「ハァ…ハァ…」
不意に映像が途切れて、視界が元に戻った。先ほどの映像のショックからか立香の心拍数は高まり、息遣いが荒くなっている。頭を振り、先ほどまでのビジョンを必死に振り払う。
「それがお前たちの結末だ。これでもまだ汎人類史を諦めないのか?」
心なしか優しい口調で、モルガンが再度立香に降伏を促す。先ほどの映像の影響で、その勧告は甘美な響きに聞こえる。ここで従えば楽になれる――湧き上がる内心の声から立香は耳を塞いだ。ここで諦めてしまえば、二度と歩き出せる気がしなかった。
「…それでも…それでも俺は、諦めない。止まれないんだ」
立香の答えに、モルガンは一瞬驚いた表情を見せるが、すぐに元の無表情に戻る。
「救いがたい愚かさだ。ならば私にどのような扱いをされようと、文句はあるまい」
モルガンの発言に立香は覚悟を決める。相手は妖精國を力で支配してきたモルガンである。立香の身が無事で済むとは、到底思えなかった。しかし、次のモルガンの行動は、全く想定していないものだった。モルガンは立香の顎を掴むと、顔を近づけてくる。1メートル、50cmと顔がどんどん近づき、恋人同士にしか許されない距離になった。互いの吐く息が顔にかかる距離でモルガンと目が合う。その目はどこまでも美しく、どこまでも冷たい。その目に立香は吸い寄せられそうになる。一瞬モルガンは動きを止めると、顎を掴む手に力を入れた。嫌が応でも立香の口が開かれる。それと同時に、モルガンの唇が立香の唇に重なった。あまりのことに驚いた立香は、顔を赤らめ、逸らそうとするが、モルガンは離さない。
「ん…く…んんん…」
モルガンの口付けは、信じられないほど支配的で暴力的だった。立香の歯をひとしきり舐めた後、舌を絡めて、逃さない。舌先からの刺激で立香の口内に溜まった唾液をモルガンの舌が吸い取る。永遠とも思える口付けの後、ようやくモルガンが顔を上げた。心なしか頬が紅潮しているように見える。
「ぷはぁ! な…何をするんですか!?」
思わず抗議の声を上げる。立香にはモルガンの真意がまるで分からなかった。モルガンは、立香の抗議に事もなげに答える。
「お前は私の捕虜だ。丁重な扱いを断った以上、凌辱されようと、慰み者にされようと文句はないでしょう?」
言い終わると、モルガンは一気に立香からシーツをはぎ取った。立香は赤面して、慌てて前を隠す。続けてモルガンは、自らも服を脱ぎ始める。白を基調とした上着を脱ぎ、黒を基調としたドレスを脱いだ。ドレスの下からモルガンの裸体が露わになる。お椀型の綺麗な胸は立香の手を包み込めるほど大きく、神秘的な美しさを秘めていた。胸から腰にかけてのプロポーションは形の良い流線形をしており、どんな芸術家が掘った彫刻よりも完璧な形をしていた。今やモルガンが身につけているのは、黒いパンティのみだ。モルガンはパンティに手をかけると、ためらいもなく下した。絶対に誰の目にもさらされなかったであろうモルガンの秘所が露出する。さらにモルガンは、まとめていた髪を解いた。重力を感じさせない動きで彼女の髪は綺麗な扇形に広がる。モルガンの裸体に見惚れそうになり、立香は目を固く閉じた。
「お前も全て見せなさい」
モルガンが術をかけると、立香の腕がねじりあげられて、股間を隠していた手が外される。先ほどのキスで固くなった性器がモルガンの前に無防備に丸出しになった。
「これから犯されるというのに、何を期待しているのです? カルデアのマスターは、被虐趣味になる訓練でも受けているのですか?」
「ち…ちが…んん!」
立香の状態を見てからかうモルガンに、反論しようとするが、彼女にそっと首筋を撫でられただけで感じてしまい、声が出てしまう。
「違う? ではこのようなこと、されても何も感じませんね?」
モルガンは今度は立香の胸に指を這わせる。ソフトタッチで撫で上げてから、乳首に到達すると一気に摘まみ上げる。
「ふあッ! あああああ!」
立香は面白いぐらいに声を上げてしまう。股間の固さは早くも限界に達し、すぐにでもイってしまいそうだ。モルガンはほくそ笑むと乳首責めをやめ、立香の股間に手を伸ばした。立香の性器をモルガンの指が包み込む。冷ややかでありながら、滑らかな心地よい感触に立香は包まれた。
「そこは…それは、ダメ…く…うぅぅ!」
「ふん…イきなさい」
立香の言葉など無視して、モルガンは手を軽く上下に動かして性器に刺激を与える。その刺激に耐えることができず、立香はあっけなくイかされ、射精してしまう。モルガンは手についた立香の精液を、拭わずに舐め取った。舐め取った後、一瞬、心なしか満足気な笑顔を浮かべたように見えた。
「今度は、直にもらいましょう」
精液を舐め取ったモルガンは、今度は立香の身体にまたがった。ゆっくりと立香に体重をのせ、しなだれかかる。モルガンの身体は柔らかく、冷ややかで、それでいて秘所だけは確かな熱を持っていた。モルガンの体重を感じた立香は、再び股間が固くなるのを感じた。当然、その固さはモルガンにも伝わっているはずだ。モルガンは立香を嘲笑するかのように彼の身体を弄び始めた。まずは立香の耳を咥えて舌を耳孔内に突っ込む。耳孔内を舐めるピチャピチャという嫌らしい音が立香の頭に響き、その音に立香の股間は反応してしまい、思わず声が漏れる。続けてモルガンは立香の首筋を、ソフトタッチで撫で始める。首筋に性感などないはずなのに、甘い刺激の信号が脳に送られ、快感に変換されていく。
「く…ふぅ…ううう」
快感を我慢できず、思わず声が漏れてしまう。モルガンは立香の鳴き声を楽しみながら、恋人同士でやるように、立香の手に手のひらを重ねて、指を絡ませ合った。先ほどまで指でソフトタッチしていた個所を、今度は舌で軽く舐める。
「あ…ああああああ!」
刺激が変わり、新たな快感が立香の脳を巡る。首だけでなく、モルガンが絡ませた指先からすら、快感の波が襲ってくる。股間の固さが限界に達し、射精の時が近づく。
「い…イく…」
「誰がまたイっていいといいましたか?」
確実にイった感覚があったのに、立香は精を放出することができず、悶える。モルガンが魔術で彼の性器の中に蓋をしたのだ。立香は、自分の意志で射精することを禁じられた。
「首筋を舐められただけでイくとは、とんだ淫乱ですね。普段からサーヴァントと淫猥な遊びでもしているのですか?」
「ち…ちが…そんなこと…していない――」
「私の言葉を否定するなら、よがり声を上げるのを少しは我慢したらどうです? 無理でしょうが」
「…く…んん」
モルガンの嘲笑混じりの言葉に、立香はろくに反論することができない。たとえ魔術が絡んでいるとしても、モルガンの責めに何一つ耐えることができていないことは事実だ。せめてもの反論に、立香は声を抑えようとするが、こらえきれずに声が漏れてしまう。モルガンは立香の反応などお構いなしに、次の責めに移る。立香の手から手を解くと立香の脇腹をくすぐり始めた。さらに、先ほど立香の腹に刻んだ守護の刻印を撫でまわす。
「く…うぅ…それは…なに?」
またしても声を漏らしてしまう立香だったが、自分の腹に刻まれた刻印にようやく気付いた。
「これですか? これは――」
「汎人類史が敗れ、お前が私の捕虜になった。その記念に刻みました」
一瞬、間をおいてから、悪びれることなくモルガンは答えた。立香にはその間の理由は分からなかったが、害があるものではなさそうなので、少し安心した。しかし、モルガンの手は休まらない。さらに次は、立香の胸に舌を這わす。乳首に舌を絡め、そっと胸に口付けする。
「そ―そこはダメ…あぁぁぁ!」
モルガンが何をしようとしているか理解した立香は、彼女を止めようとするが、当然聞き入れられるわけがない。モルガンは立香の乳首を口に含むと、一気に吸い上げた。一瞬で立香の乳首は尖り、再び立香を絶頂に導く。しかし、魔術の蓋は解かれていないため、立香はまたしても、絶頂しつつも射精できない感覚を味わうことになった。イきそうな感覚だけ残りつつ、射精をできない状況に、立香は頭がおかしくなりそうだった。プライドも使命もかなぐり捨てて、イかせてとモルガンに懇願したくなるが、なけなしの理性で押しとどめる。
「そろそろ――頂きましょう」
立香の様子を見て機が熟したと判断したのか、モルガンが”本番”に移行する。1000年は何者の侵入も許さなかったであろう性器を拡げ、ゆっくりと立香の性器に腰を沈めていく。熱い肉襞に包まれる感触と肉壁を押し拡げる感覚が、とんでもない快感を生み出し、津波のように立香を襲う。遂に立香のモノがモルガンの奥底にまで到達した。
「~~~~ッ!!―――」
あまりの刺激の強さに、立香は声をあげることもできない。瞳孔を大きく開き、必死で呼吸しようとするかのように口をパクパクさせる。いくら快感があっても、射精することができず、立香はおかしくなりそうだった。モルガンの中に入ってから、イきそうでイけない状態の波が連続で続く。苦しそうな立香の耳元でモルガンが囁いた。
「辛そうですね。動いたらどうなるか――楽しめそうです」
モルガンがゆっくりと腰を浮かす。肉襞が性器に擦れ、徐々に性器が圧迫感から解放される。その刺激と解放感が新たな快感の波を呼ぶ。射精を封じられているのに、精子が凄まじい速度で生産され、体内に逆流するのではと思われた。モルガンが膣を引き抜くと同時に、立香の理性は崩壊した。
「はひぃ…ひぎ…」
目は光りを失い、、だらしなく開いた口元から涎が垂れ流しになる。モルガンの与える快感と、射精できない苦しさに、廃人になってしまったのだ。相手が他の者であれば、立香が壊れた時点でそれ以上の行為は無意味と判断されただろう。立香にとって不幸なのは、相手が、神域の天才モルガンであったことだ。
「壊れましたか? だが壊れたところで、私からは逃れられない」
モルガンが人差し指で立香の額を弾くと、無理矢理立香の理性が戻される。崩壊した精神が強引につなぎ止められ、接合される。立香の目に光りが戻り、口が閉じられる。理性が戻ると同時に、射精できなかったもどかしい感覚に再び襲われ、身悶える。その目からは涙すら流れている。
「く…ふぅ――うぅん!」
「立香、また壊れたいですか?」
無様な声を上げて悶える立香にモルガンが静かに問いかける。立香はモルガンの言葉に、必死に首を横に振った。モルガンは言葉を続ける。
「では立香、私に何を言うべきか――分かりますね?」
これまでの旅路で、何度も苦痛は味わってきた。最悪死ぬことすら、覚悟してきたつもりだった。だが、性感を高められたうえで、射精できず、精神が壊れても無理矢理修復され、永遠に犯されることなどまったく、覚悟ができていなかった。仮に覚悟できていたとしても、とても耐えられるものではなかった。
モルガンの責めは、立香の心を完全に折っていた。
「…かせて…どうか…イかせてください…」
「私が聞きたいのは、そんな言葉ではありませんが?」
立香が必死で発した言葉は、無情にも突き返される。立香は悔し涙を滲ませながら、モルガンへの忠誠の言葉を言い直す。
「…ガン…さま……モルガン様…あなたに忠誠を誓います…どうか…どうか…イかせて…イかせてください…」
「よく言いました。私の中でイきなさい!」
モルガンが、今度はストンと腰を打ち下ろした。立香を中に捕らえると、彼の性器を閉じていた蓋を一気に開放する。
「あっあぁぁっぁぁぁぁッ――!!」
立香は絶叫し、一気にモルガンの中に精を放出した。その勢いで立香の腰が浮き上がり、一瞬モルガンをも持ち上げる。モルガンの中に出された立香の精液は、さんざん焦らされた割には、意外にも量はそれほどでもなかった。だが、その濃度は尋常ではない濃さで、もはや固形状の精液が、モルガンの膣内にへばりついた。
通常の男女の営みでこの濃さの受精をしていれば、何人子供ができるか分かったものではない。ありったけの精を放った立香は、蕩けるような表情で呆けていた。
「これで終わり――と思っていませんか?」
「え?」
呆けた状態の立香にモルガンから声がかかり、思わず間の抜けた反応をしてしまう。
「お前からはまだ搾らせてもらいます。まぁ、お前が言葉を発する必要はありませんが」
「そ、そんな…ム…無理――ムグゥ!」
モルガンの凌辱は、終わっていなかった。立香の口にパンティが詰め込まれ、凌辱の続きが始まる。
「安心しなさい。今度は好きなだけイかせてあげます」
投げかけられたモルガンの言葉は、とても安心できるものではなかった。