一人ひとりと向き合うってそういうことだよね。
★エリス視点★
しがみついたロキシーの体温は高く、まだあてがわれている指は優しい。
息の荒いエリスとは対称的に、ロキシーは落ち着いている。
「気持ちよかったですか」
妙な感覚だ。
「…ええ」
ロキシーに圧倒された。
…のだと思う。恥じる間もなかった。
虚を突かれ、機先を制され、仕留められた。
もしも剣だったら…つい、そのように考える。年長者の手管にまかれ、翻弄されたのだ。
たまにロキシーは幼く見えることを気にするそぶりを見せる。
とんでもない。エリスはロキシーをそんな風に見たことはないし、これからも見ないだろう。
戸惑う間もなく、手篭めにされてしまった相手だ。
それで良かった。じたばたと恥じたり葛藤したりする前に、きれいに仕留められてかえって良かったと思う。
彼女の言う通りだった。
ロキシーの指に
「ロキシー、……上手ね」
そう告げると、彼女は得意げな顔をしながらゆっくりと小さな体を離した。
「経験の差です」
ニヤニヤしている。
自分はロキシーのようにはできないだろうと思う。
その虚をつく手管に舌をまいたし尊敬の念も湧いたが、正直に言えば少し妬けた。
シルフィは先ほど、普段からは想像もつかない艶っぽい声をあげて果てた。
ルーデウスに抱かれてぐったりしながら、まだ少しあえいでいる。
エリスはついさっきまで、二人の前で正直な気持ちなど主張できないと思っていた。
けれど、ひょっとしたらそれは恥ずかしいことじゃないのかもしれない。
ベットの中の二人、シルフィもロキシーも欲望に素直で何一つ照れることなく、かといって
…ように、エリスには見える。
自分一人が勝手に照れたり舞い上がったりして馬鹿みたいだ。
深く吸った息を「ふー」と吐いて、ルーデウスはシルフィからゆっくり抜いた。
「シルフィ、すごく良かったよ」
そう言って手をつないだ。シルフィは無言で、力なくそれに応えている。
そうしてルーデウスはこちらを向いた。
「エリス、ロキシーにしてもらったの?」
見えていたらしい。
無言でうなずくと、続けて聞いてくる。
「ロキシー、上手だった?」
「優しくしてくれたわ」
こたえるとルーデウスは微笑んだ。
「ねえ」
「ん?」
「………わたしにも、その…シルフィみたいにして」
しばし沈黙があった。ルーデウスは頬をかいている。
「あんな感じで?」
「…ええ、ルーデウスにあんな風にされてみたいわ」
自分では結構大胆なことを言っていると思う。しかしシルフィの方を見たが、特段なんの反応も示していない。やっぱり、そんなに気にしなくていいことなのかもしれない。
やや間があって「…俺はエリスにはああいう風にはできないかも」とルーデウスは答えた。
「なんでよ」
口を尖らせて聞き返す。
「エリスは可愛いから、手荒にできない」
ルーデウスの軽口だと思ったが違う。微笑んではいるが、目は笑ってない。
「なによそれ」
「なんだろうな…なんとなくね」
自分はシルフィのようにはなれない、からだろうか。
…エー…ボクはどうなの…
力を使い果たしたシルフィが下からかすかな抗議の声を上げる。
ルーデウスの言う通りならシルフィは可愛くないから手荒にできる、という意味にもとれる。
けれどそんな意味で言ってないことくらい分かるだろう。
すぐその口を口でふさいでから、ルーデウスはロキシーに目配せした。
「わたしはどうなんですか?」
ロキシーが重ねた。
「ええ…ロキシーには俺の全てを捧げています。あれは誠意の証しだと思ってください」
ルーデウスはそう言って、にっこりと笑った。
「また調子のいいこと言って」
視界のはしでロキシーがむくれ顔になっているのが分かる。けれどその声音は嬉しそうだ。
シルフィも口をふさがれてからは、ややしまらない表情のまま口をつぐみ、いたく満足そうにしている。
「エリスにはうんと優しくするってことでもいいかな」
ルーデウスが自分の方を向いてくれるなら何でもいい。
「じゃあ、優しくして」
そういうと、ルーデウスはエリスと正対した。
「エリスはルディの乙女担当ですね」
横からロキシーがぽつりとそう言った。
「こんなに可愛がっているとは思いませんでした」
ロキシーがそう言うと、ルーデウスは照れた顔をした。
「うん…ほんと」
シルフィはかすれる小声で、感慨深げに同意する。
「いや、いつもはもっと立場が逆なんだけど…ねえ?エリス」
はにかみながら、ルーデウスはエリスに水を向けてくる。
わたしに同意を求められても困る…でも、確かに自分がルーデウスに愛情を注いでいる気はする。
「ルディ知らないの?女の子はね、されたようにするんだよ?」
シルフィは賢い。どうしてこんなに物事をうまく言えるのだろう。
「そうね。わたしはルーデウスがしてくれたようにしてるわ…」
「そっか。じゃあ…」
ルーデウスはそう言って何か言いかけて、ふふと笑った。
もうおしゃべりは終わりだ。
エリスはルーデウスにしなだれかかり、彼の柔らかくて太いものを握った。
「ね、してよ」
奥底からいつもの気持ちが、一年ぶりに戻ってきた。
シルフィに焚きつけられ、ロキシーに心と身体を開いてもらった。
おかげでようやくエリスも調子が出て、いつも通りにルーデウスに話しかけられた。
久しぶりに手の中に、彼の熱く脈うつものがある。
シルフィの中で
包み込むように軽く握って、小刻みに動かすと彼の息が荒くなり、あっという間に芯が入る。
熱くなり、太くなり、硬く上を向いた。
もう言葉は要らない…始まったら、終わるまで。
口づけ…
ルーデウスの手に身体をまさぐられる…
のしかかられ、押し倒される…
舌に舌でこたえて――
彼の荒い息遣いに興奮する――
身体中を口づけしてもらう――
右手の中にあるものは決して離さない、自分の中にきちんと沈めてもらうまでは。
手についたねっとりしたものを、口に入れて――彼を中に受け入れた。
ルーデウスが好きだ。
彼を愛していて、彼が欲しくて、彼に愛して欲しいし、彼が愛しているものを愛している。
けれどこの感情を軸に胸のうちに起こる想いの形は様々だ。
それを随時言葉に変えられるほどエリスは器用じゃない。
どうしても言葉にするのが苦手なのだ。
言葉を介さなくても感情が伝わるという点において、エリスは身体のコミュニケーションが好きだった。
単に気持ちが良いという以上に、交わりを通じて言外の何かを交換する行為をエリスは愛する。
なにより、ルーデウスがこの気持ちを理解してくれていることが幸せだった。
「ルーデウス」
だから難しい言葉は要らない。目を見て名前をささやくだけできちんと伝わる。
全部察してもらって、昔と変わらずルーデウスに甘えているのは分かっている。
けれどそれでいい。
わたしにも、ルーデウスの気持ちが伝わってくるから。
言葉なしに会話が成立するのは、二人が育んできた関係性が円熟してるおかげだ。
ルーデウスとなら成立するのだ。
エリスが彼と育んだ関係は、いまやエリスと子供達の関係性に伝播している。
ルーシーもララもアルスもジークも、エリスの言葉ではなく想いに直接反応する。
子どもたちに向けた愛情、不機嫌でいるときの気分、譲れないと思っている大切なこと…
そんなことを肌感覚で子ども達に伝えることが出来るのは、不器用だった自分を受け止めてくれたルーデウスのおかげだとエリスは本能的に理解している。
言外のコミュニケーションの相手になってくれたルーデウス。
いままさに自分を抱いている彼のおかげで、エリスは子供達と通じ合うことができる。
エリスは二人で歩んできた道を愛していた。
「すきよ」
ルーデウスを中に受けとめながら、目を見てささやく。
それが精一杯。
「わかってるよ」
と、そっと口づけされた。
★シルフィ視点★
自分はルディに愛されている。きちんと自覚しているし不足はない。
たった今一年ぶりの思いをぶつけられ、気を失うかと思うほどの快感に襲われたばかりだ。
満ち足りた気持ちだった。
だからだろうか。
横たわったまま投げ出した自分の手ごしに、二人のむつみ合いをぼんやりと眺めていた。
二人はこんなに甘い関係だったんだ。もっと…こう…元気よくて、やんちゃな感じだとばかり思ってたな。
たまに何かささやき声でやりとりをしている。その様子を目の当たりにして、初めて二人が教師と教え子だったという実感が胸にせまってくる。
ボクが初めてエリスと出会った時には、もうすでにルディと結婚していたし、ロキシーと三人の関係もできていた。
だからだろう、ルディとエリスを二人セットで意識することはこれまであまりなかったのだ。
たとえ二人が一緒に遠出する時だって、最後に帰ってくるのはこの家だなのだから、いつも自分の手の届くところにいるという感覚があった。
――でもいまは二人とも手の届かないところにいる気がする。
ボクもしかしたらちょっと妬いてるかも。
自分が結婚する前から、二人の世界があったんだ。
知ってたはずなのに。今はじめて知った気がする。唐突に切なくなった。
いつものエリスと言えばあらっぽくて、不器用で、ちょっとがさつで……
でも今、ルディに愛されるエリスはこんなにも純で、ロキシーの言う通り乙女で、きれいで、そして可愛い。
あ、だめだ…だめかもしれない…
「ちょっと」
いつの間にか、ロキシーがすぐそばにいた。
ハッと息をのんだ。
「なんて顔してるんですか」
シルフィはそういうロキシーを寝転がったまま見あげた。
「だって…」
二人を見てると、ここに自分がいる余地なんてない気がした。
「だってじゃありません。シルフィがそんな顔しててどうするんですか」
そういって瞳を覗き込んできた。そんなに顔に出ていたのかな。
「シルフィ、二人にあてられたんですか?」
「うん、ちょっと…ボクとルディが結婚する前から二人の世界があったと思ったら…なんか…」
その先は口にしたくない。
黙り込んでしまったボクのおなかに、ロキシーはそっと手を乗せた。
「…シルフィだってなかなかのものでしたよ」
顔を上げてロキシーの方をみた。
ジトっとした目で見おろしてくる。
いましがた自分が二人を差し置いてルディを挑発したあげく、その寵愛を恣(ほしいまま)にしたことを思う。
そうだよね…
恥ずかしくなって、体温がかっと上がった。
そんなシルフィの手を、ロキシーは強めに握ってくる。
「三人ともおんなじです。みんなルディと二人だけの世界を持っています、わたしだってそうですよ?」
温かい気持ちが流れ込んでくるようだった。
「うん、そうだね」
そうだ。自分だってルディと二人の世界を持っている。
そうか、そうだ。
当たり前か。
「それにしても…こういう時のエリスはあんなにも愛らしいんですね」
「うん…びっくりした」
「わたしもです…何年も一緒にいるのに想像もつきませんでした」
「ボクも」
「たっぷりと見せつけられたんですから、二人でエリスにお返ししませんか」
ロキシーはちょっと鼻息が荒い。
荒くもなろう…さっきから一番おあずけされているのは、ロキシーなのだ。
何だか沈んでいた気持ちが反転した。
「うん…そうだね」
安定感のあるロキシーに触れて、自分の気持ちも立て直した。
ボクはエリスみたいに強くない。
どっちかと言えば寄りそう人がいて活きる方だ。
今みたいに支えられることも多いし、時にはボクが支えることも含めて、人と人の関係の中で活かされるタイプ。
それが強みであり、弱さでもある。
諸刃のつるぎだ。人の中で生きることで、かえって孤独になってしまうことだってあるから…
けれどボクは今、この家に暮らして幸せだし、子ども達にも人の中で生きる力を身につけて、その喜びを知ってほしいと願っている。
エリスは、ボクと違うタイプ。
好きなことを好きだと言って強く抱きしめるし、嫌なことは嫌だと言い張り、口を引き結んで拒否をする。
主張を押し通すようなことはめったにないけど、はっきりとしていて相手の態度に左右されないところはボクと違う。
そんな彼女が仔猫のようにルディに甘えて、それを受け入れられているのを見ると、ああやっぱりこういう生き方も強いなと思ってしまう。
でも…そうだ…実は違うんだ。
ボクは知っている。
台所でボクにかなり気を遣っているエリス。
お酒の席でボクにいたずらされて、意外に居心地良さそうにしているエリス。
本人が黙っていても、みてれば分かる。エリスは結構周囲の人を意識している。
人と関係を築こうとしているし、気を許した相手には役に立ちたいという気持ちが人一倍強い。
そもそもエリスが戦いになるとイキイキとするのは、得意な分野でみんなの役に立とうと気負っているからだ。
それぞれが自分の世界を持ってはいるけど、結構お互い影響を受け合っているのだ。
「ん、よかった。やっと明るい顔になりましたね」
そういうロキシーは、先生の顔をしていた。
「ルディ」
ロキシーがルディに声をかける。
「はい」
呼ばれてルディは顔を上げた。
「わたしたちも入れてください」
「もちろん」
ルディは顔を上げて応えた。
ボクが落ち込んで、そして浮かび上がったことに気づいている様子はない。セーフ。
シルフィが起きあがれずにいると、エリスも寝転がったままこちらを見てきた。
「シルフィもするの?」
「うん…どうだろ。起きあがれないかも」
そういうと、エリスは眉尻をさげてフフと笑った。
「――エリスは…可愛いね」
そういうと面食らった顔になる。
「なによ急に」
「別に。ボクが思ったことを言っただけ」
「そう」
「エリス、いつもはあんなところ誰にも見せてくれないじゃん」
「今日はシルフィのせいでこうなったんでしょ」
やっぱり、影響を受け合ってる。
その言葉が無性に嬉しかった。
ルディも一時休憩なのか、ボクたちの会話の成行きを見まもっている。というかルディはボクたちが話しているのを見るのが好きなようだ。
ロキシーもボクたちのやり取りを見ていたが、ちょっとした間を見つけてエリスに提案した。
「ルディと二人きりでするのはいいものですがエリス、どうでしょう。今日はもっと違う愉しみ方もできますよ……エリスを可愛がれるのはルディだけじゃありませんし」
こともなげにそういう。ロキシーは会話の間をとるのがうまい。
今みたいに流れを変える発言をする時は、特にそうだ。
「さっきしましたよね?」
エリスの表情がすこし妖しくなったのが分かった。
ボクも会話の流れには乗る方だ。
「ボクもエリスにするね…」
ルディも遠慮がちにいった。
「じゃあ、俺もそろそろ再会してもいいかな」
「うん」
「はい」
「ええ」
三人とも素直に返事をした。
よってたかって三人に愛されるなんてどんな気分だろう。
ルディもロキシーも、エリスをとても丁寧に愛していた。
ボクが起きあがっていってエリスに触るとき、彼女は一瞬身体を硬くした。
そんな彼女にロキシーは何か耳打ちしている。
――力を抜いてください、さっきの忘れちゃったんですか…シルフィも上手ですよ?
ロキシーがどう思っているか知らないけど、ボクがエリスに上手にできるかなんて分からない。
シルフィはそう思いながら、エリスの力が抜けて柔らかくなったのを見はからっておずおずとエリスの胸を口に含んだ。
とたんに息が上がったのがわかった。ロキシーとはまた違う反応だ。
すごく繊細だ。
ロキシーがエリスの耳元でささやいている。
――エリスは感じやすいんですね…
かぼそいエリスの喘ぎに合わせてロキシーはエリスの下半身をまさぐっている。
ロキシーの外見には慣れてしまっているが、それでも小さな彼女が長身で豊満なエリスの耳元でささやき続けているのを見て、シルフィは何かいけないものを見ているような興奮が胸のうちに湧いて来るのを覚えた。
――こうするとエリスは気持ちいいんですよね?
ロキシーはエリスの表情をよく見ながら、指の動きを変えている。
二人の無言のやりとりを台なしにしないよう注意して、丁寧にエリスの胸を口に含んだ。
とたんに艶のある喘ぎ声が漏れる。
「あ…その舐め方…」
思わず漏れたその反応で、ルディがエリスの胸も自分たちと同じように愛してきたのが分かった。
……ボクたちは三人ともルディの妻なんだな。
試しにおへその下を指で軽く愛撫すると、エリスは少し低めの喘ぎ声になった。
ルディの硬くなったものが指の下を通過するのが分かる。
ルディの方を見ると目が合い、彼は苦笑いした。
あとはどうすればいいかよく分かっている。
ルディもロキシーもボクも、息はぴったりだった。
三人とも心得は同じだ。
エリスが簡単には達さないようにする。
無理やり快感を高めるようなやり方はしないで、彼女の中に溜まったものがあふれてこぼれるように愛する。
ルディの律動は優しく一定の間隔を刻む。
ロキシーの手つきも決して激しくはならない。
ボクがたまに歯を当てがうと、エリスの目の色が変わるのが分かる。
追い詰められてくると、エリスは息を荒げながら溺れるように強い力でつかんできた。
ボクもロキシーもエリスの手首をつかんでベットに押しつけた。
エリスが思いっきりくいしばれるように押さえつけた。
そのまま彼女は絶頂を極めた。
何度もした。体力のかたまりで、何度しても真っ赤な髪を乱して艶のある声を上げて果てた。
弱弱しく訴えてくる。
「こんなのだめ…だめなの…」
「――んー?何がダメなんですか?」
「おかしくなっちゃうわ」
「おかしくなったところ、ルディだけじゃなくてボクたちにも見せてよ」
「だめよぉ…」
「ダメなのに…ここ…これ、こんなに硬くしてるんですか?」
ロキシーの意地悪な言葉で、エリスの全身に鳥肌が立ったのが分かった。
耳元に唇を押しつけてロキシーが囁いた。
――エリス、きもちい?
溺れるように喘ぎ声を上げながら、エリスはこくこくとうなずいた。
ルーデウスもエリスの細い腰を掴んで力任せに腰を打ちつけている。
――ルディにねだらなくていいんですか?
ほとんど聞いたことない悲鳴のような喘ぎ声が寝室にひびいた。
「ちょうだい!全部!」
エリスは両手をベットに押しつけられて全身を愛撫されながら、ルディの目をみてねだっていた。
◆◆◆
ロキシーが横たわったルディに熱っぽくリップサービスしている。
思わずムラっとするような音を立てて、全身を愛撫している。
ようやくロキシーの番だ。
それを横目に、エリスと話した。
「ボク、なんかちょっと寂しかったよ」
「なんでよ、どういうこと」
「エリスがボクたちを置いてルディを連れて行っちゃうんじゃないかと思った…」
連れて行くというのはなんだろう。それを言ってる自分も、何を言ってるのか分からない。けれども本当にそう思ったのだ。
「そんなわけないでしょ」
エリスは口をとがらせて心外だという顔をして応えた。
自分の言っていることの意味が伝わったとは思わない。けれど気持ちのところだけが、エリスに通じた気がする。
「そっか、そうだね」
当たり前じゃない、とエリスは口をとがらせた。
「――エリスは、ルディの恋人だったんだね」
そういうと、エリスは頬を上気させながら応える。
「――シルフィは違うの?」
「エリスにはそう見えるの?」
「ルディはシルフィには敵わないわ、わたしもシルフィに敵わないときがあるわ…」
「そうかな…?」
どうだろう、わからない。エリスにはそんな風に見えていたんだ。
問い返すとエリスはすました顔をして応えた。
「そうよ」
⑤へ
二回目、どの話が好き
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エリス新婚初夜
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ビヘイリル後日常のエリス
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ロキシー新婚初夜
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ロキシーお忍びエッチ