ネトラレンサ ~色んなオスに堕とされるだけ~ 【めぐみん編】 作:桃色青りんご
「……何です? レベルが上がってステータスが伸びたから、冒険者から変態にクラスチェンジしたんですか!? ……あの、……スースーするのでぱんつ返してください……」
「あ、あれっ!? お、おかしーな、こんな筈じゃ……。ランダムで何かを奪い取るってスキルの筈なのにっ!」
慌てたカズマからぱんつを返され、奪い取る様に取り返すも、めぐみんは気が気じゃなかった。蛙の精液の匂いなどに気付かれた様子はとりあえずない様だが、今ここで穿き直すと何か見られるかも知れない。騎乗位をした際に付いた蛙の足の形のちょっとした痣が太腿の辺りにあるのだ。
カズマへの女性陣の視線が冷たい物になっていく中、そのアナウンスは突然響いた。
『緊急クエスト! 緊急クエスト! 街の中にいる冒険者の各員は、至急冒険者ギルドに集まってください! 繰り返します。街の中にいる冒険者の各員は、至急冒険者ギルドに集まってください!』
この時期に緊急クエストとなると、キャベツの収穫だ。ピンと来ていないらしいカズマに説明をしていると、ギルドの職員が大声で叫ぶ。
「皆さん、突然のお呼び出しすいません! もう既に気付いている方もいるとは思いますが、キャベツです! 今年もキャベツの収穫時期がやってまいりました! キャベツ一玉の収穫につき千エリスです! 既に街中の住民は家に避難して頂いております。では皆さん、出来るだけ多くのキャベツを捕まえ、ここに収めてください! くれぐれもキャベツに逆襲されて怪我をしない様お願い致します!」
程なくして、ギルドの外で歓声が響く。既にキャベツが飛び回っているらしい。お金と経験値を稼ぐチャンスだ。すぐに行かなければなるまい。
ぱんつを穿き直す暇もなく、めぐみんは杖を片手に飛び出した。
◆◆◆◆◆
だからと言って、キャベツの群れにひっそりと芽キャベツが茎ごと混じっている事は誰も予想だにせず、また気付いてもいなかったし、ましてそれが年を経て変異している事など、芽キャベツに詳しい八百屋のおじさんでも想像だにしていなかった。
仮に、目にも止まらぬ速さで飛ぶ上、普通の芽キャベツとはかけ離れた形をしたその芽キャベツが誰かに目撃されていたとしても、それを芽キャベツだと誰も理解出来なかったかも知れない。
それはまるで、イボの付いた緑のディルドの様だった。
「エクスプロージョン!!」
キャベツ達を追い、街に近付いて来ていたモンスターの群れにめぐみんは爆裂魔法を放つ。街に近い所で撃ってしまったが、怪我人も死傷者も出ていない様で、めぐみんはほっと息を吐きながら倒れ、カズマに回収されて背負われた。ノーパンで。
めぐみんは顔を赤くしたり青くしたりしているが、カズマが気付いた様子はない。見れば、突出したダクネスがキャベツとモンスター達に囲まれてタコ殴りにされている様だ。
「悪い、めぐみん!」
カズマはめぐみんをキャベツに襲われない様にか、路地裏に横たえ、潜伏スキルと敵感知スキルをフル活用し、暗殺者の様にキャベツへ強襲していく。めぐみんは気だるげに手を振った。
めぐみんに取って不運な事に、その時のめぐみんは変異芽キャベツに取って好条件が揃っていた。緊急クエストの知らせで、戦えない人は皆建物の中に避難しており、今外にいる無防備な者などめぐみんの他にいない。また、他の冒険者は軒並みキャベツやモンスターに対処していてめぐみんになど注意を向けておらず、騒がしくもある為、少々声を出しても気付きそうになかった。
加えて、めぐみんの魔力は変異芽キャベツの好みと合致していた。爆裂魔法の属性は火と風の複合であり、それに特化して育てためぐみんの魔力もその傾向が強い。そしてそこに散々注ぎ込まれた巨大インキュバストードの精は土の属性を帯びており、火と風の属性と合わさり、長い逃亡生活に疲れた変異芽キャベツの郷愁を煽る、“夏”の畑の匂いを醸し出していた。
「……ぁふ♥️!?」
キャベツや芽キャベツ等のアブラナ科の野菜には、勃起や射精の原動力となる男性ホルモン“テストステロン”の分泌を促す物質、インドール3カルビノールが含まれていると……一言で言えば、天然の媚薬であると言われている。古代エジプトではレタスも媚薬として扱われた事があるが、レタスはアブラナ科ではなくキク科であり、そう言った成分は特に含まれていない。媚薬扱いされた理由も“白い汁が精液に似ている”“膨らんで育つ様子が勃起に似ている”等と言った理由であり、媚薬により近いのはキャベツや芽キャベツの方だろう。
とは言え、媚薬と言っても
本当に将軍の形を取った精霊“冬将軍”の様に、この世界では人々の思念が集まると形を取ったり、モンスターの有り様を歪めたりする。レタスの伝承とキャベツを取り違えて覚えていた者や、キャベツの媚薬成分の研究を知っていた者。そして何より、一つだけ妙に卑猥な形に生えたその芽キャベツを見て隠茎を連想した者達の思念に影響を受け続け、数ヶ月に及ぶ逃亡生活の果てに、その卑猥な形の芽キャベツは、ファンタジックな媚薬効果と精力増強の効果を備えていた。
その効き目たるや、その芽キャベツから零れ落ちた丸い側芽を一粒食べた蛙やトカゲ、マイマイつむりなどが、性的なモンスターに変異しかねない程。
それ程の精力を備えた芽キャベツが、めぐみんのスジを軽くなぞった。
途端、ぴっちりと閉じていたそこは、瞬く間に火照り、水を溢した様に湿る。
「……♥️♥️♥️???」
めぐみんには何が起きたか分からなかった。性欲が昂ったが、“一秒も我慢出来ない”と言う程度ではない。その程度ではない。強烈な光に突然曝された者が、“目を閉じたい”などと欲求に従う訳でもなければ、“もう目を開けていられない”などと抵抗を諦める訳でもなく、ただ反射的に、何も考えず目を閉じる様に。体さえ動かせていれば、何も考えずに自慰を始めていたはずの性欲増進効果。そんなものに、魔力切れで、手を僅かに動かす程度にしか動けないまま曝されてしまっためぐみんの思考は完全にフリーズしていた。
そして、めぐみんに冷静さを取り戻す暇を与える事なく、変異芽キャベツはぱっくりと開いた割れ目に潜り込む。
「 っ?」
突然の挿入に、しかしめぐみんの表情は動かず、何のリアクションも取らない。否、取れない。感覚が過剰で逆にリアクションを取れないレベルの快感を、めぐみんは傍目から見れば何も起きていないかの様に受ける。汗こそやや出ているが、呼吸を荒げる事すら出来ていない。
やがて、その強すぎる謎の感覚が快楽であるとめぐみんが気付きかけた時。
「 ぁ りぇ っ ♥️♥️♥️」
めぐみんは舌を突き出して大きく仰け反りながら不明瞭な声を漏らして失神する。
その一瞬前、子宮内では変異芽キャベツが丁度良い場所を見付け、種を撒き散らしていた。
◆◆◆◆◆
「何故たかがキャベツ炒めがこんなにクソ美味いんだ。納得いかねえ、ホントに納得いかねえ」
キャベツ狩りは無事終わり、街ではあちこちでキャベツ料理が振る舞われていた。
文句を言いながらもキャベツ料理を貪るカズマ、得たばかりの報酬で早速酒を呷るアクア、痴態を見られる前にどうにか目を覚ませためぐみんに加え、新たなパーティーメンバー、クルセイダーのダクネスが同じテーブルに付いている。
「ふふん、ウチのパーティもなかなか豪華な顔触れになってきたじゃない? 四人中三人が上級職なんてパーティ、そうそう無いわよカズマ! 感謝しなさいよ?」
何故かげんなりしているカズマを、キャベツ狩り時のカズマの活躍ぶりを褒めたりしながら、めぐみんはポケットに隠し持ったモノに付いて考えていた。
やけに淫らな白昼夢から醒めた時に持っていた、と言うより、いつの間にか突っ込まれていた謎の緑のディルド。
普通に考えれば、この街に変態の性犯罪者がいて、めぐみんを陵辱していた事になるが、めぐみんは何故だかこのディルドが勝手に動いてめぐみんを気持ち良くしていた気がしてならなかった。
その夜。めぐみんは、あの蛙のとどちらが気持ち良いか無性に気になり、早速試す事にする。
「 っあ ♥️ 」
格付けは済んだ。
その夜以降、めぐみんがインキュバストードに会いに行く頻度はやや減っていた。