※この作品はR-18です。

ソードアートオンライン エロスフラグメント   作:愁雨

16 / 28
某年某日 現実世界にて

「……このデータは何? 重村のおじさん。クィネラの実行データ以外にも、ヤバげなデータがあるんだけど……」

『……『彼女』とは別口で設計したデータ収集用の端末だよ。SAO内でロストに追い込まれたデータはゲームが終わるその瞬間まで形を持たないまま、残留すると定義し、その残留するデータを集積し、保護する機構を持つ』

「……その目的で作ったのに……なんでSAOで使用した場合に 鎧 形状のデータになる訳?」

『保護を行うことを防御、あるいは守護と自己定義したのだろうな……『彼女』の影響を受けての変遷かもしれないが……初期コードは死したる運命を集積し保護するが故に運命の鎧(ザ・ディスティニー)とした』

「……表記名まるで違うんですけど……?」

『ソレも勝手に変更された類でな。『彼女』同様に気にしないことにしたよ…君流の呼びあらわしで【真名刻印】災禍の鎧(ザ・ディザスター)と言ったところか?』

 表示される画面の中 黒い銀白色という矛盾した輝きを放つ金属態の強化外装が示される。

 それはここではない世界線で生まれるはずの異物。
 されど、どこかの世界で繋がった確かにある存在。
 仮想世界に廃棄される運命の沢山の苦しみと悲しみを受け止めるため。

 災禍の鎧 はここに産声を上げた
 


9:災禍 そして 少女の答え

 

 ユートとアスナが誰とも知れぬ宿の中に居る頃。

 

 黒の剣士キリトは乱れた心のまま、77層の攻略のため階層フロアを進んでいた。

 戻ってこないアスナへの不安、アルゴに明かされたアスナの抱えていた問題。

 

 先に進むと言った結果なのだろうか。本来であれば現われるはずのHNMやNMの影もなくたまに現われる雑魚モンスターぐらいしかその道中には現われなかった。

 ホロウエリアの攻略を進めて欲しいとは言われた。

 だが……

 

 何処で歯車が狂ったのか。何を間違えたのか。

 彼女は何故、何も言ってくれなかったのか。

 

 そんな自問自答のくリ返し。

 そして、ボスフロアの前に辿り着いたとき。

 

 黒の剣士の目には理解不能な光景があった。

 

 物体としては破壊不可能なハズの。

 

「……なんだ。これ。扉が……破壊されている!?」

 

 中から断続的に響く 物体を壊す破壊の効果音。

 

「な、何が起きているんだ……ッ クソッ! アスナ……頼むから居てくれるなよ!」

 

 その中に何が起きているか知らずに、それでいてその渦中に彼女が居ないことだけを祈って。

 

■無限の瞬間 空洞の断章(インフィニティモーメント:ホロウフラグメント)

 

 77層ボスエネミー:クリスタライズクロウ。

 水晶でその身を覆う水晶魔蠍である。

 その振り回される尻尾は人であれば容易くその身を薙ぎ裂き、尾先の禍々しい針は頭蓋から股下までを容易に貫通せしめるだろう。

 

 相手を掴み挟み潰すであろう両の手のハサミ。

 ソレで相手を挟み潰すもよし、動きを拘束しその尾を持って死の刺突を食らわせるもよし。

 

 まともに戦うのであればその装甲を砕きうる 片手棍 に習熟したマスターメイサーの助力が必要だったであろうそのボスモンスターは。

 

 黒く人より一回り大きい鎧のようなゴーレムによって蹂躙されていた。

 

 キリトの目にはソレはゴーレムと見えた。

 ハイディングで息を潜め 隠れひそみ状況を確認する。

 

「……階層ボスが HNMに襲われてるのか……? そんなこと、これまで一度だって……!?」 

 

 HNMの上に名が表記される。

 今のキリトをして、赤黒く記されるその意味は圧倒的システム上の強者。

 

 Chrome Disaster(クロム・ディザスター)

 

 朱い凶眼に黒白銀の体躯。

 一回り、二回りも大きな巨大なその姿はレベル差の生み出す圧迫感だけではないだろう。

 その手には人には持ち得ぬであろう大型の剣。ソレを片手で繰り。上下運動する水晶魔蠍を無造作に突き刺しては抜き刺す。

 もう片方の手で同様に巨体であろうハズの水晶魔蠍(クリスタライズクロウ)のそのもっとも兇悪な武器であろう尾を握り振り回し地面に何度も何度も叩き付けている。

 

 モンスター同士の闘いだとしても、一定のリズムがある。

 攻防の読み合いの駆け引きすらない一方的な蹂躙。

 

 握り締めた尾を叩きつけの縦の動きから全身運動を使い横に振り回す円心に切り替えるとその動きで得たエネルギーを使い、壁面に向かいあり得ぬほどの加速エネルギーを生じさせて放り投げる。

 

 その方向は正に。

 

「んな! こっちに向かって!?」

 

 そのままそこに突っ立っていれば巻き込まれる。

 それを理解して黒の剣士は されど、その場から逃げることは選択せずに。

 

「……門は壊れている……逃げるのは何時だって出来る……ッなら、今は!」

 

 一連の全てをその目で見ることを。

 そして最悪の時はあの黒のゴーレムと戦う覚悟すらして。

 横に転がり出るようにして壁面円周に沿って走り出す。

 

 その一瞬後、轟音を持って水晶魔蠍がたたきつけられ。

 ほぼ、同時に縫い止めるように黒い大型の剣が 体躯の中央に刺さる。

 

 二度の轟音が響く。

 

 それを掻き消すような クロムディザスターから放たれる咆哮。

 咆哮はそのままに空間振動を発生させ周囲にあるモノ全てを吹き飛ばしていく。

 

『グォオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!』

 

 キリトは咄嗟に背の二刀を十字に揃えてクロスブロックの形で防御を選択した。

 躱せる領域の攻撃ではない。空に飛ぼうが地に伏せようがあの咆哮の齎す攻撃は絶対不可避の域にあると経験が判断させた。

 

 エリシュデータとダークリパルサーもまたシステムエラーの影響でノイズ化され、その真価を発揮するには程遠く。

 弾き飛ばされる自分の身体を理解して。

 

 されど、その次は訪れない。キリトは自分が追撃を受けていないことを不可思議に思った。

 エネミーが攻撃を受けたプレイヤーを無視して 他のエネミーに対する攻撃を優先している。

 攻撃が有効化された段階で彼我の間は交戦状態となりヘイト調整がされ、敵に狙われるはずだというのに。

 

 身を起こす。

 

 その目には 写るのは。

 縫い止められた水晶魔蠍に向かい咆哮の齎した破壊の振動波をかざした手に再収束させていく。目には見えざる破壊の魔爪(ヴァイブレーションクロー)

 あくまでこの周囲に対する振動波はおまけの余波でしかないというように。

 

 地面を割り砕く飛び上がり。

 その速度に乗ったまま。縫い止められた水晶魔蠍の上方。

 その位置合いから強襲しその空間振動波を収束させた魔手を振り下ろす。

 水晶の体躯はその振動爪を持って容易に砕かれ引き裂かれていく。

 自身の最大の攻撃性能を持つ尾を砕かれた水晶魔蠍は。

 破壊の魔爪と真逆の手で縫い止められた剣に突き立てられたまま引き抜かれる。

 

 剣についたゴミを振り払うように横に振り抜かれるとそれで水晶魔蠍はボスエネミーとしての役目を終えた。

 

 朱い目が自身を向くのを自覚してキリトは回復結晶を取り出して、覚悟を決める。

 

 あれほどのHNM。けして野放しにしてはならない。

 どれほどの犠牲が生じるか解らない。

 ふと安堵する。これとアスナが対峙することがなくてよかったと。

 

 ポリゴン片が舞い散る中、剣を地面に突き立て朱い目を持って睥睨する黒白銀の巨鎧。

 自分の手元に何故かラストアタックボーナスが落ちるのを自覚するキリト。

 ふと発信先不明なアドレスからメッセージと

 

 【ホロウエリア攻略に向かうのならば連れて行け。でなければ、破壊する】

 

 目の前の黒白銀の巨鎧から

 

 【Chrome Disaster から フレンド申請が届きました】

 【Yes Or No】

 

「……は?」

 

 理解を得るまで数瞬を要して

 メッセージとフレンド申請を見比べキリトは叫んだ。

 

「はぁああああああああああああ!?」

 

 

■ 無限の歓喜 性愛の断片(インフィニティエクスタシー エロスフラグメント)

 

 ユートが目を覚ましたとき、となりにはアスナは居なかった。

 それでよかった。

 随分な醜態を見せてしまったと反省し、身を起こそうとして

 ふと、水音が聞こえるのを自覚する。

 

 シャワー音、湯音の類。

 時折 耳が捉える 僅かな、苦しげにも聞こえる小さなアスナの声。

 

 一瞬、脳が理解を拒んで 即座にフレンドメッセージを飛ばす。

 入浴中やそういった状況でもメッセージは送信可能で受信も可能。

 

【今、何してるんですか? 大丈夫なんですか?】

 

 …………帰ってこないレスポンス。

 湯殿中で気絶でもされていて、その呻き声だったりしたら洒落にもならない。

 

 逡巡して

 ユートは装備をアンダースーツのみに切り替える。

 何かあってからでは遅い。そう判断し、バスルームに向かう。

 

 ユートは人並にはそう言うことに興味はある人間ではあった。

 が、件の一件からはその類の情報からは一切離れていて。

 もし仮に相応の青少年らしい発想を思い起こすことが出来れば。

 

 この条件下で遭遇してしまうであろう出来事にも想像がついた。

 

 そして 本来であれば制止をしてくるであろうクィネラはこのときばかりは我関せずと言わんばかりに一切の挙動を見せる事無く。

 

 そして運命の扉が開いた。

 

■ 無限の歓喜 性愛の断片(インフィニティエクスタシー エロスフラグメント)

 

 クィネラから言われたことを脳裏に修め、考えさせてほしいとだけ答えて

 アスナはふらふらとする脚とクラクラする頭で寝室から繋がるバスルームに向かった。

 姿見に映る自分の全身像。

 立派な作りなホテル、宿ではあるが。この造りからしてそう言う用途の宿なのだと理解する。

 本来であればドレッサールームだけにあれば良いような全身像を映す鏡が、ベッドルームにもそしてバスルームの更衣室にも。

 此の分なら、恐らく、バスルーム自体にもあるのだろう。

 

 血盟騎士団として纏う装具を外し、アンダーウェアのみになる。

 装備から味気も色気も無しに装備として下着を外してしまおうかと思い

 あえて 倫理コード解除設定からの手動モードに切り替える。

 

 途端、下半身から迸る猛烈なまでの性衝動。

 雄を求め、孕みたがるように。

 お気に入りの下着を雌汁が汚していく。

 

「……あはっ❤︎❤︎❤︎ 何よ、これ……もうこんなになっちゃってるんだ……わたし♥」

 蝕まれた心が変容していく自分のイメージを作り上げる。

 今のアスナは閃光のアスナと呼ばれた少女からは懸け離れた雌に成り果てようとしていた。

 自らのショーツを脱ぎさるための挙動ですらキモチイイ。

 乳房を覆うブラを震える手で外して 外気に触れる乳首もキモチイイ。

 内股を擦りあわせるようにして歩く不様な自分の挙動すらも気持ちがよくなる。

 鏡に映った自分の顔は、朱く火照って欲情に蕩けはじめて。

 

 今、このタイミングでする自慰行為は過去最高に気持ちが良いという実感すらあった。

 

 震える手でバスルームの扉を押し開ける。

 正気を取り戻すために水でも被ろうかと一瞬、理性が正しい回答を示そうとしてそれを越える性衝動の熱が。

 

 本来の彼女であれば風呂の造りに感嘆の声をあげるであろう豪奢な造りの浴場は。

 今の彼女の目には そう言うことをするための部屋にしか見えなくて。

 

 大股開きで腰掛けて背もたれまである浴室座椅子はまるでこのときのために誂えたかのよう。

 わざと。

 わざと。浴室の扉を開けたとき、最初にその光景が見えてしまうように。

 

 開けた扉に向かい合わせの位置にその座椅子を置いて。

 

 力を抜いてだらけるように椅子にもたれかかる。

 何をしようとしていたか正解が見えなくなってぼやけた頭で

 自慰をするためにここに据わっているのだと思い出す。

 

 自慰をする? この状態で?

 

 彼がとなりの部屋で寝ていて、何時、気が付くか解らないこの状況で自慰をする。

 

 キリト君以外の男の人にエッチな姿を見られてしまうかも知れない。

 

 本来であれば忌避を持って万難を排するべきその状況は。

 生殖本能に蝕まれ男の精を求めてしまう今のアスナには極上のスパイスになりかけていた。

 

 背徳感が背中を押した。

 

 

 むにむに♡

 胸を乳首を摘みながらおっぱいをこねくり回す左の手と

 ぐちゅぐちゅ♡

 さほど回数をこなして居らず、まだ閉じ気味の蜜壷を右手の二本指で抜き差ししたり開いてみたり。

 時折右手で抓むクリトリスが堪らなくキモチイイ。

 

「あ❤︎❤︎❤︎ だ、だめなのに…♥」

 

 

 右手と左手をスイッチして役割を変えて自らの性を貪る少女。

 細剣を呼び出して、その柄尻を挿入してしまいたくなるほど、雌芯を雄に貫いてもらいたくなる。

 アスナの脳裏にキリトの姿が浮かんで消える。

 彼ではないのだと本能が訴える。

 自分を求めて欲しい、アスナという女を求めて欲しい。

 

 ふと かつての自分と同じ目をした彼のその瞳が。

 あの瞳の中の一番最初の焦点に自分があるのなら。

 

 ゾクリゾクリと背筋を奔る未知の快感。

 キリト君以外の男の人を欲しがっている自分に愕然とする前に彼女はその背徳感の齎す快楽に。

 

 がちゃり。

 

 バスルームの扉が開かれる音。

 

 ああ、見られちゃった。そんな冷静な自分を一欠片だけ残して

 

「やぁっっ…♡♡♡♡♡♡♡っ、…見っっっ!られえ…♡♡♡♡♡♡…イクッ❤︎❤︎❤︎」

 

 陶酔の笑みに涙を流して。

 閃光のアスナという自分が戻れないところにまで脚を踏み込んでいる自覚を経て。

 

 全裸で脚を開脚し自慰に耽っていた自分を見せつけるようにして。

 

「あは……❤︎❤︎❤︎ 見られてイっちゃった❤︎」

 

 秘部に差し込んだ二本の指に白濁した粘つく本気汁。

 呆然とした表情を浮かべる彼に。

 

 アスナは。

 ユートに見せつけるかのようにその指を見せて。

 仮想世界では妊娠し得ぬ事実に反するかのように。

 今、この身体が雄を欲しているのだと知らしめてしまった。

 




現在の状況
 アスナは 発情状態 になりました
 アスナは ユート を 誘惑してしまいました。
 貞操観念に著しい変容が起きています。

 アスナは カーディナル観測状態の危険さ を理解したようです。
 
 アスナは 今の状態の危険度 をユートに共有してもらうつもりです。
 アスナNTRフラグが成立しました。
 アスナはキリト以外の男性と性交渉を行うことを決めました。

 

■ 災禍の鎧
 出典 アクセルワールド あるいは AWvsSAOより。
 5代目デザインとされる黒色のクロムメタリックの強化外装。

 重村教授のどうしてこうなったシリーズの2。

 本来であれば着用者を獣にして暴走状態に堕とす狂戦士の鎧。
 狂戦士は理性がないが故に弱いとされるが、この災禍の鎧の着用形態たるクロムディザスターにおいてはそのような戯れ言は通用しない。
 SAO内においてはホロウエリア産 HNMの群れ10体 を同時に相手をして単体で捌いてなお余裕がある程の強化を与える。
 鎧の内部には何かしらの意志が介在するとされ、その意志は電脳仮想世界においてロストし廃棄される運命にある嘆きや悲しみ、苦しみと言った概念を受け止め受け入れている。
 SAOにおける死者。その総数の嘆きを受け入れる負の器でもある。
 なお、本来であれば装着者無しでは意味を成さないはずが外骨格外装の形であるためか自律起動すら可能とする。その状態で起動しても やはり高レベルモンスターの群れを容易く蹂躙し圧倒する。
 クィネラが収奪を司る(ハッキング)なら 此方は破壊を司る(クラッキング)とも言える。
 それだけの破壊攻勢能力をもちながら、その本質はデータ保護と回収にある。

 また、過去にアインクラッド内でロストしたプレイヤーの残滓から特定の対象に対するメッセージなどによる干渉を行う機能がある。

 失われる運命にあるモノを集積し守るために、害成す全てを破壊し敵対者に災禍を齎す。
 
 なお、ユートがこれを着用し、もっとも得意とする武器種の刀 閻魔刀 で 次元斬 を本気の本意気で成立させると

 1・次元境界線が完全に 破壊され 切り裂かれた仮想世界の全てが現実拡張の側に堕ちる 次元斬・界境崩落(ディメンジョンスラッシュ・ワールドエンド)
 2・切り裂いた対象の存在定義を破断し因果事象ごと切って捨てる 次元斬・事象斬解(ディメンジョンスラッシュ・カットエンド)

 最低でも以上二つの現象を引き起こせる。

 

【重要だけど重要でないかも知れない選択肢】主人公のユート君。現実世界の茂村優翔は既にある程度の経験済みです。その相手は?

  • 神代凛子:医学的な興味があってちょっと
  • 帆坂カリーナ朋:元カノ アルゴの中の人
  • 現実世界で助けた女子大学生:小比類巻香蓮
  • 現実世界で助けた女子高生:FB女主人公
  • 上記以外が望ましい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。