メス堕ちしたくない俺は今日もバッドエンドを回避する 作:レシプロ至上主義者
もはや使い古されたネタの異世界転生。ゲーム、それもエロゲ世界への転生を果たした俺は原作知識を活かしたハーレムルートまっしぐら…………とはならなかった。
「なんでだ…………」
転生特典は特になかったが、逆にミスもなくきちんと前世と同じ男として生まれ、原作の舞台である学園に入学。とんとん拍子で原作どおりに進み、最初のエロイベントで、問題が発生した。
「なんでヒロインに憑依してんだ!!?」
『第2図書室の魔書』は名前から想像できるように図書室に隠された古い本を主人公が見つけることでストーリーが始まる。
本の力で女の子を操り、様々なエロイベントを発生させる。ヒロインのステータスと発生させたイベントの種類でエンディングが決まるという、ゲーム的にはよくあるシステムだ。
ヒロインの種類がソシャゲ並みに多いことで一時期話題になったが、どのヒロインでも攻略法が基本変わらないことと、イベントとエロシーンの内容がほとんど使い回しだったこともあって数々のレビューサイトから低評価を下されたのち忘れられた。
俺は初めてプレイしたエロゲなのもあって思いっきり楽しんだ記憶がある。……息子も大変お世話になりました。
さて、さっきも言ったがこのゲームは女の子を本の力で操るのがメインである。
条件を満たせば主人公の恋人にしたり、援交しまくりのビッチにしたり、はたまた学園共用の肉便器にすることもできる。
しかしどのルートでも基本的に主人公は本の力で、第三者視点で操っているという設定だ。断じて憑依したりはしていない。
最初は女になっても本の力が切れるまで――時間切れを待てばいいと考えたが、よくよく考えるとそれも無理だった。
このゲームの不満点の1つである、H行動ポイント。ようは操作時間でどれだけエロ行動をとれたかによってポイントが付与されるのだが、一定値以下だと強制的にバッドエンドにされる。
大半は退屈な学園生活を送り卒業した、で終わるのだがまれに警察による逮捕などのパターンもある。エロイベントを一切起こしていなくてもだ。……最初はバグかと思ったが、公式がいうには仕様らしい。陰陽師でもいるの?
長い長い回想というなの現実逃避を止めて行動に移る。
テーブルの上に置かれたメモ用紙には原作にあったチュートリアル文をいくらか改変させたものが書かれてある。
それによると、どうやら原作にあったセーフハウス含め初期装備一式は用意してくれたらしい。
「……着替えとかは一通り揃っている、か。ゲームと同じだ」
今回は初回なのでチュートリアルから始まる。時間帯は夜、初期位置は用意されたプレハブ小屋。
ここで基本操作を学び、街に出て胸がドキドキ股間がウズウズの探索パートに入るのがゲームだった。
あの時と違うのは今は現実で、下手をすれば逮捕からの刑務所……ではなく少年院行きだな、今の年齢からして。どっちみち塀の内なのは変わんないけど。
拠点でやることが終わったので外に出ようとし――今の自分が鏡に写る。
「赤染真奈か……」
主人公の後輩にあたる娘で「キャラデザは良い」と言われた魔書のヒロインのなかでも人気のある娘だ。幼げな顔と豊満なボディラインのギャップにやられて赤染ルートに入った魔書プレイヤーは多い。かく言う俺も一番お世話になったのは彼女の肉便器ルートだった。
女になってたことに注意が行き過ぎて、誰に憑依したのか確認してなかったな。
「……ごめんなさい。貴女の身体、お借りします」
鏡の中の彼女に向かって深々と頭を下げる。
画面越しではない、現実の肉体を操ることに今更ながら後悔と罪悪感を覚えてしまったがゆえの行動。
だがこの後の行動を止めることはない。警察のお世話になりたくはないし、何よりも女体の快楽への興味を抑えられない。
まごうことなきクズである。
「ちゃんと返します。……汚しちゃいますけど」
最低なこと言ってるなと自嘲しつつプレハブ小屋を出て前世の記憶と照らし合わせながら目的の場所まで走る。
春になったとはいえ、まだ夜は結構冷える。ぶるりと震えるが、このあともっと寒い思いをするだろ、と活を入れる。
「っと、ここだ」
閑静な夜の住宅街。家と家を隔てる塀の隙間に体を滑り込ませる。
次に目を動かし、耳を澄まして周囲に人がいないことを念入りに確認した。
「じゃあ……やりますか」
俺はシャツの裾を掴んで躊躇し――意を決して勢いよく脱ぎ捨てた。
ブラジャーに包まれた大変眼福な双子山が揺れながら住宅街の隙間で姿を現す。続いてスカートも下ろして下着姿となり、次の目的地まで静かに、だが急いで走り出した。
「ッ! やばっ……!」
さほど離れていない目的地手前の角を曲がろうとした瞬間、視界に捉えた人影に慌てて近くにあった電柱裏に身をひそめる
誰かが角の先にいて、しかも多少とはいえ見られた……! 久しぶりとはいえ、このタイミングでやらかすとは……。
「……………………」
息が詰まるような静寂。
NPCの行動パターンを間違えた。チュートリアルはもう何回もやってるから体で覚えていたはずなのに! それとも現実になったことでもうパターンとか関係ないのか?
後悔に苛まれているとコツコツと靴音が聞こえてくる。ゲームのときと同じならスルーしてくれるだろうが、今は現実。もし一瞬でも今の恰好を見られていたら、見に来るかもしれない。
――幸いながら見に来ることはなかった。通行人は変わらぬ歩調で夜の闇へと消えていった。
安堵のため息を吐き出しつつ、足音が聞こえなくなってから目と鼻の先にある目的地の公園、の茂みに駆け込んだ。
人の気配がしないことをしっかりと確認して、俺は右手を乳房に、左手をまんこに添える。
「ん……んうぅ、あん……!」
触れると痺れるような、それでいて甘い快感が生まれる。
下着越しに触るだけでこれだ、直接触ればどれだけ気持ちいいだろう?
プレハブ小屋を出るときに感じていた罪悪感が彼方に消えた俺は、欲求に抗うことなく下着に潜り込ませて直接触った。
「ひゃあっ!?♡」
さっきとは比べ物にならない快感が背筋を走り、甘ったるい声を出してしまう。
男のときは肉棒に熱が集中してる感じだった。けど女体は下腹部を中心に体全体が熱くなって、気持ちよくなっていく。全身が性感帯ってのはこういうことか。
「けど……! 足りないっ! 欲しいっ!」
女体の快楽は確かに良い。でも今はあの、男の射精時の爆発的な快楽が欲しい。肉棒を扱いて、溜め込んだ精液をぶちまけたい!
だが股にはムスコはなく、ムスコを挿れるはずだった穴しかない。
――挿れてしまえば……イけるか?
少し前までは嫌悪と共に拒絶できた考えも、茹だった頭には名案に思えた。
ちょうどその時、公園脇の道を男が通りかかった。ここで目の前に飛び出せばイベントが始まるだろう。
今まさに真横を歩いている男を見て俺は――
メス堕ちルート
もうなんでもいい。とにかく盛大に絶頂してスッキリしたい。
性欲に支配された頭にまともな思考など出来るはずもなく、俺は男の目の前に飛び出す。
「うおっ!? ち、痴女!!?」
下着姿で飛び出してきた女に対する正しい反応に俺は舌なめずりをして応える。
「ふふっ……」
「うああ、柔らかい……」
仕事帰りのサラリーマンなのだろうか。上着を脱いだシャツ1枚なので巨乳の感触がほぼそのまま伝わってるらしい。
「ねえ……シましょ?」
股間を触りながらのお誘いに男はこくこく頷く。
先ほどオナニーしてた茂みで、俺は男を受け入れる体勢をとる。
ずらされた下着の下にあった秘所はむあぁと湯気が出そうなほど熱くなっていて、男も負けじと熱く硬くなった肉棒を取り出す。
「はやくキてぇ……。私、もう我慢できない……♡」
男は鼻息荒く肉棒を挿入してきた。
膣が広がり、処女膜が破け、子宮まで到達した瞬間、俺の意識は光に包まれた。
「――――――っ!!!」
女の絶頂は男とは違うと聞いていたが、実際に感じたそれは言葉では言い表せないほど気持ちよかった。
発狂して廃人になってしまうのではないかと頭の中の比較的冷静な部分で心配していると、まだ絶頂していない男が動きはじめた。
まだ固いところのある膣を柔らかくするように激しくピストンを繰り返ししていく。柔らかくなった膣は男根に吸着して形を覚え、逃がさないように絡みつく。
「こんないやらしい乳をこれ見よがしに揺らしやがって! この変態!」
「やあっ♡ 乳首いじられるの、やあ!♡」
腰の運動によって揺れるカップから零れ落ちた乳房を乱暴に揉まれながら、勃起したピンクの突起も一緒に可愛がられたことで、説得力のない甘い声で抗議してしまう。
快楽で満たされた天国のような時間。それは唐突に終わりを告げた。
「……? あった……かい?」
下腹部の温かい感覚、膣内で震える肉棒、達成感で満たされた男の表情。それらの情報から理解できた。
出されたのだ。膣内で避妊なしに。
「~~~っ!♡♡♡」
初めて膣内射精されたことを理解した俺は再び絶頂した。
人生2度目の女体での絶頂に震えているとぱさりと紙が擦れる音がした。横を見ると、そこには万札が3枚ほど置かれていた。
顔を上げるとそこには赤面しながら申し訳なさそうな顔をする男。
「その……少ないけど良かったら持ってって。それとまた会ったらお願いしたいなぁ、なんて。それじゃ!」
逃げるように走り去っていく男。
一発ヤッたお礼ということらしい。こちらから誘ったのに律儀なことだ。
「……ええ、また会ったらよろしくね。おにーさん♡」
次会ったらもっとサービスしてやろう。
次の逢瀬に胸を弾ませながら、俺は次の相手を探して街へ歩き出した。
正規ルート
すんでのところで正気に戻った俺は、何を考えているんだと頭を強く振って煩悩を振り払う。
そして当初の予定通りに男の背後にぴったり着くとブラをたくし上げた状態で追従する。
「っ…………!♡」
夜風に晒された乳首が疼き、股間も蜜を垂らして男を欲する。
どうにか本能を理性で押さえつけること10分。体感的には1時間以上過ぎたころに俺はばれないようそっと背後から離脱して、置いといた服を回収しつつプレハブ小屋に帰還する。
「つ、疲れた……!」
この娘が淫乱なのか、それともゲームの仕様を引きずってるのか知らないが、ああも欲求不満で苛まれるなんて……。
「これをあと3年も続けろと?」
学校は中高一貫校で俺は今高校1年。なのでほぼ3年くらいはこの地獄を切り抜けなければならない。
「……感じにくい娘っていたかな? 探してみるか」
もしいたらその娘は残り期間ずっとご指名を受けることになるだろう。