紐パンきつねの夏色ご奉仕 作:ナルキケーネ(ハーメルン支店)
フブキの粘っこい愛液まみれになった手を、しっかりと洗ったまつり。スカートとタイツを貫通した、潮のシャワーの後始末をするために着替えを始めた。
「……あれ……?」
形の良い、膨らんだリスのほっぺたのようなお尻を丸出しにした、まつりの手が止まってしまう。
タイツの下に穿かなければいけないもの……替えのパンツが、自分の荷物を漁っても出てこなかったのだ。
「むぐむぐ……? まつりちゃん、どうかした? カワイイお尻が丸出しだぜー?」
「……ううん、なんでもない。ちょっと下半身を露出したい気分だっただけだから」
「どんな気分だよっ!? ま、まつりちゃんはやっぱ……なんか、すげぇなっ……! レベルが段違いっていうか……住んでる世界がマジで違う気がするよ……!」
まつりは、「ま、いっか」と気楽に諦めて、タイツを穿いてからスカートのリボンを結んだ。
タイツがぴっちりと秘肉に張り付く密着感は、これから仕事を行うには新鮮すぎる気持ちを呼び起こしていた……が、それだけだ。特に大きな問題はなかった。
スカートのスリットから、具が見えないように気を付けるだけでいい。タイツも40デニールのもので、そこまで大げさに肌が透けることもないだろう。
まつりはフブキ汁の香りが残っていないことを確かめてから、高級すき焼き弁当をもりもりと食べていたフブキの隣に座った。
向かい側は番組プロデューサーらが座る予定の席だったため、使うのを遠慮していた。今回は最低限のスタッフ数で行う収録だったこともあり、働き者のお偉いさんが演者への説明も買って出ていたのだ。
三〇分ほど前まで何事もなかったかのように、手早く食事を済ませたまつりがひと息をついた。すると、隣でくぴくぴとスポーツドリンクを飲んでいたフブキが、何かを言いたげに目線を合わせる。
「フブキ……? あー…………んー……ちゅー、する?」
「……ん……♪ まつりちゃんの、そーゆーとこ……ホントに、大好きっ……♪」
「……まつりも大好きだよ。でも、ちょっとすき焼き臭がキツめのキスになるけど……ま、フブキがそれでいいなら」
まつりは急いで口元を拭って、尻尾をぴょこぴょことご機嫌に揺らしながら近付いてきたフブキを受け入れた。
フブキが目を閉じて唇を近づけてくる……それを待つように、まつりもまぶたを下ろした。
「……ん……? フブキ、どうしたの……?」
しかし、予想していた花びらの柔らかさは、なかなか訪れなかった。まつりが不思議がって目を開けようとしたとき、ようやく「ちゅっ……ん、りゅぅ……♡」とフブキがキスを開始する。
「フブキ……んっ……ふぅ……ちゅ、んむっ……♪」
「はふ……ちゅりゅ……ん、にゅっ……♡ ん、ふぅっ……んっ……♡」
もどかしげに触れ合うキスから、ついばむような愛情表現へと推移していく。目を開かずに、お互いの手指を探って、愛しげに組み絡ませた。
フブキが積極的に愛を求めて、まつりが受け手に回る珍しいまぐわい方だった。
「ん……むぅっ……!?」
キスの最中、まつりの目が驚愕で開かれる。反射的に閉じようとした唇を、フブキの舌肉が割り開いたのだ。
硬直した口内に、スポーツドリンクの甘苦い味と、いくつかの異物が流れ込み――ごくり、とまつりの喉を通り過ぎた。
「んぐ……!? ぷぁっ……げほっ、げほっ……!! ふ、フブキ……今、何入れた……!? ヘンなの呑んじゃった……!!」
「はぁ……ふぅ……♡ えへへ……ひみつだよー♪ だいじょうぶ、えーちゃんのお墨付きだから!」
「えーちゃんの……? い、イヤな予感しかしないし…………っていうか……あー、ビックリした……」
キスが上手くなりつつあるフブキとの接吻は、以前よりも満足感を増していた。
重ねるだけで、ついばみ合うだけで、軽く浮遊感を味わえる幸福を味わえていたのだが……その夢中から、一気に現実に叩き落とされたような衝撃がまつりを襲っていた。
まつりが喉に残った異物感を呑み下そうとしていると、フブキとまつりのマネージャーたちが、先方を連れて入室してきた。
まつりは喉をトントンと叩いて、フブキが仕込んだ異物のことを気にする間もなく仕事モードに入るしかなかった。
簡単にあいさつを済ませ、企画書の最新版と台本を受け取る。まつりの体内に潜り込んだ違和感を忘れさせる、真剣な打ち合わせが始まった。
――――――
それは打ち合わせが始まり、収録の流れと大まかな内容の確認を終えた後のことだった。
プロデューサーの意向により、番組内容にいくつか変更したい点があるとのことで、新旧の企画書を見比べることになったのだが……。
「あ、あれ……? 貰ってた方の企画書、忘れてきちゃった……。ま、まつりちゃん……一緒に見させてもらってもいい……?」
(……フブキが、収録に忘れ物なんて……珍しいこともあるもんだな……)
まつりはバッグを漁っていたフブキに頷いて、椅子をピッタリと横付けた。
ふたりは肩が触れ合うほどの距離で一つの資料を読んでいく。広めの打ち合わせスペースにはやや不自然な距離感だったが、『最近は特に仲が良い』と評判の夏色吹雪だっただけに、そこまでの違和感は与えなかったようだ。
先方も気にせずに仕事の段取りを進めていく。そうして、立ち位置や収録内容の交換などを確認していたのだが――。
「…………んっ……ぁ……」
――突然、まつりが悩ましげな声を上げた。
「? まつりさん、どうかしました? 今のところ、問題あります?」
「す、すみません、ちょっと脚がしびれちゃって……姿勢直したので、もう大丈夫です……!」
「そうですか? それなら、ここはいいとして……次の変更点ですが、ちょっと撮影機材の交換の関係もあって、調整に時間がかかるのが予測されますので順番を……」
長くなりそうな打ち合わせを止めず、まつりは内ももを擦り合わせて、股間に走った甘い疼痛を忘れようとした。
しかし、股座に感じる違和感は大きくなるばかりで……気づけば、タイツが内側から押し伸ばされるような異物感も膨らんでいた。
(なに、これ……? フブキ……ほんとに、何を呑ませたの……!?)
急激な体調の変化について思い当たることは、先ほどの不可思議なキス以外になかった。
まつりは涼しさすら覚える部屋に似つかわしくない、額に浮かんだ汗の雫を拭って、仕事に集中しようとする。
しかし、それを阻止するかのように……するり、とフブキの手がスカートのスリットに入り込んだ。
「っ……!?」
打ち合わせスペースの横長の机には、密着したフブキとまつり、その対面側に運営スタッフたち、側面にマネージャーたちが座っている。
密着しているふたりの下半身を確認する術はない。テーブルの陰に隠れる位置での奇行は誰にも見えなかった。
『ん、ぁっ……♡ ちょっ……と……フブキ、何やって……!』
『…………っ……♡』
小声で抗議するまつりを無視したフブキは、一瞬だけ妖しげな微笑を浮かべて――まつりのタイツに侵入する。そのまま、ケモノらしく爪を立ててタイツを切り裂き、まつりの神経が通っているブツを丸出しにさせた。
「ん……? 今、なんか変な音がしませんでした?」
「はっ……あ、はい! そ、それも大丈夫です! まつりの頭の血管が切れただけなので……!」
「それは『大丈夫』と言い張ってはいけないのでは!? 結構ハッキリと音がしましたよ……!?」
心配そうに目を見張ったプロデューサーをなんとか宥めて、まつりは自分の両脚の付け根を見やった。
(……ち、チ×コが生えてる……!? まつりの、お股に……!?)
フブキが口移しで呑ませたのは、クリトリスをペニスに変成させるふたなり薬と、発情促進剤だった。
まつりのスカートをめくって顔を出したのは、タイツとの擦れによる微細な刺激で発情し、反り返るように屹立していたペニスだった。
まつりはそのことに驚く前に、ぴくぴくっ♡と刺激を求める勃起を見て、気になることがあった。
(……まつりのチ×コ……ちっちゃくね……? 貧乳キャラは……ふたなりチ×ポもちっちゃいんか……?)
長さは8センチ程の大きすぎないサイズで、太さもそこそこ。大げさに言うほど小さくはないのだが、日本男子の平均以下ではあった。
少なくとも、普段からAVを見まくっているまつりが思っているような、マグナム級ペニスより二回り以上小さいのは事実だった。さらに皮までしっかり被っており、ソーセージのようにつるんとした可愛らしいフォルムをしていることも不満だった。
(……ぶっちゃけ、弱そう……クソザコチ×ポのニオイしかしないんだけど……)
まつりは、自分のペニスの小ささを嘆く男子の気持ちがわかったような気がした。
それでも、男性器としての機能は保持しているようだ。イチモツが人前で外気に晒されているというスリリングな心許なさは、勝手に勃起が跳ねるほどの興奮を生んでいた。
『わ……わっ……! すっごい元気だ……えっと、たしか……こうして……』
『う、くっ……!? ふ、ぶき…………ぁっ……♡ ちょっとぉ……っ……!』
フブキは空いている方の手で資料をめくりつつ、勝手に暴れ回る未知の生き物を根元から掴み、ゆったりとした動きで愛撫を開始した。
まつりの小ぶりな陰茎は、立派に勃起していても、フブキの白魚のような手で覆われそうになってしまう。その手玉に取られている感覚が、どことなく屈辱を覚えさせるのだ。
ふたなり薬は稀代の発明で、与えられる快感は本物だった。浮き立った血管を指先でなぞられると、腰が抜けそうなゾワゾワ感に見舞われる。フブキに包まれる肉棒の中で、熱い何かがせり上がるような欲望も感じられた。
しかし、投薬が初めてであるからこその新鮮な快感には、大きな問題も同時に発生していた。
こし、こしっ……♡ しゅこ、しゅこ……するするっ……♡
(……ふ、フブキ……手コキ、ヘタクソすぎるんだけど……!! ただチ×コ触ってるだけじゃん……初エッチのJCレベルだこれ……!!)
フブキの手は積極的にペニスを触っているが、遠慮がちに肉棒を手指で揉んだり、表面を撫でるように弱くしごいたりするばかりだった。そして、恥ずかしいのか、打ち合わせに集中しているのか、目はほとんど資料にしか向けられていなかった。
射精が可能なふたなりペニスに、その機能の発動を促すような動きではない。むしろ、ただ触って遊んでいるような児戯に等しい稚拙さだった。
『う……ん、んっ……♡ はぁ……く、ぅうう……!』
(こ、こんなの、ホントに……生殺しだってぇ……! エグすぎるよぉ……それはナシでしょ、フブキぃ……!)
まつりの中で射精欲が高まる一方だというのに、その限界を迎えさせる気が一切ない。精通の気配を報せる、つきん、つきんとした疼痛が、はち切れんばかりに膨張した肉棒を震わせ続けた。
(もう無理……我慢できない……! 射精したい……出したいのに……! こんなんじゃ……イけないよぉ……!)
「ふぅーっ……♡ ふぅーっ……♡ はぁ……ふぅ……ん、んっ……♡」
もはや、つゆだくの熱い吐息を殺すことすらできない。茹だる頭の中では、性欲が雪だるま式に膨れ上がっていた。
今のまつりは発情期のケモノと同じく、絶頂と射精のことしか考えられなくなっていた。
その生き地獄はまるで……初めてペニスを弄り、腰が骨抜きになるような性感を知ったばかりの男の子が、射精寸前で手を止められるようなもの。
今すぐにペニスを握り、射精まで導きたかった。周囲が驚愕する中でも構わずに、無様に腰を振ってでも絶頂したかった。
(……だ、ダメだって……そんなの……! お仕事中だし……お偉いさんの前だし……! い、今まで積み重ねてきたもの……全部、捨てるワケには……!)
アイドルとして、それはできなかった。ふうふうと熱く湿った吐息を漏らし、快感に耐えて仕事に打ち込むことにする。
『あっ……そういえば……先っぽ、むきむきするんだっけ……?』
『ふぅ……♡ふぅ……♡へ……ひっ……!? ふ、フブキ、それは待って……ちょっ、あっ♡あーっ……♡』
ぐちゅりっ♡ぐぱぁっ♡と小さな蜜音を立てて、先割れた包皮が根元まで手繰り寄せられる。
赤々と勃起した亀頭が露わになり、鈴口から我慢汁の水滴が垂れ落ちる。そのスケベな蜜を搾り出すように、フブキは肉幹を強めに掴んで、こしこしっ♡としごき上げた。
(あ、ああっ……♡ 敏感なのに……亀頭、出ちゃったぁ……♡ 空気が触れるだけで……もう、頭までビリビリするぅ……♡)
「あう、うぅう……はぅうっ……♡ くふ、ぅんっ……♡」
「……まつりさん、ホントに大丈夫ですか? さっきから、顔が赤いですよ?」
「くひっ……ひぃ……♡ だ、大丈夫です……! お、お昼の時に飲んだ、栄養ドリンクが……あっ♡……き、効いてきたみたいで……! カラダ、ぽかぽか……はぅ……んっ……♡」
「ず、随分強いヤツ飲んでるんですね……!? それだけ気合が入っているのはありがたい限りですが……さっきの血管って、まさかその劇薬のせいでは……!?」
(まずい、マズいって……! バレちゃう……勃起チ×ポこすられて、あんあん喘いでるって……バレたら……ホントに、終わっちゃうってばぁ……!!)
対面席に座るプロデューサーとディレクターの怪訝な顔に、まつりは引き攣った愛想笑いを浮かべて応えた。その唇から、快楽に押し出された唾液がつう、と滴り落ちる。
『……まつりちゃん……気持ちいい……? 私、ちゃんと……まつりちゃんのためにできてる……?』
『な、何言ってんの……!? そんなの、今ここで確認することじゃな……あっ♡はふっ……♡ くぅんっ……♡』
『……くすくすっ♡ おち×ちん、ビクビクしてる……この子は正直なんだね……♡』
『ち、違うって……ふ、フブキの、手がぁっ……はっ♡はぁっ……♡ う、きゅぅううっ……♡』
『まつりちゃん……もっと、喜んでほしいな……♡ 今日こそは……まつりちゃんを……っ……♡ えい、えいっ……♡』
会話の最中にも続いていたフブキの手淫は、無意識から生まれた焦らし地獄と化していた。皮を使って間接的に亀頭をしごくのではなく、しゅにしゅにっ♡とたるんだ皮を引っ張るようにして、根元を撫でるばかりだった。
(な、なんで一番敏感な粘膜を放置するの……わざとなの……!? これじゃ、まつり……一生……イけないじゃん……!)
粘膜を撫でるだけでも、肉幹を強くしごくだけでもすぐに射精できそうなほどに昂っていた。そのどちらもが永遠に訪れないのに、発情したペニスへのやさし~いマッサージが終わらない。
我慢の限界が近いせいか、まつりのペニスからは、とろとろと大量の先走り汁が溢れていた。フブキはその水音を立てないようにするために、肉幹を触る手つきを、より慎重なものに変えていく。
絶頂に近づくと、その分だけ快感が離れていく。空気が読めなさすぎる、暴挙のようなもどかしさがまつりを襲っていた。
「……それで、ここでまた再登場してもらうんですけど……って、おふたりとも、大丈夫ですか? 資料のページが違いますけど……」
「あ、はい! 今、さっきのパートの立ち位置を確認してただけだよね、まつりちゃん!」
「う、んっ……♡ そうだね、フブキっ……う、ぅっ……♡ もぉ、マジで……うぅ~っ……♡」
説明をしていたプロデューサーは「そ、それならいいんですが……」と困惑気味に頷いて、説明を継続する。
その後も雑に触られているせいで、微弱な快感が与えられ続ける。小さめのふたなり仮性包茎を誰かに見られてしまうかもしれない危機感と、発情促進剤の効果も相まって、いつまで経ってもまつりの勃起は収まらなかった。
幸いにも、手コキの刺激が弱すぎるため、快感で意識が飛ぶようなことはなかった。反対に言えば、意識を飛ばして楽になることも許されない、微弱な焦らしプレイと露出強要の合わせ技を継続させられることにもなっている。
『……ふわぁ……♡ まつりちゃんの、どんどんカチカチになってくね……♡ 亀さんみたいな先っぽ、ピクピクして…………つんつんっ……♡』
「うひぃんっ!?♡ あっ、やばっ……♡ ひっ……はひっ……♡」
チュロチュロっ♡と鈴口の割れ目を指先でなぞられると、まつりの喉から呻き声に似た喘ぎが漏れそうになる。まつりはわざと大げさに唾を飲み下し、咳払いをして嬌声をごまかした。
実際には手コキ経験ゼロだったフブキも、実践の中で微速の成長をしていた。
ただ、もう少しで楽になれそうだというところで、性技の進歩は止まってしまう……亀頭を我慢汁でコーティングするに留まり、フブキはそれ以上の刺激を与える術を思い付かなかった。
「ふぅ~……っ……♡ ふぅーっ……♡ んっ……んぅーっ……!!♡」
まつりは鼻息を荒くして腰を震わせながらも、アイドルとしての意地を最大限に発揮して、打ち合わせに集中し続けた。
フブキの突飛すぎるへたっぴ手コキを受け続け……結局、一度も絶頂することなく、打ち合わせを完遂するのだった。
その事実は『ホロライブの清楚担当』の名が伊達でもネタでもなかったことを力強く証明していた。