「…ぷ」
「ぷくく、あははははは!!」
「おいおい勘弁してくれよ!」
“教授”が手配したヘリで例の海上プラントに俺達一団はやってきた。しかしながらこれはひどい。ハッキリ言うが
「これじゃ海鳥の巣箱だ、一杯食わさたな 見た目にも傷みがひどい」
「しまった、状態まで聞いてなかった…ここを
「よし アルマジロ、ラクーン、アリゲータを連れて行く あとは頼んだ」
上空から見えた限りだとビルとヘリ発着場、発電機と浄水場、居住区の3つの脚を掃除しなくてはならない。
「ミラーはどこを?」
「この中央にあるビルだ ココだけでも何とかしたいからな ワグテイル、マグパイ、ロブスターは俺と来い」
「では残り2つを手分けしよう、ペッカリーとオストリッチは居住区を 俺サーペントとボブキャットで発電機と浄水場」
ボス含め16名の陣容でこの海上プラントに来たのは12名。ボスはコスタリカのプエルトリモンへの上陸のため残り3名が操船する漁船でバランキヤの小屋から出港した。
「なあサーペント 客人に女学生がいたんだって?」
「うん…ブロンドの髪に青い目の10代。俺に娘でもいたらあんな感じなのかな あいにく家庭を持つ気はないんだけど。」
「へえ どこの学生?どこ住みとかは?」
「食い気味に聞くなあ、残念だけどそれは知らない。ミラーのことだ、恐らく聞き出してると思うから後で聞いてみたらどうかな あの“教授”が国連平和大学っていう肩書きで来たことを考えるとそこの生徒かもしれない」
「国連に平和大学があるなんて聞いたことがないんだが、教授といい本当に存在するのか?」
「分からない、というより…そっちは目ぼしいもの見つけた?こっちはデッキブラシとワイヤーブラシを見つけた」
発電機が止まっているために室内が窓から差し込んだ光のみで薄暗く、早々に発電機を見つけて動かしたい。
「あった…お 発電タービンに銘板があるな アメリカの大学っぽい名前だ、海洋温度差発電だって」
「それだ 動きそう?」
「制御盤があった 補助電源が生きている、蒸発器と凝縮器を起動して…と しばらくすれば立ち上がるだろう。」
「どういう仕組みなんだ?」
「普通の発電タービンと一緒だよ、流体のもとが海水ってだけだな 汲み上げた海水を蒸発させ膨張したガスでタービンを回し、凝縮させ冷やして循環させるものだ でも効率が良くなさそうだ…燃料でも持ってきて火力で発電したほうが安定して発電できるし安上がりだ」
「あとでミラーに言っておこう 流石に渋らないだろう」
「浄水施設も起動した これで掃除に水を回せる」
モップをボブキャットに渡して屋内を任せ、俺はデッキブラシとバケツを片手に屋外へ出たところ足元が滑った。転ぶまでには至らなかったが海鳥の糞を踏んだようだ。
「これは数日かかりそうだな…」