最近、みんなの様子がおかしい。
具体的に言うと、一部の艦娘が侮蔑のこもった視線を浴びせてくる。さっきも通りすがった曙に無言で脛を蹴られた。こんなに皆との雰囲気が悪くなったのは初めてかもしれない。
昼時になり、俺はいつも通り食堂へ向かった。おかしい…いつもなら、ここらで金剛が意気揚々と着いてくるハズなのに。
注文したカレーを受け取り、席に着くと、隣に座ってきたのは陽炎に不知火だ。
食堂内にどこか不穏な空気が漂う。
「司令、少々お話が」
「どうした」
「先日、夜が明けても秋雲が戻らなかったので、作業部屋へ陽炎と様子を見に行ったのですが…」
この時、提督はやっと理解した。不知火は冷静に話を進める。
「秋雲が…その…
陽炎が助けを呼びに行き、私が介抱しようと近づくと映ってたんです。彼女のスマホに、全裸のあなたが。これは一体どういう事ですか、司令。」
「あれは秋雲が…」
「秋雲から事情は聞いたわ。でもね、私達が怒ってるのはそこじゃないの。貴方、金剛さんという物がありながら他人に体を許すなんて…どういうつもりかしら?」
提督は何も言えなかった。
「今朝も金剛さん、挨拶に来なかったでしょ?最近あの人、とても寂しそうにしてるのよ」
「なあ、陽炎…俺は一体…どうすれば良い?」
「やっぱり、面と向かってキチンと話すことが大事だと思うの。
ちゃんと誤解を解いて、金剛さんが好きって気持ちを伝えなくちゃ。」
「陽炎の言う通りです。それに、
この件に関しては、司令が地道に努力するしかないかと」
「わかった、自分なりにやってみるよ。2人ともありがとう」
++++
食事を終えた後、提督は金剛型の部屋へ向かった。
ドアをノックし、住人の応答を待つ。
「金剛、居るか?」
「…金剛お姉様は今外出中です。」
「わかった。じゃあ帰ってくるまで待たせてもらおう。開けるぞ」
「ちょ、ちょっと司令!?」
霧島の言う事を無視して扉を開ける。
すると、死角から現れた影が提督の胸ぐらを掴み上げた。比叡だ。
「司令のバカ!浮気者!淫乱!人で無し!」
「比叡!?首を掴むな、締ま…る…」
「比叡…止めてあげてくだサイ」
そう言って部屋の奥から現れたのは、少し寂しそうな顔をした金剛だった。
「金剛…実はな、秋雲の件はかくかくしかじかで____
_______という訳なんだ」
「…そういう事だったんデスね。じゃあ私も、テートクに手伝って欲しい事がありマス」
「お姉様方、私達は席を外しましょう。」
「そうですね。比叡お姉様も」
「ぬぬぬ…司令!今度金剛お姉様を泣かせたらタダじゃ置きませんからねッ!!!」
バタン
「ワタシの…
提督の心臓はドキリとした。
様々な感情が渦巻いたが、彼に断るという選択肢は元より無かった。
「…分かった。じゃあ今夜、俺の部屋に来てくれないか?」
提督は出来る限り平静を装って答えた。金剛は静かに頷くと、
提督に背を向け、抑揚を抑えた声で言った。
「わかりまシタ。じゃあテートク、また夜に会いまショウ」
バタン
(やっちまった……嫌われてない…よな?)
(うう…///遂に言っちゃったヨォ…)
こうして、初めてセックスの約束を取りつけた2人は
お互い顔を真っ赤にしながら、その場を後にした。
++++
消灯時間の迫った夜中、提督の自室の扉は叩かれた。
今ここに来る人物は1人しかいない。
「…どうぞ」
入ってきたのは、やはり金剛だった。ベージュの短パンにTシャツといったラフな装いは、彼女の豊満な体を際立たせ、提督の目を釘付けにした。
「隣、イイですか?」
頷くと、金剛はゆっくりと近寄り、ベッドに座った。
提督を見やると、どこか余裕のなさそうな顔でこちらを見ている。
その視線は胸と顔とを行ったり来たりしている。
「テートクゥ〜?どこ見てるんデース?」
からかうように腕で胸を挟んで強調してみたり、体を揺さぶってみたり。
「フフ、かわいい♡」
慌てて提督は顔を逸らしたが、目はしっかりこちらを見ていた。
意気地なしな提督に、金剛はトドメを刺す。
おもむろに着ていたTシャツを脱ぎ、大きな乳房を露わにした。本来付けているはずの下着は、無い。
呼吸と共にプルプルと震えるソレは、提督に残った羞恥心を吹き飛ばす。
「…金剛っ!!!」
たまらず提督は金剛をベッドに押し倒し、自分のズボンへ手をかけた。
限界まで勃起したペニスが露わになる。
提督が用意していたコンドームを装着している間に、金剛も自分の短パンとショーツを脱いだ。秘所は既に濡れきっており、前戯の必要は無さそうだ。
提督は金剛の足を広げると、蜜壺に狙いを定める。
「金剛…い、挿れるぞ」
「Yes.いつでも来てくだサイ♡」
ぬるり、と一気に奥まで陰茎が侵入する。
だが、互いの性器が擦れ合う強烈な快感に、提督は耐えきれなかった。
「ごめ…もう…でる…っ!」
「え?」
ビュルル!ビュッ!ドプッ♡
一度も腰を振る事なく提督は射精してしまった。コンドームに虚しく精液が吐き出される。
唯一の救いは、金剛の破瓜の痛みがそこまで辛い物では無かった事だろう。
腰を震わせながらペニスを引き抜くと、彼女は言った。
「出ちゃいましたネ…」
「ごめん…金剛…金剛の
「Don't worry.気にしないでくだサイ。でもテートク…ここで止めちゃ、NOなんだからネ♡」
その言葉で硬さを取り戻した提督は、コンドームを付け直し、再び挿入を試みる。
「…いくよ」
「ハイ♡」
相変わらず、強烈な快感が提督を襲う。だが、今度はなんとか耐えることが出来た。提督は慎重に、ゆっくりと抽送を開始する。
「…んっ♡」
じっくりと擦り込むように腰を動かし、徐々にペースを上げていく。
腰を打ちつける度に、2人の声はどんどん大きくなっていった。
「金剛…っ…金剛…っ!」
「テートクッ…手を…握ってッ…♡」
2人はお互いの両手を握り合う、所謂「ラブ握り」という状態になった。
提督はその先の快楽を求め、必死で腰を振る。
「もう…射精そうだ…っ!」
「ワタシもイく…ッ♡イきマスッ…♡♡♡」
舌を入れ、貪るようにディープキスを交わす。
「〜〜〜ッ♡♡♡♡」
上も下も繋がったままで、金剛が達した。
膣がぎゅうぎゅうと締まり、提督も限界を迎え____
「うっ──あっああぁ……」
ビュクッ…♡ビュクッ…♡ドピュッ♡
金剛の絶頂とほぼ同時に、提督も射精した。強烈な余韻が、2人を包み込む。
ペニスを引き抜くと、金剛の膣がひくひくと震えているのが分かった。
「金剛…気持ちよかった?」
「Of course♡テートクも沢山出たみたいネ♡」
やがて余韻が引いてくると、代わりに強烈な疲労感が湧いてきた。
提督と金剛は身を寄せ合い、ベッドへ寝転がる。
「…このまま寝ちゃおっか。」
「そうデスね。テートク…ワタシは今、とっても幸せデス♪」
「おやすみ、金剛。」
「おやすみなさい、テートク♡……ちゅっ♡」
こうして初体験を終えた2人は、最後にもう一度キスをして、そのまま泥のように眠るのだった。