TS少女×異種姦生活記 作:ぐるぐるおめめ
「じゃあ、残機が残ってる限り復活が可能なんですね」
「そうだな。ってそんなの常識だろう?」
街に帰る間、ミーアさんからいろんな話を聞く。
そこである程度話を合わせていたら、意外な事を突っ込まれてしまう。
私の知識の浅さを疑うように見咎められた。
「そうでしたっけ? すいません。記憶があやふやでして。あはは」
「あんた変なやつねー。まさか記憶喪失とかってやつ?」
「リャナ、あまり聞いてやるな。この容姿、記憶の浅さ。多分あれだ」
「まぁ、でしょうね」
何かを言い合ってる二人。
私の知らない情報なんだろうな。
その会話を終えた後、同情するような視線を向けられた。
見つかった時の格好や、状態から変な子だと思われてなきゃいいけど。
「取り敢えずエト、ねーちゃん達が街を案内してやるから。安心しなって」
「はい、ありがとうございます」
「まったく、大将は面倒見がいいんだから。うちにそんな余裕はないわよ?」
「それでも! 迷い子を放って置けるほど人でなしになったつもりはないっての」
「はいはい、あたしは大将の命令に従いますよ」
「それでいい!」
なんだか会話だけで二人がどんな関係かわかった気がする。
自分の判断で周囲を振り回すリーダーのミーアさんと、苦労人ポジのリャナさん。
お小言が多いあたり、こんな言い合いも日常なんだろうな。
そんな言い合いを眺めてるうちに、木の柵で囲われた町に着く。
おかしい、私が歩き回った時にこんな場所見た事ないのに。
キョロキョロと周囲をうかがってると、頭の上に手を置かれた。
「ほら、キョロキョロすんな。この町はな、周囲の森から隔離されてるんだ」
「どうしてですか?」
「あたしら人間と異形は完璧に共存出来てないからだよ。種のやりとり以外で意思の疎通はない。だから話も通じないし相手を思いやることもできないんだ」
「それで生息圏を分けて暮らしてるのさ」
「なるほど、理解しました」
やっぱりそうなんだ。
異形との意思疎通は叶わない。
シロの事を何一つ分からないまま受け入れた私は、あの後あんな目にあうなんて分からなくて。
それでも寂しさから手を伸ばしてしまった。
そこに愛情があったかは分からない。
苦しさと吐き気、それを上回る快楽だけがその答え。
この世界はやりきれない感情を抱えて維持されてる。
「あら、この子結構飲み込みいいわね。本当に迷い子かしら?」
「いや、親の系統が精神寄りなんだろ。あたしは耐久寄りだったし」
「そう言うものかしら?」
「あんまり根掘り葉掘り聞くもんじゃねーだろ? あたしらだって大した過去を持ってるわけでもねぇ」
「それもそうね。悪かったわ」
「いえ」
ミーアさんに着いていき、何かの膜を通り過ぎた。
身体中にまとわりつくような粘膜。
分厚い空気の層を通りこし、すぐ後ろを振り返る。
「あれ? さっきの道消えちゃいました」
「さっき通ったのが異形の住む場所とあたしら人間の住む場所を繋ぐ境界線なのさ。異形は感知出来ず、あたしらは特殊な道具でその位置を確認できる。ギルドって言ってな、そこに登録すれば専用の道具を借りることができるんだ」
「へぇ」
ギルドって冒険者ギルドみたいなものなのだろうか?
でもお姉さん達、装備らしい装備は一切持ってないんだよね。
貫頭衣の私より際どい姿。
もう紐じゃない、これ?
それくらい肌の露出が多くて目のやり場に困る。そんな格好で。
もし私が男のままだったらきっと大変なことになっていただろう。
「ようこそ、ミナリギの町へ」
「ただいま」
「おかえりなさい、ミーア。その子が?」
「そうだ。多分迷い子だ。親の姿は確認できなかった」
「そうかい。その子だけでも確保できてよかったよ。よくきたね、我々は君を歓迎するよ」
暖かな声。格好はミーアさんと同じくらい際どいけど、門番のお姉さんは包み込むような優しさで私を迎え入れてくれた。
というか顔面におっぱいが迫って柔らかい海で窒息しそうになった。
そうか、ここが天国か。いい所だね。
安楽死させてくれるんだと意識を失いそうなところで引き剥がされる。
「ダメだぞ、この子はうちで引き取るんだから」
「ケチー、ちょっとぐらいいいじゃないの」
門番のお姉さんとミーアさんは視線を切り交わしてバチバチと火花を散らした。
それをどうしていいか分からず戸惑いながら見守る。
「ほら、こっち来な。馬鹿の近くに居ると馬鹿がうつるから」
「「って、誰が馬鹿だ!」」
門番さんとミーアさんの声が被る。
喧嘩するほど仲がいいのかもしれない。
それか喧嘩は同じレベルでしか怒らないいい手本なのだろう。
少し素っ気ないリャナさんに手を引かれ、一緒に歩いた。
言葉では少し距離がある気はしたが、ただ不器用なだけなのかもしれない。
その場に残したミーアさんを置いて私はリャナさんととある場所に向かった。
そこは木造の建物にしては大きくて、中に入ればいくつもの個室に分けられていた。
中からは悲鳴のような喘ぎのような声が聞こえてくる。
発展場だろうか。
「あの、ここは?」
「分娩室よ。あたし達ハンターは異形と交わり、種を摂取してここで子を産むの」
「そんなすぐ出産できちゃうんですか?」
前世の知識では十月十日、母体と共に成長するのが出産に至るまでの苦行と聞く。
しかしこの世界は成り立ちからして違うのだろう。
なにせ相手は異形で、人間とは違う成長速度を持つからだ。
「ま、あたしはスキルがあるからね。見てなさい」
リャナさんは台の上で寝そべり、お腹に手を当てスキルを唱えた。
「孵化の促進」
あ、それ私も持ってる奴だ。
リャナさんのお腹はみるみる膨らんで、表情も苦しそうになる。
さっきまでのスレンダー体形が嘘のように出産間近の妊婦に変わった。
促進にしたって急すぎる。
んぎぎぎ、と本当に苦しそうなリャナさん。
私は彼女の手を握り、頑張ってと祈ることしかできなかった。
瞳には涙が浮かび、その直後ゴロンと大きめな卵が足元に転がった。
これが異形の子供?
っていうか卵だ。薄紫の表面に、どこかグロテスクさを感じた。
リャナさんが起き上がる。
もう体調は大丈夫なのだろうか?
おろおろするしかできない私に、ポンと手を置いた。
「不安にさせちゃった? けどね、ここまでしないとあたしらハンターは食ってくのもままならないんだ。ギルドはね、この卵を買い取ってくれる所なんだよ。それを賞金と取り替えて生計を立てるんだ」
「じゃあギルドって産んだ子供を育ててくれるんですね?」
私の質問にリャナさんは困ったような表情をした。
それだけで察する。
違うんだ。この卵の行き先は、もっと違う場所。
この世界の人間はそうやって生きながらえてるのだと言外に言われた気がした。
「そうだったらいいんだけどね。大概は野に帰しちまう。新しい異形が誕生するのが実情だ。それでも人類はそんな偉業と共に歩んでいく事を選んだんだよ。全部が全部、人類の味方になってくれるわけではないと知っていながら、ね」
リャナさんは泣きながら私に言い聞かせる。
いや、自分に言い聞かせてるのかもしれない。
こんな理不尽な世界、素面のままでは生きていけない。
人間と異形。
本来相容れない存在の私達は、それでも生きる事を諦めなかった。
「酷いぜお前ら。あたし置いて先に行くなんてな。あたしもパパッと産んできちまうかな?」
少しして合流したミーアさんが明るい口調でそんな事を言う。
これがこの世界の日常とでも言うように。
私はその事実に耳を塞ぎたくなる。
「どうしたエト? お前顔が青いぞ。あ、リャナに脅かされたな?」
「違うんです。私、産んだ子は一緒に育てるものだとばかり思っていたので。それで」
「そっか、この世界の在り方を知っちまったか。幻滅したか?」
どこか消沈するように声が沈むミーアさん。
私は頭を振る。
「いえ、ただ……少し情報を整理する時間が欲しいです」
「そっか。じゃあリャナ、先に宿に帰ってエトを休ませてやれ。あたしは卵産んだらギルドに行って換金してくるわ」
「じゃ、ついでにあたしの分も頼むよ?」
「しゃーねぇ、まとめて換金してきてやるよ。でもぜってぇお前のよりでかい奴産むから」
「ほう? あたしの記録を越えられるとでも?」
いがみあうミーアさんとリャナさん。
まるで生まれた卵の大きさで競い合ってるようだ。
もしかしなくても大きければ大きいほどもらえるお金が上がっていくのだろうか?
まだよく分からない。
わかりたくもない。
そんなやりとりの後、宿に入った。
私が追加で入ったところで料金が加算されないみたい。
別に何人に増えようが部屋一つに大金は変わらないようだ。
ふんわりとしたベッドへとダイブする。
ふかふかの布団は気持ちがいい。
リャナさんは何かの香を焚き始め、何故か服を脱ぎ始めた。
「あの? なんで服を脱いでるんです?」
「ん? これからすることに邪魔になるじゃない?」
「これから何かするんですか?」
「ふふ、そうねぇ。なんだと思う?」
ずい、とリャナさんの顔が私に近づいて、そのまま唇をちゅう、と吸われた。
「あむ、ん、ちゅる、はぷ」
「んふふふふ。いいじゃないか、あんた。随分と素質があるね、れる、じゅるるるる。上手だよ? 夢中になっちまう」
キスだ。それもディープな方。
もちろん初めてで、いつのまにか主導権を握られていた。
息をするのも億劫なほど、唾液を流し込まれていく。
「こく、こく。ぷは」
「すっごいえっちな顔してるよ、あんた。自覚ある?」
「ふぇ?」
「無自覚でこれかい。本当に、迷い子か疑わしいね」
私、まだリャナさんに疑われてたんだ。
でもどうしてキスなんて?
疑われてたらまずしてこないと思うし。
「ふふん、状況がわかってないようだねぇ。エト」
「え、はい」
「人間が宿に入ったらすることは限られてくるよ」
「寝る以外に何かあるんですか?」
「そりゃあるよ」
「それって?」
「セックスさ。異形以外でもね、悲しいことがあったらセックスをして記憶を消しちまうんだよ。あんたが今感じてる痛みも全部トロトロに溶かして忘れさせようって寸法さ」
「あ……」
じゃあミーアさんが先に宿に帰って休めと言うのは……
セックスして私の不安を拭い去ろうと、そう言うこと?
私、全然そんなこと考えてなかった。
今リャナさんがこうしてるのは全部、全部私の為で。
「私の為に、そこまで……」
「大将が家族と認めちまった以上、あたしとしてもあんたには悲しい顔を浮かべて欲しくないんだよ。悪く思わないでくれよ?」
「はい……ふぁ♡」
リャナさんの指が、艶かしく私のデリケートな部分に添えられた。
女同士だからこそわかる、造形。そして労るような触り方で感度をじわじわ高められていく。
「あん♡ そこ、気持ちいいです♡ は、は、はぁん♡」
「可愛いよ、エト。あんたのここ、真っピンクでツルツルなのに指が三本入るくらいに広がって、それでいて締め付けも最高だ。わかるかい? この場所」
「あん♡ あん♡ あっーーー♡♡♡」
その部分をカリカリと引っ掻かれると、無意識に腰が跳ね上がった。
内側の、入ってすぐの場所。
ちょうど陰核の裏側。じんじんと痺れた底が、ちょうど陰核に振動を伝えるように脳を蕩けさせる。
「よかった。ちゃんと感じられてるね。あたしもイク時はここを擦って達してるんだ。触ってごらん?」
ベッドで二人、抱き合って。体を寄せ合って、指定された場所へ指を差し込む。
「自分で触られてる場所はそこかい? ここだよ? 分からないかい?」
「ひゃうん♡ はーー♡ はーー♡」
無理だ。意識がまとまらない。
指に意識を向けようとした先から達せられる。
全然敵わない。リャナさんしゅごい。
「ふふ、感度が強すぎるのも困りものだね? これじゃあ異形にされるがままだ。大将が放って置けないのもわかるよ」
それって、私が全然役に立たないって意味だろうか?
セックスって無抵抗のまま犯されるだけじゃダメなんだ。
「ふふ、顔トロトロになってる。こんな子供の遊びみたいな前戯でイッてちゃ先が思いやられるよ?」
「らって、初めてなんれすもん♡ こんなふうに触られたことも、ふぅっ♡♡♡」
また達した。一度達すると断続的に達してしまう。
感じやすいのはわかってたつもりなのに、この人すっごいテクニシャンだよぉ。
負けっぱなしの私はグズグズと泣き出すくらいしかできなくて。
それでも涙を舐めとるように舌を這わせて顔中唾液でベタベタにされた。
舌の感触がまるで別の生き物の様で変な気分になる。
泣きたいのに泣かせてもらえない。
いや、さっきからずっと喘いでいるけど、そう言う鳴き声じゃなくて。
なんて言ったらいいのかな?
悲しい涙は流させてもらえなかった。
全部が全部嬉しい感情にすり替えられていく。
脳みそがそれしか考えられないくらいにとろとろになって、私は達する事だけを義務つけられるマシーンになった。
抵抗なんてできない。
力でも敵わないのに、それ以上に快感が駆け抜ける方が先で。
気づけば夢中でキスをしていた。
ずっとリャナさんの掌の上で。イキっぱなしだ。
恥ずかしくて顔を真っ赤にしながら夢の中へと旅立った。
そして目が覚める。
意識が覚醒すると、昨日までの悲しみが嘘の様に晴れ渡っていた。
セックスによって上書きされてしまったみたいだ。
この世界の住人にとってのセックスは生きるための強かさと、それ以外の要因が組み合わさっているのかもしれない。
裸で抱き合って寝てるミーアさんとリャナさんに布団を掛け直し、私は自分の今後の事を考え始める。
ネーム:エト
職業:無職
年齢:11
レベル:2
称号:ーー
技量:6
耐久:70
精神:80
魅力:10
なし
魅惑の掛水/射程10cm、命中時相手の好感度特大
混種の抽選/複数の命を用いて新しいアイテムを創造する
孵化の促進/入手した種を素早く育てる。残機1消費
◎ホワイトスプラッシュスライム〈希少種〉
寿命が短く、発生して間もなく死に至る生存力の弱さから絶滅危惧種扱いをされている。
その種は今はもういない男の精液に酷似しており、大変貴重。
出産の機会があったら子を引き取りたいと名乗り出る里親多し
ステータスを見ると、技量に少しの変化が見られた。
人間同士でもステータスって上昇するんだ。
って言うか、このステータスってセックス前提のものだと思い知る。
武器で戦うなんてしてないもんなぁ、この世界。
耐久値って何を意味するんだろう?
私リャナさんのテクニックに抗えずにすぐ寝ちゃった記憶しかないもん。
そういえば割り振りポイント振ってなかったなぁ。
技量が何を意味してるか最早疑うまでもない。
ただ数値の低い魅力も気になるといえば気になる。
取り敢えず技量に+10振った。焼け石に水だと思うけど、低いままの現状を放置して良いことにはならないだろう。
技量:16
耐久:70
精神:80
魅力:10
これでよし。
そう言えば装備欄何にもないな。
そこでようやく服を脱がされて全裸だったことに思い至る。
リャナさんに無理やり脱がされたんだっけ。
貫頭衣だから一枚の布に首を通す穴開けて腰あたりで紐を括っただけなんだけどさ。
それでも裸なのは恥ずかしい。
恥ずかしいんだけど、全裸で寝そべる二人の女性がいるあたりで気にするだけ無駄だと思い知る。所々えっちなお汁で濡れてるもんね。
無性にお風呂に入りたくなる。
そもそもこの世界にお風呂があるかも分からない。
元日本人の悪いところが出てるかな?
「ふぁーあ、おふぁようエト。お前起きるの早いな。ちゃんと寝れたか? んーー?」
起き抜けにミーアさんが背を起こしてベッドの上で大きな欠伸をした。
その際覆い被さっていたリャナさんを押しのけていた。酷い。
リャナさんはベッドから落ちて頭を床にぶつけていた。
しかし眠りが深いのかそれでも起きそうにない。つよい。
「おはようございますミーアさん」
「ミーア、で良いぞ。これからあたし達は家族になるんだからな」
「はい」
そう言えば昨日もそんなこと言っていたっけ?
本当に出会ったばかりの私を引き取ってくれるつもりなんだ。
なんて良い人なんだろう。
「それよりも昨日はどうだった? リャナに虐められなかったか?」
「すごく、よくしてもらいました。色々びっくりすることも多かったですけど」
「そりゃよかった。こいつは技量の高さで異形を出し抜く奴だからな」
「数値はどれくらいなんですかね?」
「確か3桁行ってたと思うぞ?」
「3桁……」
それは勝てない訳だ。
私の数値が低すぎたのだ。70で高いと思ったのがそもそもの間違いだった。
「そんな凹むことないぞ。こいつの親がそう言う異形と寝てばかりいる女だったってだけだ」
「お母さんの影響で子供のステータスが変わるんですか?」
「そりゃそうだろう。どの異形と寝たかで子に継承されるステータスに差が出るもんだ。あたしの母さんは耐久よりでさ。きっとドMだったに違いない」
「ドM……」
待って、耐久ってそう言う意味?
アブノーマルな攻めに耐えられる素質とかそう言うやつなの?
それ以前に異形とえっちする時点でアブノーマルの塊だよ。
「それで? エトのステータスはどんな感じだ?」
「わ、割と普通だよ。特に特徴っぽい特徴もないし!」
「ほんとかぁ? 目を泳がせてるあたりでバレバレなんだけどよ!」
ガバリ! と突然覆い被さってくるミーアさん。
「まぁ口から聞かなくても直接体に聴いちまえば手っ取り早いんだけどさ」
「ひえー」
結局その後も私はミーアさんに良い様に喘ぎまくるハメになる。
攻め方は十人十色。
リャナさんがテクニックタイプなら、ミーアさんは力技だった。
「エト、貝合わせって知ってるか?」
「これから行うことでしょうか?」
足をクロスにして、下腹部を接触させた状態で聞いてくる。
リャナさんの時とは違い、お互いにベッドに寝た状態。
リャナさんの体は完全にベッドの下に追いやられていた。酷い。後で怒られなきゃ良いけど。
「やはり知識はあるか。だが経験はない、と?」
「そりゃそうですよぉ」
「ならあたしが教え込んでやるよ。女同士のまぐわいって奴をさ」
ずりゅっ、ずりゅっ。
それはゆっくりと前後運動するような動きで持って始められる。
直接手で触られるより弱い刺激で、昨日リャナさんとした時とは違う、そこまで気持ちが良いものではなかった。物足りなさが焦りを生む。
もっと気持ち良くなりたいと自分でも腰を振るが、望んだ快楽は得られずじまいだった。
「さて、その余裕顔がいつまで持つか見ものだな」
「リャナさんに比べたら全然余裕ですね」
「やっぱりお前耐久高いだろ?」
「な、ななななんの事です?」
「さて、なんの事だろうなぁ?」
ニタリ、とミーアさんの唇が三日月を描いた。
突然、接触部分に異物の感触。それらは震動しており、密着したその場所を縦横無尽に駆け巡った。ただの貝合わせの中に放り込まれた異物はいったいどこから出てきたのか?
考えるまでもない。ミーアさんの内側からだ。
「んひっ♡」
その石が、デリケートな部分で最も繊細な陰核に触れた。
内側からの痺れに抗えない私が、表面上の痺れに抗えるわけもなく腰を浮かす。
「早速震石の洗礼を受けたな? どんどん増やしていくぞ?」
「待ってくらはい、これ、一個じゃないんれふか?」
「最大6個。あたしは常に持ち歩いてる♡」
「んひぃいいいいい♡」
一個でも辛いのに、一個、また一個と増えていく。
誰だ。これが昨日に前戯にも満たないお遊びだと言ったのは。
そうだよ、私だよ。思い込みから適当な事を言ったのは私だ。
ミーアさんが普通の人なわけがないのに、昨日以上の快楽はないものだと決めつけていたんだ。うぅ、私のバカバカ。
日頃から異形とセックスしまくってる人種がまともなわけなんてないのに。
結局一時間も持たずに意識を失う羽目になった。
耐久レースはミーアさんの圧勝だ。
テクニック勝負はリャナさんに軍配が上がるが、アイテム勝負だとなかなか良い試合なのが少し悔しい。
私が目を覚ました時、ミーアさんが私の髪を優しく撫でていた。
「お、起きたか」
先ほどまでの出来事が嘘の様にその笑顔に見惚れそうになる。
「さっきは悪かったな、興が乗ると止めど気を失っちまうんだ。本当はさ。エトにあたしなりのオナニーの仕方を教えてやりたかっただけなんだ。でもこの震石って耐久が高い奴以外にはウケが悪くてさ。だからエトがあたしと同じなら良いなって、ホントごめん」
そこには申し訳なるくらいの謝罪の感情が載せられて、私はただ頭をふる。
「いえ、正直に白状しなかった私も悪いんです。ミーアさんのオナニー道具。私には少し刺激が強すぎました」
「そっか」
「だから、その。もしよければですけど」
「ああ」
「私に色々その道具を教えて貰えませんか?」
「勿論だ!」
いい笑顔で、ミーアは笑う。
彼女はその見た目から非常に乱暴者と思われがちだが、ただ不器用なだけなのだと思い知る。その姿は前世の私と駄々かぶりで、そんな笑顔を向けられたら許すも許さないもないと思った。と言うか、もう少し会話しませんか?
彼女が何かと行動から入るのは、単に言って聞かせるより行動で知らしめた方が早いと思ったからだろう。
そう言う環境で、そう言う世界で。
私には考えもつかないルールの中で生きてきたから、不器用な彼女は周囲に誤解されてしまっているのだ。
右も左もわからなう私から見てもそう思う。
「ん、んん……あれ? なんであたし床の上で寝て……痛っ」
ベッドの下から声が聞こえた。
リャナさんが起きたんだ。
ベッドから落とされた時に頭を打ったのか、その場所を押さえつけては「確かベッドの上で寝てたわよね?」と状況確認に勤しんでいる。
「ようやく起きたか寝坊助め」
「大将にだけは言われたくないわね。エトもおはよう。ふぁーあ」
「おはようございます、リャナさん」
「ん」
そのあと三人裸のままで宿のシャワー室を借りていろんな汚れを流した。
そこにはいろんな特徴を持った人(?)がいて、驚いたのを覚えている。
人類側に与している、といっても100%人げとは限らない様だ。
「あんまりジロジロ見るのは失礼だからやめろよ? あいつらだって好き好んでその姿で生まれたわけじゃないんだ」
「あ、はい」
それでも人類にエントリーしてる女性は私の視線など気にした風もなくシャワーを浴びていた。不躾な視線に慣れているのだろう。
異形と共存している世界では、どんな姿で生まれてくるかも運任せなのだと言われて私の生む子はどんな姿なのだろうとちょっぴり心配になった。