。それとサラダにスープも」
指を曲げて必要な物を数える。
肩には動く野菜を入れる箱を肩から提げている。
そうして親子で手を繋いで商店街を歩いていると、ヒナがある物を指差した。
「お母様、アレは何ですか?」
「ん? あぁ、アレは……」
それは、日本で見かける六角形の箱を回して玉を出す抽選機だった。
尤も、スズハは日本ではテレビニュースでくらいしか見たことかなく、実物はこの世界に来て何度か見かけたくらいで回した事はなかった。
「抽選券が4枚あるけど、ヒナやってみる?」
「やってみたいです!」
4枚の内の抽選券をヒナに3枚渡してついでに自分もやってみようと1枚だけ残す。
近づくと抽選くじを仕切っているおじさんが話しかけてきた。
「お! 珍しいね。いつもは素通りなのに」
「あはは。まぁ、せっかくですので」
笑って誤魔化すスズハ。
そしてヒナが3枚の抽選券を渡す。
「3回ね。何か当たるといいね。おじさん達も応援するよ!」
「はい!」
ヒナが元気良く返事をして抽選機を回す。
2枚が残念賞。最後に3等のちょっとお高めのガラスのコップ当たった。
「わぁ……」
綺麗に磨かれたガラスのコップが気に入ったのか、嬉しそうに眺めるヒナ。
「良かったわね、ヒナ」
「はい!」
そして次にスズハが1枚の抽選券を渡す。
(ヒナも満足したみたいだし、残念賞でも良いかな)
そんな事を思いながらゆっくりと抽選機を回した。
当たったのは────。
「それで、特賞の旅行券が当たったと」
「えぇ、はいまぁ……」
苦笑して3枚の券を見せる。
アクセルの街から少し離れた観光地のチケットだ。
テレポートを経由して1泊2日の旅になる。
「旅行券が3人分しか無いので2人分を負担して皆で行こうと思うのですが、どうでしょうか?」
先日ヒナの件でお世話になったしお礼に丁度良いと思っていた。
そこでめぐみんとダクネスが視線を交わすと首を横に振る。
「今回私は遠慮します。近々実家に帰ろうと思っていたので」
「そうなんですか?」
「えぇ。実家から仕送りを増やしてくれと催促がありまして。直接ビシッと言ってやります」
苛立ちを隠そうともせずに唐揚げを口に入れる。
まぁ、送っている仕送りを売れない魔道具開発に使われればいい加減怒りもするだろう。
「なら、私はめぐみんに付いていこう。テレポートで行くとはいえ、トラブルが起きないとは限らないからな」
その時はめぐみんが爆裂魔法で敵を殲滅してダクネスが運ぶことになるだろう。
「そういう訳ですので、カズマを含めた3人で行って来て下さい。お土産は期待してます」
3本の指を立てて言うめぐみん。
そこでカズマが質問する。
「その街って観光地なのだよな? 何が在るんだ?」
「モンスターを飼育してる施設が在るみたいですよ。この国は冒険者の国ですからね。他国と比べても魔王軍の領地と隣接してる関係でモンスターの種類も多いらしいので、珍しいモンスターも飼育してたり、またはドラゴンの骨を組み立てて飾ってるらしいです」
「あー。動物園みたいなもんか」
「ですね」
食事を終えて一緒に食器を洗っているめぐみんが話しかけてくる。
「あの男の件でヒナも少なからず負担になっていると思うので、今回の旅行でケア出来ると良いですね」
ヒナの実父。
会わせる気などまったく無かったのだが、あんな形で知ってしまった。
普段通り振る舞っているが、やはりショックは大きいだろう。
助言してくるめぐみんにスズハは柔らかく笑う。
「やっぱりめぐみんさんはお姉さんですね」
と、褒めたのだが、既にスズハの背はめぐみんを追い抜いている事もあり上から見下ろす形になっている。
ついでにめぐみんはスズハの視線が胸から上へと行ったのを感じていた。
「おい。今の台詞はどこを見て言っていたのか聞こうじゃないか」
予定の日。
モンスターを飼育されている施設に来てカズマが今更ながら問いかける。
「モンスターって動物園みたいに飼育出来るもんなのか?」
「一応、動物型なら手懐けられる種類は多いみたいですよ。凶暴なモンスターは頑丈な檻に閉じ込めてるみたいです。もしも問題が起きても専属契約している腕利きの冒険者が対処してくれるみたいです」
完全に安全とは言い難いが、出来る限り安全性を確保しているのが分かる。
スズハとカズマが話していると、珍しい施設に興奮しているヒナが指差す。
「お母様、カズ兄様! アレ、ゴブリンですよね! 教科書で見ました!」
ヒナが指差したのは檻の中に入れられている数匹のゴブリンだった。
敵意剥き出しの表情で此方を威嚇している。
ダスティネス家が経営している学校では読み書きや算術。それと身近な脅威であるモンスターについても教えられる。
「おぉ、懐かしいな。昔、クエストで何度か倒したぞ」
「カズ兄様がですか?」
「おう。まだスズハとヒナが屋敷に来る前に、ダストとパーティーを交換したことが最初だな」
昔を懐かしみつつ、当時の事をやや大袈裟に語るカズマの話を興味深く聞くヒナ。
スズハも自分が知らない時期の話とあって、聞いてて退屈しない。
そこでカズマがあるモンスターを見て驚く。
「うおっ!? 初心者殺し! あんなモンスターまで飼育してるのかよ!?」
「みたいですね。でも、繁殖で数を増やされると職員が危険だから飼育するのは1匹だけで、死んだら新しく捕まえるみたいです」
大型の黒い猫のモンスター。
ただ、野生の初心者殺しよりは気性は穏やからしく、日本の動物園に居るライオンなどと接し方は変わらないようだ。
それからも園内を見回る。
「コレ、アゲル、ネ……」
「わあ。ありがとうございます!」
「おいヒナ。それ、食うなよ?」
安楽少女から貰った果実を食べようとするヒナをカズマが止めたり。
「ジャイアント・トード!」
「こうして遠くから見る分にはかわいいんだがなぁ」
天敵の大型蛙を眺めてみたり。
「んーしょ」
「こらヒナ! スライムには触らない!」
不用意にスライムに触れようとするヒナを止めたり。
その他にも知っているモンスターや知らないモンスターを見て、ヒナだけでなく、スズハやカズマも楽しんで回った。
「福引き、侮れねぇ……」
「商店街の皆さん、奮発したんですね」
家族用の旅行券だが、それなりに豪華な宿に驚く。
スズハが受付でチェックを済ませていると、従業員の1人がカズマに寄ってくる。
「いやー。綺麗な奥様ですね。羨ましい」
「は?」
ニコニコと愛想笑いを浮かべる従業員にカズマは首を傾げた。
「あんな美人な奥様と可愛らしい娘さんが居て、さぞや鼻が高いでしょうね」
従業員の言葉を理解してカズマは顔が赤くなった。
てっきり、兄妹とかに勘違いされると思っていたので、夫婦と言われたのは予想外だった。
言われて見れば、この世界は日本よりも結婚と出産の適齢は低いし、スズハはその雰囲気から実の年齢よりも上に見られる事が多い。
だからこの従業員の勘違いも仕方のない事で。
「ご家族での旅行をお楽しみください」
そう言って従業員が去っていく。
立ち尽くしているカズマに、はぐれないように手を繋いでいたヒナが話しかけてきた。
「え、と。カズ兄様がお父様だったら素敵だと思いますよ?」
「……ありがとよ」
ポンッとカズマはヒナの頭に手を置く。
あんな人間が実の父親と判っても、そう言ってくれるのが嬉しかった。
「スズハ、エッチなことしたい」
「……直球、ですね」
夕飯は食用に飼育されたモンスター肉のステーキなどを食べて、ヒナも今日はいつも以上にエネルギーを使って疲れたのか、ぐっすりと寝た後にカズマがそう言ってきた。
何故か真剣な顔で言ってくるカズマに、スズハはやんわりと断りを入れる。
「その……お誘いは嬉しいですが、ヒナも居ますし」
「それならそこのシャワールームですれば良いだろ。本音を言うと、ここ最近お預けを喰らって性欲が辛い」
「それは……申し訳ないと……」
ヒナが自分の部屋を持ってから何度かそういう事を試してきたが、肝心のスズハの体が拒絶してしまい、据え膳状態だった。
これまでは気にしないようにしてきたが、こうして2人っきりになると意識してしまう。
「……スズハの事情は分かってるし、本当に無理なら断ってくれて良い。だけど旅行で気分が変わるかもしれないし、試してみたらダメか?」
「……」
カズマの押しの強さにスズハ少しだけ考える。
「分かり、ました……でもちょっと待ってください」
シャワールームに入ったカズマとスズハ。
ただ、スズハはシャワーで湯を浴びてる訳でもないのに肌に赤みがあり、目がとろんとしている。
ここに入る前に飲酒しており、それにより酔って意識が若干混濁していた。
本人曰く、こうでもしないといつもと変わらないとのこと。
立っているスズハを支えているとその裸体にごくりと唾を飲んで乳房に触れる。
「あ、ん……」
目を閉じてされるがままに身体委ねるスズハ。
ここ数年で育ったスズハの胸は、思った以上に柔らかくて弾力があり気持ち良い。
(最初に会った時は本当に子供だったんだけどなぁ)
何となくスズハの成長に感動しながらその胸に吸い付く。
ビクリと身を固くするスズハ。
乳房を揉みながら吸引していると、何かの液体が口の中に入ってきた。
「もしかしてスズハ、母乳出てるのか?」
「……っ!?」
カズマに訊かれてがスズハは答えずに顔が更に赤くなる。
ヒナを産んでいるのだし、不思議ではないのかもしれない。
「やべ……興奮してきた」
そのまま左右の母乳を飲み始めるカズマ。
「はぁ……ん……アン!」
母乳を吸われながらスズハは身動ぎして声を圧し殺す。
しかしいつまでも動かないという訳ではなく、一度体を離すと、カズマの首に腕を回す。
「今なら、ちゃんと出来るような気がするので……」
スズハの方からカズマにキスをする。
唇を重ねるだけの口付け。
数秒接触した唇を離すとスズハは安堵したように微笑む。
「やっと、初めて出来ましたね」
いつも身体が拒絶してちゃんと出来なかったが、ようやく口付けを交わすことが出来た。
そう安堵していると、カズマが首を傾げた。
「いや、初めてじゃないだろ」
「え!?」
スズハの記憶ではカズマとちゃんとキスをした記憶がない。
しかし思い出した様子でカズマが、あ、と声を漏らす。
「そういやあの時のスズハは……」
「え。何ですか!? 私、カズマさんとキスした記憶なんて────うぐっ!?」
今度はカズマからキスをして黙らせる。
舌を絡ませると、強張っていた肩の力が少しずつ抜けていく。
「まぁ、それはおいおい教えてやるから、今はな」
既に勃起している自身の男性器をスズハの股間に擦り付けてくる。
「結構限界なんだよ。良いよな?」
「……優しく、してください」
恥ずかしそうに頷く姿が愛らしく、立ったまま上げたスズハの片足を支えて、男性器をスズハの膣内へと入れていく。
竿の半分まで入ったところでカズマが目を見開く。
「え! ちょっ、これ……!?」
カズマが初めてという事もあるが、スズハの膣内は滅茶苦茶気持ち良い。
膣内の肉壁がうねり、強く絞まって刺激してくる。
独立して動いて搾り取るように肉ヒダが蠢いていた。
「うおっ……!?」
すぐに射精してしまいそうなのを堪えてどうにか根元まで入りきる。
そこでスズハが申し訳なさそうに顔を逸らした。
「……わたし……初めてじゃないですから……その、汚いと思いませんか?」
スズハの処女はとっくに散らされている。
その事に負い目を感じているようだ。
「考えが古いんだよ」
事情は大まかに知ってるし、スズハが処女でない事に思うところがあるなら、こうして抱こうなんて思ってない。
それを証明するように腰を突き上げる。
最初は苦しそうに顔を強張らせていたスズハも次第に感じてきたのか、表情が緩んでくる。
「あ、やだ……なにこれぇ……」
シラカワスズハは過去の経験から、性交は男女の営みというよりも先に暴力というイメージが強い。
自分を貪ってくる苦痛は未だに消えていない。
なのに、身体が成長したお陰か、今はこの繋がりに温かさを覚えている。
「こんなの、しらない……アンッ!?」
カズマが突くと自然と声が漏れた。
「スズハお前、エッロいな!」
括れた腰はスズハが動くたびに淫らな動きをし、大きな乳房はカズマの体に押し付けられる。
こうして触れている箇所全てが気持ち良く、興奮する。
膣内の男性器を今にも射精させようと包んでおり、色々な角度から締め付けてくる。
射精を堪えているとスズハはカズマに顔を近づける。
「これ、こわいです……! カズマさんの顔、見てないと、不安に……」
「お、おいっ!?」
甘えるようなその声と同時に膣内がこれまでよりも強く締め付けられて、我慢の限界となり射精した。
「あぁ……っ!? うぁ……やぁっ!?」
最後の1滴まで注ぐとカズマは男性器を引き抜き、同時にスズハは座り込む。
「ハァ……ハァ……」
「いや、その。スゴく良かったです……」
放心しているスズハにカズマはシャワーを頭から浴びせた。
数ヶ月後。
「に、妊娠してました……」
「oh……」
スズハの報告にカズマは天井を仰ぐ。
(日本にいるお父さんお母さん。異世界に移住した愚息はこの度パパになりました)
心の中でそう報告するカズマ。
後に、双子の男の子が家族として増える事となり、最終的にはヒナも含めた9人きょうだいとなるのだが、それはもっと未来の話である。