第一話 二人の美少女エルフ
ここはエルフの国。その中で北の魔の森に最も近い街にある大きな館に二人の少女が手を繋いで歩いていく。
「セレナちゃん、怖くないの…?」
「フランはこういう所に来るのは初めてだっけ?大丈夫よ、最初はあたしが見本を見せるしなんなら見てるだけでも気持ちよくなるわ」
セレナと呼ばれた少女は恋人であるフランに笑って答えた。
二人はエルフである。セレナは艶のある銀髪を腰まで伸ばし、顔は人形のように整っていて、その瞳はまるでルビーのように紅く綺麗だった。身体の方も手足が長く、出るところは出て引っ込むところは引っ込んでおり、その肌は日焼けや染みひとつなく雪のように白い。まさに理想的な美少女だった。服は肩と胸元が露出したノースリーブのセーターとチェック柄のミニスカートを着ており、彼女の優れたスタイルをより強調していた。
もう一人のフランの方はセレナと同じ銀髪だが、長さは肩より少し長いくらいのセミロングである。こちらも顔は異様に良く整っており目は碧眼の垂れ目で優しげでおっとりとした印象である。セレナが綺麗系ならフランは可愛い系といったところか。身体もセレナと同じく胸が大きく、くびれができ脚は細長く肌は純白と非の打ち所がないスタイルである。服は襟や袖にフリルのあしらわれたセーラー服であり可愛らしいフランによく似合っている。
二人とも14〜15歳ぐらいの外見だがエルフは十代半ばで不老になるので実際の年齢は外見からはわからない。また、エルフは女性しか生まれず、魔法によって子作りしている。エルフの子供は栄養の摂取さえ充分ならば例外なく美少女に成長する。さらにエルフが常に身体の周りに張り巡らしている魔力障壁によって物理的、魔力的な攻撃はもちろん、人体にとって害のある細菌やウイルス、更には日焼けの原因である紫外線も完全にシャットアウトしてしまう。エルフの身体は体内に循環する魔力によって常に最善の状態になるように保たれている。怪我は一瞬で治るし、胸はブラをつけずとも綺麗な形が保たれ絶対に垂れることはない。肌は魔力によって保湿されており髪も常に艶やかだ。ついでに脇毛や陰毛といったムダ毛も一切生えない。
まさに美しさと永遠の少女性を体現した種族であり、他種族、とりわけ人間の女性からは羨望の眼差しを向けられている。しかし、エルフのそういった外見的な特徴はよく知られているが実はそれ以外に全く知られていない、可憐な容姿の彼女たちからは想像もつかないようなある"種族的性質"があるのだ…。
「さ、着いたね。…誘っておいてなんだけど本当に嫌なら予定を変更して…」
「ううん、せっかくセレナちゃんが誘ってくれたんだし、それにセレナちゃんのいつもと違う姿も興味があるというか」
「ふふ、これは失敗出来ないわね。それじゃあ行きましょうか。気分が悪くなったらすぐに言ってね?」
館の入り口に着いた二人はそう言って中に入っていった。館の中に入ったセレナはまず正面のカウンターの受付嬢に挨拶した。
「すみません、予約していたセレナですが、今から連れと一緒に一部屋を明日の朝までお願いできますか?」
「あら、セレナちゃん久しぶりね。今回は彼女さんと一緒?」
「え、ええまぁそんなところです」
「ふふ、セレナちゃん運が良いわね。実は今朝新しく交換した部屋があるの。きっと良い声で鳴いてくれるわ」
そう言って受付嬢は部屋の鍵を渡した。
「楽しんで来てね〜」
長い廊下を歩き、ついに鍵のタグに書かれた番号と同じ扉の前に着いた。いよいよだ。
「じゃあ開けるよ。フラン、いい?」
「うん、セレナちゃんと一緒なら大丈夫」
「嬉しいこと言ってくれるじゃない。じゃ、入るよ」
二人の入った部屋は広さは二十畳ほどの大きな部屋だ。部屋の東側には大きな天蓋付きベッドとシャワー室がある。部屋の西側の壁には色んな種類の鞭や焼印、さらには拷問用魔道具など様々な拷問器具が用意されていた。そして部屋の中央には……両手両足を天井と床から伸びた鎖付き手錠によって完全に拘束された裸のオークがいた。
オークは主に北の魔の森に生息する種族である。大人のオークで身長の平均が大体1m80cmぐらいになり、肌は灰緑色で筋骨隆々である。顔は人間の男性の顔を崩して豚鼻をつけたような醜悪なものである。知能は低いが一応言葉は話せ、身体能力は高く非常に好戦的である。また、繁殖力も高い。
しかし、この世界で唯一魔法を使え、魔力障壁によって絶対的な防御力を誇るエルフ達にはオークの怪力はまるで通用せず、逆にエルフ達の扱う多種多様な魔法によってオーク達は完全に無力化された。そして捕らえられたオーク達に待っている運命とは…
次回から本格的にオークを痛めつけようと思います。