※この作品はR-18です。

ソードアートオンライン エロスフラグメント   作:愁雨

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【CAUTION!】
第一部 エロスフラグメント編において ヒロインルートが解放。

1:閃光のアスナルート 【雌彼女 アスナ】
2:風妖精のリーファルート 【性隷 リーファ】
3:射手のシノンルート 【雌猫 シノン】

第二部 ロストソング → リピートクライマックス(繰り返す絶頂)編において
風妖精 リーファルートが消失。

第四部 フェイタルバレット → デザイアバレット(欲望の弾丸)編において
銃手 シノンルートが消失。

シノン、リーファが第一部よりハーレムメンバーになります。

風妖精のリーファルート 【性隷 リーファ】 導入イベント
 リーファはSAOにおける戦闘に現実でも共通する悩みとして その豊満な胸が揺れることに頭を抱えていた。激しい運動を伴う動きをすると横揺れ、縦揺れで痛むのだ。そんな折、兄のキリトと距離を取り始めたアスナが服飾、縫製などに詳しいと聞きリーファは恥を忍んでスポブラに該当する下着の存在がないか尋ねるのだった……

射手のシノンルート 【雌猫 シノン】 導入イベント
 順調に進む階層攻略に焦りを見せたのかホロウエリア攻略に本腰を入れ始めたキリト。 結果としてシノンのレベリングなどが滞るようになる。そんな折、彼女は見慣れないスキル【弓術】を自らが取得していることに気が付く。いない者は当てに出来ず、彼女はこういうゲームの遠距離武器に詳しそうなユートに相談を持ち掛けるのであった……





5:破壊 あるいは 破戒 

 アインクラッドは各階層ごとにカーディナルが設定するクエストイベントが存在する。

 そのクエストをクリアしていくことで迷宮区におけるボスフロアが開放され、また、ボスの撃破に必要なギミックであったり、弱点やエネミー構成などが判明する。

 

 第一層開始時の時点のボスは βプレイヤー殺しとも言うべき『ベータ版からの装備変更』が済されたボスが登場し、開幕から犠牲者を生む展開となった。

 既知情報と変更された差違による陥穽。悪意染みた開幕がそこにあった。

 茅場晶彦は 丹念にβプレイヤーを刈り取る罠を仕掛けていた。

 既知の情報で戦うモノに先を歩む資格無しとでも言うように。

 

 黒の剣士キリトが生き延びて来れたのは 幸運、あるいは、正しく不運 と言う巡り合わせの結果とも言えた。あるいは 閃光のアスナ と共に行動していた時期を乗り越えたことで 行動によってβプレイヤー知識が全く通用しない展開になることを知ったが故に生き延びることが出来たのだろう。

 

 争い が 進化と発展を生む。

 

 茅場晶彦が最初期にVRシステムを利用した仮想現実の試験を行った際に語り残したとされるモノがそれだ。

 

 であるのならば、この行為もまた肯定されるべきモノだろう。

 今、ここに茅場晶彦が作り上げたカーディナルシステムをクラックしてハックして毀損するという争いの狼煙がSAO、アインクラッドにて打上げられた。

 

 

■ 無限の歓喜 性愛の断片(インフィニティエクスタシー エロスフラグメント)

 

 システムによってボスエリアの門は閉ざされている。

 この門の発見もまた重要なことだった。

 アスナはここで一段落だろうと思い、懐から転移結晶を取り出す。

 門を発見すれば、そこは転移ポイントとして有効化され、細かい条件を満たしたとき、フロアボスエネミー、通称 階層主への挑戦権が生じるのだ。

 その条件が満たされていない今は、ここが探索の切り上げ時。そう判断したからだ。

 

 しかし。

 

「さて……無双ゲー染みた別ゲームアクションでエネミーを蹂躙するのはまず序の口。ここからが本領でね?」

 

 何の気もないようにボスエリアと待機エリアを隔てる門にユートは左手で左耳を覆うように当て込み 右手を門にかざす。

 

「プロトオーグマー活性化……システム【コード・クィネラ】起動……先ずは開幕だ……システムが閉ざすこの門扉を破壊する!」

 

 転移結晶を取り出し、今、まさに掲げんとしたアスナの目の前で。

 ユートは高らかに カーディナルシステムのクラックを宣言する。その声に応えるかのように 薄く半透明なイメージが ユートの背後に浮かび上がる。

 

 「ッ!? お、……オバケ?」

 

 アスナは実体のないゴーストのような存在を嫌う傾向がある。エネミーにすれば細剣で突こうが切ろうがどうにもならないからだ。

 その彼女が浮かび上がるモノを見れば、そう受け取るのも無理はない。

 

 収奪するリソースが足りず、今だ、仮想空間に実行体を持たざるプログラム。

 いや、持たされた機能の済す影響を考えるなら電子計算機そのものに多大なダメージを与えるコンピューターウィルスにその属性は近い。

 命名されたその名を以て『彼女』は時を逆しまに溯り。

 時の流れを示す樹形図の異なる始まりの位置に。

 

『ええ。始めましょう。我が主(マイロード)。悉くを我が物に。全てをあなたの手に』

 

 深く静かに。

 されど徹る 力ある冷厳な声。

 支配する側にあると言うことを疑わせぬ女性の声が空間を支配した。

 

門扉 掌握(データ構造収奪)……術式展開 門扉強制解放(ドアノッカー ディスチャージ)

 

 ばぎんっ! と錠前を何かで叩き壊すような音が響く。

 カーディナルシステムが設定したイベント、NMエネミー、規定値に達した戦力評価。このいずれが欠けても開かざる扉を強制的に開け放つ。

 持ち合わせた機能を以て、定められた設定に従い、望まれた役割を執行する。

 カーディナルシステムをハッキングしてクラッキングするプログラムはその暴威を解き放つ。

 収奪され複製されたエリアを隔てる門という概念は改竄され、無条件の侵攻を可能にする。

 

 されど不正を検知するシステムは働かず、それが正常であるかのように。

 因果の始まり。ここではないどこかで 『彼女』の分身体を作ったがためにカーディナルは生まれた。

 であれば、その逆も真。

 『彼女』の干渉をカーディナルはそれを不正処理と見抜くことが出来ない。

 それは同一のモノとして処理される。

 故に罷り通るイベントスキップしてボスエネミーに直接突っこむという理不尽。

 

 重苦しい解放音を立てながら扉が開く。

 

「……はえ? え? え? うそぉ……」

 

 アスナの目の前でその理不尽は起きた。

 攻略組として最前線で闘い、無数の階層のイベントを突破してきたからこそ解る理不尽。

 定義された条件をまるっと無視して開かれた扉を。

 肩を軽くすくめてアスナを軽く省みた後、ユートはその門を潜る。

 

 彼の歩みに臆する所はない。

 彼が此方で覚醒するまでのおおよそ一ヶ月間、彼はエネミーを再定義した第一階層からの攻略をシミュレートし、それをチュートリアルとしていたのだ。

 少なくともボスエネミーとの戦闘経験で評価するならば黒の剣士キリト、閃光のアスナと同質の経験が。戦い方や戦闘における細則、理論こそ違えど単独にてそれらを踏破するだけの実効戦力が彼の身にはあった。

 

 彼は止まらない。 止まる理由もなく止まれない理由もあった。

 

 アスナは黙孝する。このまま、一人で行かせてよいのか。当たり前を当たり前で考えるのなら追わずに、転移結晶でアークソフィアにもどり攻略部隊を最速でまとめ上げボス攻略に挑むのが正しい。

 だが。

 先頃見た光景を脳裏に重ね。

 目を開き、システムエラーで使えなくなってしまった愛剣の代わりの細剣を握り締め先んじて消えた彼の後を追う。

 閃光のアスナは自暴自棄ではなく賭に出ることにした。

 

■ 無限の歓喜 性愛の断片(インフィニティエクスタシー エロスフラグメント)

 

「……アレ。きたんだ。アスナさん。ボスエネミーなんだから、外で撃破を待っていてもよかったのに」

 

 後追いする形で追いかけてくるアスナの方を見もしないで、気負わない口調でユートはそう言い放つ。

 

「そう言う訳にもいかないわ……あなたの身柄は 血盟騎士団副団長 閃光のアスナ。わたしが預かると宣言したの。だったら、その在り方を見届けるのもわたしの役目だよ」

 

 切り返す少女、アスナには緊張がある。

 それもそうだろう。ボス戦には常に犠牲がつきものだった。

 二人でボス攻略など正気の沙汰を通り越して狂気の沙汰ですらない自殺志願モノだ。

 少なくともアスナの認識はそうだ。

 

「良いね。そう言う自負は嫌いじゃない。 なら、ちょいとばかし全力でいこう……何。デュオで挑むって事は、それ以外を守るって事を一切考えなくてもいいからね」

 

 ボスエネミーの登場エフェクトが始まる前。

 既に戦端は開かれていた。

 歩みを進めるその一歩。その都度に背後に剣の如き揺らぎ。

 スキル【幻影刃】、ファントムエッジと呼ばれるそれは実体持たざる刃でありながら敵を切り裂く。

 無数にそれが装填されていく。

 

 地面に赤黒く血で描かれたかのような魔法陣が展開する。

 その中央が歪み歪み(ひずみゆがみ)魔の獣を形成す。

 魔眼と無数の触手でその体躯を作り上げるその名を ガストレイゲイズ。

 その魔眼より放たれる光は敵対者に生存を許さぬ魔光である。

 

 産声を正に挙げんと触手を蠢かせたその瞬間。

 

 蹂躙が始まった。

 

 ユートが一歩も動く事無く、幻影刃が殺到する。

 正対する正面から。現われ出でたその上方から円を作るように囲うように刃が突き立つ。

 身動きを封じるかのように触手を縫い止め、剣の牢獄を作り上げる。

 

 そして、アスナの見ているその目の前で、ユートは虚空より一振りの大剣を取り出す。

 そう。装備カテゴリ 大剣に分類されるその名は。

 

「…………マグロ……?」

 

 大剣 レイトウマグロが一振り。冷気纏う魔剣である。

 振りかぶり、投剣スキルを持って、その凍てついたカジキマグロは その鋭い鋒を巨大な魔眼に向けて寸分狂いなく捉え投げ放たれる。

 

 巨大な魔眼を縫い止めるようにカジキマグロが突き刺さる。刺さった部位から氷の魔力が解き放たれる。

 幻影刃とレイトウカジキマグロによって ガストレイゲイズは一切の行動の余地なく瀕死に追い込まれる。

 

「……ええと。確か、攻撃担当を切り替えるのはスイッチ。っていったっけ?……スイッチ、アスナさん。後、もう一押し、一刺しでラストアタックいけるから」

「……はい?」

 

 これまでの常識が一切通用しない不可解極まりない蹂躙劇を目の当たりにし、されど、その一言で彼女の意識は攻略組最強最速の細剣使いの意識に戻った。

 

 たんっ

 瞬間で最高速に乗る彼女の早さはユートをして目を見張るモノだった。

 速く、早い。

 無論の事ながら、その走るアスナに不測の事態がないように、機先を制するが如くに幻影刃は装填され狙いを定めている。

 だが、しかし、そのサポートすら追いつかぬ最速のスピードに乗ったまま。

 

 アスナはその二つ名に冠する代名詞 閃光 たる所以を開帳した。

 細剣初級ソードスキル リニアー。

 目視でその発生から終了を見ることは敵わないほどに修練されたその一閃は。

 無数のチートを持ち込んでほぼ無敵と言っていいユートをして完全に敵対してみることがなくてよかったと心底安堵させる業。

 

 どれほど、その業で戦い抜いてきたのか。初級ソードスキルでありながらもはや、彼女のそれは彼女一流の芸術(ソードアート)に昇華されていた。

 

 触手が蠢き、その無事な一本から光が放たれる。

 

 しかし、その光がアスナの身体を貫くより先に 光より早く 閃光が奔った。

 既に死に体でありながらも、その無事な一本の触手の放つ光で十二分に殺傷能力を保持していた魔獣は。

 その光よりも早いアスナの閃光(リニアー)によってラストアタックを与えられた。

 

 剣の牢獄もレイトウカジキマグロすらも通り抜けるが如き一閃だった。

 

■ 無限の瞬間 空洞の断章(インフィニティモーメント:ホロウフラグメント)

 

 残心。ポリゴン片が瞬き、ラストアタックボーナスが自身のイベントリに与えられるのをアスナは感じて、細剣を納刀した。 

 

 「ぐっじょぶ」

 

 親指を立てて健闘を称えるユートにアスナは苦笑した。

 その親指に向かってポリゴンが吸い込まれていくかのように感じたのは気のせいではないのだろうけど。

 あれだけのお膳立てで何も出来なければ、それこそ、戦い続けてきた意味がない。

 

 この人の助力があればきっと。

 きっと犠牲者をこれ以上出すことなく。

 

 アスナの胸には確かな実感が宿っていた。

 ふと、そこに、耳慣れたはずの恋人の声がする。

 焦燥に塗れたその声に温かさが宿る。自分をやはり探していてくれたのかと。

 

 緩やかにされど壊れた鍵の門が開いて、そこから黒の剣士が飛び込んでくる。

 

 「……ッ! お前えええええええええええええっ!」

 

 憤激と共に全身金属甲冑のユートにキリトは斬りかかる。

 無理もない話しだ。自身の結婚にまで至った恋人を何も知らせずに死地にまで連れ出されたのだ。その憤激は彼の手に刃を握らせ此方を振り向きもしない男の、無防備な背中に向けて ソードスキルを。

 その怒りが正しくとも、この攻撃が成立してしまえば、犯罪者(オレンジ)になる。

 

 「ダメ! キリト君ッ!」

 

 目を見開いて静止するアスナの声も遠く、何もかもがスローモーションに見える空気の中。

 

 『あら。ずいぶんと乱暴なのね。坊やは』

 

 ボスエネミーの爆散するポリゴンからそのリソースを収奪した『彼女』がついぞ、その実行体を得る。

 薄い紫で統一されたその姿は長い髪を棚引かせ。

 舞い降りるが如くに アインクラッド76層ボスエリアに。

 遠く未来、どこかの時間軸、されど、全ての過去を記憶する仮想現実の中。

 タイムスタンプの時間を書き換えるような気軽さで。

 

 公理教会最高司祭(アドミニストレーター)と呼ばれた存在が再臨した。

 

 憤激のままに振り下ろされる剣を労るような優しさで彼女は受け止める。

 まるでその一撃など何ら痛痒ともせぬと示すように。

 ダメージ判定すら発生しないのであればそれはもはや攻撃ですらない。

 

 それを目の当たりにして 黒の剣士キリトはこれ以上にない、困惑と疑惑と憤怒を持って誰何を問う。

 

「ッ……! おまえ達は一体……ッ!」

 

 背後から斬りかかるような一撃を何のこともなく受け止めた『彼女』を一瞥し、一つ首肯したユートは入れ替わるように黒の剣士に向き直る。

 

「……そうだな。自己紹介しておこう。僕の名は【ユート】。天空城アインクラッドを終焉に導く者。SAOを破壊(クラック)する者だ」

 

 




 『彼女』
 クィネラのこと。VRには全ての過去が保存されている。その因果を手繰り過去に現われた電脳体。
 アンダーワールドにおいて君臨していた公理教会最高司祭アドミニストレーター とほぼ同じフラクトライトを持つに至る。
 対カーディナルハッキングプログラムにその名を以て同化した事でボトムアップAIに進化した。
 リソースをカーディナルシステムから吸い上げるごとに力を取り戻していく。が かつてのような人理人界の管理者としての使命も、自己の永続などにも拘りがなく 設定された機能と権能を持って 共に仮想世界を歩むことになった少年のために その刃となりSAOを蹂躙し、改竄する。
 いわゆる 光堕ちした最高司祭様。 素直になれないマイロードラブ勢の1。薄手のトーガ一枚だったりきわどいひらひらドレスだったり、大変、扇情的。
 だが、濡れ場はない。
 主人公のチートの8割は彼女の力。ユートの影響を受けて、ソードスキルを使うのではなく、どこかの何かで使用された技やスキル、道具などをユートの知識経由で引っ張り出して即席解釈で作り上げて叩き込んでくる。
 わりと主人公以外のことは考えない。元々の個人用端末のプロトオーグマーの管理運用システムの影響を受けている。ユートに近しい存在になれば『これがいなくなると、マイロードが壊れるから、庇護対象にしておきますか……面倒な』という区分けで便宜を図ってくれる。
 だが、濡れ場はない。

 レイトウカジキマグロ
 出典はモンスターハンターシリーズ。大剣カテゴリの凍ったマグロ。属性値があるのでガチの魔剣。煮えたぎる金属精錬の窯の鍛冶屋でレイトウマグロを作るファンタジー。

 幻影刃
 出典はデビルメイクライシリーズ。本作では便利な遠距離攻撃。原典ではトリックアクションに使われたりする。

注:後書き説明が欲しいものや解説が欲しいものがあったら感想などで。
 エロが行方不明だけどそこはそれと言うことで。アスナさん攻略をしっかり書かないと他がつながらないんや……

唐突な質問。 クラインの声優さんと言えば平田広明さん。 クラインは声優補正を受けて……

  • 強化される《ソードスキルを使う範疇で》
  • 強化される《ソードスキルを使わずに》
  • 強化されない
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