※この作品はR-18です。

ToLOVEる転生物語   作:大軍

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感想、評価


第22話 モモはついに気付いてしまう(2)

 

「ブラジャー?」

 

 ブラジャーと言えば女性用の下着のことだ。

 それくらい俺も知っている。

 なんでそんなことを……と考えたところで我に返る。

 

「ピッタリ?」

 

「どうしたんですか?」

 

 俺の手がブラジャーよりピッタリ、という言葉の理解が進まない。

 俺の膝の上にはモモが卑猥な格好で跨ったままだし、ただでさえモモの疑惑に対して演技しなければならないのに。

 

(これ以上何を……まだ俺を試そうってのか?)

 

 あり得る。むしろそれしかない。

 これから起きるモモの挑発を全て受け流すのだと俺は自分に喝を入れる。

 

 そんなことを考えていると、モモの手に力が入るのがわかった。

 俺の手は僅かにモモに引っ張られる。

 

 呆気に取られ反応もできないまま、モモの手に導かれモモの程よい大きさの乳房を鷲掴みにする。

 

「あんっ」

 

 艶かしい青草のような嬌声がモモの口から漏れる。

 もちろん胸を揉んだのは俺の意思じゃない。

 モモが俺の手を覆い被さるようにして揉ませたのだ。

 

 何してるんだ、そうモモに言おうとした。

 

「ダメですよぉ、そんな強く揉んじゃ」

 

 若干声に硬さを残しつつも、いつも以上に甘い声だった。

 ピンク色の髪の毛を揺らしながら、艶っぽい瞳で俺を見る。

 

 言葉に反して、モモに抑えられた手は彼女の胸から離れない。

 俺の意思なのか、モモが俺の抵抗よりも大きな力で抑えているのか、俺には判断できない。

 

「な、なあ。これまずいんじゃないか?いけない事してる気がする」

 

 未だにモモの乳房を揉みしだき続けている両手から意識を戻さなければならない。

 理性をなんとか絞り出し、モモを止めようとする。

 今の俺にはこれくらいしかできない。

 

「んん……えー、そうなんですか?リトさんは気持ちよく、ないですか?私のおっぱい、柔らかくないですか?」

 

「んえ?」

 

 気持ち良いか。そう聞かれれば気持ちいいに決まっている。

 服越しではあるが、フワフワでそれこそ手にすっぽりと収まる大きさの最高のおっぱいだ。

 

 モモは、ただ狼狽する俺を見て更に手に力を込める。

 服が破れるんじゃないかと思うほど、生地が引っ張られる。

 

「あぁ!すごい……!」

 

 モモが息を吐いて、天井を仰ぐ。

 後から思い出せば演技じみた喘ぎ声だったが俺はそれどころではなかった。

 その動きからは、モモの中で暴れる何か大きな奔流を抑えようとしているようなものを感じた。

 

「激しいですっ……!リトさぁん!」

 

 モモによって、俺の両手はモモの乳房をめちゃくちゃに揉みしだく。

 指の間からはみ出るほど強く握り。

 形が戻らなくなるほど押しつぶす。

 

 変幻自在に変わるこの物体、もといモモの乳房。

 形を変えるごとにモモは往年のAV女優の悲鳴を上げた。

 

「んん……んんん……!んんん!!」

 

 演技過多のAVでも見ているかのようだ。

 モモは俺に背を見せつけ、あたかも性的に交わっていると錯覚するように声を上げる。

 

「も、モモっ、そんな声出したら誰かに聞こえるよ!」

 

 俺はモモの胸に手を当てながら、熱を醒すように声とあげる。

 するとモモは手の動きを続けながら、後ろ姿でニヤリと笑った。

 

「私は……すごく良い気持ちなんですけど」

 

 激しく動いていた手が止まり、胸の形が一つに留まる。

 

「は……ぁ……、やっぱりリトさんの手、私のおっぱいにぴったりでした……」

 

 モモは何かを成し遂げたかのように息を吐き出し、俺から手を離す。

 モモは顔を赤らめながら俺の表情を見て呟く。

 

「これは……いい……!」

 

 しっとりと背中を湿らせたモモは俺にもわかるくらいブルりと身震いして、トカゲが舌を出すようにクフフと笑った。

 

「そろそろ、行きますね、用事を思い出しました」

 

 こんな所で思い出す用事とはなんだろうか。

 

 モモは、んしょ、と言葉とともに、わざとらしく体を揺らす。

 その動きは、まるで騎乗位でも始めたかと思うほどだ。

 ゴシュゴシュと音がなりそうなほど尻を擦り付けて、こちらをチラ見する

 

「……ふふっ」

 

 美味しそうな食材を目にした料理人のような目で俺を見る。

 スタッと音を立てて膝から降りると、俺を振り返えり。

 

「ではまた」

 

 モモは音もなく着地し、さっきまで俺の上に広がっていたスカートをたわめかせ、廊下の向こうへ消えていった。

 

 嵐のような出来事に、しばらく呆然とするしかなかった。

 だがこれでモモの疑念にも完全に答えたことを俺は確信していた。

 これでモモが俺を疑うことはなくなるだろう。

 つまりここ最近の過剰な挑発も無くなる可能性が非常に高い。

 

「これは、勝ったな」

 

 勃起してギンギンになった股間を天井に向けながら、虚しい声が部屋に響いた。

 

//////////////////////////////////////////

 

 

 42度の熱めの湯に浸かりながら、俺は先程のモモの事を思い出していた。

 湯船の熱が伝播してエロい妄想と共に俺の股間は勃起していた。

 

 湯船に浸かって体の力を抜いてリラックスをしているつもりだが、胸にはなんとも言えないざわめきが燻っている。

 嫌な予感というやつだ。

 脱衣所に誰かの気配を感じた瞬間、俺はその予感が的中したことを確信したのだった。

 

 ガラリと音がなって扉が開く。

 そこからヌぅっと濡れた傘のように一人の少女が現れた。

 

「お邪魔しまーす」

 

「!」

 

「うふふ、どうかしたんですか?」

 

 そこに立っていたのは、全裸のモモだった。

 白い湯煙に隠れながら、均整と取れた肉体に一瞬思考が止まってしまう。

 

 足りない脳内メモリを総動員して、言葉を探す。

 

「美柑に見られたら怒られるだろ!」

 

 そうだ。

 美柑が理由になればモモも引き下がるんじゃないか。

 俺は自分の名案に、軽い達成感を覚える。

 

 しかし現実は非常なもので、冷静に考えれば俺が考えそうな返事などモモはにっこりと笑って言った。

 

「それなら大丈夫ですよ?美柑さんはお休みになりましたから」

 

 桶でお湯を汲んでモモが自分の体を流している。

 うまい具合に乳首と割れ目が隠れていて、酷く扇情的だ。

 

 俺はなぜモモがこんな行動に出たのか疑問が湧いて出てきていた。

 すでに昼に俺に性知識がないことを確信していたではないか。

 だからあんなリビングで俺に跨って、胸を半ば無理やり触らせたりした。

 

 思考を回らしているうちに、いつの間にか彼女が右足を湯船に入れる所だった。

 その表情は既に赤らんでおり、その口元にはなんとも言えない形が浮かんでいる。

 

「失礼しますね……」

 

 モモの豹が獲物を見るような視線を感じ、俺は咄嗟に立ち上がり、勃起した股間を両手で隠す。

 バシャっと水が跳ねてモモの太ももに水滴がつく。

 モモはゆっくりと俺を見上げ、鼻同士が触れそうなほど近づいて、獲物を弄ぶ猫の声で唇を舐めた。

 

「なんで隠すんですか?」

 

 桃色の髪がユラッと湯気を揺らす。

 モモのニヤつき顔を見るに、俺の性器がどうなってるかを聞くことで俺の反応を楽しんでいるに違いない。

 これまではその程度で済んでいた。

 

 ここでふと疑念が生まれる。

 

(俺って、勃起してることをなんて説明すればいいんだっけ?)

 

 モモにとって俺は性知識が欠落している存在だ。

 つまり、ええっと……

 俺は自分が幼かった頃の記憶を引っ張り出す。

 確かよくわからないけど、恥ずかしいとかそんな感じだったはずだ。

 

(……よし、これしかない)

 

 

「だ、誰にも言わないか?」

 

 あたかも自信なさげで、どうしたらいいかわからない人間を演じる。

 

「言いませんから、大丈夫です」

 

 モモは指先で俺の胸板を軽く触れる。

 産毛のみを触る、いやらしい動きだ。

 

 それだけでひとりでに脈動する肉棒を強く抑える。

 モモの指先は、俺の乳首を避けて周辺を極めて薄く舐めるように撫でている。

 

「女の子の胸とかお尻を見ると、大きくなっちゃうんだ」

 

「!……そ、そうなんですね」

 

 モモの手が一瞬止まる。

 何故か知らないが、少しだけ気まずそうな顔をしている。

 

 心の動揺は表情に出る。

 俺はモモの動揺を感じ取っていた。

 

(よし、いける……!)

 

「ああ、だからモモがびっくりすると思って」

 

 俺の声にも自信に似た芯のあるものが混じる。

 これ俺が優位に立てるんじゃ?と希望観測が俺をニヤつかせる。

 

 おそらく、モモ自身がこんなことを他人に聞くことが初めてなのだろう。

 自分と違う性別を持つ人間が口にする直球の性表現が耳に新しいのだ。

 

 ここに俺は勝機を見出していた。

 このまま押し通せば脱出して今まで通り付かず離れずの距離に戻れる、俺はそう考えていた。

 

 モモの予想外の発言を耳にするまで。

 

「あの……もし良かったら私に見せてくれませんか?もし病気だったら大変ですし」

 

「は?」

 

 モモのことをいたら、瞳孔が開き、俺の隠された股間を凝視していた。

 まるでこれから自分の中にある倫理の壁を破壊して、世間的にまずいことを始める性犯罪者のような顔だった。

 

(まさか……)

 

 俺は完全にモモを見くびっていた。

 モモは俺が性知識がないことを良い事に、世間一般では許されない行為を働くつもりなのだ。

 ネットで報道されるような男が女児に悪戯した事件と同じ。

 性別が変わるだけで、行為としては全く同じだ。

 

「ど、どうしたんですか?このモモに見せてくだされば、きっとよくなりますよ?リトさん?」

 

 モモは、は、はぁ、と細かい息をしつつ、早口で俺に迫る。

 いつの間にかモモは俺の両手首を掴んでおり、そこには迅る気持ちを抑えていることがありありと伝わってくる。

 

「う、うん……」

 

 モモの熱気に当てられたのか、俺自身もなんだかおかしな気持ちになってきている。

 

 モモの手に補助され、ゆっくりと股間を覆い隠していた手を体側に移動させられる。

 押さえ込まれていた肉棒が外気に晒され、同時にモモの目の前に現れる。

 

「ぇ……あぁ?……何、これ……」

 

 モモの目が見開かれた。

 俺の肉棒は水滴が滴り、血管が表皮を隆起し、赤黒い亀頭が腫れ上がったようにカリ首を際立たせていた。

 天井を衝くそれは、俺の知識から言っても平均より乖離した大きさで、モモを驚かせるには十分すぎる逸物だった。

 

 モモがあんぐりと口を開けているのを見て俺は気分が良くなる。

 震える手で俺の一物に手が伸びるその時、俺は言葉を続ける。

 

「そ、それでさ……」

 

「っ!」

 

 モモが驚く。

 モモは混乱する心中を落ち着かせるために、軽く息を整え、唾を飲み込む。

 

「っ、それで、なんですか?」

 

 モモは動揺を隠す。

 俺はここでミスをする。

 モモは所詮、男性器の大きさに驚いただけ。

 その混乱はすぐに回復する程度のものだ。

 俺はその混乱を課題に評価していた。

 

 俺はモモを困らせさらに追い込めると思い、言葉を紡ぐ。

 

「一回大きくなると治まるまでに時間がかかって大変なんだ」

 

「…射精したら、治りますよね……?」

 

(しくじった……)

 

 俺は自分の迂闊さを呪った。

 なんも考えてないアホみたいだ。

 俺に与えられた選択肢に『うん、射精して出しちゃえば戻るよな』なんてセリフはない。

 

(言え!言うんだ!プライドを捨てろ!いいか、俺は性知識のない男。俺は性知識のない男だ!!自己催眠だ!!)

 

「しゃせーって何だ?」

 

「……」

 

 半ば泣きそうになりながら、人に聞かれたら羞恥で死にそうな言葉を口にしていた。

 完全に自滅だった。

 俺は、完全に自尊心を失っていた。

 

 俺に、既にモモと戦う気力は残っていなかった。

 もうどうにでもなれと投げやりな気分だ。

 

「モモ?」

 

 俺は放心状態で反応のないモモを見下ろした。

 モモの表情には、勝利と欲望が浮かんでいた。

 将棋やチェスで、いつの間にか相手が詰んでいた時のようだ。

 

 俺のことを見上げ、満面の笑みを浮かべている。

 不安材料がなくなり、外堀も埋めて、あとは手に入れるだけ、そんな顔だ。

 

 そこからのモモは、いたいけな小鹿を喰らう肉食動物のようだった。

 

「えと、あ、後でお教えします!まずはおっきくなったおちんちん……いえ、オチンポを治しましょうね!」

 

「オチンポ?」

 

「そうです!おっきくなったおちんちんのことは、オチンポって言うんです。リトさんも言ってみてください!」

 

「……オチンポ」

 

 手始めは淫語だった。

 モモは俺が無抵抗なのを良い事に、これまで封印されきた卑猥な言葉を次々と口にする。

 まるで幼稚園の先生が、園児に新しい言葉を覚えさせているような。

 モモは俺の足元に跪き、俺を見上げている。

 主従においては自分は下である体裁を保ちつつ、俺に淫猥な言葉を強制的に復唱させる。

 

「……っ……!(……最っ高……!)」

 

 モモはブルリと震え、自らの裸体を抱いた。

 涎が顎を伝う。

 

 俺はオチンポ、オチンポ、と言わせられながら、もう勝機がなくなったことを実感していた。

 もう後戻りができないところまで来てしまったことを。

 

「じゃあ、リトさんのオチンポ、治して行きますね……」

 

 そう言ってモモは俺の肉棒を握る。

 白くて柔らかい手が、俺の肉棒にまとわりつき、ムニッと沈み込む。

 

「うっ……」

 

 俺の呻き声を聞いた途端、モモの手が止まる。

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

「う、うん……」

 

 モモは再び俺の肉棒を握ると、しゅこ、しゅこ、とゆっくりと動かし始める。

 自分で弄るのとは違う、全く異質な感覚が快楽となって俺を襲う。

 

「っ!」

 

 俺の呻きを聞いてもモモは手を止めない。

 むしろ俺の声を出そうと、肉棒を扱く速さが上がっているようだ。

 

「もうこんなにネチョネチョしてますよ?」

 

 俺の羞恥を煽るためか、それとも目の前の事実をそのまま口に出しているだけか、俺にはわからない。

 実際、俺の怒張からはとめどなく透明な粘液が流れ、モモの手にまとわりついて白い泡となって音を立てていた。

 

「オチンポは……女の子じゃないと、治療できないんですよ?」

 

「そ、そうなのか……!」

 

 そんなわけがあるものか。

 そう心の中で叫ぶが、モモに届くことは決してない。

 モモのやりたい放題だった。

 全てモモの都合の良い嘘を俺は教え込まれる。

 

 モモはあーん、と口を開ける。

 ピンク色の口蓋が見えたかと思うと、軟体動物のような舌がレロぉ、と亀頭の先を舐める。

 まるで汚れを知らない雪原を踏み荒らす第一歩目のように、この世に一滴しかない蜂蜜を舐めとる美食家のように。

 亀頭の先、鈴口から滴っていた我慢汁を恍惚とした表情で咀嚼し、嚥下の喉の動きが音と共に伝わった。

 

「き、汚いよ!」

 

 こうした方が、モモが燃えると思ったからだ。

 

「リトさんの体に汚いところなんて、ないです」

 

 予想通り、モモはストローでジュースを吸うようにちゅうちゅうと亀頭を吸い込む。

 亀頭は血液を唇で遮られているのにも関わらず、さらに増して硬さを増していた。

 

 

「ぉ……」

 

 ちゅぽっと破裂音が鳴り、モモの唇が亀頭を解放する。

 チュロリと赤い舌が唇を舐め、溢れる粘液を逃がすまいと口内に収める。

 

「ふふっ」

 

 上目遣いの目が光る。

 再びあーん、と口を開き、まるで肉を頬張るように我が剛直がすっぽりと隠れる。

 

 モモの舌が竿にまとわりつき、肉棒がモモの口蓋に収められる。

 独善的で、モモが自らの欲望のためにのみ行う口内による肉の楽園。

 ジュブジュブと音を立てて、モモは自らの喜びのためだけにフェラチオにふける。

 

 モモの口の中は暖かった。

 舌で亀頭の裏を舐められながら、唇でカリ首と竿の間を粘膜が吸い付くようにして前後する。

 

 大トロのような舌が巻きついて締め上げたと思えば、小さな唇が上下から亀頭を挟み込み、カリ首を微細な振動で扱きあげる。

 モモの額には汗が浮かび、ピンクの髪の毛が張り付いていた。

 それでもモモは気にせずに目の前の肉棒を弄ぶ。

 

 

 

 痺れるような気持ちよさが広がり、白いマグマが今にも発射されんと高まる。

 

「ぁ……イッ……!」

 

 射精する、その瞬間モモはパッと口を離し、唾液と我慢汁で塗れた肉棒が外気へと解放される。

 射精直前で止められた肉棒は、苦しそうに脈動を繰り返す。

 

 射精を確信していた俺は驚愕の目でモモのことを睨む。

 モモはベーっと舌を出しながら、悶える俺を楽しそうに見て言った。

 

「どうしたんですか?」

 

「……」

 

「もしかして、気持ちよくなっちゃたとか」

 

 俺は完全に手中に納められていた。

 射精管理。

 俺は自分の意思で射精することが許されていない。

 

 射精を強制的に止められた俺は震える脚を堪えながら言葉を紡ぐ。

 

「治療中に気持ちよくなんて……そんなこと」

 

「……うふふふ、いいのに……」

 

 

フェラ再開

 射精直前で止められたものがモモの口内に突っ込まれる。

 ジュボォ、と先ほどよりも大きな音が響く。

 

 腰を引こうにも、モモががっしりと俺の腰を掴み離さない。

 まるでオナホでも使われているような錯覚に陥る。

 

 一定のテンポで熱くねっとりとした粘膜が剛直に張り付いたまま、前後に扱かれる。

 モモの瞳孔は開き、涎が口から溢れてもモモは気にも留めない。

 

「気持ひ、いいです、よね?」

 

「き、気持ちよくなんてないよ!」

 

 モモは俺の嘘すら楽しみながら、フェラを続ける。

 モゴモゴと喋りながらの口淫がさらに快楽を上乗せする。

 

「本当は……ぷちゅ、気持ちよかった、んちゅ、れろレロ、んですよね?」

 

「おっ!」

 

 思わずうめく。

 尿道に舌を入れられたからだ。

 指よりも柔らかく、濡れた舌先が、鈴口に突っ込まれる。

 

 これには俺も口を割らざるを得ない。

 

「き、気持ち、良かった、よ……」

 

「うふ、うふふ……かわい。いいんですよ?……気持ちよくなって……」

 

 モモのフェラチオの質が変わる。

 これまでの焦らしと愉悦のフェラチオから、ただ俺を射精に導くための動きに変わった。

 

「ぐぉっ」

 

 モモの髪の毛が激しく揺れる。

 モモの唇が亀頭の先端まで引き抜かれ、一瞬静止した後、一気に口内深くまで沈み込む。

 それが高速で繰り返されるのだ。

 

 俺は争うことすらできず、モモによって射精させられた。

 

「〜〜〜〜っ!」

 

 爪先から腹に至るまで硬直と性の悦びが俺を包み込む。

 

「きゃっ」

 

 悲鳴と共に吐き出された逸物が、ドクンと激しく脈動し、白濁の液が発射される。

 ビュ、ビュ、と勢いよく飛び出した白い液体は、驚愕を浮かべるモモの顔にビチャビチャと、そして身体にも降りかかり汚していく。

 

「はぁ、はぁ、うふふふっ……!」

 

 モモと俺は肩で息をする。その音だけが部屋に響く。

 ある一線を超えたことを実感しながら、射精後の余韻を味わう。

 モモは顎に滴る精液を指先で拭い、恍惚とした顔でそれを眺めていた。

 

 

 

 

 

 軽く体を流して俺たちは脱衣所にいた。

 会話はない。

 服を着る音だけが耳に届く。

 

 俺はというと、射精後ということもあり、一種の賢者タイム中だった。

 特に落ち込むこともなく、これまで喉の奥に引っかかっていた魚の骨が取れたような爽快感すら感じているほどだった。

 

 モモを見るとその顔には笑顔もなく、無表情、ぼうっとしていると表現するのが適切な顔をしていた。

 ここで俺はモモに爆弾を投下することを思いついた。

 

「美柑に言ってくるよ!」

 

「え、お、え、ちょ、な、何をですか?」

 

 モモは面白いほど慌てて俺を見た。

 間髪入れずに俺は先を続ける。

 もちろん何も知らない少年を装って。

 

「モモがチンコをしゃぶって"しゃせー"ってのをさせてくれたって」

 

「ま、待ってください!」

 

 モモが叫んだ。

 顔を真っ赤にしたかと思えば、青くして忙しいやつだ。

 

 モモにしてみれば、今さっきやった事が美柑にバレでもしたら、家庭崩壊どころか、デビルークの家族にまで影響は波及すること間違いなしだ。

 それくらいのことをした自覚があるのだろう。

 

 ちなみに俺も咎められること間違いない。

 モモが俺が性的に無知であるという演技を信じているだけで、他のメンバーは騙されるわけがない。

 俺とモモ両方が罰せられるに決まっている。

 

「いきなりそんなこと言ったら美柑さんもびっくりしちゃいます。これはしばらく私とリトさんだけの秘密にしましょう!」

 

「そ、そうか?」

 

 モモは上下左右に視線を忙しなく動かしながら、汗を浮かべている。

 美柑は確かにびっくりするだろう。

 

 それにしても秘密か。

 俺は顎に手を当てる。

 

(これはこれで……)

 

「はい!……じゃないと、もう気持ちいいことしてあげられなくなっちゃうかも……」

 

「あわわ、わかったよ。モモ」

 

 モモの中で、俺が快楽の虜になってると踏んでいることがわかる発言だった。

 確かにこの関係は割と良いところに落ち着いたのかもしれないと俺は思った。

 

 

 二人で誰もいない廊下を歩く。

 風呂上がりの熱がまだ冷めないままだ。

 

 俯いてブツブツ言っているモモを眺めながら俺はちょっかいをかけてみる。

 

「凄いな。すごい詳しいし、尊敬しちゃうよ」

 

 そういうと、モモはバツが悪そうに、そうですか?と頬を指で掻いていた。

 これからどうするのか、秘密にするだけで、もうしないのか、そんなことがモモの頭を巡っているに違いない。

 

 

「あの……リトさんが良ければ、色々教えてあげます、よ?」

 

「ほんとか!?」

 

 遠慮がちに横目で俺を見ているモモの誘いに、俺は大袈裟に喜ぶ。

 モモの顔がパァっと明るくなった。

 

「もちろんです!二人っきりの時にオチンポが大きくなったら私に言ってくれれば治してあげます!」

 

「すげえ助かるよ。そうだよな、オチンポが大きくなったら女の子じゃないと鎮められないってモモ言ってたしな」

 

「え?あ、ああつ!そうです!そうですっ……!い、いつでも相談してくださいね」

 

 モモはこの日、大きな業を背負うことになった。

 泥沼に脚を取られて運命が決まった人間のように。

 この場合は嘘と性愛の沼なのだろうが。

 

 モモにオチンポと敢えて口にさせながら、リビングのララ達がいるギリギリまで、その話をモモに続けた。

 

 

 

 

///////////////

 

 

「やんっ……!」

 

 リビングの隣にあるキッチンから、その場に相応しくない艶っぽい声が響く。

 

 

 モモが俺に性教育をする役目を約束してからというもの、俺は俺でこの状況を利用して楽しんでいた。

 俺は事あるごとにモモに近づいて無知を装いセクハラをしていた。

 

「……モモ……今いいか?」

 

「り、リトさんっ、こんな所でダメですよぉ……」

 

 皿洗いをしているモモの背後で、服の上からでもわかるほど勃起した肉棒をモモのスカートに擦り付ける。

 モモにとって俺は、これがセクハラであることも知らない無知な男に過ぎないのだ。

 当然モモはこの痴態を誰にもバレないように俺を諌めなければならない。

 

 モモの体が揺れ、スイッチを押されたおもちゃのようにフラフラと押される。

 鈍い性感にも関わらず昂りは更に高められ、抵抗できないモモはチンポで尻を突かれてなお俯いて小声で呟くしかない。

 

 俺にとってはこんなやり易い状況を手放すわけもなく、バレないか焦っているモモを尻目に好き勝手エロいことをやるのが最近の楽しみだったりする。

 時折、特に尻尾をイジってイカせようとした時とかは、モモが強く俺を叱ることもあるがそこはいつも同じような文句で切り抜ける。

 

「でもモモがいつでも良いって言ったんだ……」

 

「そ、そうですけど……」

 

 モモは毎回、うぅ、と痛いところを突かれた表情をするが、俺にバレないようにニヘラっと口元を歪ませる。

 彼女は彼女で自らの欲望をいい感じに満たせているようで、体のいい口実を利用している。

 元がチキンなのかセックスなどの過激な『教育』はしてこないのが残念だ。

 

 先生の体を保つためか、大体セクハラの始めは俺を嗜めるが、軽く押していると態度はどんどんと崩れていく。

 そして最後は折れるのだ。

 

「わかり、ました……この後、お部屋で……❤」

 

 こういうのも悪くないと感じる俺は、とても単純なんだと思う。

 

 




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