堀北は一人で自分の部屋に戻ると先ほどあったことを思い出していた。
今まで、自分は櫛田さんに命令される側だった。そのせいで堀北は数人に陰毛を数人に見られたわけだが、櫛田は自らみんなの前で性器をさらして見せた。
その結果、今の堀北への風当たりは強く、Ⅾクラスは櫛田に乗っ取られてしまっているといってもいいだろう。
私はこれからどうすればいいのだろうか。櫛田さんみたくクラスメイトの前で痴態をさらし許しを請うべきなのか。
いや、あの時に皆が櫛田さんの行いに尊敬したのは、私という標的がいたからだ。
私を敵としてみんなでたたくことで私がこの一年で作り上げてきたよりもはるかに結束が強いクラスを作り上げたのだ。今や、彼女への心酔具合は一之瀬さんのBクラスに匹敵するかもしれない。
Aクラスに行くためには私のすべてを底上げして上を目指すのではなく、彼女みたいに多数決の名のもとに犠牲を出しながら団結するのも一つの解なのかもしれない。
なら、私がAクラスに行くためにやるべきことはもうクラスを導くことではなく、クラスのために犠牲になるということだ。
それも、櫛田さんがさっきやったよりも酷いことをやらされるのかもしれない。
それで私は兄さんに誇れるような人間になれるだろうか。
クラスのために尽くす犠牲は尊いのか、それとも惨めなのか。
私の心はいま大きくぐらついてしまっていた。
気を紛らわせるために勉強をしばらくしていると携帯からメッセージ音が鳴った。
通知にはDクラスのグループラインが活発に動いていることを示している。こんなに活発に動くことは珍しい。大体は試験の時に全員に共有することをみんなが書いていく掲示板のようなものだった。
それが複数の人たちによるメッセージが次々に書き込まれていた。
あまりにもうるさいので私は通知をオフにしようとして一度グループを開いた。
図らずも通知をオフにする前に未読の最初のメッセージが目に入ってしまった。
それは櫛田さんによるものだった。
要約すると私がさっきしたことは恥ずかしいことなのでみんなの内に秘めておいてほしい。私のいないところで噂をするのはいいけれど、他のクラスに広めたら私のいるところではできればやめてもらえると嬉しい。
そして、堀北さんにセクハラまがいのことをさせようとしてしまったことは反省している。自分が実際に裸を晒してみて思い知った。だから、今日のことはなかったようにまたみんなで協力しようというものだった。
そして次のメッセージでは、軽井沢さんが何も悪くない櫛田さんにあんなことをしておいて許せない。堀北さんにはそれ以上のことをやってもらわないとおかしいと書かれていた。
櫛田さんは本当に人心掌握がうまい。
人一倍優しい、彼女がストッパー役になることで、ある種の免罪符をみんなに与えている。
その結果、私に対して何をやらせるかという話題で大盛り上がりしている。
「やっぱり、堀北さんのアンダーヘアがまず見たいよね。」
「そんなの序の口じゃない?私は堀北さんの裸が見たいなぁ。」
「あんなに偉そうに仕切ってたんだからまさか剛毛なわけいないよなぁ(笑)」
といったように不法地帯になっていた。
これ以上、私がそれを見てもできることは何もない。ただ、精神衛生上悪いだけだと、一時的にグループを抜けることにした。
「やっほー。堀北さん。元気?」
軽井沢そんの声色は珍しく上機嫌で少し不気味だった。
「ええ。何か用かしら?私も暇じゃないから手短に済ませてほしいのだけど。」
「そうだね。じゃあ単刀直入に言うけどー。堀北鈴音さんは明日、どうされたい?」
「どうされたいとは?言っている意味がわからないわ。」
「強がってもいいことなんてないよ?しょうがないな。この写真のこと覚えてないの?」
軽井沢さんから二つの写真が送られてきた。
一つ目は私の陰毛が丸出しになっていて私が恥じらうように少し顔を俯かせている写真。
二つ目は私が自分の秘所に手を当てていて…ものすごく官能的な表情をしている。目は固くつぶられていて鼻の鼻腔は少し開かれている。口も少し開いていて何かを叫んでいる。否、喘いでいるのがわかってしまうようなものだった。局部は写っていないけれど自慰をしていたことが証拠としてバッチリ収められていた。
私は軽井沢さんに写真を撮られていたことをすっかり忘れていた。櫛田さんだけでなく軽井沢さんからも弱みを握られていたのだ。
「すっかり忘れていたわ。で、この写真を消してくれるという連絡かしら?」
「まさか。この写真は一生消されることはないと思うよ?もしかしたらこの写真を見る人数は増えるかもしれないけどね。」
「それは、あなたの言うことを聞かないと写真をばら撒くという脅しかしら?」
「脅しとは違うかな。私はこの写真をDクラスのグループに流すつもりってことを伝えようと思ったの。あれだけのことを櫛田さんにさせた罰としてね。」
「要するに、交渉の余地なんてなくて私はただ懇願するしかないって事?」
軽井沢さんは嬉しそうに言った。
「そうだね。まあ堀北さんが服従してるうちはやめておこうかなぁ。櫛田さんがあんな目にあってみんなも許さないと思うよ。」
「私のせいにしないでもらえるかしら?あれは櫛田さんが勝手にやったことよ。私がやらせてないことぐらいわかるでしょう?」
私はせめて軽井沢さんだけは敵にならないようにと必死に説得を試みた。
「んーまあ堀北さんの言い分もわかるけどさ~。みんなは偉そうな堀北さんが酷い目に遭う姿を見たいんだと思うよ。それにメリットならあると思うけどな。」
軽井沢は取りつく島もなかった。
軽井沢恵は小中学高でいじめられた経験を持っている。それには暴力的なものから精神的なもの。そして性的なものまでも含まれている。
もちろん、レイプされる程のものではなかったが、裸を異性に見られたり身体のことを色々言われたり、思ってもないことを言わされたりといった経験はしていた。
それに比べれば堀北がされようとしているのは緩く反感を持っていた。
「メリットというと?」
「例えば、テストの結果が向上した人には堀北が性的なことをするとかだったら男子の成績は向上するんじゃないかなぁ。つまりさ堀北さんのお陰でクラスは成長するんじゃない?」
「それは…そうかもしれないけれど…。」
軽井沢はどんどん外堀を埋めていく。最初は脅すように相手を追い詰め、その後に大義名分を用意する。
「それに堀北さんの目標はAクラスを目指すことでしょ?こんなクラス内のトラブルも解決できないようじゃダメだよ。」
「わ、わかったわ。とりあえず明日は…か、覚悟を決めて学校に行くことにする。それでいいかしら?」
「OKだよ。じゃあ明日は堀北さんはどんな命令をされても従うってことでいいんだね。」
「そ、それは承知しかねるわ。どんな命令かもわからないのに…」
「なら、私が持ってる写真とあの時の堀北さんの痴態は全部無かったことにする。その代わりに明日は堀北さんには拒否権はない。これならどう?」
堀北にしてみればそれは破格の条件のように感じた。明日さえ乗り切れば軽井沢に脅される危険はなくなるのだ。
「それなら…ええ。いいわよ。明日はなんでも言うことに従うわ。」
「交渉成立だね。なんでもだからね?」
軽井沢は念を押して確認すると通話を切った。そしてこれから起こるであろう堀北の惨状について考えていた。
堀北さんも馬鹿だなぁ。一度、虐められるようなことをみんなの前でされたならもう前の地位には戻れない。それは私が身をもって経験してことだ。
私はグループラインに堀北さんは明日、どんな命令でも従うことを認めたことを書き込んだ。
みんなからは称賛の嵐。櫛田さんからもお礼の言葉。最高だ。
そして、次々と命令の内容が決まっていく。
まずはプールに来たら堀北さんの着替えをみんなで鑑賞する。
そして、スクール水着に着替えて終わったら乳首の位置を当てるゲームをする。これには須藤くんがやることに決まった。彼の堀北さんへの好意は
気づいていたからだ。池くんは気を遣わずに立候補したが、彼には堀北さんの陰毛がどうなっているかを調べる役目が与えられた。
ここまでは男子の意見が採用されてきたが、女子の提案も取り入れされていった。男子のはある種馬鹿っぽいのも含まれていたが女子のものは私からみても可哀想と思う内容ばかりだ。
私は明日が生涯忘れられない日になるだろうと思った。自分もいじめる方になることによってある種虐められていた過去を乗り越えるのだ。
そのためには堀北さんがどうなっても構わない。
最後の仕上げに堀北さんにメッセージを飛ばす。
「明日、もし約束が守られなかったら動画を学校に提出するからね。私も最大限譲歩したんだから一応、念を押させてもらうね。」
堀北さんからの返事は「わかりました。」の一言だった。
明日がものすごく楽しみだ。
堀北は風呂に入っていた。
シャンプーを泡立ててロングヘアの髪につけると揉むようにして丁寧に洗っていった。
しっかり根元から髪の毛の先までも均等に泡立てていく。
そしてマッサージをするように頭皮を揉んでいく。
その際にその日にあったことをリラックスしながら思い出し整理して反省していくのが日課だった。
今日でいろいろなことが目まぐるしく変わってしまった。
一つは私の立場だ。昨日までの私はクラスを引っ張っていく役割だった。最終的にはAクラスを目指し仲間とともにいろいろありながらもCクラスとそれほど点差が変わらないところまでもっていった。
もちろん、私だけの力ではない。綾小路君をはじめ、櫛田さんやいろいろな仲間のおかげでもある。
それが、櫛田さんにだんだんと命令を出されるようになっていろいろなことが変わってしまった。
櫛田さんは今日、クラスメイトにショーツだけでなく局部をすべて晒していた。
陰毛の生え方までそっくりそのまま公開していた。それを私に置き換えたときやり遂げられる自信はなかった。
私はロングヘアーの髪の毛にシャワーを使ってシャンプーの泡を流していく。
頭のなかで想像していたことをすっかり洗い流してしまうように。
それが終わると風呂に備え付けられている縦長の鏡の曇りをシャワーで流した。
鏡は湿気で曇って見えなくなっていたが、きれいに水でそれを流すと私の全身を映した。
私はその映し出された全身を見た。
私の目線は顔からだんだんと下がっていき、大きくはないが形のいい胸。そして適度に鍛え上げられたおなか、男子の目線を奪うことになるであろう腰のくびれへと見ていった。
そして、今日、みんなに「きっと剛毛だ」噂された黒色でハサミで丁寧に整えられた陰毛を見る。
そこには確かに櫛田さんと比較すると量のだいぶ多い毛が密集していた。
それは私の大きな秘密でありコンプレックスである巨大なクリトリスを隠していた。
櫛田さんはⅤラインを残していたが毛が少なかったため控えめなクリトリスも見えるようになっていた。
しかし私の場合はこんなクリトリスを日々、直視するのが嫌なのでそこまで量は処理をしないでいるのだ。
しかし、櫛田さんには私のコンプレックスであるデカクリを知っている。それは私が自らの口から話してしまったことだ。そこまで櫛田さんの口から皆に知らされるくらいならばいっそのこと全剃りをしていこうか。
パイパンにすれば、「剛毛だ」という噂も晴れるに違いない。でも、全部剃ってしまったらクリトリスが丸見えになってしまう。みんなはきっとこういうだろう。「それは先天的なの?後天的なの?」
それに関する答えを私は持ち合わせていなかった。多分先天的だけど、自慰をするときにクリトリスばかり弄っていたことは事実だ。それで肥大化してしまったのかもしれない。
それに、櫛田さんにクリのことがばれる前までは、もうあきらめ半分でひどい扱いをしたこともある。
歯ブラシを使って乱暴にこすりあげた後に唾液を含んだ指で静かにゆっくりと愛撫したり。
いつも普段使っているショーツを汚してしまうとはわかっていながら、ショーツを履いたまま鏡をみてだんだんとシミになっていく部分をみていけないことをしているという背徳感とともにクリトリスを刺激するのだ。
ショーツ越しに刺激されたクリトリスは次第に硬くなっていき外から見てもわかるくらい自己主張をしていく。
最後までショーツ越しに触るという約束を破らずに根気強く刺激していくと中途半端に気持ちいい感覚がずっと続くのだ。そして中途半端に絶頂を迎えると普段のオナニーとはまた違った感覚を味わえた。
でも中途半端にずっと刺激する分、愛液がずっとショーツについたままになるので手洗いをしてもクロッチのシミはなくなることはなく、私の変態的なオナニーをしたという証拠がいつまでもそこに存在している。
そのまでいままで自分がクリトリスに行ってたことを思い出すと激しく後悔が襲ってきた。
自信をもって生まれつきだと言えたらどんなにいいか。
私は今までの性的体験すらもみんなの前で言わされてしまうのだろうか。
そんな妄想を繰り広げながら私は今日も自慰にふけってしまった。
よう実が6月に発売ということでいい加減プール編を終わらせなくてはと思いました。
追記:地上100階という漫画がお勧めです。