「あ~セックスしてえ」
「ギャハハ! なんすか先生とつぜん」
「セックスしてないんだよ最近。仕事が忙しくて」
「ご愁傷様で~す」
「うるせえヤリチン。セックスのし過ぎで腰やった馬鹿が」
俺は施術台で俯せになるチャラ男の腰を軽く叩いた。
「一目見た瞬間こいつ欲求不満だなって分かったんすけど、まさか朝までどころか昼までコースになるなんて予想外でしたね。最後までチンポ放さず搾り取ろうとしてくるんすよ」
「おーし、その辺でやめとけ。そろそろ勃起するぞ」
「うわ勘弁してくださいよ。俺の尻揉みながら勃たせないでくださいよ」
俺はチャラ男の尻にある太い筋肉を揉む。グッグッと力を入れてポイントを押さえる。
「人間の身体は繋がってるからな。腰が痛いからって腰だけ揉んでりゃいいもんじゃないんだ。尻や太もも、場合によっては肩こりが腰痛の原因だったりもする」
へ~なんてチャラ男は素直に感心する。一口に『腰痛』と言ってもなにが原因かは人によって違う。マッサージ師になって十三年、自分の店を開業して一年、それなりに人の身体を触ってきた経験から原因に沿った施術ができるようになっていた。
「彼女も作らず真面目に働いて得た
「テメェは一言多いんだよ」
俺は力を込めて尻の筋肉を押した。くすぐったかったのかチャラ男は「あひぃ」なんて変な声を出しながら身を固くする。
最後に女を抱いたのはいつだったか。開業前だから一年は経っている。独立してからはおかげさまで客に恵まれたがその分だけ忙しかった。経営者としても本当にこの先やっていけるか不安が絶えず、自分の私生活に目を向ける余裕はなかった。
女か。そろそろ欲しいな。
「ナンパってどうやるんだ?」
「先生その気になったんすか。ちょいおじさんだけど見た目はまあまあ悪くないし、その気になればいけると思いますよ」
「いいから。やり方だけ教えろ」
「つれないなー。やり方っても釣れるまで糸を垂らし続ける以外ないっすね。ナンパも以外と辛抱の世界っす。AVのナンパものみたく声かけたらすぐヤレる相手が見つかって即ホテルなんてことはほぼほぼないっすね。トライアンドエラー。根気が大事」
「なにがトライアンドエラーだよ。格好つけやがって」
俯せの状態でチャラ男が身体を揺らす。くつくつと愉快そうに笑う声が聞こえた。
「コツはヤレそうな
「そのヤレそうな相手の見分け方を教えろよ」
「これは経験ですよ、経験。なんて言ったらいいのかな……オーラ? 的なものが見えるようになるんです。街で何時間もナンパして断られてを繰り返し続けると、こういう女は声かけても無駄だな、粘ってもヤレないな……おっ? こっちの娘は男欲しそうだぞ、ヤレそうだぞ、強く押したら断れずに押し切られそうだぞってのが分かってくるんです」
「スピリチュアルとかそっち系統にハマってる?」
「先生だって人が歩いてるのを見たら何となく分かりません? この人は腰が悪いのかな歩き方が変だぞ、肩が凝ってるのかな首がつらそうだぞとか」
「……分かるかもしれない」
「ほらっ! それと一緒ですよ。経験からくる勘ってやつ」
「面白い話だが見分けられるまでナンパ繰り返すほど俺は暇じゃねえんだよ」
「じゃあ駄目だ。普通にマッチングアプリでも登録してヤリ友募集したほうが早いっすね」
「そのあたりが結論かな。……ほら終わったぞ起きろ。そっち向いて座れ」
俺はチャラ男に掛けていたタオルを剥ぎ取る。施術台の上に座った彼の後に回り込み軽く肩を揉む。
「あー、気持ちいい」
チャラ男はじじいのような声を出す。
仕上げも終わって俺たちは受付で会計をした。一時間コースで四千円。近隣の相場では良心的な価格設定だ。
「おっ、島村卯月ちゃん」
会計中に待合スペースのテレビを見てチャラ男が言う。テレビには若いタレントたちが映っていた。
「先生は知ってます卯月ちゃん」
「さあな。最近の若いアイドルはどれも同じ顔に見えるから」
開業してからは目も眩む忙しさでテレビを見るどころではなかった。たまにチラッと目に入ると記憶にないタレントが画面に増えている。その分、去年までテレビに出ていたタレントの何割かは出番を減らし、そのうちフェイドアウトして何年後かに『あの人は、いま』と取り上げられるのだろう。華やかに見えて常に競争と淘汰に晒された残酷な世界だ。
「発言が完全におじさんっすね」
「おじさんだよ。セックスできないおじさん」
「いじけないでくださいよ。支払いはPaiPaiで」
レジに置いた支払用コードをチャラ男がスマホで読み取る。慣れた手順で支払い終わると彼のスマホから「PaiPai~」と電子音が鳴った。
「さっき言ったヤレそうな女の見分け方なんすけど」
「その話まだ続いてたのか」
やれやれと俺は嘆息する。意に介さずチャラ男は話し続けた。
「俺の勘ですけど卯月ちゃんはヤレそうな気がするんすよね。彼氏とのエッチが上手くいってないのかご無沙汰なのか。ムラムラしてる顔ですよ。欲求不満顔。性格的にもグイグイ来られたら断れなさそー。もし街で見かけたら俺なら押しの一手ですね。押して、押して、押して、うんと言わせて押し倒す」
べらべらとチャラ男は妄想ストーリーをまくしてた。東京は狭いようで広い。アイドルと街で偶然遭遇する機会がどれほどあるだろう。仮にあったとしてチャラ男が言うところの押しの一手が通じるとは思えない。
「相手はアイドルだろ」
「いまどきアイドルは恋愛禁止を本気で信じてるわけじゃないですよね」
チャラ男は鼻で笑う。その小馬鹿にしくさった態度に少々腹が立つ。
「アイドルだってヤルことはヤッてますよ」
「ファン心理でそれは許せることなのか」
「許せない人もいますよ。だけど俺は物分かりのいいファンなんで。表が綺麗なら裏は多少汚くても構わないですね。彼氏がいるくらいは別に」
そこでチャラ男は「でもなぁ」と思案顔になる。
「あんな欲求不満顔でテレビに出てたら気づくやつは気づきますね」
島村卯月という少女の存在を知ったのはそのときが初めてだった。可愛らしい
欲求不満顔。
チャラ男の言ったことが引っかかる。以前の顔と最近の顔を見比べれば何か分かるかもしれない。俺は店が終わるとスマホで島村卯月の画像を検索した。一年前に撮られた写真と最近の写真を交互に表示する。分からない。どこに欲求不満の兆候が表れているのだ。やはりチャラ男の勘違いや思い込みではないのか。
俺は画面をスクロールさせて次々に島村卯月の写真を見た。その中の一枚に目が留まる。
運動会? 何かのイベントで彼女はブルマ姿になっていた。そのブルマがサイズを間違えでもしたのか小さい。尻に食い込み双臀の割れ目が浮かんでいる。ぷりっとした白桃のような尻が半ば晒されている。
「ケツ出てるじゃねえか!」
思わず誰もいない空間に叫んでしまう。
彼女の下半身は元気溌剌とした女の子の印象を裏切る。男の性を搾り取って赤ん坊を産むための安産型ヒップ。
「ヤッてる。絶対このケツは男とヤッてるケツだ」
俺は一〇〇パーセントの核心を持った。
このデカケツを鷲づかみにしてバックから突きまくってる男がこの世にいる。パンパンパンと腰を打ちつけて尻肉が波打つ絶景を楽しみながら精子工場フル稼働させた男が。
羨ましい。
素直に思った。
だからといってどうしようもない。相手はアイドル。芸能人なのだ。住む世界が違うというやつ。俺とはなにひとつ接点がない。
精々今晩のズリネタに使わせてもらおう。
そう思っていたはずなのに。
「予約していた島村です」
それから一週間と経たずに俺は彼女と出会った。マッサージ師と客として。
「あの……」
彼女が不安そうに上目遣いで俺の顔を覗く。可愛い。さすが。じゃない!
「予約の方ですね。こちらへどうぞ」
施術スペースに案内すると安心した顔でついてくる。
「よかった。予約が入ってなかったのかと思っちゃいました」
急に芸能人が来店して驚いたのだとは言わない。彼女がアイドルだと知ってることは言わないほうがいいだろう。気づかれて通いづらく感じるかもしれない。知らない振りだ。
「着替えは施術台の下のカゴに入ってる物を使ってください。私は外に出てるので終わったら呼んでくださいね」
施術スペースに分厚いカーテンを引いて外へ出る。絶対に透けない安心感を演出するため店にあった中で一番厚い物を選んだ。
さてどうするか。島村卯月が着替えてる裏で俺は考える。頭の中をぐるぐる回るのはチャラ男の言葉。欲求不満顔。ヤリたそうな顔。押したら断れない。
「終わりました」
結論が出ないうちに彼女から呼ばれた。
カーテンを開けると備え付けのフリースに着替えた島村卯月がいた。彼女は俺を見てえへへと笑う。
かわいすぎるだろおおおおおおお!
「それじゃ今日は腰痛でよかったですか?」
危うく叫びそうになるのを堪えて俺は平常心に努める。
雑念を振り払いマッサージ師として真面目に問診しよう。予約の時点で彼女が訴えた症状は腰痛。若いのにと思われるかもしれないが若年者の腰痛は意外に多い。
「いつから痛みますか」
「一週間以上経つと思います。湿布を貼ってれば治るかなと思ったんですけど続いていて」
「湿布以外は何かしましたか」
特にはと答える彼女の顔はテレビで見た笑顔からほど遠く曇っていた。それだけつらいのだろう。
俯せにして一通り触れていく。
「最近なにか普段と変わったことをしましたか」
彼女は答えない。これは俺の訊き方が悪かった。
「私の質問が悪かったですね。島村さんは普段ハイヒールって履きます?」
「履かないです」
「それじゃ最近なにかヒールの高い靴を履くことがありましたか」
「……あぁ! そういえば腰が痛くなる少し前に撮影で」
「撮影?」
その部分につい反応してしまう。まずかったかなと思ったが彼女は何の気なしに答えた。
「私、アイドルなんです。まだまだ駆け出しですけど」
「それでですか。さっき受付で見たとき、どこかで見たことあるなと感じたのは」
話の流れで彼女が先に身分を明かしてくれたので乗ってみる。彼女が気にしないのなら知ってる体で接したほうが会話の幅は広がる。
「本当ですか!」
思いのほか島村卯月は私が彼女を知ってることに喜んだ。やはり芸能人は一般人に認知されてこそなのだろう。
このまま会話を楽しむのも悪くないが施術は進まない。そちらの話も進めていこう。
「普段は履かないハイヒールをお仕事で履いてから腰が痛くなったんですね」
そうだと島村卯月は頷く。
「それだとたぶん、この辺り……少し触りますね」
断りを入れてから私は彼女の尻に触れた。ヒップ八七センチと事務所のプロフィールには書かれていた。本当はもっとあるんじゃないだろうか。九〇センチと言われても違和感ない。
「ここが硬くなってますね。慣れないヒールでお尻の筋肉が緊張したんですね。お尻が硬くなって腰の筋肉も引っ張られたことにより腰痛が出たんでしょう」
「そんなことまで分かるんですか」
「履いてる間ずっと爪先立ちを迫られてるようなものですからね。下半身への負担が大きいんです。それにハイヒールは自然と身体が前傾姿勢になるため、バランスを保とうと背筋を反らせる方が多いんです。いわゆる反り腰で普段とは違う筋肉が使われたんだと思います」
ハイヒールで身体のバランスを崩したことによる肩こり、腰痛に悩む女性は意外と多い。美と健康のバランスはかくも難しいものなのだ。
「今日は下半身を中心に全体的に解していきましょう。よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
施術方針が決まって説明したら実際に触っていく。最初は背中を中心に上半身から。そちらも筋肉が固まって疲労が溜まっていた。
「あまりマッサージには行かれない?」
「初めてですね。凝ってますか」
「お若いのに疲れてらっしゃいますね。お仕事大変でしょう」
「ライブが近いので最近はレッスンですね。毎日クタクタです」
「もし途中で眠くなったら寝てもらって大丈夫ですからね」
ありがとうございますと答える島村卯月の声は既にうとうとし始めていた。
出来心という言葉で自分のしたことを済ませるつもりはない。俺は明確な意思を持って寝落ちした卯月の横乳を揉んだ。最初は肩甲骨周りや腋のマッサージを装って近づき、少しずつ本命の乳房へ手をズラしていく。
こんな悪い男を信用しているのか卯月は深く寝入って目が覚めない。学業とアイドルの両立は一般人が思う以上に大変なのだろう。マッサージした彼女の身体も疲労が溜まっていた。
……溜まってるのは疲労だけじゃなかったようだが。横乳にある性感帯を揉んでいるうちに卯月の口から女子高生とは思えない色気のある声が漏れ始めた。
「ひうぅっ♡ あぁっ♡ はぁ……はっ、はうぅっ♡ ん、んうぅっ♡」
起きているときは元気溌剌な印象の卯月だが、寝ながら快感を我慢している姿は色っぽい。寝ているせいで声を抑えられず吐息と共に漏れる声がエロい。
俺も興奮してきた。
うつ伏せになったことで丸出しになっている尻に手を伸ばす。野暮ったいフリースの上からでもわかる、むっちり弾力のある尻を揉みしだくと、それだけで甘い喘ぎがワンオクターブ甲高くなった。
尻肉を割り開くように左右に広げる。手の中で搗き立ての餅のように島村卯月の尻は形を変えた。
調子に乗った俺は卯月の脚の間に手を滑り込ませる。彼女の膣穴を探って割れ目を弄った。
「んっふぅぅぅ……♡」
眠っているはずの卯月から熱っぽい息が吐き出される。指を動かすたびにビクビクと腰を跳ねさせた。最初は内股になって手の侵入を拒もうとしていたが、次第に両脚から力が抜けていった。
受け入れたということか。触ってもらうことが初めてではない? やはり男がいるのだ。俺は筋違いの嫉妬心を滾らせ彼女のおまんこを揉みほぐした。
「ふぁっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ ふーッ♡♡ ふーッ♡♡ んふ……ッ♡」
俺が手を激しく動かすと卯月の喘ぎもテンポアップする。自分の手マンと人気アイドルが連動する。こんな体験を逃せるはずがない。俺は彼女が起きるかもしれない、せっかく自分の店を持てたのに訴えられたら全部失ってしまうという常識的なリスクなど忘れ、目の前で甘い体臭と甘々な嬌声を響かせている少女を責め立てた。
フリースの裾から手を差し込み下着の中に侵入した。ぐしょ濡れだ。指が滑るくらい愛液が溢れてる。程なくしてパンツの中だけでなくズボンにも染みができてしまうだろう。
「人気アイドルと言ったって高校生ともなればエッチなことしたいお年頃だよな」
一人で勝手に納得して俺はおまんこの前側に手を滑り込ませる。
陰核を探り当てて弄ると卯月は面白いぐらい反応した。
「あ゛ああぁぁっっ♡♡♡ あひっ、ひいぃいいぃっ♡♡♡」
眠りながらも強烈な快感に身体を仰け反らせて悶え狂う。脚を閉じようとするが、逆に俺の手を挟み込んでしまうことになった。気持ちよすぎて自分から尻を浮かせてくる。まるで股間を押し付けて誘っているかのようだ。無意識とはいえスケベすぎるだろこの娘!
そんな期待にお応えすべく俺はクリトリスを指で挟んでぐりぐりしたり、親指で筋を擦ってやったりと好き放題に責めてやることにした。
「あ゛あ゛あ゛ああぁぁっ♡♡♡ きっ、きひゃうぅっ♡♡♡ はへっ、んひいぃぃぃいぃぃっ♡♡♡」
一際大きく喘いで全身を痙攣させる卯月。ぷしゅっと液体が噴き出してきた。絶頂したのだ。
それでもまだ満足できないのか、彼女は腰を振って更なる快楽を求めている。
「膣内にも欲しいのか。淫乱だな君は」
「あっ、あああぁぁぁぁぁぁっっ♡♡」
俺が指を押し込んだ瞬間、卯月は大仰に背中を弓なりに反らせた。完全にイってる状態だ。
きゅうきゅうと締め付けるそこは貪欲なまでに俺の指にしゃぶりついてくる。ご無沙汰で俺も忘れかけていた。本気でちんぽが欲しくなってるときの女の
ナカはぶるぶると震えていた。
女のオーガズム特有の震え方だ。イッた直後の女性の身体は敏感になる。この機を逃す手はないだろう。俺は指を二本挿入する。ぐちゅりと湿った音が鳴った。
「ふぁっ! あふっ、ふひぃぃぃ♡♡♡」
指で膣内をかき回すと卯月は再び喘いだ。それでも起きないとはどれだけ深い眠りについているのか。
これは夢だと思っているからだろうか。恥も外聞もなく気持ちよさそうな声を出す。
「ああっ♡♡♡ これっ♡♡♡ きもちいいっ♡♡♡♡ んっ♡♡♡ はぁっ♡♡♡ ゆびっ♡♡♡ だめぇっ♡♡♡♡ きもちいいよぉ♡♡♡♡」
甘々媚び媚び。聞いてるこっちの脳みそが砂糖漬けになって溶けそうなシュガーボイスだ。
「もっと聞かせろ。その可愛い声で下品に鳴け!」
二本の指を腟内で曲げお尻側に向かって刺激する。Gスポットとは反対側。直腸を狙って押し込む。こんなにヒップが発達してるデカケツ娘を前にしたら、男ならいけないお尻遊びを教え込みたくなるものだ。卯月が開発されてることに俺は賭けた。
「ひぎゅぅぅぅぅっっ♡♡♡ おほっ♡ おっほおぉぉっっ♡♡♡ あぐっ ううっ♡ いいっ♡ ああっ♡ あっ あ! ああっ♡ だめっ♡ あああっ♡」
予想どおり卯月はこっちの方でも遊んだことがあるらしい。感じ方が経験者のそれだった。後ろに挿れられたかまでは分からないが、膣壁越しに肛門の方に向かって押してやると感じ方が激しくなる。
もう辛抱たまらないといった様子で腰を揺すり始めた。この頃になると俺は確信を持っていた。卯月は起きている。本当はずっと前から目を覚ましているが、途中で声を掛けたら俺がやめてしまうかも知れない――もっとしてほしいのに――と思ってるのだろう。
俺は卯月の尻を高く持ち上げた。バックから挿れるときの基本姿勢を取らせる。
卯月のズボンを下着ごと膝まで下ろした。そして俺もパンツを脱ぎ捨てる。我慢汁をだらだら垂らす赤黒い肉棒を軽く扱いてから、ぴっとりと亀頭を卯月の膣穴に添える。彼女の背中が少し強張った気がした。
くちゅりと音を立てて入り口をこじ開けていく。処女膜はないようだ。やはり彼氏と既にヤっているのだろう。
ぬぷり、ずぶぶっ……とカリ首までが彼女の内部に収まった。中は少し狭いが、それがまた心地よかった。生温かい体温に包まれているだけで快感がある。少し腰を引くだけでも襞が吸い付いてきて気持ちいい。名器というのはこういう娘のことを言うのだと感じた。
本来なら健全な関係を築いて恋人になるか、札束の力で枕営業を強要するかしないと味わえない現役アイドルおまんこ。その感触を隅々まで楽しむため、俺はゆっくり挿入していく。時間をかけて少しずつ進むと、途中で卯月がもどかしそうに尻を左右に振り始めた。
「焦らしすぎたかな」
彼女の尻を掴んで腰を前に押し出した。
奥まで到達したところで一休み。すぐに動き出すのではなく、馴染ませるようにじっくりと時間をかける。卯月はその間、切なげに吐息を漏らしていた。物足りないのかもしれないが、こっちはこっちでいっぱいいっぱいなのだ。少しでも長くこの肉壷の感触を堪能したい。
俺はゆっくりとピストンを開始した。最初こそ緩やかだったが徐々に速度を上げ、ぱんっぱんっと肌同士がぶつかり合う乾いた音が部屋中に響き始めた。卯月の口からも甘い声が上がり始める。
「あっ! あっ! あっ! あ、やっ、激し……っ!」
ずいぶんぬるいセックスしかしてもらってないらしい。軽い準備運動のつもりだったピストンで彼女は激しい、強い、こんなこと知らないと眠り続けている設定も忘れてこぼした。
まあ気持ちは分かるさ。こんなに可愛い彼女がいたら大事にしたいし、欲望のままにぶつけすぎて嫌われたらどうしようと心配にもなるだろ。だけど女だって獣のように抱いてもらいたい時があるのさ。いつも優しいだけじゃね。
彼氏くんじゃ物足りない分は俺が埋めてやることにしよう。俺に犯されて、男にハメられて、気持ちよくなって、アンアン言って喘ぐんだ。もう俺たちは後戻りできなくなっちゃってるんだからな!
毒を食らわば皿までじゃないが俺は覚悟を決めていた。どうせ取り消せない罪を犯したなら最大限に愉しんでやる。
それで後がどうなろうとも知ったことではない。卯月の極上おまんこを味わいながら射精できるなら本望だ。
だから遠慮はしないぞ。君が嫌と言ってもやめてなんかやらないからな!
そう宣言する代わりに強く速く腰を打ちつける。卯月の声が一段と大きくなった。もう喘ぎ声というより悲鳴に近い感じだ。
「ひにゃああああ♡♡♡ らめえらめえええ♡♡♡♡ きもひっ♡♡♡ ひにゃああああん!」
パンパンパンッという乾いた音に交じってぐちょぐちょという水音が聞こえてくる。愛液が白く泡立つ。それほどまでに卯月は興奮している。
「いひぃぃぃぃ♡♡♡♡ これらめぇええええ♡♡♡ こんな突かれたら♡」
「おかしいですねえ。島村さんは寝てるはずなのに先ほどから起きて会話してるような気分です。起きてるんですか島村さん?」
俺の問いに卯月は唇を噛んで喘ぎ声を押し留めた。寝たふりを続けるつもりらしい。
そっちがその気なら俺にも考えがある。寝ている相手だろうと手加減しない主義なんでな。徹底的にやらせてもらうとしよう。
「ひゃぅうう♡♡♡♡」
ポルチオ性感帯への刺激を受けて、一瞬、卯月の下半身が大きく跳ねた。軽くイッたな? さらに続けざまに突き上げると彼女は背を仰け反らせて絶叫する。
「ああああぁぁぁっ♡♡♡♡♡」
もはや隠す余裕もないほどの反応っぷりに俺は思わず笑いが込み上げてくる。さっきまでの態度は何だったんだ? そんな疑問が浮かぶほど素直な反応を見せてくれた。
全て寝てる間にされたことにしたいのに、寝たふりを続けられないくらい俺のちんぽが気持ちいいということか。可愛いじゃないか。何だかんだ言って男っていうのは、自分のちんぽで気持ちよくなってくれる女が一番可愛いく見えるんだ。
そんなに悦んでくれるなら本気を出すしかないな! 俺は一旦腰の動きを止めると、今度はストロークの長さを意識して出し入れを繰り返す。奥を突いていたペニスを少し手前に引き戻して再び子宮口を突く動きだ。これをリズミカルに行ってやるとどうなるかと言うと――
「……んんっ! んくっ、んうっ……あっ、あっ! ああぁっ! あ゛ぁぁっっ! あ゛あぁぁぁっっっ!」
案の定、卯月は狂ったように喘ぎ始めた。意識して堪えようとしても無駄だったみたいだ。何度も突いていくうちに声が大きくなっていく。まるで堰を切ったように
止まらないといった感じ。
「んっ、ふあぁっ! い、今の……はぅうぅっ! あぁっ! な、何? 何っ? 何か変なのが、あぁっ、奥から来るぅぅっっ!」
どうやら突き続けてるうちに卯月も知らないスイートスポットに当たったらしい。彼氏くんは教えてくれなかったのか? 情けない。それとも粗チンで膣奥まで届かなかったのかな?
心の中で彼女の粗チン彼氏を嘲笑いながら俺は卯月の一番好いところを重点的に突いた。
「……ひっ……ひぅぅっ……! な、なにこれ……なにこれぇぇっっ! あふっ……ふあぁあぁぁぁっっ!! ど、どうなってるのぉ……あふぁっ、あぁぁんっっ! そこ……気持ちいいですっ……! ん゛ぁぁっ♡」
「ここも凝ってるようだからグリグリしときますね」
「あ、あぁ……そ、そこはホントにダメですっ……あぁぁんっっ……! そ、そこっ……そこ触られると……あひぃいいいいいいっっ! 私の身体が言うこと聞かなくなっちゃう♡」
「島村さんはどこもかしこも性感帯みたいですね。おっぱいとかどうなんですか?」
言いながら俺は彼女の背中に覆い被さった。フリースの裾から手を入れて胸を揉む。頭頂部で固く凝る乳首を摘まんだ。
「ん゛おぉおおぉっっ! ちくびぃっ♡ つよいっ♡ んほぉおおおぉぉぉっっっ♡♡♡ らめえええぇぇっっ♡ 乳首らめぇっ♡ お゛ぉぉおっ♡ お゛ほぉぉぉおっっ♡♡♡」
胸全体を揉みほぐしながら親指と人差し指で勃起乳首を扱くと面白いくらいに感じるらしく卯月は悶えた。俺が指を放しても乳輪ごとビン勃ちしたままになっている。感度良好だ。
俺は彼女の上半身をしっかりとホールドすると小刻みに腰を前後させた。ピストンというよりは腰を前後に振って膣内を掻き混ぜるような動きだ。これはこれで悪くないんだが、どうも刺激が足りないのか卯月は不満そうな声を出す。
「激しくして欲しいんですか?」
俺の言葉に彼女は小さく頷いた。恥じらいよりも性欲の方が勝ったのだろうか。
「私もそろそろ限界が近いのでスパートをかけますよ」
身体を起こし、卯月の腰を掴んで激しく腰を彼女の臀部に叩きつけた。これまで以上に渾身の一撃を叩き込むつもりで腰を振った。
ずぼずぼと抜き差しするたびに結合部から飛沫が飛び散る。施術代や床が愛液で汚れる。掃除が大変だなと現実的な考えが頭を過ったのは一瞬で、あとはひたすら快楽に溺れた。
「ああっ……すごいっ……あああッ、いぃ、いい……きもっち、いいッ……!」
肉と肉のぶつかり合う乾いた音と卯月の喘ぎ声が混じり合って不協和音を奏でている。だがそれも今の俺にとっては心地のいいBGMだった。
もうこれ以上我慢できないといった様子の卯月の膣内が急激に締まり始めた。襞が亀頭や竿に絡みついてうねっているのが分かる。これが彼女の絶頂の合図なのだと理解した瞬間、俺は一気にフィニッシュまで駆け上がることにした。
卯月の反応が大きくなる。俺も高みに向かって上り詰めていく。
「うああっ……イク……イキますっ……わたし、もうっ……!」
一際甲高い声を発した直後、ぎゅっと膣全体がちんぽを握りしめてきた。そして次の瞬間には弛緩したように力が抜けてぐったりとベッドに沈み込んだのだった。その衝撃で俺も射精した。どくんどくんと精液が流れ出ていく。
ゆっくりと身体を離す。栓を失った秘所からは白濁液が溢れ出た。どれだけ大量に中出ししたんだって話だな。我ながら呆れてしまうぜ。
セックスが終わると俺は卯月の衣類を綺麗に整え直し、彼女に「施術は終わりました」と声を掛けた。真っ赤な顔をした卯月はばつが悪そうに施術台の上からこちらを見ている。
そんな彼女に俺は何ごともなかったかのように言った。
「だいぶお疲れが溜まってましたね。身体が温まるツボを刺激しました。それから老廃物もたくさん排出しましたよ。この後は水分をしっかり摂ってくださいね」
こちらが淡々とあれはマッサージだったんだよという態度を取ると、卯月は困惑しながらも都合がいいと飛びついてきた。
「ありがとうございます。確かに身体が……その、ぽかぽか? してる気がします」
「激しい運動をした後のようでしょう」
先ほどまで獣のように混じり合ってたことを思いだして卯月は顔の赤みを首元まで下ろす。
「ところで島村さん」
俺は彼女の初々しい反応を楽しみながら本題を切り出した。
「かかり始めの施術は可能な限り短いスパンで通ってもらうと効果が出ます。出来れば二週間、スケジュールが許すなら週に一度は来てもらいたいですね。来週の予約をお取りしてもよろしいですか」
俺の問いかけに卯月は――。
1年後、そこには346アイドルで予約が半年待ちになる人気マッサージ師の姿が。