天狗達との爛れた日常 作:白三丁
人里離れた山の奥。博麗大結界によって断絶された、忘れられたものだけが集う幻想郷と名付けられた土地。その一部であり天狗を初めとした様々な妖怪に加え神までもが居を構える妖怪の山。その中腹にある自宅へと白狼天狗―――犬走椛は飛翔していた。
「ふわぁ、疲れたぁぁ…」
仕事である哨戒任務も今日は運よく異常なし。酷い日には機嫌の悪いどこぞの赤や緑の巫女に同僚ごとまとめて吹き飛ばされる日もあることを考えると、日が沈む前に帰宅できる今日みたいな日は最高だと言ってもいい。上のお偉いさんのことは分からないが下っ端にとって暇なことは平和な証なのだ。
最速を謳う上司の烏天狗には及ばない物の白狼天狗の中ではそこそこ速い速度である椛が飛翔すること実に数分。気分良く一日の仕事を終えた椛は仕事場から少し離れた、目的地である自宅へとゆっくり降り立つ。家からは上がる煙は白狼天狗の好む魚の匂いをまき散らしていて、更に気分を良くした椛は小走りで家へと駆け寄っていく。
「…ふんふん、この匂いは鮎かな?」
個人的な理由で他の天狗たちとは少し離れたところに建つ木造の家屋へと扉を開けて中へ。そう広くもない家へ帰宅し、まず目に飛び込んでくるのは台所で料理をする愛しき男の姿。
「ただいまー!―――わふっ…えへへぇ…」
包丁が置かれたのを確認し椛は受け止めきれる程度の速度で男へと抱き着く。ぽふん、という柔らかな音と共に椛は大きく堅い男の身体に包まれ、顔を綻ばせながら椛は胸板に顔を擦りつける。白狼天狗の体温が人間のよりも少々暖かいせいだろうか、ひんやりとした男の熱が仕事で疲労した椛には心地いい。
「んぅ…わふぅ…はふぅ…」
甘えながら顔を擦り続けていると男の手で労わるように椛の白い毛をが撫でられる。暖かな手つきに顔が更に蕩け、それを享受しながらも顔が見られない体勢であることに感謝する。男との生活でもっとみっともない表情を何度も見せてはいるがそれはそれ、やっぱり意中の相手にみっともない所を見せるのは恥ずかしいのだ。
「わぅん……っと、うん、ありがと。やっぱり君にぎゅっとされるの、私は大好きだなぁ」
撫でられること数分。仕事で減少した気力を十分に補充した椛は後ろ髪をひかれつつも身体を離し、荷物を置くため隣の寝室へと足を向ける。
「ん?どうしたの?」
そうして数歩進んだ所で男が椛を呼び止める。要件を聞くと夕餉にはもう少しかかること。風呂を早めに沸かしてあるからそれまで入ってきても構わないということ。
「お風呂入ってきてもいいの?…うん、じゃあお言葉に甘えようかな」
侵入者がいなかったとしても山の警備は肉体労働。汗と汚れが多少なりとも付着した格好を晒すのはやはり気分の良いモノでは無い。男の提案で弾む心中と同期するように椛の耳と尻尾が揺れて、微笑ましくそれを見守る男に気付いた椛が照れを隠すため慌てたように話題を逸らした。
「そういえば!何作ってたの!……鮎と炊き込みご飯?ふふっ、やった!」
もちろん男の作ったものであるのならなんでもおいしく頂く。でもやっぱり好物を作ってくれる心遣いはとても嬉しいもので、椛はお風呂とその後の二人での夕餉に思いを馳せながら、少しだけ速足となって微かに湯気の漏れる風呂場へと駆けて行くのであった。
妖怪の山の夜は暗く永い。
外へ出ずに一人で行える行為と言えば読書か何かしらの内職程度。夜更かしせずに寝ればいい話ではあるが妖怪の身では睡眠をとる必要はあまりなく、飯と風呂などの雑事を済ませてしまえばあと残るのは朝までの自由時間だけである。
そういう意味でも男と一緒に暮らせているのは有難いと椛は過去、一人きりだった生活を回顧していた。
一人が二人になればできることも格段に跳ね上がる。話し相手がいるというのはやはり助かるし、夜は一人寂しく駒を動かすしかなかった趣味の将棋にもいつでもできる対局相手ができた。
もちろん布団の中でただくっ付いて互いの体温を感じるというのも幸せで、なにより朝起きた時や夜中帰宅した時心を許せる人がいる。それが精神が大きく力に反映される妖怪という存在そのものにとって大きいのだ。
人間が入ることがめったにない、妖怪の山の中腹で椛は彷徨う男を発見した。その時は面倒ごとを見つけてしまう自分の能力と放っておけない自分の性格を恨んだものだが今はむしろ感謝している。
偶然が重なって出会い、同棲することになった人間との生活。最初はただ義務感のようなもので面倒を見ていたが接してお互いのことを知っていくうちに元から存在した山の友人達とは少し違う、自然体で触れ合える大切な存在へと変化していった。
人間と妖怪、異種族であるが安心して接することができる異性。その感覚は男も同じだったようで、お互いへの感情が恋心になりただの同居人であったはずの関係が変化するにはそこまでの時間はかからず―――
「…えへへ、何度経験してもやっぱり肌を晒すのは緊張するね♡」
―――屋内で夜行われる娯楽に恋人としてのそれが追加されるのもまた長い時間がかかることではなかった。
月光が差し込む寝室に敷かれた大きな一組の布団。その上に下着も付けず薄い衣のみを纏う男女が座っていた。その衣もただ羽織っているだけの薄布で少し動けばずり落ちてしまうような恰好。そんな煽情的な恰好をしながら二人は誰にも邪魔されることのない空間で体を寄せ合っていた。
「ちゅっ…んっ♡ちゅぱ♡ふぅっ、ちゅる…ふぇむ…んむぅ…♡」
互いに舌を絡め合いながらの口付け。片方の手で小柄な椛の身体を抱き寄せ、もう片方の手でゆっくりと柔らかな白髪を堪能する。愛しい存在から全身を包み込まれる快感、多幸感は帰宅した時にしたそれとは違う、体から力を抜き取るような感覚を椛へと与えている。潤んだ瞳と他の人間には見せられないだらしなく蕩けた顔を男へと晒しながら、椛は快楽と男性を逃さぬように腕を男の背へと回して抱き寄せた。
「くちゅ…ちゅぅ…ん♡はふぅ、ちゅぅ♡―――んんぅっ!?♡♡♡」
男の胸板に押し付けられ形を変えている二つの双丘。彼女の体にしては少々大きなそれは椛が男を抱きしめることによってふんわりとももっちりとも言えぬ、独特の触感をダイレクトに伝え男の獣欲を限りなく煽っていた。
蕩けた表情と柔らかな双丘、そして接吻の合間に混ざる色気を纏った息遣い。それらの誘惑に耐え切れなくなり先ほどまで彼女を優しく包んでいた二本の腕が自身に押し付けられた柔肉へと伸びてその中腹を掴んだ。穏やかな心地の中で発生した急な快感に椛の体は跳ね、繋がっていた口が透明な糸を引きながら外れる。
「ん、ひゃっ♡まっ、わんんっ♡♡ん♡おっぱい、んんっ♡だめ♡ひゃん♡」
驚いた様に身を引く椛を捕えるため胸を揉む男の力が強まる。与えられる快感は既に力の入っていない椛の体から更に力を抜き、されるがままの状態となった椛の胸が男の手によって形を大きく変えられていく。甘い嬌声が狭い部屋の中に響き、更に興奮した男が掛かったように理性を飛ばして彼女の肉体へと堕ちていく。
「ひゃうっ♡ちょっ、んぁっ♡どこ、さわっ♡ふにゃっ♡……っ♡」
胸を蹂躙する二本の腕の片方が外れ椛の胸の更に下の方へ。体格に合った――しかし確かな肉付きを持つ尻肉、家の中でよく男を誘惑する健康的な足を這い、手が椛の既に濡れ始めた秘部を目指す。
「もう、わぅん♡んんっ♡♡~~~っだ、だめ!!」
とはいえそこは人間と天狗。力が多少抜けていようが少し気合を入れれば先ほどまでの力関係も本来の物に。男から抑え込まれるような態勢から一転、布団の上で押し倒される位置を逆転させた椛は顔を名前の様に紅く染め、咎めるように男を睨む。
「ふぅ、むぅ……急に、おっぱい触るのは禁止って言ってるでしょ。触るなら…その…先に言ってくれないと」
一息入れて理性を取り戻し苦笑して謝罪する男に椛はむむぅとむくれ顔。とはいえ今まで漂っていた淫靡な空気が部屋から消えることはない。むしろ椛に触れる男の興奮を大きく主張する部位によって、腹奥の熱と共に淫靡な空気は強まったように感じられた。
男とは逆に椛の理性は自身の股下で主張する怒張によって削り取られていき、先ほどより荒くなった息を吐きながら椛は男を倒している腕の力を弱める。
「…っふぅ…んっ、駄目です、許しません…んぅ」
上気した頬を誤魔化すように椛は顔を逸らしてそっぽを向く。男から見ればそれは自分に跨り、恥ずかしそうに曇り一つない裸体を晒すという愛しさしか感じられない姿。興奮を更に煽られ椛の股を持ち上げんばかりに男の肉棒が起立し、刺激された椛から呻き声が漏れ出す。
「もう…っ♡本当にっ、んぅ♡反省してるんですか…ひゃっ、あぅ♡」
羞恥のあまり先ほどまで動いていた尻尾がしなりと垂れ下がって男の足に絡みつき、膣から垂れる愛液が男の肉棒を濡らして椛の意思に反しながらも挿入の準備を勝手に整えている。
椛は鋭敏となった感覚で自分の行動を認識しており、気持ちよさや恥ずかしさやらで顔から煙が出そうなほど真っ赤になって目を回す。
そして遂に恥ずかしさが限界に達して吹っ切れたのか。椛は羞恥を無視して腹を括り、先程と逆の体勢―――自分が下になるように男の手を引き倒れ込む。
「……その、許しませんけど、指なんかじゃなくて君のお、ちんちん、くれたら許してあげます」
自分に言い聞かせるように、男の理性を振り払うように耳に口を近づけた椛が囁く。そんな愛する少女からの媚びるような誘惑に男が耐えられるはずは無く、男の上半身が椛たちの隙間を埋めるように覆いかぶさり、それに合わせるようにして男根が膣口へとゆっくり寄せられる。
「…っっ♡うん…来てください…♡」
最後の一押し。
許可というなの懇願によって我慢の限界を迎えていた男の眼から理性が完全に消え去る。目の前の雌を逃さず貪りつくすため二人の隙間という隙間が椛の柔らかな肉によって埋め尽くされ、その影響を一際受ける胸部の圧迫感で椛の口から艶やかな呻き声が漏れた。
「んんぅ♡ひぎゅぅ♡ああ゛ぁ♡…―――っ♡」
既に愛液を垂れ流していた椛の膣は奥へ奥へと男の肉棒を誘い、先端が最奥に到達したことによって椛は全身が余さず男によって征服されたことを認識する。奥を突かれた快楽で勢いよく全身が跳ねるがそれは肉感的な体を押し付けるだけに終わり、衝撃によって開ききった口から嬌声が更に漏れた。
「んあ゛っ♡あぁっ♡きたぁ…♡お゛っ、ぅん゛♡ひっ♡おぐぅ♡づかれてぇ♡あぁん♡ん゛あぁ♡すっ、きぃ…♡もっと♡も゛っ、とぉ♡」
少女の体に対しては少々大きい様に思える肉棒も妖怪の身であれば根本まで加えることになんの問題もない。最適な形へと変化した椛の膣内は最奥まで達しているはずの肉棒をきつく締めあげ侵入する時の無抵抗を忘れたかのように男の肉棒を包み込む。
男もそれを感じ取って襲い来る快楽に顔を歪ませるが、それを上回る獣欲によって自らの逸物を半ば程まで引き抜く。そのまま二度、三度の挿入。肉棒が奥へと到達する毎に椛の体が跳ねるがそれすら煩わしく感じ、彼女を抱く手足を深く絡みつかせ抵抗を許さないとばかりに固定する。
「あ゛ん゛っ♡だめ゛ぇ♡わお゛ん♡ああっ、や゛ぁ…んんぅ!?♡じゅる♡んちゅぅ♡あ゛むぅ♡ぢゅぱ♡ん゛んぁぅ…♡♡♡」
一突きごとに頭を真っ白に染めるような快楽を逃がそうとしたのか椛は唯一自由であった口を開け、舌をピンと空へと伸ばす。酸素を求める魚のような焼石に水としかいえない行動。しかしそれすらも許さぬと男の口によって椛の口が塞がれ、隙間から矯声が漏れる。
「はっ♡お゛ぉっ♡んぶぅ♡れろぉ、あ゛っ♡あ゛んっ♡キス、すきぃ♡んあ゛ぁっ♡」
先ほど行っていたキスのような、お互いを慈しむ感情は無く、伸ばされていた舌は男の物によって絡め捕られついでといわんばかりに起こるのは口内の一方的な蹂躙。唯々犯すようなそれによって元々逃がしきれていなかった快楽を処理する方法失った椛は、増大した快楽を全身で受け続けるはめとなり足先までもが快楽で痙攣する。
「んじゅ♡ちゅう♡ん゛ん゛っ♡お゛ぉっ♡ぁ、ひぎゅ♡じゅるる♡ふぅぅ、あ゛む゛ぅっ♡」
元々限界の近かった男の肉棒は一気に興奮を高め、目の前の雌を孕ませるための準備を終える。それを獣の本能で感じ取ったのか、痙攣していただけであった椛の足が男の背へと回され男の白濁をより深いところで受け取ろうと押さえつける。
「お゛あ゛ぁ♡あんっ♡ふぁっ!?♡ああっ♡んんっ♡ぐるぅ♡いぎまず、からぁ♡おく、お゛くでぇ♡あっ、ああ゛、いくぅぅっーーーっ♡♡♡」
椛が絶頂を迎え、足が更に引き締められたタイミングで男もほとんど同時に絶頂を果たす。子宮に密着していた肉棒からは溜め込まれた白濁が膣内を蹂躙する勢いで吐き出され、敏感な最奥へと雌を孕ませんと流れ込む。
睾丸が生み出していた大量の白濁を吐き出すまでの長い時間、男は椛を全身で抑え込んだままの体勢で動かない。固定された椛の体に流れ込んでくる精液の勢いで絶頂を迎えたばかりの体を二度目、三度目の絶頂が襲い椛は蕩け切った表情でそれを受け入れる。
「ん゛あ゛ぁ♡お゛ぅあぁ…っ♡うあ゛ぁ♡あああ……♡♡♡」
そうして長い射精が終わり余韻に浸る椛の横へと男が倒れこむ。椛を抱きしめたままの体勢だが感じる力は先ほどまでの抑え込むようなものではなく、愛しい労わるための動きが熱に蕩けている体を落ち着かせていく。
時間にして数分程度だろうか。先ほどまでの激しさが嘘だったかのように落ち着き、熱から抜け出した椛は男の労いを嬉しそうに受け、胸板に顔を擦りつける。。
「―――っ、ふぅ…♡くぅん♡」
とはいえまだ夜も中頃。落ち着く為に抱き合ってはいたものの落ち着くと今度は逆にお互いの体を意識してしまうもので―――
「あっ……♡」
なにせ男が視界を下げると視界には椛の上目遣いと押し付けられた双丘が目に入るのだ。それを見てまだ貪り足りないとでも言うように再起動した男の肉棒によって熱を注ぎ込まれた下腹部が外から押され、再び椛の眼に熱が灯る。
「…はい、もちろん♡いくらでも、君の濃いのもっと注いでください♡」
窓から覗いていた満月も位置を変え、元々薄暗かった部屋には宵闇の妖怪がいるように帳が下りる。そうして誰にも観測されなくなった部屋の中、二人は今ひと時の時間を慈しむかのように堪能するのであった。
椛のおっぱいは爆乳には届かない、体のバランスが保てるくらいの巨乳がいいと思います。
妖怪は肉体より精神の比重が大きいため肉体を気遣われての行為より愛されていることがわかる激しい行為が大好き、というエッチな設定だと私が嬉しいのでそうしました。
椛何話か書いたら別の天狗も書きます。
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