私が4半世紀前、エヴァとほぼ同時期にはまり始めた偉大なるSM小説家の団鬼六氏をリスペクトしたものです。
ヘイト創作に分類されても仕方のない内容ですので、その点ご注意ください。私はヴィレがどうにも薄っぺらく思えてずっと嫌いです。シンを見る前は、マリでさえ嫌っていたくらいです。破で大好きになったのに。
また、本作はシンマリの偉大な先駆者の一人である"33島リス@shi1n8maris"氏のtweetから生まれました。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
9/9 若干シーン追加及び表現の修正を行いました。ソフトSMのはずがガチの虐待になってしまい、"マリ"と打ち込むだけで罪悪感に襲われます。思ったよりもヴィレへのヘイトを煽るものになってしまいました。そこまで嫌いだったのか、俺
マリが処女であったことには疑いはない。
しかし妙だ、と真剣に思い始めたのは宇部新川駅で記憶を取り戻してから一月程経ってからだ。
あのとき駅を駆け出してから両親が留守なのを良い事に実家に駆け込み、シャワーでお互いの体を初々しくおずおずと洗いあってから、自室でひたすらに求め合った。貫いた時の後から考えるに酷く緊張していたのであろう固さも、痛みに耐えつつも必死でしがみつきながら動かしていた腰のぎこちなさも、シーツに付いた薄紅色の染みも、そして終わった後の涙も、全てが初体験だったと証明している。
「ごめん、痛かった?僕も初めて(厳密にはどうなんだ?)だったから、下手だったかな?」
「ううん、嬉しいの。シンジ君に、ちゃんと初めてをあげられて」
その時の僕は気づかなかった。
シャワーの中で乳首を吸おうとするたびにマリが僕の顔に手を添えて口元を反らさせたのが、不自然だったと。
その3日後に東京の自室に帰った。一週間ほど経ってお互い少し慣れた頃に、谷間に僕自身を挟ませようとしたら、拒まれた。
「ごめん、それはまだちょっと勘弁にゃ…」
それはまあそうだろうな、と思った。
しかし半月後、再び違和感を感じた。二人でかなり飲んで盛り上がった直後にマリに生理が来てしまった時だ。軽い性質だが不規則気味なのが少々困りものである。
「あちゃー、まだ大丈夫かと思ってたけど…でもここまで来て我慢できないよね?」
などと言って、僕のチャックを下ろし始めた。
「駄目だよ!シャワーも浴びてないのに」
「いいのいいの、さ、任せなさい」
あれよあれよという間に、根元まで咥えられてしまった。ぢゅぽ、ぢゅぽ、と聞くに堪えない水音を盛大に立てながら顔を上下させる。汚いはずのそこを、躊躇なく舌全体で包み込むように舐めまわし、先っぽの真下の括れている他の部分との接触が少ないので敏感な部分を的確に攻め立ててくる。
僕はあっさりと放出してしまった。本当に失礼にも、彼女の口の中に。
「ごめん、ここに吐き出して」
ティッシュを取り出そうとするまもなく
「にゃはは、飲んじゃった」
申し訳なさと決まりの悪さの余りに、腰と口の器用さの差に気づけなかった。
そして破瓜から一月後、以上全てよりもなお強く感じていた違和感の正体に気が付いた。
僕たちは、まだキスもしていなかったのだ。
目覚めてそこに気が付いた僕は、流石に消化試合のつもりで「おはよ」といってから唇を重ねようとして、マリの枕へと倒れこんだ。
「おはよ、新しい朝が来た、希望の朝だ!!」
何でもないようにベッドサイドにマリは立ち上がっていた。
で、僕は朝食を用意した。味噌汁に鮭に煮物の残りでは何となく寂しく思って、温泉卵を作った。
それがいけなかった。
いつも健啖で好き嫌いのないマリが、温泉卵だけは何故か手を付けずにいた。
「あれ、苦手だったっけ?ごめんね」
表情はそのままで見る間に両目に涙があふれだしたかと思うと、マリの顔が毀れた。そうとしか形容できない、幼い頃にしかないような号泣が5分は続いたと思う。
落ち着かせようと必死に胸に抱きとめようとしたが、猫のように逃げ出そうとする。乱暴にはしたくなかったが、やむを得ず強引に抱きしめた。
そして泣き続けること5分経った。
「…落ち着いた?」
「ごめんなさい、私、シンジ君に隠してたことがあるの」
「なんだい、言ってみなよ」
「いったら絶対に私を嫌いになる。だから怖くて言えない。でも、言わなきゃ」
「僕がマリを嫌いになるわけないだろ。何でも言ってみなよ。でも無理することはないよ。僕は君の上司じゃないんだ」
「ううん。でも、いわなきゃ」
…余りにも辛い話だった。本当にマリらしくない、要領を得ずに順番が所々前後し、説明不足な所も多々見られた話しぶりだった。
以下は、僕が時系列順にまとめたものだ。
ミサトさん達がNHG”ブーゼ”を強奪した頃に、マリはヴィレに合流したという。本当によかれと思っての行動だった。
しかし、これは本当に僕のせいで未だに辛く思うが、エヴァパイロットに浴びせられた視線は人殺しを見る目そのものだったという。僕も北上とかいう人に疫病神呼ばわりされるわ、トウジの妹には実際に撃たれてミサトさんに庇われるわ(本当にすぐ手の出る兄弟だ)散々だった。客観的に考えても危機管理上なってないと思うが、あれでもまだ改善された方だという。
”真希波・マリ・イラストリアス”優美でかつ勇ましくもある、彼女に本当によく合った名前だと思う。僕を”ナナヒカリ”と呼ぶのはまだアスカを許せたが、綾波を”エコヒイキ”と呼ぶのには正直腹が立った。況やマリを”コネメガネ”と呼んでいたのも少し酷くないかと、ヴンダーの甲板にやってきた父さんに会うためにヴンダーの廊下を走りながらふと考えていたことを今でもたまに思い出す。
然るに彼女は当初、”8番の”としか呼ばれていなかったという。カヲル君が良かれと思ってヴィレに渡してくれた8号機ですら、ヴンダーのクルーには忌まわしい悪魔でしかなかった。それを唯一動かせるマリも、また。
北上さんのようにニアサードインパクトで家族を亡くした人も少なくなかったし、ヴィレの構成員は思想ではなく食事目当てに参加しただけに過ぎなかったらしいから、それも道理なのかもしれない。
そしてある日、シンクロテストから自室に帰る途中に地獄の釜の蓋が開いてしまった。
男たちに捕まり、可愛らしいお下げを無遠慮に引っ張られて引き回され、心無い言葉を浴びせかけられた。
「こいつ見た目だけはいいよな!」
「おい、卑猥なスーツ脱がせて中も人間と同じなのか見てみようぜ!」
「そりゃいいや!具合はどうか、皆で使ってみよう。こんな兵器でも代わりになるかもな!」
いくら身体能力が高い方だといってもベースは普通の人間の女性だ。複数の男たちに抵抗できるわけがない。
そこにミサトさんとリツコさんが騒ぎを聞きつけてやってきた。
ミサトさんには弁護の余地は無くもない。当時、リョウジ君を産んで直ぐに手放したばかりで精神的に平衡を崩していた時期であった上に、アスカの研究が行き詰まっていてMAGI・コピーは鉛で厳重に封印した上でマリアナ海溝への投棄を提案していたのだ。しかし、やはり僕としては余り許したくはない。
「助けて!お願いします!!」
悲痛な叫びに帰ってきた答えは
「減るもんじゃないでしょ」
「ミサト、マリの研究は終わっていないのよ。極度に接触したら何が起こるか分からないわ」
「そうね…粘膜同士の接触のみを禁じます」
「本番と後ろ以外はいいってことだな!」
倉庫に連れ込まれてプラグスーツを引き剝がされ、マットに押し倒された。まずは乳房に男たちが群がった。イモータルとして数百年生きていながら誰にも触らせなかった、艶やかに高く張り詰めた乳房が、10人はいようかという男たちに乱暴にこね回された。乳首は痛くなるほど乱暴に吸われた。
「ウッ、ウウウ…」
痛みを訴える声は、彼らをあおるだけだった。
「こいつ感じてやがるんだな!」
「兵器のくせにいっちょまえによう!」
「私は、兵器なんか、じゃ…」
「うるせえな!」
不用意に開いた、口づけも知らないピンク色の唇に、強引に汚棒が押し込まれた。
「おおっと…噛むんじゃねえぞ。おめえが何かやったら、あの寝てる化け物がどうなっても知らねえぞ」
アスカの身の安全のために、腐臭に耐えて名も知らない男の肉棒に必死に奉仕した。
「おら!しっかりと舐めろよ!」
入れ替わり、立ち替わり。
「ちゃんと飲み込めよ。貴重な食料だからな、ハハハ!」
「おててがおるすだよ」
両手でそれぞれ握らせ、上下を強制された。
ある男は、胸の谷間に突っ込んできた。
「先っぽも舐めるんだぞ…。ほんと兵器のくせに良くできてるな!プリっと張りがあって、下の方がどうなってるか確かめられないのが残念だぜ!」
そして彼らは最後に、何よりも美しい芸術品であるはずのマリの顔と胸に、汚液を発射したという。僕の母から譲られたという眼鏡にも。
「おぼこいガキが、揉まれたおかげで女っぷりがあがったじゃねえか」
少女らしく生硬さを残していた肌が、滑らかな艶を放ちだしていたのを見届けると、男たちは捨て台詞を残して去っていった。
入れ違いに北上が倉庫に入った。全裸で汚濁にまみれ、仰向けに倒れていたマリを軽蔑しきった眼で見下ろすと、いきなり乳房を踏みつけた。いずれ近いうちに僕の子に乳を与える乳房に、グリグリと靴底を押し付けた。
痛みを訴えるマリの悲鳴も聞かず、低く小さな声でつぶやいたという。
「よくもまあ下品に膨れ上がっちゃって。こっちはエヴァが起こしたサードインパクトの所為でロクに食えなかったってのに。知ってる?子どもが何人餓死したか?」
「北上3尉、もうそのくらいに…」
と、トウジの妹のサクラさんが入ってきて言った。
心底すまなそうに
「あの、本当に何と言ったら…とりあえず、シャワー浴びてください」
と、手袋越しにマリの手を握って立たせ、誰にも見られないように道を選んで連れて行ってくれた。
サクラさんがカメラとマイクとスピーカーを取り付けていたシャワールームに。
「すいませんね。私もこうしなきゃ、気が済まんのです」
ドアの外からそういうのが聞こえたそうだ。
それでも必死で汚液を流し去ると、スピーカーから男の声が流れた。
「足の間も汚れてるだろ。ちゃんとシャワーを当てとけ。いいというまでな」
何をやりたいのかは分かり切っていた。それでも、弐号機を壊してしまった申し訳なさに、アスカの身を守るために必死だった。
「しっかりとくっつけろ」
壁に尻をつけて身をくの字に屈め、直接水流をそこに当てるよう強制された。カメラ越しの男たちの視線が、倉庫の時よりも強烈にマリを貫いていた。
シャワーの刺激を股間に強制され続けた結果、やがて我慢しきれずに不本意な水音を立ててしまった。
「ハッハッハこりゃ傑作だ、お漏らしとはね!兵器のくせにこんなとこまで人間そっくりなのかよ」
生き恥を晒してもなお許してはもらえず
「あ、あああ、あ、あん!う、あ、こ、これヤバい…!あ、お、お願い、見ないでえ!」
「駄目だ、そのまま」
「い、イクイクイク!いっちゃううう!」
「ハハハ、イッちまいやがった、ざまあみろ」
ほっそりとした体を反らせ、全身から冷や汗を出し、整った眉毛を八の字にしながら、僕以外の男によって、マリは産まれて初めての絶頂に導かれてしまった。
尻を床に落とし足をだらしなく広げて、異常な快感に震える内奥をカメラに見せつけるように晒してしまった。
初めての感覚以上に、それを衆目にさらしてしまった恥辱に、マリは震えた。
ヴンダー艦内ではやがて誰もが、男性クルーの前に跪ずき、頭を前後させられるか胸元を広げて胸での愛撫を強制させられるマリの姿を見慣れるようになった。やがて涙も枯れ果て、無表情を保ちつつ求められるがまま自らの喉奥に無数の男根を突っ込み、廃液を飲み干すようになっていった。
勿論それに心を痛める人もいた。
「加持が見たら泣きますぜ、大佐」と、高尾機関長が
「同じ女性として、あの扱いは流石に見ていられません」と相舵手の長良さんがそれぞれ抗議したが
「死んだ人間の考えなんてどうでもいいでしょ!私たちは、使えるものを全部使い果たしても、それでもまだやっていけてないのよ!」
これには反論できず、やがてマリへの狼藉は、当然のことと見做されるようになってしまった。こういうのを最も嫌いそうなマヤさんも、やがてマリのみに侮蔑の眼を向けるようになった。
マリが合流してから5年後、奇跡的にアスカが復活した。ミサトさんは、マリとは対照的に、アスカには生活スペースを隔離して他のクルーとの接触を最小限に留め、娯楽も優先的に確保するなど徹底的に保護した。アスカもすぐこの狂宴を知るようにはなったが
「私の苦しみに比べたらそんなもんどうってことないでしょ。所詮コネでのってるだけのメガネにはお似合いよ」
と、一顧だにしなかった。
身分が違うのかと思った。だから、アスカを姫と呼ぶことにしたという。
多摩という男の責めが、特に執拗だったらしい。
ヴィレは順調に勢力を拡大していき、ヴンダーのクルーも充足していった。マリ一人では直接の性欲処理が追いつかなくなり、ストリッパーのような真似をさせられるようになっていった。
率先してプロデュースを引き受けたのが多摩だ。ある時、倉庫に台を組んで作った即席のステージにマリを上げた。綾波とアスカも着ていた、中学の制服を着せて。
「リアルのjc、それも年齢が固定されてるなんて便利ですね。制服の調達には苦労しました、が…脱ぎなさい」
マリはそれまで何度も衣服を剥ぎ取られ、切り裂かれ、破かれていたが、それでも自分から脱ぎはしなかった。進んで体を差し出す身分にまで堕ちたくはなかったから。しかし、マリの首にはDSSチョーカーに加え、軽い電流を流す首輪も付けられていた。
マリが固まっているのも予想していたのか、多摩はニヤケながら片手にもったリモコンのスイッチを押した。
「あううっ!」
煙が出そうな痛みに悶えるマリに、多摩は冷たくいい放った。
「脱げ」
震える手でスカートのホックを外し、手を離して床に落とす。すすり泣きながら上着を脱いだ。ギャラリーのほとんどが既に何度も乱暴に掴み、揉み、晒し者にしてきたというのに、視線を露になった下着に集中させた。
「おやおやダサいブラですねえ。こうも胸が大きいと、デザインも限られてくるのでしょう」
凍りついた表情で下着を脱いでいくマリを、言葉でもネチネチといたぶっていた。ブラを床に落とし、高く張った乳房の先端で上を向いた乳首が露になると歓声が高まった。観衆の半分は、その胸の谷間で射精したことがあるのに。
「いやまったく、本当に見飽きない見事な体ですねえ。これで処女どころか、キスもまだなんて!まあ精液を1リットルは飲み込んでおいて、誰がキスしたがるんでしょうね?」
屈辱の余りに硬直したマリを、どこからか持ってきた縄で縛り上げた。両手を後ろで組ませて拘束し、さらに乳房を強調するように上下に縄を渡した。首にDSSチョーカーを覆うようなラバー製の首輪をハメると、逃げられないように天井までの長さから1m程しか余長のないロープを首輪の背中側についた輪に結びつけ、もう片方を天井のフックに結んだという。
縄の刺激は不思議にも痛くはなく、落ち果ててしまったという自意識と共にマリの心と体の芯を甘く締め付け、自然と快楽を湧きあがらせて肌を紅潮させていった。
それから怪しげな薬の混ぜこまれたローションを、全身に丹念に塗りこめて行った。乳と尻には特に念入りに揉みこんで。
マリに何度も肉棒を強引に咥えさせ、しごかさせ、胸を乱暴にこね回した何十人もの男たちの前で。
細い腰にもベルトのように縄を渡すと、結び目が二つある紐をマリの顔に近づけて見せつけた。
「こないだの寄港先でやっと見つけたんですよね、肥後ずいき」
恐怖のあまりマリは顔を反らした。硬直している間に、多摩は紐をマリの股間に通してしまった。
「だ、だめ!そんなことされたら…あっ!ああ、あ…」
未だ純潔を保つそこに結び目を押し当てると、慎ましやかな陰毛の上で紐を腰縄と結び付けて固定した。そして、もう一つの結び目を
「そこだけはだめ!お願い!お願いします…あが!うっ…」
もう一つの後ろの穴に押し当て、紐のもう一方を素早く腰縄の背中側に結び付けてしまった。
「さあ、腰を前後に動かしてください」
「そ、そんな…」
「早く!」
ムチで床をうち、多摩は絶叫した。
マリは目をつぶって、必死に腰を前後に動かしだした。いつしか顔が紅潮し、紐にはじっとりと液体が滲みだしてきた。多摩や男たちの視線が全身を突き刺す。濡れた紐が微妙な部分を優しく刺激するに従い縄の刺激とあいまって未知の心地よさを与えていった。屈辱を忘れようとマリは自ら進んで快楽に没入していき、腰の動きを早めていった。
うっ、うっ、とうめき声を出し始めると
「気分が出ませんねえ…これはエンターテインメントなんですよ?貴女にとっても。気持ちよかったら、そう言いなさい」
「あ、あん…そんな…」
「言え」、と、多摩はムチの柄をマリの乳房に強く押し当てた。ゴムまりのような乳房がへこまされる。マリは顔をねじりながら
「き、気持ちいいです!」
ついに絶叫してしまった。
股間に集中する男たちの下品な視線を意識すると、すでにぐっしょりと濡れていた股間に通された紐から、雫がさらにぽたぽたと床に落ち始めた。
マリが一番恐れていたのは、口の苦行に熟達することでも、強引に純潔を奪われることでも、アスカの身に危険が及ぶことでもなく、いつしか自分がこの責め苦にすっかりと浸りきって受け入れてしまい、自ら処女を破ってくれと懇願し出すかもしれないということだったという。
だから、自分がどれだけ人に懐いても決して調教されて媚びることのない猫であると、思い込もうとしていた。
しかしその時ばかりは危なかった。快楽に溺れてしまい、うっとりとした顔で
「お、お願いです…おっぱいを揉んで!」
「こうですかな?」
多摩は思いのほか優しく、乳房の表面をやわやわと揉み上げだした。
「もっと、もっと強く」
全身をしなやかに波打たせながら、白い背中を多摩に押し付けた。多摩は遠慮なく、ギャラリーに見せつけるように乳房を揉みしだいた。乳首が固くとがりだす。
「あン、気持ちいい。もっと、もっと…」
「兵器には身に過ぎたる快楽ですねえ、8番さん?」
「はい、私は兵器です、人権なんか要りません、だからお願い、もっと気持ちよくしてえ…」
丁度その時だ。
「エヴァパイロット及び第4戦闘班は艦長室に集合」
僕を確保するためのUS作戦のための最初の会議の実施を告げる放送が流れた。
残念そうな顔をしたのは、多摩とギャラリーだけでは無かった。
それ以降凌辱はピタりとやんだ。マリと八号機無しに初号機と綾波と僕は確保できないからだ。皆過去のことは完全に無かったかのように振る舞いだした。アスカも、マリと何年も前からの相棒であるかのようになった。
US作戦の際、マリはプラグスーツではなく制服を着ていた。せめて僕には、そんな穢れを知らなかったころの姿だけを見てほしかった、と。
皆に冷たくされる僕を見て、自分と同じだ、とマリは初めて特定の人間に執着するようになったという。
僕は何も知らぬまま、もう一人の綾波に連れられるがまま逃げ出した。
嫌なことから逃げてもいい。
マリは、過去そうするべきだったと気づいた。あそこまでの思いをしてヴィレに肩入れする必要は無かったと。
そして
「マリ、シンジ君を!」
「あたぼーよ、必ず連れて帰る」
父さんとの戦いと対話の果てに、僕は世界を書き換えた。アスカが孤独を恐れなくていい世界、カヲル君が心置きなく自分のために生きられる世界、そして綾波が健やかに生きられる世界に。
でもそこに、僕にとって同じ位大事な人であるミサトさんは、いなかった。
「ごめん、ごめんねシンジ君。私、汚いのを思い出しちゃうから白身がどうしても…それに、自分でも酷いと思うけど、葛城大佐が許せなくて…」
泣きじゃくりながら告白するマリを見て僕は、現在と未来よりも過去の方が大切な筈が無い、と思った。
起こったことを無かったことには出来ない、というのは思い込みに過ぎない。
自分の認識は自分で勝手に書き換えられるものだ。父さんは全人類を自分の都合に付き合わせる前にそこに気がつくべきだった。球を磨く川のような急流により、生きている限り禊は行えるはずだ。現実よりも価値のある虚構により。大嘘憑きと呼ばれても構わないから。
「私はシンジ君に触ってもらう資格なんかない。こんな汚れた胸と口と手じゃ…」
『その…葛城さん、って誰?』
「え!?」
『昔から僕妄想癖があってね、ロボットに乗って女の子に囲まれながら戦う、ってよく妄想してたんだ。ノートに設定やらストーリーやら書き散らしててね、その話かな?そんなキャラクターもいた気がする。実家に置いてあったの読んじゃった?』
「シンジ君、そんな…」
『悪い夢を見たんだね。真希波・マリ・イラストリアスっていう乳の大きいいい女の、可哀そうな話だ。彼女は存在しない。ここにいるのは、下着の下は僕にしか触らせたことが無い、胸の大きないい女の、半熟卵の白身が何故か苦手な、碇マリだよ』
僕は震え続けるマリの細い腰を折れそうなほどに強く抱きしめ、耳元でいった。いつかのように
『これでいいんだ』
そして、僕たちは最初のキスをした。
次回は「真希波・マリ・イラストリアス暴走族説」を予定しています。
ゴジラに踏み荒らされた東京を制圧したマリと、少年院から出所した直後のシンジの戦いにご期待ください。