※この作品はR-18です。

無職転生18禁_補完庫   作:松谷若草色

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後編_寝室にて


ナナホシ_スイカ召喚直前②_シルフィとロキシー

 確かにルディと二人きりのあまい恋人関係になってみたかった。

 けれど今、シルフィがいない生活を思い浮かべることはできない。

 

★シルフィ視点★

 

 ルディとお風呂に入る前、下着をどうしようか一瞬迷った。

 うす黄緑色のセットアップを手にとりながら思う。

 「ロキシーのことも意識するものなんだ…」

 ロキシーにみられて恥ずかしくない下着ってなんだろう…アリエル様と選んだ下着なら大丈夫かな。

 そんなことを考えていた。

 

 ロキシーとボクは、どんな関係と言えばいいんだろうか。

 友だち…?

 

 なんか違うや。

 

 ボクが最初にルディと築いた「友だち」の関係とは、なにか違う。アリエルやルークのような「友だち」ともなにか違う。

 何が違うのか。

 ボクたちはお互いにいちばん無防備な顔を知っている。

 仲間?

 家族?

 何といえばいいか分からない。

 とにかくボクもロキシーも、ルディにしか見せない顔がある。それをお互いに知っているのだ。

 

 ロキシーはルディの師匠。

 師弟の関係はこの家の中で薄れるとはいえ、やっぱり普段の言動には「師弟関係」がうっすらと残っている。

 でもベットでの二人は違った。

 ルディはいつもの態度じゃない。

 師匠のロキシーをたてる態度じゃなかった。

 ロキシーも師匠の顔なんかじゃなかった。

 

 ボクはその表情の意味も、ロキシーの気持ちもよく分かった。

 あれがロキシーの本当の無防備な顔だ。

 ボクがルディにだけみせる表情(かお)と一緒だ。

 邪魔しちゃいけないし、ボクも邪魔されたくない。

 

 そういう表情(かお)

 

 寝室で二人してロキシーを待っていた。

 

 お風呂から上がり、開放的な気持ちになってたのはある。

 自分のパジャマがゆるいのも分かっているし、そもそも旦那さんにボディタッチしちゃいけないってこともない。

 先に手を出したのはルディだけど、下着が見えるようにしたのはボクだったし、お互い様だと思う。

 ルディがボクで興奮すると嬉しいし…ボクだって興奮する。

 普段人前では決して触らないところを二人で触りあった。ロキシーが来るまでと思うと、余計に興奮した。

 イケナイことだと思う。

 

 カチャリ…

 

 

 夢中になっていると隣室から戸の音がした。

 この寝室は書斎を通らなければ入れない。

 書斎にロキシーが入ってきた音だ。

 

 それとなくルディから離れると、肩をルディに抱き寄せられた。

 鼓動がはやくなる。こんな場面をロキシーにみられてはいけない気がした。

 本当はそんなことはないはずなんだけど。

 

 続けてこの部屋のドアが開くと、少し眠そうな寝巻き姿のロキシー。

 でも髪をきれいにといている。

 あわてて鏡の前で髪をとかすロキシーの姿が思い浮かんだ。

 

 「待たせてしまいましたか?ルーシーと一緒に少しだけ寝てしまいました…」

 「わかるよ、ボクもルーシーを寝かしつけてると一緒に寝ちゃう」

 

 何事もなかったような明るい声を出してみたけど、ボクの方を見てロキシーは「あ」という顔をした。

 

 きっとボクは髪が乱れていたり、寝巻きがよじれてる。

 

 ロキシーはずんずんとこっちに向かってきた。

 スリッパを放るように脱ぎ散らかして、ルディに向かって飛び込む。

 さっそく珍しいものをみた気がする。

 ルディは嬉しそうにロキシーをボクと反対の腕で抱きとめる。

 「ずるいですよ、先に始めて…」

 ジトっとルディを見つめ、反対側のボクを向く。

 「わたしも入れてください」

 水王級の魔術師とは思えない、普通の女の子の顔。

 「も…もちろん。当たり前だよ、夜はまだこれから…でしょ。ねえルディ」

 ルディは満足げな顔をしてる。取り繕おうとしたのに…まったく人の気も知らないで…

 「もちろん。シルフィの言う通り、誘ったからにはロキシーが満足するまでするよ」

 「もう…」

 ロキシーは頬を染めて赤くなっている。

 「シルフィもね」

 ルディがこっちを見てパチッとウインクした。

 きっとボクも顔が赤い。

 二人ともダメダメだ。

 

 ルディはロキシーの耳元で囁く。

 「ロキシー…シルフィを先にしていいかな。後できちんとロキシーが満足するようにするから」

 「はい、構いません…」

 少しもじもじした後、ロキシーは言った。

 「いつも満足してます…」

 

 ボクが先にしてもらえるらしい。さっき火の点いた欲望にまた勢いが戻る。

 ルディはベットに背をもたせて座りなおし、ボクを後ろから抱いた。

 

 無表情なロキシーは、よく見ると頬が赤い。

 「…ん」

 ボクが寝巻きの上から指で愛されてるのを見ている。

 

 「ルディ…恥ずかしい…」

 恥ずかしい?と聞き返してくる。

 耳元にルディの荒い息がかかる。ボクはそれに反応して身をよじる。

 

 「確かに…せめて三人とも脱ごう。ロキシーも手伝ってください」

 元からそのつもりだと言わんばかりのロキシー。

 「シルフィ、かまいませんか?」

 彼女はことわりをいれた。

 「うん…」

 

 ルディがボクの上の寝巻きのボタンをとっている時、ロキシーが下の寝巻きに指をかけておろした。

 またたく間にボクの寝巻きが全部はだけた。

 下着は大丈夫だろうか。

 変だと思われてないかな。ロキシーに下着を見られるとは思ってたけど、こんな風だとは思わなかった。

 今度はボクもロキシーの寝巻きをとる。ロキシーはワンピースだから、ルディと二人でボタンをとって脱がせた。

 ロキシーもあっという間にはだけた。

 

 いつも思うけど、ロキシーは下着になると色っぽくなる。

 ルディの前だとそれがいっそう際立つ気がする。

 本人のいう「起伏の乏しい身体です…」は変わらないんだけど…なんだろう…誰にも見つけられなかった高嶺の花みたいだ。

 

 「ロキシー、色っぽいね…」

 口にしてみた。

 「ありがとうございます。でもシルフィ、お気遣いは無用です。わたしの身体が子どもみたいでも、ルディには問題なさそうなので…」

 そう言ってロキシーは、頬を染めてルディの方を見る。

 ボクはちょっとむきになって言い返した。

 「違うよ、本当だよ…下着になるとなんか…なんかたまらない感じ…」

 「シルフィもそう思う?」

 ルディが同意してくれた。

 「うん…そう思う」

 「やっぱり俺だけじゃない、ロキシー」

 ルディもこうしていつもロキシーにすかされているんだろうか。

 

 「そうですか?」

 「うんうん、そうだよ。その…女の人の色気みたいのが…あふれるっていうか…」

 とボク。

 「仕草に大人の色気があるんだと…」

 ルディ。

 「そうだよね、可愛いのにかっこいいような…」

 ロキシーは言われるたびに口元が緩んでいる。

 

 「…あの…二人して…もう分かりましたから!…ありがとうございます」

 顔を真っ赤にしてニヤニヤしていた。

 

 「シルフィだってきれいです、大したものです。ルディがうらやましいです」

 早口でまくしたてるようにそう言い返してきた。

 ちょっとかわいい。

 「それは誰に何を嫉妬してるんですか…」

 ルディがおかしそうに笑った。

 

 ロキシーがルディの腕を指でつつきながら言う。

 「そんな風に言われるのはあまり慣れていないので…」

 「だってロキシーの色っぽいところを見たことがあるのはボクとルディだけでしょ」

 「え?…は、はい。まあ…そうなりますね」

 「じゃあ知ってるのはボクとルディだけだね」

 ちょっとした沈黙のあと、ロキシーは言った。

 「…ありがとうございます。そんな風に言っていただけて嬉しいです」  

 

 ルディの寝巻きも、ロキシーと二人でとった。

 二人してそのままルディの身体を撫でる。

 ロキシーは上目遣いでルディを見つめながら彼の下着まで脱がせて、硬く上を向いたものを手に取った。

 ルディはロキシーの胸をまさぐり、ブラジャーを上にずらして、先端を爪ではねた。

 ロキシーの吐息が漏れる。

 ボクは二人のエッチな手つきに見惚れた。

 ロキシーの手つき。

 あんな風にてのひらで包んでねじるようにするんだ…あの指がルディに快感を送っているんだ…

 ロキシーはすごくエッチな顔になってる。

 遠慮なく舌を出してルディの胸を舐めるロキシー。

 すごくイケナイ顔をしている。

 ボクはルディにしがみついて二人の様子を見ていた。

 

 ルディの手はロキシーの胸の先を指で優しく転がしている。

 ロキシーは息を荒げながら口を開けて、ルディの舌を受け入れた。

 

 あ…糸がひいてる…

 

 キスをして唇についたルディの唾液を舌で拭って、ロキシーは四つん這いになった。

 ルディの足の間にかがみこんで…髪をかきあげて…口に含んで…呑み込む。

 一連の動きが手慣れていて、すごくかっこいい。

 苦しくないのかな…

 ロキシーはよどみなく口でルディを愛している。

 

 「あ…」

 ボクの声が出た…

 「ロキシー…ルディ、ボクも入れて…」

 「ん…む…すみません、いつもの流れで」

 「ルディ…いい?」

 「お願いします」

 ボクはロキシーの真似をして、ルディの胸に舌をはわせた。

 前の時と全然違う…前はボクたち二人、野獣みたいになったルディに襲われてたのに…

 

 …ふ…ふ…

 

 ルディが歯を食いしばって喘いでる…!

 すごい!

 「ルディ…気持ちいいの?」

 「すごい…天国…」

 天国ってよくわからないけど、きっと良い意味だ。

 

 ロキシーは目をつぶってルディを口で愛してる。

 ゆっくり過ぎず、かといって早過ぎない…

 静かな部屋に、時々ロキシーの()()の音が響いた。

 ロキシーの指はルディの付け根のところと、その裏をじんわり押してる…

 「ルディ…ロキシーの…その…それ…気持ちよさそうだね」

 「うん…」

 「ロキシー、それ…ボクにも教えて…ボクもしてみたい…」

 「いいですよ。シルフィは口でしたことないですか?」

 「したことあるけど…その…手の動きとかは…知らない」

 そう言うと、ロキシーは丁寧に教えてくれた。

 

★ロキシー視点★

 

 シルフィは一心にルディの快感に合わせて動いている。

 むかえ舌でルディを猛ったものを口に含み、心づくしな仕草でルディを愛している。

 可憐なシルフィが、房中でこんなに妖艶になると思わなかった。

 静寂な部屋にルディの荒い息と、シルフィの息遣いだけが響いている。

 

 教えてと言われて、エリナリーゼから聞いた通りのことをシルフィに伝えた。

 彼女はなんでも素直に吸収する。

 言われた通り中指と薬指を裏側に押し当てて、ルディの屹立を促すように圧迫している。

 

 シルフィについて、普段からよく「さすがルディが選んだひとだ」と思うことがある。

 それは本当にふいにまきおこる。

 彼女の手料理を食べた時。

 服装を見た時。

 ルディに向ける屈託のない笑顔を目の当たりにした時。

 ふと感心してしまうのである。

 なんて素直で、頭がよくて、素敵な女性だろう、と。

 決して卑屈な気持ちはない。

 わたしはこの女性と並んでルディに愛されていると思えるからだ。

 

 そして…こんな場面でもそんな感情が湧いて出てきて、奇妙な感動があった。

 

 シルフィは…なんと言うか…巧い。

 ルディと身体で関係するようになったこの一年。

 わたしは色々と試した。

 エリナリーゼに指南してもらったことを取り入れて、ルディと身体を重ねるたび反応を確かめ、試行錯誤した。

 そうして学んだことは一つ。

 聞きかじった知識は最初のステップに過ぎないということ。

 結局大切な事は、ルディとわたしの欲望を混ぜ合わせることであり、わたしが一番興奮するのは技巧を凝らしている時じゃない。

 ルディの欲望を肌で感じるときだった。

 

 シルフィは、難しいこと抜きにルディと息を合わせるのが巧いのだ。

 

 生真面目で一途なシルフィが、一緒に快楽に呑まれても良いと決めた相手がルディ。

 ルディは、自分がシルフィにとってそういう存在だと分かっている。

 無防備になったシルフィを素直に受け入れて、その愛情を受け取っているように見えた。

 

 「…ルディ、気持ちいい?」

 シルフィが聞く。

 「すごく気持ちいいよ、シルフィ」

 「えへへ、良いこと教えてもらっちゃった」

 と、シルフィは笑顔で言った。

 「俺にもさせてほしいな」

 ルディはそういうと座りなおし、シルフィを後ろから抱いた。

 うすい黄緑の可愛らしい下着は彼女によく似合っている。

 その下着にルディが指をかけると、シルフィは素直に腰を浮かせる。そのままルディに身をゆだねた。

 顔を横に向けて後ろのルディに視線を送るシルフィの仕草。

 その色気に酔っ払ったような気持ちになった。

 口づけした隙間から、くぐもったシルフィの喘ぎ声が漏れている。

 

 「シルフィ、いつもより濡れてるね」

 ルディがそこを上下にやさしくなぞり、シルフィは敏感に反応している。

 「やん、やだ、ルディ…」

 

 ルディはシルフィの耳元で囁いた。

 「先にしてもらって興奮してる?」

 シルフィは耳まで真っ赤にして否定する。

 「違う…違うよ!」

 シルフィはわたしとの間に序列をつけるのを極端に嫌がる。

 

 「構いません」

 それをさえぎった。

 「今はシルフィの番です」

 シルフィは赤くなってうつむいた。

 「シルフィ、その代わり()()()わたしの番もくださいよ…!」

 彼女はこくりとうなず

 「うん、絶対だよ…」

 消え入るような声でそう答えた。

 

 ルディが指を動かすと、シルフィから甘えた声がもれる。

 「ルディ…意地悪しないで」

 そう言って、シルフィは抗議の目線をルディに向けた。

 「シルフィが一番だよ」

 ルディはまた意地悪くシルフィの耳元でささやいた。

 「やだぁ、ロキシーの前で言わないで…」

 シルフィは快感に耐えるように目を閉じた。

 

 シルフィを手篭めにしながらルディはわたしの表情をじっと見つめていた。

 ルディはパチっと片目を閉じて合図した。

 「分かっているよ」そう言わんばかりの目配せ。

 ルディはズルい。

 その目配せだけで、わたしの期待も膨らむ。

 

 本人の口ぶりとは裏腹に、下の方からしめった音がしてきた。

 「…ダメ」

 シルフィは足を閉じようともじもじと動かす。興奮が音になって伝わってきた。

 シルフィは上目づかいで申し訳なさそうな顔をして言った。

 「ロキシー…ボク普段あんなこと言ってるのに、先にしてもらって…その……」

 「当たり前ですよ!わたしだってそうなります」

 シルフィはこくこくと頷いた。

 

 「ロキシーも一緒にしませんか?」

 「え?」

 シルフィはルディに聞き返す。

 わたしは…シルフィさえよければ。

 わたしは…

 「シルフィ…いいですか?」

 「ダメだよ!?悪いよぉ…やぁ…ロキシー」

 むしろ積極的だったかもしれない。

 さっきから言葉にならない強い気持ちが湧いていた。

 なんの遠慮もなく正面から、彼女の左の乳房を口に含む。

 「やん…あ…」

 シルフィの小ぶりの乳房は柔らかかった。頂点だけが興奮でかたく隆起している。

 ルディの舌遣いを思い出してゆっくりこねると、シルフィの感度のよい喘ぎ声と甘い息が前髪にかかる。

 空いた右手で陶器のような肌をなぞり、ゆっくりと降下させる。

 おへそをなぞり、下腹部へ…

 たどり着くとルディの手はどいた。

 そのまま彼の中指だけ、シルフィに吸い込まれていく。

 「ァ…ゥン…」

 耳元にシルフィの熱い吐息がかかった。

 

 無理やりでもかまわない。

 自分の中にあるシルフィへのちょっと意地悪な気持ちと、愛しい気持ちと、敬意が混ざったような気持ち。

 そのままシルフィにぶつけた。

 

 序列なんて…どうでもいい。先でも後でもいい。

 シルフィだってわたしだって、ルディに愛してもらえてるでしょう?

 

 顔を真っ赤にしているシルフィと目が合う。

 「んー?ここが、気持ちいいんですか?」

 「気持ちいいよう」

 シルフィは眉根を寄せて見つめかえしててくる。

 「シルフィ…美人ですね」

 彼女の芯を指でとらえて、瞳を見つめながら伝える。

 自分でする時と同じようにシルフィを慰めた。

 「シルフィ」

 「ぁ…ロキシー…」

 「こうですか?」

 シルフィはこくこくとうなずいた。

 

 ルディもわたしも、心得はおなじだ。

 シルフィが簡単に達さないようにした。

 柔らかく、優しく、包むように。そして追いつめるように。

 二人でシルフィの胸を揉み、乳首をはじき、舌で舐め、甘噛みして、芯をなぞり、内側からじっくり愛撫した。

 嫋嫋としたシルフィの甘い声は、やがて部屋いっぱいの嬌声になった。

 「ダメだよ…ダメだよ…ダメだよぉぉ…」

 弱弱しい拒絶をするたびに、ルディに唇をふさがれて舌をからめとられている。

 

 「二人とも…ああ!…ボク…いっちゃうよ…いっちゃうの…ぁぁ…いく…いくぅ…ぅぅぅ…」

 うわごとのようにそう言ったままシルフィは声を失った。

 「あ、…ぐ…ぅ……」

 腰を引きつらせ無言で身悶えた。

 

 眉間に皺を寄せて快感をこらえるシルフィの耳元で、ルディが囁いた。

 「よかった…?」

 シルフィは真っ赤な顔でわたしを見つめ、また小刻みにうなずいた。

 「シルフィ、気持ちよかったんですか?」

 「すごく…すごく…」

 「喜んでもらえて嬉しいです」

 そう言ってシルフィの中心部分を弱い力でなぞると、シルフィは可愛い喘ぎ声をあげた。

 

 はあはあ息を荒げながらシルフィは言う。

 「ロキシー…ボクたち…二人とも…ルディのお嫁さんなんだね…」

 「どういう意味ですか?」

 「エヘヘ、絶対分かるよ」

 そう言って、弱弱しく起きあがる。

 「ルディ、ロキシーにも。ロキシー…ボクもするからね」

 そう言って、わたしをルディの方に誘導した。

 

 わたしの番がきた。

 たまらない気持ちになってルディに口づけした。

 高ぶった自分の欲望。

 いまからきちんと二人に責任をとってもらえる。

 優しく見つめ返してくれたルディに全体重を預けた。

 

 シルフィはわたしの下着あっという間もなくはいだ。 

 「ロキシーのエッチ。こんなに期待してたの」

 脱がせた下着に引いた糸をみてシルフィが言った。

 「あんなのを見たら…」

 口をとがらせてそう抗議した。

 「そうだよね」

 シルフィは微笑んだ。

 いつも通りの屈託のないシルフィの笑顔が、今日はいやに妖艶に見える。

 

★ルーデウス視点★

 

 寝室に二人の美少女の発情した匂いが充満している。

 小さなロキシーを後ろから抱いて、シルフィとはさむ。

 「ロキシー」

 「はい」

 呼ぶと素直にこちらに視線を向けてくれる。

 後ろから覆いかぶさるようにして、口づけした。

 シルフィは妖しい表情で、遠慮なくロキシーの乳房をやわやわと包み込むように口に含んでいる。

 ロキシーの中心部を指でなぞると、彼女の期待がしっかりと表れていた。

 熱く潤んで、すっかり柔らかく開いている。

 その中心で硬くなった芯の部分をゆっくり這うようになぞると、ロキシーのため息が漏れた。

 「好きだよ、ロキシー」

 耳元で小さく囁く。

 「わたしもです」

 青い瞳を潤ませて答えるロキシー。

 その彼女の胸元からは、シルフィが口で乳房を愛撫している音がする。

 

 「…ぅ…ぁはっ…」

 伏し目がちになるロキシー。空いている方の手で彼女の小さな顎をおしあげて、無理やり口づけした。

 ロキシーの荒い息が口の端から漏れる。

 

 視界のはしで、シルフィが下に向かっていくのをとらえた。彼女が何をするつもりなのか。

 「ぅー!…む…ぅ…」

 ロキシーを唇でふさぎ、足を絡めて開脚させた。

 シルフィはひざまずいてロキシーの下腹部に頭を埋めている。

 

 ちゅる…

 

 …ふん…んん…ん!…ん!…

 

 ロキシーの切ない喘ぎ声が、ふさいだ唇のはしから漏れでている。

 「むぁ…ダメです!シルフィ…そんな…ああ!」

 シルフィはそんなロキシーに構う様子はない。

 より深くロキシーに顔をうずめた。

 「ああ…ダメです…よ…ァン…アン!」

 拒否するイケナイ口はふさいでしまおう。

 「ロキシー、こっちに舌出して」

 「え…あ…」

 「出して」

 戸惑いながら、ロキシーはこちらに向かっておずおずと舌を突き出す。

 ロキシーの息は荒い。明らかに興奮していた。

 その舌を絡めとり、指で彼女の硬く隆起した胸の先をこねる。

 ロキシーのこばむ声が聞こえなくなると、寝室には弱々しくくぐもった喘ぎ声と、快感を与えるしめった音だけが残った。

 「ロキシー、これ気持ちいい?」

 シルフィが聞く。

 しかし、彼女は口づけで返事ができなかった。

 

 ロキシーの体温が上がってきた。

 「ロキシー、イクの?」

 「…ィ…イク…ぁむ…」

 再び口をふさぐ。

 「…む…ぅ…ふん…ん…」

 そのまま溺れるように果てた。

 

 はっ!はっ!はっ!はっ!

 ロキシーの荒い息が部屋にこだましてる。

 

 「ロキシー、分かった?」

 そう聞くシルフィ。一体なんのことだ。

 「わ…」

 息も絶え絶えにロキシーはうなずく。

 「…かりました…」

 さっきから二人は何かを感じているらしい。

 「さっきからどういう…」

 「ル…ルディと…」

 息が整わないロキシーの代わりにシルフィが応えた。

 「ボクもロキシーも、お互いにいつも旦那様にされてることをしただけだよ。ね?」

 シルフィは上気させてそう言った。二人とも、俺にされて良かったことを相手にした。

 それがお互いに良かったということか。

 ロキシーもこくりとうなずいた。

 

 しんぼうたまらん。

 

 くたくたに柔らかくなったロキシーを、ゆっくりと寝かせる。

 「シルフィ、そこに四つん這いになって」

 「はい」

 シルフィの素直な返事。

 「お願いします…」

 腰を弓なりに、しなを作って受け入れる形を見せてくる。

 

 やらいでか。

 

 シルフィは、なめらかに受け入れてくれた。

 …ああ…

 あえぐシルフィの柳のような細い腰を掴んで、すべるように行為が始まった。

 

 

★★★

 

 ルディとエッチすると、シルフィはいつも夢中になってわけが分からなくなる。

 彼は最後まで性急にならず、丁寧にシルフィを愛してくれる。

 それがいけない。

 シルフィだって最初はキスをしたりハグをねだったりする余裕がある。

 ルーデウスはそんなシルフィの様子を見てテンポを早めたり、緩めたりと器用に合わせながら上手にシルフィと交わる。

 そのうちシルフィには余裕がなくなり最後には彼にしがみつきながら果ててしまう。

 ルディはそれに合わせるように、シルフィの中に精を吐く。

 

 その最初から最後までの全部が好きだった。

 

 「ルディ…ルディ…ボク…ィ…イキそうだよ…」

 四つん這いでシルフィはうったえた。

 「そう…?」

 そう言って、ルーデウスはわずかにテンポをゆるめる。

 あふれそうだった快感はこぼれることなく、寸前でとまって彼女を焦らした。

 

 こんな風にルディにもてあそんでもらう時がシルフィは一番感じる。

 ルディにかまってもらうと嬉しい。その気持ちが奥深いところに刻まれているのだ。どうしようもない。

 

 膝で支えていた下半身を、コロンと横倒しにされた。そのまま片足を支えられ、またぐ形で仰向けになってルディと正面で向き合う。

 

 「ルディもっと。…もっとして」

 

 「うん…」

 ルディは腰をゆっくりと動かしながら丁寧にキスをしてくれた。

 「ボク、ルディだけだよぉ…」

 うっとりとして彼の首に手を回す。

 「ルディ」

 「なに」

 彼は呼ぶとシルフィの瞳を見つめてくれる。

 「大好きなの」

 そういうと、ルディは口角をあげてにこっと笑った。

 「俺もだよ」

 シルフィのおなかの中で、ルーデウスの熱いものが膨らんだ。

 「ルディの、気持ちいいよ」

 

 そのやり取りを横で見ていたロキシーがむくりと起きあがった。頬を上気させてシルフィを見ている。

 「シルフィ…」

 「なあに…」

 「シルフィみたいな美人のそんなところ見せられたらたまりません…」

 普段からは想像もつかないシルフィの甘えぶりをみて、ロキシーはムラムラしていた。

 

 あ…

 ロキシーがあの表情(かお)をしてる…

 ()()()

 

 シルフィには分かった。ロキシーが心を開いてくれている。

 そんなロキシーに、無性に甘えてみたくなった。

 「やだ…いまボク、ルディとしてるの」

 「ダメです」

 ロキシーはシルフィを見つめている。

 「やだ、邪魔しないで」

 シルフィは口先で拒絶してみた。

 「ダメです…シルフィ…わたしにもさせてください」

 口付けされた。その瞬間、シルフィとロキシーの間にあった何かがとけてなくなった。

 「うん…」

 シルフィがうなずく。

 「ロキシー、優しくして」

 「はい」

 返事をすると彼女はシルフィの頭の下に太ももを入れて、ひざまくらをしてくれる。

 優しい手つきで白い髪を撫でて、その指先で胸をなぞった。

 すべるようにルーデウスとつながっているところに指が向かう。

 中指と薬指を押しつけて震わせるロキシーの指の動き。

 シルフィが自分でするよりも繊細で気持ち良かった。

 反射でルディの硬いものをしめつける。

 

 「あ…ぅ」

 

 ロキシーはもう片方の手の指で、シルフィの下腹部、臍のすぐしたあたりを指圧した。

 「ア!……ぅん……」

 ルディが中で動くとその指に快感を()()()()()ような気がした。

 そういう快感は初めてだった。

 

 「…ぅぅ…ん!!…ぁああ…」

 「指、気持ちいいですか」

 「うん、いい…」

 「これ、いいからといって強く押しちゃダメですよ。後で痛くなりますから」

 「うん」

 「これくらいにしておいてください」

 「あああ…!」

 溜まっていた快感がロキシーの指に、こぼされているようだった。

 

 二人にはさまれてとろける。

 

 「ロキシー」

 「なんですか」

 「ボク、二人にこんなに甘えていいの?」

 「もちろん」

 とルディ。

 「こう見えてもずいぶんお姉さんなんですよ」

 「じゃあ、もうボク知らないからね」

 そういってロキシーのひざに頭をうずめる。

 ルディは微笑んでいる。

 二人とも無言でシルフィを愛撫している。

 

 …ああ!…ああ!…あああ!

 一人、シルフィの嬌声が部屋に響く。

 …いい!…ルディ!…ロキシー!ボク!…いっちゃう!!…いっちゃうの!!!…いくっ!!!

 

 ぅぅぅぅぅううううう…

 

 シルフィは声を我慢しなかった。

 

 「あああ!…こしとまんないの…」

 

 シルフィの腰の動きに合わせて、ルーデウスも腰を入れる。

 「あ!あ!…ダメ!」

 ロキシーが雌芯を触るせいで、あっという間に次の波がくる。

 「あ!…また…ボク…くるの…」

 「イヤですか?」

 「イヤじゃない!」

 

 ルーデウスもロキシーも決して激しくならず、シルフィが何度絶頂してもまた最初からやり直すように、何度も愛してくれた。

 

 「シルフィ…そろそろ」

 ルディがぽつりと漏らす。

 「ルディ…してぇ…奥に…」

 

 脈うつ彼のものを絶対に離さないように、腰を押しつけた。

 精を奥深くで受け止めながら、シルフィにはぼんやりと一つのイメージが浮かんでいる。

 

 三人の過去や肩書きはもう無いんだ…

 ただのグレイラット家のルーデウスとシルフィとロキシーになった、と。

 

 

★★★

 

 …ふー…ふー…ふー…

 

 シルフィの上で、ルーデウスの動きが止まっている。

 ロキシーは知っている。

 

 二回目はしばらく待って、それから。

 今はただ彼に寄り添い、貫かれたシルフィを見ていた。

 可愛くて、きれいで、色っぽいシルフィの生々しい痴態を見た。

 ロキシーの興奮は最高潮に達している。

 シルフィは焦点が定まらずに、中空をぼうっと見つめている。

 

 ルーデウスが息を深く吸って、それからふーと吐きだす。

 そうしてシルフィの中から、柔らかくなったものを抜いた。

 

 ロキシーはそれに手を添える。

 かがみこんで口に含んだ。刺激を与えすぎないように細心の注意を払う。

 先から精がとろりと口の中に流れ込んできた。

 飲み下して、丁寧に二人の愛情の痕跡を舐めとった。

 

 ルディの手に手をしのばせて、その時が来るまでロキシーは待った。

 口の中で熱く脈うっている彼の復活を。

 

 だんだんとルディのものに芯が入っていくのが分かった。

 舌を這わせて吸うと太くなり、硬くなった。

 

 「ルディ、わたしにも下さい」

 「準備できてる?」

 「…もう待てません」

 「ごめん、お待たせしました」

 

 ルーデウスはそう言って、ロキシーの後頭部に手を添えて押し倒した。

  

 ロキシーとする時のルディは、シルフィの時とは少し違う。

 ロキシーはそう思う。

 シルフィとする時のルディは、相手の思いをくむ余裕と、様子を見つめるまなざしがある。

 けれど自分とする時は、彼の胸の中にある思いを真剣にぶつけてくる気がする。

 

 ルディの欲望が自分に向けられると、ロキシーの淫らな気持ちの引き金がひかれる。

 「あ…ルディ…そんな急にしたら」

 「待てないって言ったのはロキシーだよ」

 たくましいルディのものが、ロキシーの内側にすべりこんできた。

 「は…ぁ…」

 甘い声がもれた。

 

 「きちんと濡れてるね…」

 「意地悪言わないでください」

 ルディに一目ぼれした。

 一緒に暮らしても、いまだに目で追いかけている。

 学校でも、家でも視線が彼に吸い込まれる。

 「…責任取ってください」

 そんな彼に娶ってもらい、こんなに甘えられるようになれたのはいったい何の因果だろうか。

 きれいごとじゃない。

 ルディみたいないい男の欲望をぶつけられて、興奮しないわけがない。

 

 「ルディ…」

 ジトっとした目線を送る。頬が上気してる。

 「なんですか」

 「呼んだだけです…」

 「うん」

 「ルディ…」

 「はい」

 

 もっと彼に見つめて欲しい。

 

 「ルディ、好きです」

 ロキシーの最奥で、彼のものが膨らむのが分かった。

 「あ…」

 

 ロキシーに火がついた。

 「いっぱいしてください!!待ってたんですよ?」

 

 さっきのシルフィに対抗するように、部屋いっぱいにロキシーの嬌声が響いた。

 彼女がここまで燃え上がるのは珍しい。

 

 「ルディ…!そんなに激しくされたら保ちません!」

 「関係ない、俺がしたいんだ」

 そういってぶつけてくる。

 ゾクゾクした。

 シルフィだって見てるのに…!

 

 ルーデウスはロキシーにだけ聞こえるように耳元で囁いた。

 

 …されて興奮してるくせに…

 

 ゾクリとして夢中でルーデウスにしがみついた。

 足を絡める。一言で興奮して、あっという間にロキシーは達していた。

 「イッてます!ゆっくりにして!」

 「イヤだ…!」

 きっぱりと言われてルーデウスに組み敷かれた。

 「あ!あ!ルディ!」

 ルーデウスにしがみつき、快感の波をこらえる。

 

 ふー…ふー…ふー…

 ルーデウスの荒い息が部屋に響く。

 汗だくだ。

 

 ロキシーが上体を起こそうとすると、ルーデウスは手を差し伸べて抱きしめてくれた。

 「ルディ…お疲れでしょう?…今度こそわたしにさせてください」

 ロキシーだって愛する男に奉仕したい。

 「じゃあお願いするよ」

 そういって彼は、どさりと仰向けに倒れた。

 

 ロキシーは自分の膣の刺激が、ルディにはちょっと強いと分かっている。小さくて狭いのは仕方ない。どのみち刺激が与えられないよりはずっと良い。

 

 この一年で二人は何十回も交わってきた。結果的に身体の大きさが合わないなんてことはなかった。ロキシーは回数を重ねるごとに、主人である彼のものをずいぶんと柔らかく吞み込みこめるようになったのだ。

 腰を使って丁寧に愛撫するように動かす。

 そしてロキシーはもう一つ分かっていることがある。

 大げさに抜き差しするより、奥深くまでのみこんで小きざみに揺らす方がルディがよろこぶと。

 そしてそれはロキシーにも同じことだった。奥深くまでルディを受け入れたら平気じゃいられない。

 「ぅん…」

 快感に悶えながらルーデウスを愛した。

 ついさっき、腰の動きが止められないと言ったシルフィのことを思いだした。

 

 「…ルディ…気持ちいいですか?」

 「うん…ロキシー、少し弱めて」

 「はい」

 ルディの射精感がしずまるようにストロークを長くとる。

 「あ…」

 すっかりルディの形がクセになっている。

 「わたしも気持ちいいです…」

 彼の身体に身を委ねて、口付けした。

 

 「ロキシー…ボクもさっきのお返しだよ…もう、今日はロキシーの番は終わり…」

 気がついたらシルフィが背後にいた。振り向くとルディの足の間に座っている。

 「イヤです…今ルディとしてるのに」

 さっき拒否された仕返し。もちろん冗談だ。

 シルフィはニっと笑った。

 「だあめ」

 そう言って手を伸ばしたのが見えた。

 「あうっ」

 いきなりルーデウスの剛直が膨張して、ロキシーの最奥を刺激した。

 「ルディはここがいいんだよね?」

 さっきロキシーが教えた指の動きだ。

 「はっ…く、シルフィ…」

 「ルディ、気持ちいい?」

 そういって彼女は妖しい笑みを浮かべた。

 「ロキシーも気持ちいいねぇ?」

 ロキシーの中でルディが太くなって脈打った。

 「あ…あ…」

 

 「ルディ、ボク、ロキシーのを舐めるから、手をおさえてあげて」

 この姿勢でなにをどう舐めるのか。

 「分かった」

 訳知り顔でそう言って、ルーデウスはロキシーを後ろ手にしておさえた。

 「…何をするんですか…?」

 なすすべもなくペタリとルーデウスに密着して戸惑う。

 後ろでシルフィが興奮した目をして言った。

 「いいこと…さっきのお返しだよ」

 

 ぬるり。

 

 「ひゃ!」

 反射で力が入って、ルディのものを食いしばる。

 「はぅ…シ…シルフィ!そこは…あ!!ダメですよ…!」

 温かくて生っぽいものが、ロキシーの後ろ側、お尻の穴をはっている。

 ぬ…ぬ…ぬ…

 「あ…う…ダメです…そんな…シルフィ…あ…」

 「何がダメなの?」

 「汚いから…」

 「いいよ」

 「ダメです…」

 「ボクはいいよ」

 「そんな…!」

 「きもちい?」

 「あ…気持ち良くても…あ…」

 「きもちいくせに」

 

 気持ちいいが、心理的抵抗感がすごい。

 

 「ロキシー…舌出して」

 様子を見ていたルーデウスが、有無を言わさない口調で言った。

 「あ…イヤ…イヤです…」

 「出して」

 手出しも口出しも許されない…

 「出して」

 「…はい…」

 口を開けて突き出されたロキシーの舌が、ルーデウスに受け入れられた。

 下半身は下から突き上げられ、お尻がシルフィの口に向かっていくのが分かった。

 再び静けさを取り戻した寝室に、シルフィの声だけ響く。

 

 「ロキシー、すぼめちゃダメだよ。柔らかくして…」

 

 「そう…上手だよ…力抜いて…」

 

 「ロキシー、きもちいねえ?」

 

 「ロキシー、気にしないで。ロキシーのならいいよ。いっぱい感じて…」

 

 「お返しなんて嘘だよ。さっきロキシーの気持ち良かったよ。ロキシーにもいっぱい感じて欲しい…」

 

 …はっ…はっ…はっ…

 

 シルフィの優しい声がけで、次第に心理的抵抗が薄れてきた。

 抵抗をやめると、二人に甘える気持ちだけがロキシーの中に残っていた。

 二人に生まれて初めてのふしだらな快感を刻み込まれている。

 ルーデウスが下から小刻みに揺らした。

 「あっ!…あ!!…ぐ…ぅぅぅ…」

 「気持ちいい?」

 舌を離して、ルーデウスが聞く。

 「んんんん……誰にも言わないでください…」

 ロキシーは顔を真っ赤にしている。

 「すごく気持ちいいです…」

 

 出来るだけ力を抜いてシルフィを受け入れた。

 いつもより太くて大きいものがロキシーの中で脈打っているのは、シルフィの指のせいだ。

 温かくて柔らかいシルフィの舌が、後ろの穴に押し当てられてロキシーを(くじ)る。

 

 腰から下を二人に支配された。

 脱力しているのに、下半身に力が入る。締まってくる。

 こみあげてきた。

 

 …もういい、相手がこの二人なら…

 

 「イク!!…イク!!…ううううううあああ!!!」

 大きな声が出ても構わない。

 はしたなくても構わない。

 

 相手がルディとシルフィなら。

 乱れたところを見られてもいい。

 ルディがロキシーの中で激しく脈打った。

 

 「あ!ああ!あああああ!ルディの全部くださいっ!!」 

 シルフィに後ろ側を愛されながら、ルディにそうねだった。

 

 シルフィとの間に序列がつくわけない。

 ルディとは違う意味であれど、ロキシーは彼女のことも、もう愛している。




★★★

 …ルディ、起きてますか?
 
 ロキシーが、ひそひそ声で聞いてくる。
 暗闇にその声がぽつんと浮んで、消えた。
 くー…くー…
 シルフィの安らかな寝息だけが聞こえる。
 「起きていますよ」
 俺はロキシーにあわせてひそひそ声で返した。
 彼女の手を握ると、甘い力で握り返してくる。

 「ルディ。出会った最初の日のことを覚えていますか。…わたしがゼニスさんの木を折ってしまったときの事」
 「はい、覚えています」
 俺はそう答えて、くつくつと笑った。

 「実は、わたしはその時のルディの言葉が忘れられません」
 「何か言いましたっけ」
 『先生は今、失敗したんじゃありません』
 ロキシーは幼い俺の声まねをした。
 「経験を積んだんです、…か」
 「はい」
 「よく覚えていますね」
 「覚えていますよ、ルディ。この言葉が、どれだけ私を支えてきたか、ルディには分かりっこありません…」
 そう言ってもらえると嬉しい。俺だってロキシーに支えらえれてきたのだから。
 「三歳の子どもの言葉とは思えませんでした。今日、ダイニングでルディの子どもの頃の話をしましたね」
 「しましたね。是非リーリャさんに俺の幼い頃の行いを確認するような真似をしないでいただけるといいんですけど…」
 苦笑しながらそう答える。赤ん坊の頃の痴態をロキシーにほじくり返されるのも、なんだかな。ばつが悪い。

 そう思ってロキシーを見ると、すんだ瞳で見つめ返してきた。
 …なにかあるのか。
 
 「この間読んだ文献に、龍族の転生法の記述がありました。前世の記憶を引き継いで生まれ変わるそうです」

 どんなにドジに見えても、ロキシーは聡い。
 隠しおおせる訳ないか…

 「わたしはそれを読んで、ラパンの初めての朝の時、ルディが話してくれたことを思いだしました…」

 スーっとロキシーが息を吸う。手を強く握られた。
 「ルディ…ルディには前世の記憶があったりしますか」

 ……。

 沈黙が支配する前に、静寂を破らなければいけない。
 「シルフィ…」
 「シルフィ?」
 「が…」
 ロキシーに言ったって構わない。
 気は進まないが、自分の家族にくらい話しておかなきゃいけないのかもしれない。
 でも…
 「俺のことを幼馴染だと。…思っています」
 歯切れが悪い。
 「それは実際にそうだから…その…間違いじゃないし…だけど……だから…そう簡単に切り出せないんだ…」
 
 ロキシーは沈黙を守っている。
 「だから…いずれ必ず話すから、その時はシルフィも一緒でいいかな」
 「…はい。シルフィを出し抜こうと思って、今聞いたわけじゃないんです」
 
 とはいえ、ひとつだけどうしても聞きたいことがロキシーにはあった。

 「ルディは、年上なんですか?」
 ロキシーは、上目遣いにルーデウスに聞いた。
 「…違います」
 「年下?」
 「どちらでもありません…」
 「どういう…?」
 ロキシーが怪訝な顔になる。
 「ピッタリなんだ…偶然」
 「あ…」
 ロキシーは目を見ひらいて、言葉を失った。

 すっと腕を絡めて、ルーデウスに抱きついた。
 胸に顔をうずめながらロキシーは顔を赤らめている。

 「なのにルディはなんでいつもわたしをあんなに持ちあげるんですか」
 「ロキシーが俺に大切なことを教えてくれたからです。今の話を聞いたとしても、これまでの俺の態度に嘘はなかったと信じてほしい」
 「あ…ルディの態度が嘘じゃないことは…分かっているつもりです…」

 静寂が訪れた。
 シルフィの健やかな寝息が、相変わらず寝室に聞こえている。

 俺にとってはロキシー同様、もっとも優先するべき愛おしい人。
 それから、あとでルーシーの様子も見に行こう。寂しがって夜泣きしていたらいけない。

 
 …同い年。
 ロキシーはそう小さくつぶやいて、もう一度ルーデウスに抱きついた。
 「ルディ…」
 「なに」

 「キスして」

 二人はキスをした。
 ロキシーは動悸でしばらく眠れなかった。

どの話が好き?

  • 1 エリスの初夜のやつ
  • 2 エリスの日常のやつ
  • 3 ロキシーの初夜のやつ
  • 4 シルフィ&ロキシーサンド
  • 5 シルフィの新婚のやつ
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