未明、まだ走りに行くには少し早い時間。
鳥も寝静まっている。
少し大きく息を吸いこんでみると、肺が冷たい空気で満たされた。
どうやら少し早くに目が覚めてしまった。
視界には暗い寝室の天井がぼんやりと浮いている。
隣で寝ていたシルフィが身じろぎでもしたかもしれない。
当の彼女は、下着一枚でこちらに背中を向けて横になっている。
俺もそちら側を向いて、シルフィの首の下に手を差し入れて、そのまま後ろから抱きしめた。
――んぅ…
抗議とも挨拶ともとれるような音を出しながら、シルフィは身体を密着させてくる。
白い髪に鼻をうずめると、かすかに石鹸の香りがする。
彼女のまるまった背中が俺の胸となく腹となく全体に押しつけられて、そのぬくもりが俺を温めてくれる。
朝の生理現象で臨戦態勢になっている俺の分身は、小ぶりでやわらかい彼女の二つの丘に安息の地を見つけて、そこにおさまった。
寝息を立てていない。どうやらシルフィも目を覚ましているようだ。
「起こしちゃったか」
「ううん。ルディより先に起きてたよ」
お互いに起き抜けのかすれ声で会話した。
そか、と言って彼女の細い身体をかき抱くと、足を俺のふくらはぎの間にすべり込ませてきた。すべすべの少し冷えた足が心地よい。
なんだか安心してしまって、おたがい深いため息をついた。
頬に手を添えると、シルフィが親指をあまがみしてくる。
無言のやり取り。
なんだかんだで夫婦生活ももう八年だしな。五つの時からよく見知ったシルフィは、妻となり、母となって色々な顔を見せてくれた。
安息とはこういうことをいうんだろう。
――ルディ
物思いにふけっていると愛しい囁き声で呼ぶ声が。
「ん?」
――したい
珍しいな。
「んー?どうしたの」
まだかすれている声で訊く。
「ルディだってこんなにしてるよ」
いいながら、小ぶりな尻を俺の分身に押しつけた。
「健康な男子は朝、みんなこうだよ。シルフィだって知ってるだろ」
俺は長耳族の特徴的な耳の裏に口づけをしながら、彼女の下着に手を滑りこませてまさぐった。
ヌルリとした感触。
下着をはぎながらたずねてみる「健康な女の子は、朝こうなるのか」
シルフィは音もなく笑う。
「違うけど――」
何かそういう夢でも見たのかもしれない。
「どうする、指か口でしてからする?」
「ううん。もうルディのほしいの」
シルフィは恥じらうことなく、素直にして欲しいことを言うようになった。
恥じらいがあった時も可愛かったけど、こうして素直に俺に求めるようになってくれて嬉しくもある。
「ん、わかった」
せっかく欲しがるようになってくれたシルフィを変に焦らすのも申しわけがない。
そのままの姿勢で後ろから彼女のすっかりと準備が整っている部分に息子をあてがって押しつける。
待っていたかのように滑らかに呑みこまれた。
シルフィの中は柔らかく、奥深くまで俺を吸いこむように受け入れて、そして離さない。
シルフィの鼻から、しめっぽい艶のある喘ぎが漏れた。
胸の先端を指でこねて腰を入れると、可愛い声にかわった。
★シルフィ視点★
昨日の夜は、久々に二人きりだった。
そのせいかものすごく興奮して、エッチな気持ちに拍車がかかった。
中の奥でルディのもの――太いところが律動しているのを感じると、こみあげてくる快感が止まらなかった。
ルディはボクに気を遣ってか、ロキシーとエリスの前でお尻はしない。
とにかく、だから、何年ぶりだろう…久々だった。
一回覚えたことは身体が忘れないんだろう。
――よかった。
久々に二人きりでじっくりと全身愛されて眠りについた。
夢をみた。四人でする夢だった。
ロキシーもエリスも出てきて、どこだか分からないけど大きな部屋の大きなベットで四人で愛し合っていた。
この間、ルディを三人で愛した時の興奮が忘れられない。
エリスの純真に、つい心を奪われた。あのルディのだらしない顔も、ロキシーの乙女の気持ちも忘れられない。
ふと目が覚めて寝ぼけた頭のまま、そのことを考えていた。
隣にいるルディに背を向けて、こっそりそこを確かめる。
しっかりと濡れていた。
ルディはゆっくりとしてくれた。
朝の起き抜けというのもあるんだろうけど、ルディがその気になったらボクは立て続けに気をやってしまう。
そうなると体力が持たずに眠るように気を失ってしまう。
だからゆっくり。
昨日しっかりと柔らかくほぐされたお尻に指をひっかけられると、また抵抗なく呑みこんだ。
激しくされなくてもそれだけで興奮して、快感の波がお腹にこみあげてくる。
ルディはボクが言わなくても、多分ちょっとした息づかいの変化や、声音の変化が分かるんだと思う。
時にはその波のうねりからボクを引きあげるように動きを止めて、ボクが落ちつくのを待つ。
時にはその波のうねりにボクを突き落とすように、小刻みに動かしてくる。
自分を知りつくしたその手管に夢中になった。
全身から汗がじっとりと噴き出てきた。
ルディはボクの腰を大きな手で支えて、力強く動いてくれる。
「ああ…ルディ…いい…気持ちいい」
「気持ちいいな、俺もだよ、シルフィ」
耳元でそう囁いて手を繋いでくれる。言い知れぬ幸福感がこみあげてきた。
いい。
すごくいい。
新婚の頃と違って落ち着いて、お互いに好きとか愛しているというのはあまり言わなくなった。
なんというか、分かっていることなのだ。それは。
だからだろう、そういうことをいう頻度減った。
「シルフィ――好きだよ」
けれど、こうしてルディが時々耳元で囁いてくれると、本当に嬉しくなって浮かび上がるような気持になる。
「ルディ…ルディの顔みたい。前から――して」
ルディは音のない返事をして、布団の中でボクの態勢をかえた。
鳶色のルディの瞳、パチッと目が合った。
ルディの逞しくて意外に柔らかい胸。太い腕…白くなった総髪。
いつしかシャリーアのまちが起き始めた。
遠くで荷車の車輪が石畳を走る音。
近所の子供たちのはしゃぐ声。
屋敷の玄関が開く。エリスがレオと走りにいく音。ノルンちゃんもついて行っているかもしれない。
リーリャさんとアイシャちゃんもきっと起きて、朝の支度を始める。
ボクも朝食を作らなきゃ…いけないのに…ルディが止まらない。
気持ちいい…
「ルディ……そろそろ……」
「うん…」
ルディは返事しながら、ボクの瞳を覗き込んだ。
「シルフィ…もっとしよう――付き合って」
思わず首に手を回して抱き寄せた。
「いいの?」
「いいだろ?」
朝の鳥達のけたたましく鳴く声。
子どもを叱る近所の母親の喧騒。
道を行き交う人の朝の挨拶。
馬のいななき。
その一つ一つを全部置いて、ルディと夢中でむつみ合った。
寝室のカーテンはひかれたまま、空気は冷たく動かない。
ルディの荒い息づかいと、自分の甘え声が混ざって絡まり合っている。
熱い。
「ルディ…」
「ん?」
「イく」
「ん」
優しく口づけされた。
快感のうねりが落ちついてさざ波のようになると、ルディはまた初めからやり直してくれた。
「ルディ」
「ん?」
「大好きだよ」
「ん」
★ルーデウス視点★
ダイニングに降りていくと、朝食を終えたエリスがいた。
シルフィと俺の朝食には布がかけられている。
「あら、二人とも早かったのね。おはよ」
早かったか。
まあ、確かにエリスの日は昼前まで続くことがあるからな…
「おはよう、エリス。朝の支度が出来なかったよ」
シルフィは苦笑いしている。
「おはようございます。旦那様、シルフィエット様」
「シルフィ姉、おはよう」
シルフィはキッチンの方から声をかけてきたリーリャとアイシャに寝坊しちゃってごめんなさいと小声で謝っている。
「二人ともこの後お風呂に入るわよね」
エリスのその問いにシルフィと顔を見合わせる。
まあ、確かに昨日の晩といい今朝といい、二人とも汗みずくで愛し合ったばかりだ。
「そうだな。お風呂入っちゃおうか」とシルフィを誘う。
「なら、アルスも一緒に入れてあげて。あの子、泥だらけだから」
思い出したようにエリスが言った。剣の稽古でエリスにしこたま転がされたらしい。
ちゃんと手加減してあげられているのだろうか…
「なによ」
「いや、何でもないよ」
赤ママだけじゃない。アルスには
大丈夫だ。
「じゃあアルスも一緒にお風呂いれちゃうね」
シルフィがにこやかに応えた。
「お願いね」
エリスもすっかり気の置けない家族だ。
今後
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無色転生二次創作をつづけろ!
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オリジナルも書け!