TS少女×異種姦生活記 作:ぐるぐるおめめ
ミーアさんに拾われて、数日が経つ。
「あん♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あ〜〜〜〜♡」
毎日のように可愛がられて、そして今までもらったことのない愛情を身一つで貰い受ける。
女性同士のまぐわいという形だけど、その歪な愛情が気絶を繰り返すほどもどかしくて、だがとても満たされるのは、私がそれを求めてやまないからなのだろうか?
わからない。が、結果が全てのこの世界。
自分の感情を大切にしていきたいよね。
「あぁ、エトが今日も可愛いな。こんなに幼いのに、すっかりメスとして種乞いがうまくなってる。こりゃあ相手する異形もほっとかないぞ?」
世は決して豊かではなく、人の命は安い。
いつ知んでしまうかも分からないほどに現実は過酷で、死と隣り合わせである。
だからこそこうやって肉体を張り合わせて愛を語るのだ。
そう思い込めばやや激しめなスキンシップも好意として受け止められた。
それはさておき。
数日で私の困った事情が発覚する。
それは達した時、高確率で小水をお漏らししてしまう事だ。
事前に水分をたっぷり飲んだ覚えがなくても。
弧を描くように緩やかに湾曲を描き、それが当たった人物から過度に愛される事が発覚した。
最初は私の境遇に同情してからだと思っていた。
けれど日を追うごとにリャナさんやミーアさんの様子がおかしくなり始め、ようやくそれがスキルの効果であることを自覚した。
スキル『魅惑の掛水』
射程の短い理由は放尿という形だからなのだと理解させられた。
発動条件は達する事。
その過程が私の満足度によって決められており、満足すれば満足する程に発動率が上がり、重ねてかける事で一晩でも二晩でも私の気持ちに関係なく愛情を注がれるのだ。
だからここ最近は正常位ではなく後背位でお願いしている。
これ以上おかしくなられると私の身がもたないからね、うん。
されるのは嫌いじゃないけど。気持ちいいからね。
でも男と違って終わりが来ないから向こうの体力が続くまでずっとなんだよ。
そこがちょっと厄介かな?
いやね、お願いしてこなくても触ってくるんだよこの人達。
まるで私の声を聞くのが目的みたいで、その声を聞くためにエッチな声を聞いてる。
要はお気に入りのミュージックを聞く感覚で襲ってくるのだ。
娯楽が知れしかないとはいえ、頻度が高すぎて体力的にきついです。
それだけ愛されて幸せじゃないのかと思うだろう?
しかそそれが己のスキルが発端だとわかると微妙な気分になってくる。
二人には悪いが、私はそこまで可愛げのある性格をしていない。
だから、うん。
私はただ手放しで愛されるだけの現状から一歩踏み込んで愛してあげる側に立とうと心に決めた。
のだけど……
「エトの気持ちはすごく嬉しいよ。でもね、あたしらの愛は見返りを求めてなんていないんだよ」
「ひゃう♡」
ミーアさんに背中にしなだれかかられて、耳元にふっと息を吹きかけられた。
それだけで背中がゾワゾワし、腰が砕けていく。
「そーそ♡ エトは難しく考えすぎちゃうのが悪い癖だわ。もっとアヘアヘにしてあげなきゃダメなのかしら? んちゅ、れろ」
「んっ ふ───」
リャナさんは私の真っ向から顎を引くと、そのまま唇を重ねてくる。
唾液を纏わせた舌で私の舌を絡ませると歯列をなぞるようにかき回した。
こうやって私は少しづつ抗う気力を削がれ、いつも喘ぎ声を上げる始末である。
決意の失われることのなんて早いことか。
とはいえこれは女の体になってからの感じ方の違いも大いにあった。
ただでさえ感じやすいのだ。
そこに付け加えさらに敏感なウィークポイントを開発されたら、抵抗するのも馬鹿らしいくらい手のひらの上である。
悔しい、でも感じちゃう。
こんなフレーズの通りに私の感情は荒波に流された。
◇
もちろん、事後に説教をしましたよ。
お話も出来ないのではこの先やり込まれるのが見えているからね。
ただでさえ養ってもらってる身の上。
私だって二人の役に立ちたいのだ。
無知であろうとなんだろうと。そう思うのは迷惑だろうか?
質問したら困惑されてしまった。
「エトはさ、何であたしらがこうしてエッチなことを続けていると思う?」
「私が悩まないように気を逸らしてくれてるものだと思ってました」
「半分正解よ。でも半分不正解」
「えと、それじゃあもう半分は?」
「あたしらハンター稼業は体が資本なのは知ってるだろう?」
「はい。異形から種を貰い、子を産み落とすのが生業の命懸けの仕事と聞いてます」
「うん。だから今エトに仕込んでるのはいずれハンターになっても困らないようなレッスンも兼ねてるんだ。ちょっとやりすぎだと思われてるけど、あいつらこっちの感情お構いなしで種付けするから。だから今のうちにその一端に慣れてもらおうと思ってさ。少しづつハードにしてるのよ」
「えっ」
そうだったの?
にしては何やら道具とか使って本格的だったけど。
リャナさんとか目の色変えて私に口では言えないあーんな事やこーんな事をしてたのはその延長線上だったと?
ならば私からはとやかく言えないか。
向こうの目的が私の愛玩化だったら断固拒否すべきだろうけど、そういうことならまぁ。
「分かりました。私が間違ってました」
「分かってくれたか!」
「私だってミーアさんやリャナさんに拾われてなければ今頃異形の苗床でした。今こうやってコミュニティに匿って貰えてるのはお二人のおかげでも有ります。そして今回のことは未来の私への貯金として受け取っておきます」
「じゃあこの道具を使うのも許してくれるか!?」
リャナさんが取り出したのは細長いチューブ。
その先に水槽があり、魔力を通わせて水を注ぐことができるホースのようなものだ。
その注入口は私のお尻。
リャナさんは何回も私にアナルイキの良さを語ってくれるが、常々突っぱねている。
個体によっては子宮以外も拡張されると経験談を語ってくれるが、ミーアさん曰く稀だそう。リャナさんは運悪くその個体に当たり、開発されてからハマってしまったそうだ。
曰く同士を求めているのだが、その矛先が今現在私に向いているのだ。
いい迷惑である。
「それは嫌です。断固拒否します!」
「そんなぁ」
「諦めろリャナ。お前の変態思考についていける女はこの町にいない。エトもそのうちの一人だったということだ」
「だって、アナルで感じられる逸材だよ? せっかくの素質ありをこんなところでミスミス逃すだなんて。じゃあアナルバイブならどう?」
「それでしたら、まぁ」
「よっしゃ!」
お腹をぱんぱんにされるのに比べれば、まだ気持ちいい程度で済む。
バイブとは震石の事で、それをより加工してイボイボにしたものを指す。
ミーアさんは原石のまま使うが、リャナさんはまた拘りがあるのだそうだ。
その拘りが強すぎて私が酷い目に遭うのがここ数日で判明している。
ご飯を食べたりお風呂に入る以外はほぼエッチ三昧。
二人がお仕事中は唯一の睡眠時間。
ただし二人が帰ってくると強制的に起こされるんだけどね。
「痛くしない約束ですよ?」
片足を椅子に乗せて尻の穴を見せるように皺を伸ばす。
すっかりリャナさんにここ数日で広げられてしまったアナルは、バイブをするんと飲み込むと直腸をゆっくりと登っていった。
その震石が震えるたびに熱い吐息が漏れ出る。
リャナさんが私の顔を見て興奮気味に問うて来た。
「やっぱりもう一つ追加しても?」
「ダメです。前に許可したら一個二個じゃ済まなかったじゃないですか!」
「うっ」
「その代わり、こっち側も満足させてください。アナルバイブを受け入れたんですから、ね?」
すっかり開発されてしまった女の証を、摩りながら開いて誘う。
私はすっかり淫らな女の子になってしまった。
11歳でこれでは先が思いやられるよ。
いや、こんな世界だからこそこうすることでしか延命できないのだ。
何故か私の誘いに鼻血を拭きそうなほど興奮するお二方。
同性なのにおかしいな?
「むほーー、エトからのお誘いだぞ、おい堪らんな」
「待てミーア。あたしは今すぐにでも押し倒して孕ませたい気持ちに囚われてるがひとまず待て」
「奇遇だな、リャナ。あたしもだ」
おかしい。こんな小さな少女の痴態など見慣れているはずだろうに。
スキル以外の要因があるのだろうか?
とんでもなく身の危険を感じる。
おそらく別の世界でゴロツキの男と遭遇した時のような貞操の危機のようなものだろうか?
とっくに失ってるというのに忌避感が肌にまとわりついてくるようだ。
ギラギラとした視線が身体中を舐め、私の心臓を強く脈動させた。
ミーアさんが蛇のように手をしならせ、私の膨らみかけの乳房に触れる。
まだぷっくりとし始めた、仰向けにしたら消えてなくなるその場所をなぞるように輪郭を露にさせる。私に形を伝えるかのようなその触り方は、くすぐったさの方が若干勝る。
それの何と気恥ずかしいことか。
何だったらもっともみくちゃにしてくれた方がなんぼかマシだが、この人は私を焦らしているのだ。自ら懇願するように仕向けて、己の気分を高めている。
まるでこれから女を犯す男のような振る舞いをして見せてくる。
その様子が少しおかしく。
「んっ♡」
それでも触られ続けたらくすぐったさが気持ち良さに塗り替えられるもので。
ただでさえ深い絶頂から目覚めたばかり。
熱った肌は冷め切らず、感度は乳房に宿り続けた。
一番敏感な乳首は一向に責めず。
もう少し強い感度が欲しいところ。
その焦ったさが私をより困窮させる。
もっと触ってと言葉を発させようとしてくる。
空気を求めるように開いた唇から舌が飛び出た。
唾液を含んだ舌で、乾いた唇を舐め回す。
「ね、ミーアさんお願いがあるの」
「なんだ? エトはあたしにどうされたいんだ?」
乳房をこねくり回しながら聞いてくる。
輪郭を描くような、回りくどい触り方で。
「乳首」
「乳首を?」
「つまんで、噛んで、いじめてほしいの」
「嫌だ、と言ったら?」
ハァ、熱の籠った吐息が乳首にふきかかる。
ゾワゾワゾワ、と背筋が痺れた。
まるで乳房全体が性感帯であるかのような錯覚。
私は眉根を寄せて瞳一杯に涙を溜めた。
生殺しである。
開発され尽くしたおまんこを見て見ぬふりして、あまり感じないアナルや乳房へ意識を寄せなければならず。
そして熱を伴う唇は、紅を引いたように赤く、扇情的にミーアへと誘いの言葉を掛けていた。
「意地悪されすぎると泣いちゃうかも」
「冗談だよ、エト。お前に涙は似合わない」
ぺろぺろと、涙を舐め取られてそして唇を合わせ……ない。
微妙な距離感で、舌を突き出して絡める。
たったそれだけの切ないやりとり。
強引なディープキスに慣れ切った私の舌は虚空を切った。
求めた感触を全て止められて、再び物足りなさが体全体を襲う。
脈動する陰唇。くぱくぱと開いては涎を垂らしている。
早くその場所を触って欲しいと肉体が求めているようだった。
「この距離だとエトの可愛らしい顔も丸見えだ」
「いじ、わる、しな、いで♡」
「そう言いつつも、感じてるんだろう?」
言い返せない。その通りだ。
瞳はミーアさんに釘付けで、膣全体が早く太くて固いものを突き入れてくれと懇願するように脈打った。
心臓は高鳴り、背筋はゾワゾワと痺れを纏い。
「うぅ、バカぁ♡」
「ほんと、エトは可愛いなぁ。アタシがオスならお腹がパンパンになる程種をつけてあげるのに」
「うん、ミーアさんの種なら欲しい。私の一番奥に部屋、いっぱいになるまで注いでくれるんだよね?」
「ああ!」
誘いかければ頷いて、鎖骨あたりで舌を這わせた。
「あん♡ はっ、あぁ♡」
「もうここまで来ると全身性感帯だね、エトは。こりゃ異形もぞっこんだ」
合わせ鏡のように顔の前で両掌を合わせ、指を絡ませる。
ミーアさんの熱を感じるたびに、私の呼吸は荒くなる。
幾度も達しかけた。
まだペッティングの段階なのに。
愛撫だけで何回も意識を持っていかれる。
もしこの先、本番があったなら。
どうなっているかわからない。
これより凄いのがくる?
それを思うと興奮する自分がいた。
「残念だけど、異形の前にアタシがエトを孕ませるから♡」
抱きすくめられて、背中越しに強い感情を吐露される。
もうそれだけで感無量で。
もしそうだったらどれだけ良かったかと何度も思った。
それぐらいに、蠢く中心を道具で愛撫されたのが気持ちよくて。
私は何度もスキルを発動させては床を濡らした。
これ、床には反応しないよね?
余計な事を考えつつ、不意に頭に電子音が流れ込む。
この世界でいうところの神の祝福だと聞くけど、今更私に何の用だろうか?
種をもらうような行為などしていないはずだ。
普段は意識が飛んでる間に勝手に増えるステータス。
こういう呼びかけは初めてのような?
このアイテム単体では何の効果も得られないが、すでに獲得した種と混ぜ合わせることで新たなアイテムを獲得することができる。
混種の抽選用アイテム。
「んにゃ!?」
「どうした、痛かったか?」
「にゃんでもないです」
一気に熱が覚めた。
うぇ? 女性同士でもそんなもの手に入るの?
まるで私の為に用意されたスキルみたいだ。
早速ステータスを弄ってみる。
「ならいいが、続けるぞ?」
「ふぁい♡」
触られたら、やっぱり気持ちよくて。
私はその気持ちよさに耐えながらスキルを発動させた。
というか、条件を満たしたのでスキルを発動しますか?のイエスボタンを念じただけである。
すると何故だか私の下腹部に、男だった時のあの感覚が蘇ってきて……
「ふぇええ!?」
「どうした!」
またミーアさんの愛撫を中断させてしまった。
生まれたのはミーアさんもよく使う張り型にそっくりで、しかしその真っ白な表面には見覚えがあった。
シロだ。
初めて処女を捧げたあの子の決死の姿によく似ていたのだ。
けれどその状態のシロは記憶を保有しておらず、私の感情にオスが宿ってない事を知るや否や床にべちょりと落ちてしまった。
そしてずりずりと宿主を探すように床を這いずった。もう張り型の形はとってない。
いつものまるまった形状だ。
その異変にミーアさんも身を翻す。
「異形!? 一体どこから入り込んだ!」
「わー、わー! 違くてですね。これ、私のスキルで生み出したものです」
身振り手振りで危険がないことをアピール。
よもやこんな事態になろうとは思いもしなかった。
情事中のアクシデントである。気分が萎えるなんてもんじゃない。
不信感が拭えない瞳は初めて発見された時と同様に、私の体を舐め回すように見ていた。
「スキルで? エト、お前は一体……いや、それよりもどう見たってそいつは異形だろう?」
今や張り型の形状のとってないまんまるなボディは当時のシロを彷彿とさせた。
弱々しく、放っておくとすぐに死んでしまうあの子。
きっと人の体に寄生することでしか生きていけないのだと、何故かそう思った。
「ずっと、用途のわからないスキルがあったんです」
「ああ、スキルなんてものはそんなものだ。だいたいそのときになんなきゃ発現せず、さりとて本人にとって有用かもわからないものばかり。それでもあたし達はそいつをうまく使って生き抜くしかない。しかしそれがどうして急に開花した?」
開花する条件は主に異形にいたぶられてる時が殆どだ、とミーアさんは漏らす。
「どうやらミーアさんの熱い感情に反応したみたいです。私を孕ませてくれると囁いたでしょう?」
「ああ、その気持ちに偽りはない。あいにくと女の身体じゃ実現は不可能だが、気持ちだけなら負けないつもりだよ」
「それで私の内側にあった種とミーアさんの思いが共鳴して」
「それでそいつが生まれたと?」
そう言えば、と。
私の喘ぎ声を聞いて捜索していたことを思い出したのかミーアさんが私の全身を再度見た。
迷い子と断定していたにもかかわらず、すでに異形と接触した後だと言う事をすっかり忘れてしまっていたかのように顎をさすって唸っていた。
「はい。この子は私が意識を覚まして初めて出会った友達なんです」
「友達? 異形だぞ? あたしら女にタネをつけることでしか生存本能を発揮できない怪物だ。意思の疎通を期待するだけ無駄だぞ?」
「それでも、この子を見つけて私は見捨てられなかった」
「エトがそこまで気に入ってるなら仕方がない。それより個体名を知ってるか? それによってはギルド側の裁量に任せなきゃならない。エトが家族として扱っても、ここにはここのルールってもんがある」
「ホワイトスプラッシュスライム。希少種だとステータスに記載されてました」
「リャナ、聞いたことあるか?」
「スライム種にそんなのいたか? アタシは知らないぞ」
二人は首を傾げながら自分の知識を確認しあってる。
あれ、この様子だと本当に知らないみたいだ。
「そもそもこの辺にスライムとか居ないし」
「ああ、粘体生物が生存するのにはちと環境が厳しいものな。生息圏はもっと南の方じゃないか? ここら辺はプラント種の縄張りだ。あの鬱蒼とした森は全てプラント種のオークだぞ」
「そうだったんですか?」
「ああ、てっきりその被害者だと思って保護したんだが、よもやスライム種の被害だとはな。一応ギルドに相談しに行くか」
「え、アナルプレイは?」
「お預けだバカ」
ごち、とリャナさんの頭頂部に拳骨が落とされた。
◇
場所を移してギルド。
ここでは数多の妊婦が通い詰め、生まれた子を現金に変えて生計を立てる女が集う場所である。ミーアさん達は流れてるのかギルドに入るなり一目置かれていた。
それよりもつれてる私に視線が集まるのが気になる。
門番さんには歓迎されてたけど、他の人にはそうでもないのかなと急に心配になった。
「ギルマス、居るか?」
「あら、ミーアじゃない。今日は依頼を受けないって聞いてたのにどうしたのよ?」
ギルマスと呼ばれた女性は男だったら100人中100人が振り返るような美女で、きっと男性経験も百戦錬磨の猛者、と言うオーラをビンビンに匂わす女性だった。
色気がムンムンと言うか、ミーアさん達もエロい体つきをしてるが、この人の場合は体つきからして違う。格の違いというのを見せつけられた気持ちだ。
急に恥ずかしくなる。
「ウチのエトがさ、どうもスライム種に強姦されたらしくて」
「スライム種に? おかしいわね。近隣ではプラントしか居ないはずよ。一体そいつはどこから来たのよ」
眉尻を寄せ、私の体をじろじろ見ながら苦悶の表情を浮かべる。
「と、紹介がまだだったわね。ようこそいらっしゃい。未来のハンターさん。あたしがこのギルドを統括するマスターのシャリファよ、よろしくね?」
180°態度を改め、満面の笑みを浮かべるシャリファさん。
「エト、と名付けられました。よろしくお願いします、シャリファさん」
「あら、お行儀がいいのね。ミーアとは大違い。いい拾い物したじゃない?」
「うるせーよ。それよりギルマス、ホワイトスプラッシュスライムという個体名に心あたりは?」
「待って、今なんて?」
ピクリ、とシャリファさんの眉根が上がる。
「ホワイトスプラッシュスライム、だ」
「絶滅危惧種よ、何故そんなものが近隣に?」
「実際に乱暴されたエトが確認してるんだ」
「種は?」
「エト、種は後どれくらいある?」
種、と聞いてもピンとこない。
こういうのは一度使えば消えて無くなってしまうものではないのだろうか?
そこでステータスを再度確認すると、思った通りステータスからは消えていた。
代わりに獲得アイテムにその姿を発見する。
対象の膣内にジャストフィットした形で凝固し、寄生主の感情に応じて同種の種を発射することが可能。
一日に射精できる上限回数は決まっており、10回まで。
日を置くか宿主を変える事で再度装填される。
射精の際に宿主の生命力も少し吸われる。
「アイテム作ったので全部っぽいです」
「アイテム? 何の話?」
「それがこの子、どうやら女同士とまぐわってその感情を成長促進剤に種と誘発させてアイテムを作り出す何ともおかしなスキルを持っていてな?」
「聞いた事ないものね。スキルのお名前だけでも聞かせてもらえるかしら」
「はい混種の抽選というスキルです」
「知ってるか?」
「待って頂戴。確か大昔に滅んだ国の古い文献で見たことあるわ」
シャリファさんはギルドの奥に引っ込むと、戸棚からいくつかの書類を引っ張り出してきた。その中の一冊を取り出し、
「あった。これだわ。人類から男子が消えて久しく、異形と寄り添う事を強いられた時に発芽した古代の錬金術。その中でもとりわけ特殊なスキルが……」
「エトに宿ったと?」
「わからないけど、それだけ特殊なスキルよ。大事になさい」
「はい」
「出所が判明して良かったじゃないか」
ミーアさんにワシワシと頭を撫でられる。
しかし失った種の損失を考えて何やらシャリファさんは考え込んでいた。
「あの、シャリファさん」
「なに?」
「もし良ければコレ、使ってみませんか?」
「え?」
私が両手から取り出したアイテムを見て困惑する彼女。
どう見ても真っ白なお団子状のそのスライムは、みるみる張り型へと変形していったからだ。
「多分ですけど、これはここにつけるんだと思います。あひゅ、んあ。何かチューチュー吸われてます。ちょっと、気持ちよすぎてことばがだしぇましぇん」
クリトリスに根元の部分をくっつけると、シロの本能が働いて陰核を締め上げた。
みるみるうちに白い体表は肉肉しいそれに変わり、男を思わせる肉茎に変貌する。
脈打ち、反り上がるその姿は男のシンボルそのもので、しかも種まで出せるおまけ付きである。
だが今の私は男だった時の感覚は薄く、女の部分が優っているため、やはり興味を失ったかのようにぼとりと地面に落ちては他の宿主を探し求めた。
「落ちちゃったわね」
「使い手を選り好みするんです。誰でもいいみたいじゃないですね」
「作り手なのに?」
「私がメスだからでしょう。なのでミーアさん、どうぞ」
「これがあればあたしはエトを孕ませられるのか?」
「多分ですけど。ただし上限は10発までで、それなりに体力を消耗するようです」
「それは本当? 異形に頼らなくても女同士で子を増やせると言うことよね?」
「ホワイトスプラッシュスライムに限定されちゃいますけど、それでも良ければですね」
シャリファさんはゴクリと喉を鳴らした。
希少種の種を宿すことがまるで女のステータスであるかのように、ミーアさんの股間で脈打つそれに視線を促した。
「もし本当にそうだったらエトさんはウチの救世主になるわ」
「そんな、大袈裟ですよ。私はただ、貰ってばかりの現状だとダメだなって、ミーアさんとリャナさんに何か恩返ししたいなと思っただけで……」
「その気持ちを持ってるだけでも素晴らしいわ。後であたしとも寝ましょうよ。ミーアが夢中になるほどの何かがあなたにはあるのでしょう?」
え、え?
何で急に私誘われてるの?
この人も急に豹変するし。私チョットわからないなー。
バカなふりすれば見逃してもらえない?
貰えなさそうだ。
ガシッと掴まれた肩が万力で締め上げられる程に強い力で固定される。
「あーあ、エト。やばい人に目をつけられちゃったな」
「シャリファはアタシの10倍くらい性癖が歪んでるから帰ってきた時にアタシのテクで満足させられるか不安だ」
「チョッ、何で置き去りにされること決定されてるんですか? 嫌ですよ!」
「このギルドのメンバーは全員シャリファと肉体関係だぞ? つまりはそういう事だ」
「は、え?」
「もしも相手がご主人じゃなければ助けてやれるんだがなー、相手が悪い。ここは一つ耐えてくれ。なーに、全員がシャリファの棒姉妹のようなものだ。それによってより強い絆が生まれてる」
「ふぇええ!?」
この人、生えてるの?
聞いてないよ!!
「大丈夫、痛くしないわ。それとリャナは後で反省室に来なさい」
「えー」
「えーじゃありません。新人にデタラメを教えて怖がらせた罰よ。あたしはプラント種のドライアドだけどね、そんな変態じゃないもの」
「冗談」
ミーアさんが啖呵を切り、どこからか伸びてきた蔓で首を絞められた。
リャナさんに至っては足を縛りつけられて逆さ吊りだ。
まるでそこに一つのオブジェが出来上がったように、見事にギルドにフィットしていた。
「本当にバカばかりで困るわ。そうよね、エトさん?」
「えーと、あはは……あれでもお二人は私の保護者なのでほどほどにしてあげてくださいね?」
「エトさんの優しさに感謝することね! 後三時間、それに耐えたら許してあげるわ。エトさんに言われなきゃ三日は吊るすんだから感謝するのよ!」
なにそれ、怖い。
それこそプラント主にとってはそれくらい当たり前なのだろう。
ミーアさん達は慣れた様子でそれに耐えていたので多分大丈夫なんだろう。
それよりも自分の心配をしなければ。
ミーアさんが抱くより強い感情が肌にまとわりついてくるようだった。
案内されたマスタールームでは、すでに幾人かの女性が蔦に磔にされて壁と一体化している。そんなオブジェじみた室内で、私の体はベッドに押し倒されていて、
「そんなに怖がらなくても痛くしないから。さ、体を楽にして」
今まさに食べられようとしていた。