★シルフィ視点★
ルディに押し倒された。
反転する視界のはしに灰色の下着と赤い髪がうつる。エリスと目が合った。
今からボクの番だよ…
「分かっているわ」と言わんばかりのエリスの表情。
ボクはルディの首筋に顔をうずめた。このまま自分とおそろいの頭になるのだろうか。それとも色は元にもどるのだろうか。ルディの白くなった頭は、かつてオルステッドと闘った時のことを思いださせる。
抱きついて首筋に鼻をうずめると、家の外の匂いがした。きっと今朝までビヘイリルにいたのだ。
「シルフィ、ただいま」
「うん…」
エリスに愛されたせいか、身体が火照っている…
口づけしながら、全身でお互いの体温を交換した。
冷えた身体に彼の温もりがしみる。
あらためてルディと抱き合う喜びが湧き上がってきて、身体を確かめ合うだけで胸が満たされるのが分かった。
ボク、本当にルディが好きだな。
「おかえり」
久しぶりのルディだ…柔らかい唇、体温、ルディの匂い…
あおむけになったボクの股下に膝が差し込まれ、足を割られた。
ひざ頭を敏感な部分にあてがわれて、イヤでも今からすることを意識させられる。
ルディが耳元でささやいた。
「もう濡れてるんだね」
「ルディのせいだよ」
上気しながらこたえる。
「期待してるの?」
以前こんな風に聞かれたら赤面してうまく受け答えられなかった。
「確かめてみたら?」
生意気に言い返すと、ルディは微笑んだ。手が下着の中にもぐりこんでくる。たったそれだけでボクの興奮は最高潮に達した。
温かな手のひらを感じて、お腹がしまる。
「ふ…ん」
口づけされながら中心部分を確かめるように指が這いまわり、久しぶりの甘い声が出た。
「気持ちいいんだ?」
なめらかな指の動き、優しくなぞりあげられる。
「かなり期待してたね」
「そうだよ?」
はにかみながら答えた。新婚の時はルディにたじたじになって、こんな風に受け答えできなかった。でも、もう新婚じゃないんだ。どんなにエッチでもルディに愛してもらえるって分かってる。
重たい女だと思われるのがイヤで、ボクのそういう部分を無意識に見せないようにしていたと思う。
けれどルディと身体を重ねるたびに何も隠せなくなっていった。
それがすごく良かった…
一枚ずつベールをめくられるように自分の本心があらわになって、それを恥じたり取り繕ったりしなくても、ルディが興奮して愛してくれるって感じることができるようになった。むしろボクのそういう部分を見た時から、ルディはいっそう愛してくれた。
愛して欲しい、大切にして欲しい、頼って欲しい、欲望をみんなボクに向けてほしい…
そんなボクがそばにいて、誇らしそうにしているルディを見て「相性がいいのかもしれない」と思えた。
もちろん単に自分がそう思うだけかも知れない。
なにしろロキシーだってルディと仲良しで、ベットではとびきりやらしいし…
エリスとはそういう話をしてこなかった。だから二人がベットの中でどんな関係を築いているのか正直なところ分からない。
今日初めて二人のそういう部分に触れた。エリスがあれだけピュアな部分を保っていられたのは、きっとルディが相当可愛がってきたからだろう。
きっとエリスがしたいようにさせてあげてたんだな。ルディのどろどろの欲望に、エリスはさらされなかったんだろうな。なんとなくだけど、そんな風に思った。それはそれで貴重だと思う。
そんな風に愛されてきたエリスの持つ初心さが、とても尊いものに感じた。
とにかく。
ボクも今日はめいいっぱい甘えよう。
「シルフィはなにをして欲しいのかな?」
いたずらっぽく聞かれ、胸の奥から甘えた気持ちが湧いて来る。
「もう、これがいい」
ふとももにあたっている熱いものをにぎる。
先からほとばしったものをぬぐって口に入れながら、にらむように目を合わせた。
「ルディの味」
そう挑発すると、ふとももで彼が熱く膨れ上がったのがわかった。ドキドキする。
シルフィは知っている。
少し生意気な方があとでルディに
「俺も一年ぶりにシルフィの味を確かめたいんだけど」
耳元でそうささやいてほほえんだ。
「したいの?」
「うん」
「じゃあ、舐めてもいいよ?」
ちょっとだけ居丈高な態度で接する。
うー…ドキドキする。
ルディが下に移動してするすると白い下着が抜き去ると、シルフィの不毛地帯が露わになった。
ついエリスの方をちらっと見てしまう。赤い瞳と目が合った。
エリスは口をひき結んで、……期待?した目をしてこちらを見ていた。
足を両手でかかえて割られた。
ルディはいつものように、初めはついばむように口に含んでくれる。
気持ちいい…
柔らかい唇、滑らかな舌の感触が押しつけられる。そしてすぐに離れていく、の繰り返しだ。
口づけの音も興奮する。控えめだけど、はっきりと音が耳に残る。
さっきロキシーがルディにしていたのとそっくりで、もとはルディがロキシーにしたのかもしれない。
つい、うわずった声が出た。
「…もっと」
小さな声でねだった。
くちゅ…
最愛のルディがより深く、じっくりと舌で愛してくれた。
★ロキシー視点★
エリスと並んで、二人の情事を見ていた。
シルフィはいつの間にルディに対して、あんなに妖艶な態度をとるようになっていたんだろう。
見てるこっちまでドキドキする。
わたしにはちょっと真似できない。というかやっても、自分の場合だと暴発したルディの欲望に塗りつぶされてしまうだろう。
あ…それがいいのか。シルフィもなかなかやりますね。
エリスを見る。
彼女は口をひき結んで、目の前で繰り広げられる痴態に魅入られている。
無表情だが、かすかに赤くなった頬と耳が彼女の内心を映しだしているとロキシーは思った。
エリスのことを考えた。
初めて会った時から、不思議と家族になることに違和感がなかったエリス。
なぜだったんだろう。
エリスはあまりわたしとは相性がいいタイプとは言えない気がするのに。少なくとも会話が弾む相手ではないのだ。
ルディが「もう一人増えるかもしれません」と言ったときから、心の準備ができていたからかもしれない。
リーリャさんとアイシャが、初対面の当日にエリスと親しげだったことも大きいかもしれない。
シルフィがエリスを受けいれていたのも大きな要因だった。そもそもシルフィにロキシーは言ったのだ。エリスを受け入れられるかどうかは会ってから決めればいい、と。
そもそも、といえば。
二番目に妻になった自分が、三人目の妻を迎えるかどうかの問題についてなんて、意見をすべき立場にないと思っていた。だから個人的な意見と言うよりも、どちらかと言えば家全体のバランスを考えていたように思う。
だけどそれだけだろうか。
ではロキシーが個人的にエリスを受けいれたのは…?
いつだろう。
どのみち会ったその日なのだ。
エリスは命を賭してルディを守るという決死の覚悟をロキシーの前で見せた。
あれを見せられたら、もう何も言えない。
エリスの決死の言葉がいまでもありありと耳によみがえる。
『私が、命に代えてもオルステッドを足止めするから……!』
あの時、エリスは…『足止め』と言ったのだ。やりあえば自分が死ぬと分かっていた…
ルディへの愛ゆえだ。考えるまでもなくそれが…その想いが胸に届いてきた。
命を投げ出してルディを守る覚悟をみた瞬間、もうエリスはわたしの中で家族だった。
冒険者のはしくれとして、さまざまなタイプの人間とパーティを組んできた。
命を懸けてパーティを守る人間こそ、いちばん大切にしなくてはいけないのだ。
(もっとも、それはわたしのトラウマからきているのかもしれませんが…)
純粋で、一途で、健気で、まっすぐで、不器用。
なんというか…初めて会ったその日から不思議とどこかで彼女のことを頼もしくも思ったし、助けたくも思ったのだ。
(そういえばエリスが家に来たばかりの時、思春期の男の子のようになってしまったルディもちょっと面白かったですね)
シルフィは。
さっきからシルフィはルディに――派手になかされている。
寝室いっぱいにシルフィの嬌声が響いていて、ちょっと子どもたちに聞こえないかどうか心配だ。でもあんなにされたら声など我慢できないだろう…
シルフィはあおむけにルディを受けいれている。
「もう…もう…ダメだよ…ルディ…もう」
必死にルディに訴えていた。
今のルディをあんな風に挑発したら、こんな風になるのは容易に想像がつくのに。シルフィも攻めますね…
ルディはそんなシルフィの耳元で何かささやいていた。
……じゃ…なん…さっき挑発した…?…
『じゃあ、なんでさっき挑発したの?』…だ…
下腹が切ない。わたしがルディにあんなこと言われたら…夢中になってしまう…
鼓動がはやくなった。
「だってぇ!…ぁむ…」
涙目になったシルフィの口をふさいでキスをしてる。
「ダメだよシルフィ…俺は一年ぶりなんだから…」
そう言って容赦なくシルフィを貫いている。
こんなところを見せられたら、腹の奥からうずくからやめて欲しい。
「あんな風に俺を挑発したら、…分かるでしょ?」
ルディの汗がキラキラと光ってなんとも淫靡だ。
「ごめんなさい!!……あ!…またイったら……できなく……なっちゃうよう!!ルディぃ」
「なあに」
切羽詰まったシルフィの声に、ルディがようやく目を合わせたようだ。
「ルディぃ…もっとしてたいのぉ…優しくしてよぉ…」
涙目で訴えるシルフィは、色気があふれてこぼれている。
「ん、ごめん」
「…ルディ…すきぃ」
そう言って、口づけをする彼女の表情から十分な満足感と安心感がひしひしと伝わってくる。
(ルディ…わたしの時はお願いしてもやめてくれないのに)
それを思い、また腹の底からムラっとした。
「エリス」
呼びかけると彼女は有るか無きかのごとくの返事して、赤い瞳だけこちらに向けてきた。
さっきからもじもじとしている。
いつもの力強さはなく、どことなく寄る辺ない感じがする。
闘いであれば、魔術師のロキシーは無論後衛だ。そして剣士のエリスは前衛となる。
今は闘いじゃないけれど、たじたじになって力が発揮できないエリスを助けよう。
ロキシーはそう思った。
「……やっぱり、あんなところを見るとムラムラしますね」
ルディとエリスは、いつもどんな風に情事を繰り広げているのだろう。
知る由もない。
ただし少なくともこんな風に見ていたり、待ったりすることはないだろう。
「ロキシーもなの?」
「あたりまえです、なんだと思っているんですか」
「そうよね…こんな時いつもどうしてるの、見てるだけ?」
「だいたい見ているだけでなく、参加しています」
「…さっきみたいにルディに…その…キスしたりってこと…?」
言うか迷う。
どうだろう、エリスにはちょっとハードルが高いかもしれない…
いや、今日はいい機会にしなければいけない。
「も、ありますし。わたしからシルフィにすることもあります」
「え…同性じゃない…」
エリスの目が泳ぐ。想像通りの反応だ。いや、絶句されるかと思ったから、それよりはいくぶん柔らかい。
「はい、そうですね。わたしもそういう性癖はありません」
「じゃあ、なんで――?」
「そうですね、なんででしょうか…」
「…わたしはシルフィに誘われた時…恥ずかしくて……できなかったわ」
なんでだろう。
ルディとシルフィが視界に入ると考えられないので、下を向いて考える。
まとまらない。
「わたしはシルフィにいつもご飯をつくってもらって、一緒にそのご飯を食べて、たまに一緒にお風呂に入って、家計も一緒に計算します。子育ての悩みや、ルディとのことも相談します…」
エリスは全然分からないという顔をしている。
「わたしもするわ。お金のこと以外は…」
ロキシーだって、考えがまとまっているわけじゃない。
「…そんな風にして一緒に暮らしているシルフィのそういう…性的な部分も一度共有してしまったら…なんというか、抵抗感を感じなくなりました」
「ぅーん…」
まだちょっと納得がいかないらしい。まあ確かに、ロキシーもまだ納得いかない。
「異性であってもルディ以外とそういう関係にならないのと同様に、同性であってもシルフィ以外にそういうことをしてみよう、とは思いません。単に特別な相手だった、というだけです」
「そういうものかしら」
「結構興奮しますよ、自分のことをなんでも知っている相手に、性的なことまで面倒を見てもらうのは」
ちょっと踏み込んだ発言だったかもしれない。エリスはぎょっとした顔をしたが、みるみる顔が赤くなった。
「確かに……ルーデウスは…そうね」
「そして、今日はなんと言っても特別な四人ですからね」
エリスは一気に緊張した表情になった。彼女は緊張すると、にらみつけてくるクセがある。
それが彼女の不安な時の顔なのだ。
これから提案されることを察したのかもしれない。
にも関わらず、ロキシーは案外落ち着いていた。
なぜだろう。
「性別ぬきに家族として聞きますけど…ムラムラしてるなら今エリスに
ちょっといたずらっぽく、にやにやと提案してしまった。そんなことでエリスの緊張がとけるとは思わない。
まあ、あっさり振られるかもしれない。
けれどロキシーにとっては、別に最初からそれでもいいのだ。
こんな話が出来ただけで、お互い一歩踏み込めた。
エリスが緊張するからと言ってつまはじきにせず、同じルディの妻として彼女のことも誘ってみようと思ったのだ。
二人で悶々としながら、ルディとシルフィの情事を見ているよりはよっぽどよかったと思う。
けれどロキシーの誘い文句で、明らかにエリスの目に欲情の火が点いたのが分かった。
「でも…」
エリスが拒否せず、うろたえた時点でロキシーは判断した。
こういう時のエリスは案外じれったい。
「今、ムラっとしましたね」
「…ちが…その…」
「いいですって、エリス」
そう言って彼女のそばに移動して、遠慮なしに胸にさわると、思った通り抵抗しない。
何年もルディに抱かれているなら、彼女の感じるところだって予想がつく。
「舐めますね」
そう言って豊かな胸を口に含み、吸い込んで先端を舌でこねる。
「ぁぅ…あ、それ…」
考える
準備できているなんてものじゃない。まるでずっと欲しかったという感じだ。
シルフィと比べると、エリスはあまり声を出さないようだ。
「これ…よく我慢してましたね」
「…ん…だって」
「わたしはここでエリスが自分で慰めたとしても不思議じゃないですよ」
そう言って瞳を見つめながら、熱く柔らかくなった場所をなぞる。
声は出ないが、身体が敏感に反応してくる。
まだ緊張しているのが伝わってくる。
「気持ちいですか?エリスは――結構敏感ですね」
息を荒げ、彼女の瞳は興奮に濡れている。眉根をハの字に寄せ、口をひき結んでこちらを見ていた。
「気持ちいいですか」
もう一度聞くと、こくりとうなずいた。
「別にこちらを見ていなくてもいいんですよ」
後ろを向くと、シルフィはルディにまだ
「あれをみて興奮したんでしょう?」
「ぁぅ…でも…」
あとは無言だ。
胸を柔らかく舐め、吸いながらこね、甘く嚙み…
秘部をなぞり、つぶし、こねて、はじき、またなぞり…
エリスはみるみる従順に、自分から足を割り開いた。
「下着とりましょうか…少し汚れてしまいましたね。もっと早くとればよかったです…」
灰色の下着は、エリスがどれだけ興奮していたか一目瞭然になっていた。
思ったより早かった。
「あ、ロキシー…」
小さく訴えてきた。
「なんですか?」
「……」
恥ずかしくて言えないらしい。
「エリスは感じやすいんですね」
耳元でそう囁くと、彼女はギュッと目をつぶった。
「イくとき、わたしの背中に手を回して抱きしめてもいいですよ」
エリスは無言でロキシーの背に手を回した。
静かに、力強く腰を跳ねて果てた。
戸惑いながらも自分を受け入れるエリスが、ロキシーにはやっぱりちょっと可愛かった。
二回目、どの話が好き
-
エリス新婚初夜
-
ビヘイリル後日常のエリス
-
ロキシー新婚初夜
-
シルフィの秘密(後ろ)
-
シルフィ、アスラ前の日常
-
夢の共演(4P)
-
エリスの妊活
-
ロキシーお忍びエッチ