ネトラレンサ ~色んなオスに堕とされるだけ~ 【めぐみん編】 作:桃色青りんご
街外れの丘の上。
そこには、お金や身寄りの無い人が纏めて埋葬される共同墓地があった。
この国の埋葬方法は土葬。棺桶すらなく、そのまま土に埋めるだけ。そうした亡骸が集まる上、供養もされていない共同墓地は、ある種のモンスターの温床となっていた。
カズマ達が今回受けたクエストは、墓場に湧くアンデッドモンスター退治。「ゾンビメーカー」と呼ばれる、2、3匹のゾンビを操って取り巻きにすると言う弱めのモンスターが狙いだ。鎧の修理が終わっていないダクネスでも危険がないと思われる、駆け出し冒険者向けのクエストだった。
今の時刻は夕方にさしかかろうとしている所。
カズマ達は、墓場の近くで夜を待つべくキャンプをしていた。
「ちょっとカズマ、その肉は私が目を付けてたヤツよ! ほら、こっちの野菜が焼けてるんだからこっち食べなさいよこっち!」
「俺、野菜苦手なんだよ、焼いてる最中に飛んだり跳ねたりしないか心配になるから」
墓場からちょっと離れた所で鉄板を敷いて、焼肉をしながら夜を待つカズマ達。そんな中、じいっと肉を見つめていためぐみんが口を隠す様に抑え、ふいに立ち上がる。
「……すみません、少し席を外して良いですか? お肉を見ていたら先日の冬牛夏草の事を思い出して……♥️」
「っ! ちょっと、思い出させないでよ!」
「き、気を付けるんだぞ……」
めぐみんは吐き気を堪える様な振りをし、声が届かない程度まで距離を取り、静かな草むらにしゃがみ込む。
そして声を出さない様にして自慰行為に耽り出した時、めぐみんの頭と下腹部に薄桃色の霊体が纏わり付いた。
◆◆◆◆◆◆
「あれ……?」
霊体の影響か、めぐみんの思考回路に小さなもやが掛かる。僅かな違和感は覚えているものの、めぐみんは霊体を追い払おうと思う事も出来ないばかりか、霊体と夜風の区別も付けられなかった。
「っ????♥️♥️♥️♥️」
瞬間、さっきから続けていた自慰行為が、めぐみんの体に“経験した事のない”快感を生み出した。
否。快楽の量は同じ。
めぐみんの性的快楽の記憶に鍵が掛かっていた。
「何、こ、これ???♥️ こんなの、知らなっ♥️」
幾度となく襲い来る“初めての”快感。堪らず手を止めためぐみんの四肢が霊によって拘束され、
「おっ♥️おぉっ♥️ほおおぉっ♥️!?」
イく度に
記憶にもやこそ掛かってはいるが、変わり行く深層心理はめぐみんの体を条件反射的に、“初めての”快楽をより良く味わえる様に、霊の情欲を煽る、扇情的な姿勢へ変え続けていた。
そして、無意識のエロダンスが条件反射を越え、習性になり掛けた時。
その時を見計らったかの様に、不意にめぐみんの記憶のもやが晴れた。
「あぁっ…………♥️」
無数の“初めて”は一斉に表面化し、前世からずっとこの霊と愛し合っていたかの様な錯覚と多幸感が、めぐみんの思考回路をショートさせる。
その精神的衝撃は、度重なる淫魔系統の霊障により揺らいでいためぐみんの魂にも影響を及ぼしたらしい。めぐみんの体は、外見の差異こそほぼないものの、匂い立つ様な色気を帯び、霊的存在にかなり近付いていた。
人の振りをしようと心掛けずとも、生物と見なされる程度には現世に属してはいるが、服を脱いで頑張れば壁抜けくらいは出来そうだし、空は飛べないまでも、此方に触れる気のない霊にも触れようと思えば触れられそうだった。
結果、霊に触れ易くなってどうなったかと言えば。
「もっ……もっと♥️お願いしま……あああっ♥️」
始まるのは、下半身を全て性感帯的
……淫魔化した
めぐみんはたっぷりと冥福を祈り、服を整える。
……その服の中に、めぐみんと茗荷霊の痴態を見ていた霊達がこぞって入り込んだ。
◆◆◆◆◆◆
「おお、めぐみん。もう大丈夫か?」
「……♥️……え、えぇ。……それより、一体何事ですか」
めぐみんが戻ると、緩い雰囲気の茶髪の美女がアクアと揉めていた。
「ターンアンデッドっぉお!」
「止めろアクアぁっ!」
服の下の霊的輪姦祭りは気取られないまま、霊達がひっそりと昇天する事で終わった。
あの芽キャベツどんだけ淫魔エキス撒いて来たんだろう