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昨日の水泳の授業から一日があけた。
堀北は今日という日だけは学校を欠席をしたかった。
理由は一つ、堀北鈴音が前の授業の時に陰毛が丸見えになってしまったことが周囲に広まってしまったからだ。
いつも通りの時間に教室に入ると男子からの視線を感じた。
幸い、他クラスに漏れた形跡はないのだが、池くんが「ヒソヒソとあいつは意外と毛が生え揃っていて剛毛だったかもしれない。手入れしてないぜ。」などと噂するところを耳にした。
それだけだったら堀北も聞き流すことができた。もとより噂になることは避けられないと覚悟していたからだ。
しかし、櫛田さんが余計な口を挟んだのだ。
「堀北さんのことを勝手に噂するのはかわいそうだよ。」
正義ぶった顔をして櫛田さんが池くんたちに言い放ったのだ。
「あれは事故だったし女の子としてアンダーヘアが剛毛だって言われる気持ちわかる?」
櫛田さんの一言で池くんたちは黙ってしまった。
まさかヒソヒソとゲスな話題をしている時に櫛田さんが割って入ってくるとは思わなかったらしい。しかもそれが性的な噂話なのだ。どう返答して良いかわからなくて気まずいのだろう。」
「なんか言ったらどうなの?」
注意で終わってくれれば良いものを櫛田さんは池くんたちに発言を求めた。
おそらく、男子たちが悪くならないような形で私に対しての嫌がらせをしようとしているのだ。
「い、いや別に悪口を言ったわけじゃないけどさ...。あの時の光景が衝撃だっただけで...。」
櫛田さんは怒ったふりをしつつ池くんをさらに問い詰めた。
「何その言い訳!?じゃあ、堀北さんのアンダーヘアについて噂話するのはいいってこと?それとも私の言ってること間違ってる?」
「い、いやそういうことじゃないけど....」
池くんが気まずそうにしてしているのを見た男子の1人が櫛田に突っかかった。
彼はDクラスの中でも女子に嫌われていて池くんたちとは違い女子たちの好感度など全く気にしていないようだった。それよりも女子に舐められないようにヒートアップした側面が強そうだ。
「でもさ。堀北はDクラスのリーダーだぜ。そんな人のアンダーヘアが剛毛っていうのはダメじゃね?海外だとないのが当たり前なんだろ?Dクラスのリーダーが遅れてたらダメじゃんか。」
この発言を聞いた瞬間私は怒りを覚えた。
「ひ、ひどい。堀北さんだってアンダーヘアくらい処理してるはずなのにそんなこと言うなんて....」
櫛田さんはその言葉を聞いて涙目になっていた。
櫛田さんが涙目になってしまった責任を転嫁させようとあろうことが私に話が振られてきた。
「堀北。どうなんだよ。池言ってることは本当なのか?」
最悪だ。櫛田さんのせいで完全に流れが変わってしまった。私が処理をしていないことを暴露されてしまえば、私がDクラスのリーダーであることまで否定されてしまうことになる。そうなれば私の信用は失墜する。
「ちっ違うわ!私はちゃんと毎日手入れをしてるわよ!」
思わず声を荒げて反論してしまった。それが裏目に出てしまうことなど知らずに……。
「あなたたちが変なこと言うから怒っちゃったじゃない!」
櫛田さんが嬉しそうに私たちを見下すように笑みを浮かべた。
「いや俺はただ事実確認をしただけなんだけど。」
池くんは納得いかない様子だったがこれ以上責めたところで意味がないと思ったのかそれ以上は何も言わなかった。
「ふーん……そっかぁ。堀北さんも実は手入れしてるんだね。」
櫛田さんは明らかに嫌味を込めて言った。ここで私が強く言い返さないと池くんたちは調子に乗ってさらに何か言ってくるに違いない。
私は意を決して口を開いた。
「えぇ。そうよ。悪いかしら?それであなたたちは満足?」
私は開き直って堂々と宣言した。これでもう何も言われないだろう。
しかし、それは甘かった。
櫛田さんはまだ私のことを馬鹿にしたような表情で見ている。
「いや別に悪くはないよ。でもさ、なんでそんなにムキになるのかな?やっぱり恥ずかしいから?」
櫛田さんは私のウィークポイントを的確に突いてきた。
「くっ……」
悔しいが櫛田さんの言っていることが正論すぎて何も言えない。
それを見た櫛田さんは私をさらに追い詰めてくる。
「で、あれは事故だったの?それとも、故意的にやられたのかな?普通に水着を使うだけだったらあんな切れ込みなんて入らないのに...。」
櫛田さんの誘導尋問が始まってしまう。
「な、何が言いたいの?」
それでもなんとか冷静さを保とうとする。
「ううん。別にぃ?ただ、もしわざとだったとしたら許せないなって思って。」
櫛田さんは悪意のある笑顔でそう言った。
「な、何を言ってるの?事故に決まってるでしょ。」
「へー。まあ確かにプールの授業中だしそういうこともあるかもね。」
「プライベートポイントを使用しないで無料で手に入るスクール水着を着ていたから耐久性に問題があったのかもしれないわ。」
私はあの時の出来事はあくまで事故だということを正当化しようと試みた。
私がはみ毛をしてしまった事実は思ったよりも広まっていた。ならば私は被害者なのだと主張するしか道はなかった。
「へぇ。じゃあさ、堀北さんのアンダーヘアはどれくらいの毛量なの?」
櫛田さんがとんでもない質問を投げかけてきた。
「ちょっと櫛田さん。いきなりそんなこと聞かないでよ……。堀北さんが困っているじゃない。」
池くんたちと一緒にいる女子の1人が止めに入った。
しかし櫛田さんはそれを無視して話を続けた。
「私は堀北さんのアンダーヘアに興味があるだけだよ。」
「手入れをしてるって言ってたけどさ、お手入れをしてて池君が剛毛っていうことは相当...なんじゃないのかなって思ってさ。衛生面からも毛の量が多すぎると悪いから聞かせてくれないかな。」
櫛田さんはどんどん話を進めていってしまう。
「だよね。池くん。」
櫛田さんが池くんに同意を求める。
「あ、ああ……。俺にはわからないけどさ。」
池くんは少し気まずそうにして答えた。
「それに堀北さんも本当はアンダーヘアが剛毛なんだって思われるのが嫌だから必死に否定してるんじゃないの?」
クラスメイトから遠慮のない追及が飛んでくる。
「そ、そんなことないわ。別に普通よ。普通。」
「普通ってどうなのかなぁ。一応、みんなに確認してもらったほうがいんじゃない?」
佐藤がさらに一段飛躍させた要求をだしてきた。本人は笑いながら言っているため冗談のつもりなのだが、軽井沢はその流れに便乗した。
「いいね~。堀北さんてクラスのリーダーだから、主観的じゃなくて客観的に物事を見ることが必要でしょ?堀北さんの言ってることが本当なのか、嘘なのか確認するいい機会じゃない?」
それに一番盛り上がったのは男子生徒だった。ともかく、あのDクラスを引っ張ってきた堀北の陰毛が見れるかもしれない。そうなれば、盛り上がるのは当然のことだった。
「そ、そんなこと認められるわけないでしょう!?
堀北は声を荒げて拒否をした。
其れっぽいことを言って正当化をしようとしているが、要は堀北のことを辱めたいだけだ。
皆の代表とばかりに櫛田が発言した。
「でもさ~最近の試験でも、堀北さんに作戦を任せては、失敗が続いてない?一番最近だってなんでかわからないけどAクラスと戦うことになって負けちゃったし。」
「それに関しては申し訳なく思っているわよ。でも、あのAクラスに一勝すれば勝てるところまで行ってのはこのクラスの成長を感じられたのではないかしら?」
「それはいいんだよ。私の言いたいことは、堀北さんは自分の意見ばっかり通して結果を残してないんじゃないかなってこと。たまには、みんなの意見に耳を傾けたほうがいいんじゃないかなぁ」
堀北の逃げ道は徐々になくなっていった。
「じゃあ、櫛田さんがこのクラスを引っ張っていきなさいよ。私の責任を追及するなら、櫛田さんがリーダーでも構わないわ。」
どうせ、リーダーに祀り上げることは嫌だろうという思惑だった。
しかし、それは裏目に出てしまう。
「そうだね。堀北さんがいいなら私がクラスをまとめる形でもいいよ?私は堀北さんとは違ってみんなの意見を聞きながらクラスをまとめていきたいな。今日だったら、堀北さんのプールの出席は絶対ってことにするかなぁ」
「そんなの、おかしすぎるわ。クラスメイトにそんなことを強制するなんてありえないわよ。」
「そんなことないよ。これはあくまでみんなの意志だよ。仮にわたしがみんなの意志を無視してクラスに不利益なことがあれば、堀北さん以上のことをしてもかまわない。」
「そ、それってどんなこと...?」
「みんなの言うままに責任を取るつもり。私の今までの性体験についてみんなの前で嘘なく言ってもいいし、裸の写真をみんなに共有するでもいい。プライベートポイントとか、自由の制限をみんなに強いるわけだから私の人権なんてないと思ってる。」
この発言でクラスメイトは櫛田の覚悟を目の当たりにした。特に男子生徒は女子生徒の手前、大げさに盛り上がりつつ、後ろめたさを感じていた。それを櫛田はすべて正当化したうえで自分も責任を問われることがあれば好きなようにしてもいいと言っている。
もちろん、そんな風になるつもりなどさらさらないが、堀北以外には並々ならぬ覚悟とクラスを思う気持ちが大げさなほどに伝わっているだろう。
当初はすこしだけ堀北にいたずらをしてセクハラをしてやろう。あわよくば、ラッキースケベを見たいという気持ちから、みんなの意見に耳を傾けない堀北はリーダー失格なのではないかというところまで来てしまった。
そして、今リーダーではない櫛田がそこまでの覚悟を持っているのに、堀北は何も覚悟をしていないのではと堀北に対する不信感が募り始めていた。
「馬鹿じゃないの?口だけなら何とでもいえるわ。じゃあ、それをここで証明して見せたらどうかしら?」
「しょ、証明って何をすればいいの?」
「さぁ、それくらい自分で考えたらどうなのかしら?所詮は口だけだってみんなも理解したでしょう?」
ここで櫛田が体を張らなければ、堀北の挑発は成功するはずだった。
しかし、櫛田はある程度、自分を犠牲にしてまでも徹底的に堀北を辱めるつもりだった。
「じゃ、じゃあ私が堀北さんにアンダーヘアを見せながら水泳の授業に出ろって言った責任を取ります。これが、私の覚悟です。ほんとに、嫌、で...苦しいけど、みんなに信用してもらってこのクラスをAクラスにするためならやります。」
堀北の理不尽な要求をされた被害者という立場で櫛田は教壇の前にたった。
そこまでしなくていい。堀北のいうことなんて聞かなくていい。などといった声が次々に聞こえてくるが、櫛田はそのような声に対して無理をして作った笑みを見せた。
「ありがとう。でもしょうがないの。」と聞こえてきそうな悲痛な笑顔だった。
「く、櫛田さん。悪かったわ。もうこんなこと終わりにしましょう。」と堀北が声にしようとしたとき、櫛田は言った。
「これから、私のアンダーヘアを見せます。堀北さんに冗談でも言ってしまったことで彼女を傷つけたかもしれないし、みんなも口だけだって思ってると思うから。私はみんなを裏切ることはないし、大好きです。だから、止めないでください。」
櫛田はそう言って立ち上がり、スカートの中に手を突っ込むと、ショーツをゆっくりとおろしていく。アンダーヘアを見せる前に、櫛田が今さっきまで身に着けていたショーツがクラスメイトの前に晒された。それはオレンジ色のシンプルなデザインだった。
お世辞にも、勝負下着と呼べる代物ではなく、高級感もなかった。申し訳程度に真ん中にリボンが同じ色でいているほか、デコレーションである縫い目までも同色であるオレンジ色であり、普段使いのショーツであることが明白あった。
脱いだショーツを一度、みんなに見えるように胸のところで掲げると一度、うつむいていた目線をあげクラスメイトの一人一人と目を合わせた。
そこには、恥ずかしさ。申し訳なさ。そして、それでもやり遂げるんだという意思が現れていた。
それを見たクラスメイトたちは息を飲み込みながら櫛田の一挙一動を見つめている。
そして櫛田はそのショーツを椅子の上に置き、スカートの両端をゆっくりと摘まんで上にあげていった。
櫛田のスカートの丈は優等生らしく膝よりも少し上くらいの高さだった。そのため、肝心の股間部分が見えるようになるまでは時間がかかっているようだった。
しかし、そんなことは関係なく、ついに櫛田の陰毛が見え始める。
自分の股間部を露わにした。そこには手入れされた綺麗な毛で覆われた秘部があった。陰毛の色は少し濃い茶色で、長さはやや短めだ。
その姿を見て男子生徒は歓声を上げ、女子生徒たちは顔を真っ赤にして目を背けたり手で覆ったりしている。
。
櫛田の宣言では「アンダーヘア」を見せると言っていた。なので、男子の多くはショーツの上から少しだけ下げられた姿を見ることができるのではないかと考えていた。しかし、目の前の櫛田はショーツをすべて脱ぎ去っており股間部分がすべて丸出しだ。
陰毛の長さも短めで丁寧に処理がされていたため、クリトリスは見ることができないまでも、櫛田の女性器の形や色が丸見えだった。
「誰にも見せたことがない、見せちゃいけない場所をこうしてみんなに見られることは本当に恥ずかしいし、辛いです。男子の人からはこれから性的な眼でずっと見られるかもしれないし、女子からも汚い存在として蔑まれるかもしれません。でも、わたしはみんなを信じているし、私の覚悟を証明しろっていうのが堀北さんの要求だったからやりました。ごめんなさい。堀北さん。もうこれで許してくれますか?」
悲痛に歪んだ顔を浮かべて、櫛田が堀北にそう告げる。ここまでの流れに気が動転してしまった堀北は頭が真っ白になっていた。そのため、ただ返事を返すことしかできなかった。
「え、ええ。私もそこまでさせる気はなくて本当にごめんなさい。」
堀北も櫛田に謝罪をする形で今日はみんな解散することになった。
しかし、この出来事によって堀北の今まで積み上げてきたリーダー像と信頼は跡形もなく崩れ去り、優等生で常にクラスメイトのことを考えていた櫛田をリーダーという立場で虐げたという印象になってしまった。
櫛田のストリップはあくまで、櫛田が自ら行ったことだが、櫛田の「許してくれますか?」の発言と櫛田の痴態を見たいとあの時思ってしまった男子生徒の後ろめたさから、堀北のせいという共通認識ができた。
解散後、櫛田の周りには多くの仲間が駆け寄り、謝罪の言葉、慰めの言葉、励ましの言葉が次々とかけられる。
それとは対照的に堀北の周りには誰もいなくなっていた。
堀北がクラスの中心に戻るためには櫛田以上のことをやらなくてはいけない。
堀北の受ける羞恥調教はこれから本番を迎えることになる。